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友香の素 vol.139 自転車のダース・ベイダー

2014.06.08 Vol.619

 毎日、暑い日が続きますが、皆さんお元気ですか? もう夏ですか?っという感じの陽射しの強さにはびっくりします。数年前までは日傘というものをあまり使いませんでしたが、今年はもう手放せない! お昼に外に出る時は、日傘に日焼け防止の黒手袋が必需品となりました。

 よく自転車に乗ってる方が、ダース・ベイダーのようなあの仮面を付けて走っていらっしゃいますが、実はあれにも興味あり。でも歩いてる人でダース・ベイダーを付けている人は見たことないかもしれない‥‥。あれは、自転車という乗り物に乗っているから良いのだろうか? 自転車のリュームが、あのちょっと機械的な仮面とのバランスを取っているような気がする‥‥。あれでトコトコ道を歩いてたら怖いし、ダース・ベイダーになって趣味のガーデニングをしてるのも、見た人がびっくりするか。例えば、ダース・ベイダーがラベンダーの花を摘んでいるとか、ダース・ベイダーが草刈りしてるとか。逆に笑えていいな。ガーデニングする時に付けてみようかな。

 私にとっては陽射しが気になる季節だけど、植物にとっては本当に今が成長時で、4月に植えたたくさんのハーブやお花が今一斉に花を付けていて、ガーデンが本当に綺麗になりました。ラナンキュラスやジキタリスなど、縦に長く伸びるものは風に揺れて綺麗だし、カモミールは良い香りを辺りに漂わせてくれています。

 でも、この間、やっちゃいました! 雑草を抜いていて、ちょっと疲れたので立ち上がって腰を伸ばし、よしまた頑張ろうとしゃがんだ時に何かに当たり、ポキンっとある感触が。ん?と思って後ろを見たら、ヤマユリの花が不自然に落ちていた‥‥。その瞬間、「ギョエー」っですよ。せっかく植えて、やっと花が咲いたばっかりだったのに、お尻で折るとは!「ごめんよ、ヤマユリちゃん」と反省した私です。

友香の素 vol.138

2014.05.11 Vol.617

大阪出身の私。大阪から上京して、銀座線に初めて乗った時、「せまっ」と思ってしまった。実際、ウィキペディアによると、日本初の地下鉄として1927年に営業開始。当時は東洋唯一の地下鉄道というキャッチコピーが使われていたそう。そして、トンネルの断面が小さいので、車両自体も小さいとある。なるほどな〜。鉄道に歴史ありですわ。

 さて、さて……。大阪といえば、お笑い! ということで、私は中川家さんの漫才が好きなのだが、そのなかでも特に好きなのが鉄道ネタ。弟の礼二さんは子供のころに車掌さんになりたかったそうで、毎日のように「出発進行〜」とやっていたらしい。なので、礼二さんの車掌さんのアナウンスは本物かと聞き違えるほどにコツをつかんでいる。私はその車掌さんネタを見るたびに笑ってしまうのだ。疲れた時に見ると元気になる(笑)。特に好きなのが大阪の淀屋橋から出ている京阪線の車掌さんアナウンスの真似。これが最高、一度京阪に乗ってみたいと思うくらいだ。

 アナウンス聞いたくらいで実際乗ってみたいと思うか? もしや鉄子か? と言われると困るが、決して鉄子ではない。確かに新幹線も好きだけど。あ、ちなみに言うと、新幹線もたくさん種類はあるけれど、一番は東海道新幹線ね。あの白い車体に青のラインが清々しいし、どんどんデザインが良くなってる。前、走ってた500系は色も違うし、車体が丸過ぎて荷物を上に置きにくかったからあんまり…って、こんなに感想あるけれど決して鉄子ではないのだよ。(十分、プチ鉄子じゃん?!)そんなプチ鉄子の普段疑問に思うこと…車内で流れる次はどこそこ駅です。何々線はお乗り換え下さいっていうあのボイスは、人の声なの? 機械の声なの? 人の場合だと「これ実は僕(もしくは私)の声なんだ」とか思ってる人が確実にいるって事でしょ?! え、そんなこと気にした事ないって? やっぱり私、鉄子なのかしらん。

