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THE RAMPAGE 浦川翔平、“好きすぎて自分で作っちゃった”ツアーグッズがBUZZってます?〈BUZZらないとイヤー! 第75回〉

2024.05.21 Vol.Web Original

 THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。

 最新ツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16」で全国各地を飛び回り、公演ごとに話題を振りまいている、THE RAMPAGE。先日の仙台公演ではEXILEの楽曲「24karats」シリーズを継承する新曲「24karats GOLD GENESIS」のパフォーマンスを初披露して、SNSを賑わせました。今回のツアーでは、翔平さん個人で話題を創り出しているものがあります。それがファンの間でメンプロと呼ばれて親しまれるメンバーが個々でプロデュースするツアーグッズ。タイの嗅ぎ薬ヤードムのひとつ「ホンタイ」にハマってしまった翔平さんはついに自分で作ってしまいました。 「爆死するかも」という翔平さんの意図に反して、何度もソールドアウト状態になるほど好評で……?

ーー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16」も中盤に差し掛かって、翔平さんのメンプロ「嗅げば嗅ぐほどヤバタージ! ~とうとう好きすぎて自分で作っちゃった編~」もファンの皆さんの手元に届いて、そろそろ話をするタイミングかなと。ホンタイに出会い、ホンタイボーイと呼ばれるようになり、ホンタイの宣教師になると宣言して……ついに作ってしまった。

翔平さん:すべての始まりは、F.HEROさんです。去年の7月に「BATTLE OF TOKYO」で日本にいらっしゃった時、お土産にホンタイを持ってきていただいて……私の人生に持ち込まれました。使ってみたら鼻のとおりはよくなるし、リラックス効果もある。私は花粉症なんですけど、ホンタイを使ってたせいか、今年はそれも軽減されたように感じました。最初はカルチャーショックだったけど……可能性を感じました。それで、これを広めたいと。

ーー グッズにしたいという話を聞いたのは最初のタイから帰ってきた時だった気がします。

翔平さん:もともとは別のものを考えてたんですけど、いろんな人と話してるうちに「これでしょ?」とか「作ったら絶対買う」って。自分もそれがいいかなって思い始めてたところで、樹(メンバーの藤原樹)の言葉で完全にそっちに心が動いたんですよね。「ヤードムがいいでしょ、絶対それでしょ」って珍しく口出ししてきた。樹もめっちゃ考えてグッズを作っているので、こいつの話を聞こうかって。幼なじみが言ってるし、これから舞台も一緒にやるし、聞いてやるかと。最終的にこれに落ち着きました。

ーーその後の取材の中でもこの話になったんですけど、しばらく停滞していましたよね。

翔平さん:こういうものを作ってる会社が見つからなくてどこで作れるのか分からないとか、薬事法も厳しいみたいな感じで。……でも絶対あるはずだと思って、日本のどこかに。


※F.HERO……タイのラッパーで、音楽レーベルのHigh Cloud Entertainmentの主宰。High Cloud EntertainmentとLDH JAPANはパートナーシップを結んでいる。
※BATTLE OF TOKYO……Jr.EXILE世代のグループ(GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、そしてPSYCHIC FEVER)を中心に展開する総合エンタテイメントプロジェクト。小説、音楽、ライブなどさまざまなコンテンツが融合する。今年は8~9月に埼玉と大阪でライブ公演がある。
※薬事法……医薬品や医療機器などの製造・販売や医療機関の業務などに関する安全対策を行うための法律。

チャンネル登録者、好感度、顔色、どれもうかがえずここまで生きながらえてきた〈徳井健太の菩薩目線 第206回〉

2024.05.20 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第206回目は、人の顔色をうかがうことについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

 佐久間(宣行)さんが総合プロデュースを手掛ける、「ラフ×ラフ」という8人組のアイドルグループがいる。彼女たちは、曲中に大喜利をしたりクイズをしたり、“ザ・バラエティ”なアイドルだ。

 みんな個性があって面白い。だけど、まだまだ若いアイドルさんに変わりはないから、悩みも尽きないらしい。そんな背景もあって、「ラフ×ラフ公式YouTubeチャンネル」にゲストとして呼ばれ、人生相談をすることになった。若い子に、僕みたいなおっさんが贈る言葉なんてあるのかしら。

【超本音】ノブコブ徳井のアイドル人生相談!超本音に佐久間Pもマジ回答!