友香の素 vol.137

2014.04.14 Vol.615

 ガーデニングに燃える季節となりました! この季節が一番過ごしやすくてうれしいです。暑くもなく寒くもなく、ちょうど良い感じ。ガーデニングをするのに最適な気候です。

 5月の新緑の季節になるちょっと前の4月は、冬の間パワーを蓄えながら眠っていた植物たちが、むくむくと起き出して、小さな芽を出し始めます。近くで見るととっても可愛いですよ!柔らかな葉っぱをあちこちからいっぱい出して、イキイキとしています。見ているだけで元気をもらえている感じがします。

 今、新たにハーブガーデンを作ろうと奮闘中なんですが、全然疲れない(笑)。アロマ効果抜群!? ハーブを触ってみたりしたことがない方はちょっと分からないかもしれませんが、有名なラベンダーやローズマリーは、さあっと手のひらで葉っぱを撫でるだけでもフワッと辺りに香りが漂うんです。その香りにはリラックスやリフレッシュ効果が。室内でもオイルを焚いてアロマテラピーをしますが、植物の力ってすごいです。

 他にも、レモンバームやミント、タイム、ラムズイヤー、ユーカリ、ヤロウ、カモミール、キャットニップなどを植えました。ハーブ以外では、ジキタリスやルピナス、ギガンチューム、クレマチス、ヤマブキ、クリスマスローズ、紫陽花、アイビー。今の季節、他のガーデンではチューリップやムスカリ、水仙、ヒヤシンスがきれいな花を咲かせています。来年、私の庭にも咲くように、秋になったらそれらの球根類を植えてみたいと思っています。

 できたてのホヤホヤ、それぞれがまだ小さいガーデンですが、私の心にプレゼントしてくれるものは大きいです。この先、何年かしたら今よりもっと素敵なガーデンになっているように、大切にお世話をして行きたいし、一緒に成長して行こうと思います。

友香の素 vol.136

2014.03.17 Vol.613

先日、映画『イン・ザ・ヒーロー』の撮影が終わりました。アクションシーンがあったので、年末から共演者の皆さん全員と共に、アクションジムに通って殺陣の練習を開始。木刀、蹴りやパンチ、マット運動などの練習を行いました。
その中でも特殊だったのが、トランポリンや、ワイヤーの練習! 
トランポリンの形は丸で、大きさは直径1メートルくらいのミニサイズ。足を着いてビョンビョン飛ぶ布の部分は、さらに小さくて直径50センチくらい。そこに向かって5メートル程離れたところから走り込み、トランポリンの1.5メートル程手前から踏み切って50センチの布に飛び乗ります。そこにかかった力をトランポリンのバネが跳ね返し、ビョンと飛ぶはずなんですが、身体の動かし方のコツがわかるまでは、体重をトランポリンに上手くかけられない状態なのでバネが受ける力も少な過ぎて、ピョコンっみたいなミニジャンプになったり。コツを掴むと高く飛べて面白いんですけど、それまでが大変でした(笑)。
それから何といっても特殊なのが、ワイヤー。トランポリンは、自分でも地面からジャンプするのでその感覚は元々ありましたが、ワイヤーは空中に浮きます。強いて例えるなら遊園地のブランコみたいな物に座って、スタートするとワイヤーで吊られながら高くまで上がっていって機械がグルグル回って身体が斜めになって風を切って飛ぶ……あれにちょっと似ている感覚! ワイヤーも人力で引っ張ってフワッと身体が持ち上がる場合とコンピューターを使う場合がありますが、ジャンプと違い、当たり前だけど自分の意志で浮く訳ではないので、皆さんの「せーの」の掛け声で浮きます。最初のフワッとなる瞬間は重力に逆らう感じがあって、日常にはないその瞬間の感覚を楽しめるのが、ワイヤーアクションの醍醐味かもしれません。
ワイヤーで吊られるなんて、なかなかないことだけに印象深い作品になりそうです。

友香の素 VOL.135 小さなお山の正体

2014.02.17 Vol.611

 この前、乗馬倶楽部がある山の中を散歩していたら、地表に高さ20センチくらいの土の山がいくつもあるのを見つけました。山が一つあったら、そのすぐ側にも2、3の小山が……。これは、一体何なんだろう〜?と思って調べてみると、正体は、なんと、モグラが穴を掘っている時に、余分な土を捨てたものでした! その小山を「モグラ塚」というんですって。モグラってそんなに近くにいるものなのかとちょっと驚きましたが、冬場は地下30センチくらいのところに穴があるんですって。意外と人間が歩くすぐ下に居るんですね〜。穴は縦3センチ、横4センチの楕円形の穴で、モグラちゃんの身体にちょうどフィットする大きさ。長さが300メートルくらいになる穴もあるそうで、その中をUターンはないので、前後に自由に行き来。しかも前にも後ろにも同じスピードで動けるんですって!……すごくないですか?! 縄張り意識が強いので単独行動。えさはその穴に落ちてきたミミズや虫だそうな。あ、もう一つ意外なのが、泳げるっていうこと。いつ泳ぐのかな〜(笑)。見てみたい。
 意外と野生動物って近くにいるもので、最近はよくキジのオスも見かける。「ケーン、ケーン」という鳴き声は森の奥から聞こえていたけれど、つい先日、そのご本人?と遭遇。お互いに「はっ」と存在に気付いて、ビタッと見合うこと、2秒あまり。あ、写真撮りたいっと思って私がポケットの携帯を取ろうと動いた瞬間に、バーッサバサバサッっと低空飛行でキジちゃん、逃げて行きました。でも、何となく他の鳥より翼をバサバサいわせて飛び去っている感が……。キジって飛べるんだっけな〜なんて飛び去るキジちゃんの後ろ姿眺めながらふと思ったので調べてみると、やはり!キジは歩く方が得意だった〜。ひょっこり私が現れて、激写しようとするから、そりゃびっくりして逃げますよね。キジちゃん、驚かせてごめんよ〜。次は望遠、用意しときます。

友香の素 VOL.134 そろそろ勉強します

2014.01.20 Vol.609

 またやってしまったぁぁぁ。実はこの原稿を書くのに、あるタブレットを使ってるんですが、私、これで記憶にある限り3回はやってますね。何をやっちゃったかというとですね、原稿書いていて、もう一息で完成! って時に、タブレットの充電が切れる…。3回もそれをやってるんだから、勉強して、自動的に何分かごとに内容を記録するソフトに切り変えるとか、何か方法あるだろっとツッコミが入るとこですね。…もう、変えます。
 いやぁ、これはなかなかのダメージを与えますね。皆さんもありますか?! 書類を作っていて、あと少しって時にコードを足に引っ掻けてパソコンの電源落ちる! っとか思いもよらないハプニングでデータが消える! っとか。私、あまりのショックで友達に電話したら、その友達はパソコンフリーズで、徹夜の頑張りが水の泡になった事があり、自分がフリーズ状態だったって。分かるっ、それ〜!!  さっきの私がそうだったもん!
 これも、お正月に大凶をひいたから!?
 そう言えば、新年早々、新幹線のダイヤの乱れに巻き込まれるしなぁ。でも、大凶ひいた時に、中吉ひいた友達が、「大凶って今日がどん底やから、あとは上がっていくんやで」って言ってたな。それを信じるしかないか(笑)。そう言えば、一昨年も凶をひいたよなぁ。(何回、凶ひいてんねん!)あれ? でも一昨年は私にとってなかなか良い年だったぞ。これはあまり気にせずとも良いか!? 私って単純さん。こうしてネタにもなってるし、いいって事か(笑)

友香の素 VOL.133 感謝する、年の瀬。

2013.12.22 Vol.607

今年も残すところ、1週間あまりとなりましたね。クリスマスが終わったら一気に年末ムードに包まれて、あっという間に31日。今年も、お蕎麦屋さんの年越し蕎麦を食べにやって来る客がいっぱいだというニュースを見ながら、自分たちもあつあつのお蕎麦を食べ、夜は『紅白歌合戦』、そして『ゆく年くる年』を見て、2014年を迎えているんだろうなあ。こうして毎年、無事に過ごせていることに感謝しないと…。
 感謝といえば、つい先日の私の誕生会。友達が20人も集まってお祝いしてくれて、本当にうれしかった〜! この忙しい時期に、スケジュールを合わせて集まってくれて、元気な顔が見られました。久しぶりに会えた友達もいて、話が弾む弾む。2次会では、お店の電気がパッと消えたと思ったら、生ギター演奏でみんなが歌う『ハッピーバースデー』! 歌ってお祝いすることはよくあるけれど、いざ当人の立場になるとちょっと照れ臭いもんです。でも、それが幸せってことなんだろうな。照れながらもみんなからの気持ちを受け取り、ふ〜っとロウソクを消しました。誕生日って、良いな。え? 今何歳かって? まあ、三十うん歳ではありますが(笑)。プレゼントをもらって、みんなと写真を撮って、おめでとうの言葉をもらって…。幸せな時間でした。それもこれも私をこの世に誕生させてくれた両親のおかげなので、私はいつも誕生日に決めていることがあります。実家に電話して、「産んでくれてありがとう」と伝えます。これこそ照れ臭いですが、思い切って言っちゃいます。両親も喜んでくれますし!
 今年もたくさんの方々と出会い、お仕事をさせていただいたり、お友達になったり、ご縁が深まった年でもありました。2014年も、そのご縁を大切に、更に自分に磨きをかけて、皆さんに愉しんでいただけるような黒谷友香を目指し、頑張っていきたいと思っていますので、来年もよろしくお願いします!!