ライダー俳優福士蒼汰が監督した短編映画『イツキトミワ』を、ライダー俳優で映画監督の黒田勇樹が観てみた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.05.15 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 髪型とかで話題になってしまっておりましたが、そろそろ落ち着いてきたかな〜とも思う今日この頃です。

 まあ、もともと髪型なんてねえ、という感じなんですが、そんなことでニュースになるならそれはそれでいいのかな、とも思ったり。

 とりあえず、今週も始めましょう。

情報もりもり〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第73回〉

2024.05.14 Vol.web original

こんにちは!柚葉です🍋

先日、5月11日に味の素スタジアムで開催されたFC東京 対 柏レイソル戦「DAZN DAY」のハーフタイムパフォーマンスに出演させていただきました~~!!⚽️❤️‍🔥

来てくれた皆さん、配信で見守っていてくれた皆さんありがとうございました~~!!

FC東京さんのカラーに合わせて気合いのactivate衣装で❤💙
味の素スタジアムというステージでパフォーマンスさせていただくのは今回で2回目でしたが、めちゃ緊張したよーー!!!
でもGirls²を知らなかった方にも知ってもらえるきっかけになったらなぁと頑張りました❤️‍🔥

また出演させていただけるよう頑張ります!!
続きまして~~

魔法の言葉「切り替えていこう」「ドンマイ」。僕はこれらを黒魔術だと思っている〈徳井健太の菩薩目線 第205回

2024.05.10 Vol.web original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第205回目は、「切り替えていこう」について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

 僕は、ギャンブルの番組によく出る。

 負けると、誰かが「切り替えていこう」と声を掛ける。全員が外れたのに、「切り替えていこう」と発破をかける。そこに深い意味はないんだろうけど、僕はずっと、「全然切り替えないほうがいいよね」って思っている。

 たとえば、その日9レースがあったとして、1レース目から8レース目まで全敗だった場合。間違いなく負け続ける原因があるわけで、どうして切り替えなきゃいけないんだろうって思う。おそらくそれは、ただ口から発せられる意味など大して持たない記号的な言葉であることは分かっている。だけど、やっぱり切り替えないほうがいいと思う。

 似たような言葉に、「ドンマイ」がある。

 よくよく考えればドンマイってなんだろう。ドントマインド。気にすんなって。何かミスをしてしまった人がいて、その人に、ピリついた場に、圧をかけたくないから、あえて軽い響きのドンマイを投げかける。「ドンマイ」。場の雰囲気が中和する。

 でも、気にしたほうがいいよね。学生時代、僕はバレー部に所属していた。練習でミスをすると、チームメイトからドンマイと言われた。何百回と言われたけれど、そのたびに気にし続けた。だって絶対、俺がミスってんだから。

 面倒な人間かもしれません。でも、やっぱり僕は、あんまり安易に「切り替えていこう」とか「ドンマイ」とか言わない方がいいんじゃないのって。「いや、そんなに深い意味はないんだから」、そんなことを言われそうだけど、だったら言わなくてもいいんじゃないのかって思う。「おいおい、めんどくせーな。深い意味はないんだって。だから、気にすんな」。

 気にするわ。

 気にしなければ、成長につながらない。まぁ、全員に当てはまるかと言われれば分からない。人によっては、「気にすんなを気にすんな」がハラスメントになるかもしれないし、実際にドンマイと言われて心が軽くなる人だっているだろう。

 ミスをする。そこにはミスをした価値がある。だけど、ミスをミスだと認められなければ、価値は作られない。自分のミスが原因で、負けることもある。その負けだって、3歩進んだあかつきには価値に変わっている。切り替えちゃったら、なかったことになる。それって記憶の喪失と、さほど変わらないと思うんだよね。

 僕の虎の子に、「自信がないときほど、とりあえず自信があるフリをする」というのがある。お笑いの現場だから成立するのであって、決して皆さん、マネしないように。

 自信があるという体で望んでみる。やってみて、実際にできたら盛り上がる。仮にダメでも、自信があるという体がフリになって笑いが生まれる。どちらに転んでも負けることのない戦法だから、僕は自信がないときほど自信がある雰囲気を出すようにしている。これって、僕が今までたくさんスベってきたから分かったこと。

「徳井、スベッていたけど気にすんなよ。切り替えていこう」

 そんな言葉を鵜呑みにしていたら、僕は死ぬまでスベり続けることになる。スベッたことを気にかけて、切り替えなかったから、今はなんとかなっている。切り替えちゃったら、同じことを繰り返す。

「今日の営業はうまくいかなかったなぁ。なんでだろう」。気にする姿勢が疑問を生み、解決策を手繰り寄せる。同僚や上司が、「切り替えていこう」と声を掛けてくるときほど注意が必要だ。

 生きてればいいことがあると思いたいよ。

 でも、ただ生きてるだけだったら、そんなに都合よく良いことは降って湧いてこない。気にするから成長できるんであって、なかったことにすると、その場から1歩も動いていないことになってしまう。