友香の素 vol.132 松ぼっくりのシーズン

2013.11.25 Vol.605

 松ぼっくり好きには堪らない季節になってきました。実は私、松ぼっくりが好きで集めているんです。家には、いくつあるか分からないくらい。集めているのは、よく見るサイズの大きさのものから、手のひらサイズの大きめなもの、ちょっと珍しい種類で一見ドライフラワーにしたバラの花のように見えるもの、他にも、松ぼっくりの形をしたロウソクなど、たくさん持っています。

 一体、どこに「好き」を感じられるのかと思われるかもしれませんが、あの質感・ぬくもりが好きなんです。素材が木なので、お気に入りのアロマオイルを垂らして香りを付けたりも可能。コロコロと可愛らしく木の暖かい印象を持つ松ぼっくりは、立派な天然のインテリア雑貨です。

 クリスマスが近くなると、かわいい松ぼっくりによく出会います。お店には欲しくなる松ぼっくりがいっぱいだし、飾り方の参考になる場合もあって松ぼっくり好きには堪りません。洋服を買いにお店に入ったのに、洋服よりその脇におしゃれに飾ってある松ぼっくりのほうが欲しくなる始末(笑)。ひっくり返して値札を探してしまう。でも、そんな素敵だと思うものは大概が売り物ではないのが残念です。もし値札が付いてたら、きっと買ってるなぁ。

 なので、その入手方法は大体が「自分で拾ってくる」になります。ロケで、公園やお寺などに行った際には、かさが潰れたりしていない綺麗な形の物を拾ってきます。あっ、松ぼっくりって乾燥してると、あのかさが広がり気味になって、湿気があると閉じ気味になるんですよ。いろんな所で拾うので、栃木県産、兵庫県産など家には日本全国からの松ぼっくりが集結。近々、長野県にドラマのロケに行くのですが、そこにも良いのがありそうです。張り切って拾って来たいと思います!! あの人、何してるんだろう?っと思われるんだろうなぁ(笑)。

友香の素 vol.131 サツマイモ掘りでアンチエイジング

2013.10.27 Vol.603

あっという間に10月ですよ。早い、早い。あと2カ月で今年が終わるなんて…なんという事でしょう! あんなに暑かった夏があったことが嘘のように、日を追うごとに肌寒くなり、いつの間にか秋! でも、秋ってステキ。読書の秋、そして…なんといっても、食欲の秋ですよ!

 6月にファーミングで(農業)で植えたサツマイモが、ちょ〜うど収穫の時期を迎えたので、先日、友達とサツマイモ掘りに出掛けました。短かったつるが伸びて、大きな葉っぱが辺り一面を覆っていました。早速、 軍手をして、土を掘ることおよそ20センチ。指先にゴツゴツと固い感触が! 「あった、あった〜」っと、友達と大興奮の中、掘り進めると、あるあるある〜! 自然とテンション上がります(笑)。一体何個あるのかな?! サツマイモ掘りって宝探しみたいでまたそれが楽しいんだなぁ。途中でちぎれないように根元を引っ張りながら掘り上げると…15センチくらいのが5個採れました! 思わず「やったぁ」っと、声が出る。皆も良い笑顔をしていました。

 サツマイモ掘りって何回経験しても楽しく感じるのは、小学生のころに学校行事でサツマイモをクラスで植えて、秋にまたその畑に皆で出掛けて、サツマイモ掘りをした、あの感動を心身が忘れていないからかもしれない。大人になった今でも、泥だらけになりながら、手探りで土の中のサツマイモを掘り当てたその瞬間に、心身がタイムスリップ! 小学生の自分に戻っているもの。だから、ある意味、凄いアンチエイジングかも! なんて(笑)。でも、その脳のタイムスリップぶりは、刺激としてなかなか良いですよね。