 誰だって、その場から動くことは望んでないかもしれない。ましてや、そこがそこそこ安寧であれば、動くことは面倒だし、かったるい。だけど、動かなかったら気づくこともないからね。気づくことが無いってことは、そこから動けないってこと。考えるな、感じろ……じゃないけど、「切り替えるな、気にしろ」。そんなマインドでいたいよね。

どエンタメ怪獣映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』に物申す!!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.05.08 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

「しばらく休む」つもりだったんですが、先日、ついつい集英社オンラインさんの取材を受けてしまいました。子役について、経験上のことをちょろっと喋らせてもらってますので、お暇な方はぜひ読んでみてください。

 では今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、今年もゴールデンウイークは熱かった!〈BUZZらないとイヤー! 第74回〉

2024.05.07 Vol.Web Original

 

THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。20204年のゴールデンウイークも動きまわりステージに立ちまくった翔平さん。EXILE B HAPPY、MA55IVE THE RAMPAGE(以下、MA55IVE)、もちろんTHE RAMPAGEとスタンスを変えながら、日本で一番熱い場所を創り出し、BUZZのフックを撒きまくりました。そんな翔平さんは楽しめた? 音楽フェス「BEAT AX」に出演中の翔平さんに聞きに行ってきました!

ーー2024年のゴールデンウイークも終わりが見えてきました。今年も動きまくりでしたね。

翔平さん:去年は……「16BOOSTERZ」でいろいろ動き回ってましたね。いま話していることが更新されるころには、今年もどうにか乗り越えられたってなってるといいな。ゴールデンウイーク中は休みの日もあったんですけど、半日留学みたいになってて。ハイロー期間(出演した舞台『HiGH&LOW THE 戦国』の上演期間)に英語の授業に行けてなさすぎたから、時間ができると詰めてやっているんです。それこそお昼から夕方までまるまるとか。

ーー いい切り替えになってるんじゃないですか?”留学”ですし。

翔平さん:それもあって、「BEAT AX」で一緒のF.HEROさんたちとカタコトの英語で意思疎通がとれるようになってきたんですよ、ちょっとですけど。

ーー そのシーン、先ほどチラッと見ました。大きなホンタイを持って一緒に写真を撮影されてましたね。さて、今回のテーマですが、翔平さんのゴールデンウイークについて聞かせていただこうかなと。日本で一番熱い場所を作り続け、BUZZのネタを提供し続けた人/グループといっても言い過ぎてはいないかな、と!

真鶴へ行きたい 〈黒谷友香の友香の素。vol.368〉

2024.05.01 Vol.Web Original

 

 皆さん、こんにちは!ゴールデンウィークで旅行に行かれる方もいらっしゃるかと思います。

 私が最近、旅先で気になるのは、4月28日にオンエアされた旅番組『遠くへ行きたい』で訪れた神奈川県で2番目に小さな町、相模湾に突き出た真鶴半島にある真鶴町です。東京から車で1時間半程。初めて行きましたが、本当に素敵な場所でした~。東洋のリビエラとも呼ばれる真鶴町。坂道が多いので階段をのぼるとすぐに高い場所になり目の前の景色がうわっと広がって、初夏の太陽の日差しに照らされた海が、きらきらと眩しく輝いて、本当に美しかったです。

 私は幼少期に瀬戸内海に浮かぶ島に夏休みになると毎年のように行きました。普段は大阪の堺市に住んでいたので、瀬戸内海での海水浴は最高の体験でもありました。島なので海からすぐのところにはもう山があります。その山に朝や夕に登っては、振り返るとそこにある絶景、瀬戸内海に浮かぶ島々の美しさに目を奪われたり、夕日に染められた瀬戸内海の空や海が、幻想的な色合いを魅せる、ほんの数十分のドラマチックな時間が大好きでした。

 そういうこともあって海には愛着があるからか、真鶴町はプライベートでもう一度行ってみたいと思う程、素晴らしいところでした。私と同じ堺市出身の与謝野晶子も真鶴を訪れて「わが立てる真鶴崎が二つにす相模の海と伊豆の白波」という歌を詠んでいます。

 自然豊かな美しい真鶴町は文化人や芸術家が愛した町でもありますが、今もその景観は、町が独自に設けている条例「美の基準」によって守られており、どこか懐かしい、ほっとするような町並みが存在しています。時間がゆっくりと流れている様な感じです。

 ロケ中お昼ご飯で立ち寄った海沿いの定食屋さんで食べたお刺身や鯛の煮付けの美味しかったこと! 新鮮で量もしっかりとあるのに値段が驚くほどリーズナブルでした。ロケで伺った干物屋さんでいただいた干物も絶品で、魚の旨みがギュッと詰まっていて、本当に美味しくてご飯も進みます(笑)。旅行って本当に素晴らしい体験ですよね。ぜひまた行ってみたいなぁと感じた真鶴町でした。

現在開催中のSSFFで“味のなくならないガム”みたいな短編映画を見つけた!『Digging Woman 掘る女』【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.05.01 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 皆さん、どんなゴールデンウイークをお過ごしでしょうか。人によっては10連休とか、海外に行ったら円安で大変だとか…そもそも海外に行けていいなと思ったりする今日この頃です。

 特に予定のない人は映画や演劇を見ましょう。

 では今週も始めます。

想像してごらん。あなたのそのゴミは、誰かの宝物になるかもしれないよ? 良い意味ではなくて、怖い意味で〈徳井健太の菩薩目線 第204回〉

2024.04.30 Vol.web original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第204回目は、スターの副産物について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 日頃、どれくらい想像力を働かせています?