友香の素 vol.130 大人度の新基準。

2013.09.30 Vol.601

 この間、ファミレスで22歳の女友達と話していたら「最近、そろそろ大人にならなきゃと思ってて、つけまつげからまつげエクステに少しずつ移行していこうと思うんです」と、言う。つけまつげより、まつげエクステのほうが大人度高いんですね。私が20代のころはなかったな〜、この基準。その子は、高校生くらいからつけまつげを付け始めて、それ以来、毎日つけまつげを欠かすことはないそう。「でもさ、忙しい朝に、毎日付けるのって大変じゃないの?」と聞くと、そんな時間もかからないから、「全然平気ですっ」と言う。むしろ付けてない顔でいることが不自然らしい。付けていない時は、メイクを落として寝てる時くらいなんですって。つけまつげを付けたことがあまりない私にとって、目元を美しく仕上げるアイテムはというと、マスカラ。「じゃ、マスカラとかしないんだ?」と聞くと、「今まであまり使ったことがない」という答え! マスカラをあまり使ったことがないなんて、斬新なご意見。ってことは、メイクポーチには、ビューラー(まつげを挟んで上げる道具)や、マスカラは入ってないわけで。その変わりに、予備のつけまつげなんかが入ってるってことでしょ!? ジェネレーションギャップを感じずにはいられない‥‥。

 いつまでも若いと思っている自分は知らない間に、ズズズっと生息しているカテゴリーが上に自動的に移動しているのね。個人個人の心持ちとかとは別に。でも、考えようによっては、そうやって上に行く分、下も見られて、自分が感じられる世界が広がって面白くなれるということ。特に私世代の女子は、アンチエイジングもしていくけれど、エイジングしていく良い面を意識的に見て、その中で自分なりに流行なんかを取り入れながら、積み重ねてきた大事な物をさらに価値のある物に進化させていくべきなんだろうなあ。出会ったころより、少しだけ大人な目元の22歳女子友を見ながらそう思った。

友香の素 vol.129 黒谷友香はガリバーだった?!

2013.09.02 Vol.599

 この前、道を歩いていた時にふと目に入ってきたものがあり、立ち止まって見てみた。

 足元に何やら黒い帯状の物体。しかも、波を打ったように全体がざわざわとうごめいている。「ん?これは一体何だろう」と、屈み込んで地上に顔を近づけて見ると、アリの行列! すごい数! 普段、見かけるような、一列の細っこい行列ではなくて、3センチはある。アリには、噛まれたら痛いだろうなと思う1センチくらいの大きいのから、それに比べると5ミリくらいの、か弱そうに見える小さめのもいるけれど、その行列は小さめサイズのほうのアリ。それぞれがお互いが前後左右、一馬身ならぬ、一(いち)アリ身!? も離れず、ひたすらに黙々と、ずらずらずらずら前進していたのである。時折、何かちいこい白い物をくわえているアリもいて、目を凝らしてみて見ると、幼虫らしきものに見える。う〜ん‥‥アリの引越か?!  しばらく座り込んで観察していた私だが、用事があったのを思い出して、「こりゃいかんっ」と立ち上がる。

 そのアリ話を友達と集まった時にすると、虫を触れるか、触れないかの話になった。アリ話の時も友達の1人は「え〜、アリとか小さい物がいっぱい集まってるのは気持ち悪い〜」と顔をしかめている。じゃあ、今度は虫で何が触れて、何が触れないかという話に。すると、バッタやカマキリは何とかぎりぎり持てるとか、蝶々の鱗粉がイヤとか、いろいろ。「じゃあ、セミは?」と聞くと「ギャ〜! セミなんて持てないよ。カブトムシとかカナブンもちょっとダメかも」「え、私も〜」ともう一人の友達。

女子って思った以上に、虫については、か弱いのねん。何だかちょっとだけ、そんな彼女たちが可愛く思えて羨ましくなる。そう、私はがっつり持ててしまうのだった。子供のころから海や山の中で自然と触れ合ってきたから? いや、単にわんぱくだから? まあ、持てるものは仕方ない。一度なんて、まだ脱皮する前の状態のセミの幼虫を助けたこともあった。夜道をジョギングしていたら、アスファルトの上をヨタ、ヨタっと歩いていた幼虫を見付けたのだ。「こんな所にいたら踏まれるよ」と私は優しく掌に乗せて、木のある場所まで運んだのだ。なんて可愛い、大きなまん丸い目。その目で見つめられた私は、心の中で会話する。「助けてくれてアリガトウ」と幼虫。そして私は「立派なセミになるんだよ」、と。その時、私は自分をガリバーかと思ったことを覚えている。

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