 想像力って自分の知っている世界だけでは、なかなか育たないと思うんです。そんなことを痛感したお話。

 番組収録で、海外のある動画を見る機会があった。美容室での一幕で、美容師さんがお客さんである女性の髪の毛をカットしている。女性客はスマホに夢中になっていて、髪が切られていく工程に関心がないようだった。そんな雰囲気を察してか、美容師さんもテレビを見ながらカットをする……いかにも海外らしいアバウトな仕事風景を映した動画だった。次の瞬間、 

 ジャキン。

 テレビに注視するあまり、美容師さんはカットする箇所を間違え、女性客のロングヘアをバッサリ。慌てる美容師さん。だけど、スマホに夢中の女性客は、そんなアクシデントに気が付かない。“ながら”の恐ろしさが、これでもかってくらい押し寄せる。そして、美容師さんはそっとポケットにミスした髪の毛をしまう――。

 なんとも間抜けな動画で、スタジオにいる出演者は「おいおい」なんて言いながら笑っていた。

 ところが、一人のアイドルさんが「キモい」という感想をこぼした。僕は、その感覚が分からず、「どうしてそう思うの?」と尋ねた。

「髪の毛を持って帰られるかもしれないんですよ。キモいじゃないですか?」

 なるほど。たしかに。「じゃあ、髪の毛を間違って切られるのは大丈夫なの?」と追質問すると、彼女は「それは大丈夫です」とにべもなく答えた。

 想像力は働かせるためにある。人が歩んできた道は、本当に人それぞれ。

 アイドルの道を歩んできた人にとって、美容師さんの行動はそう映るのだ。芸能人に限った話ではなく、そうした瞬間にアンテナが立つ人は少なくないのかもしれない。

 美容室へ行けば、自分の髪の毛がきちんと処理されているかが気になる。飲食店に入れば自分が使った箸やコップがどうなるかが気になる。うちの奥さんもアーティスト活動をしているから、「気にする人っている?」と聞くと、「気にしている女性のアーティストは多い」と返ってきた。

 もしかしたら、そうした使用品が高値で売られるかもしれない。自分が触れたものに価値が生まれてしまう。それこそ、大谷翔平選手が投げた野球のボールは、彼が手にしただけで無茶苦茶な付加価値を帯び、高額のお宝へと昇華する。

 僕が、喫茶店のイスに座っても何にも生まれないけれど、例えばそこに大谷翔平選手やBTSといったスーパースターが座れば、そのイスは家宝へと変身する。自分が意図してないところで、魔法がかかってしまう“怖さ”。何気なく足を運んだだけなのに、何の変哲もなかった店舗は聖地と化し、お店の人が望む、望まないにかかわらず混乱がやって来る。

 無が有に変わる世界にいるのだから、そりゃ変装だってする。僕たちが気にしなくていいことまで気にしなければいけない世界。「考えすぎだよ」って言われても、当の本人たちにしかわからないことがあるわけで、少なくともそういう可能性があることを、僕は想像してみたい。

「お気に入りの飲食店はどこですか?」という質問があったとする。何の影響力もない僕であれば、「〇〇というお店が好きです」と言い放つことができる。 

 でも、アイドルの人が「〇〇のお店がお気に入りで、よく行きます」なんて言った日には大ハレーションが起こる。じゃあ、「特にないですね」って言えばいいのかと言われれば、それでは話が広がらず、“面白みに欠けるタレント”になってしまう。

 だから、話に広がりと重量感を持たせつつ、誰も行くことができない場所を言わなければいけない。アイドルに地頭がいい子が多いのも納得なのだ。誰も行くことができない場所を想像する。その想像力に、僕は脱帽する。

タイトルで心を鷲掴まれた2分半弱の短編映画『餃子の暴動』! 今年もSSFFが始まる!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2024.04.25 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 今週のコラムは配信日時の都合で1日ずらしての公開になります。そうなんです。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の季節なんです。

 そして私事ですが、この23日で42歳になりました。いや、誕生プレゼントとかは結構ですから! 本当に結構ですから。

 それでは今週も始めましょう。

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