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今年も毎日コツコツと。〈黒谷友香の友香の素。vol.365〉

2024.01.01 Vol.Web Original

 

 明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。

  2024年がスタートしました!実はこのコラム、書き始めてから今年でなんと、20年目になるんですよね〜。いつの間に!?っという感じで自分でもビックリしています(笑)今年も毎月コツコツと綴っていきたいな〜と思っています。

 さて、今月は11日からドラマ「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」のオンエアが始まります。雨宮慶太さん原作による超人気シリーズの4年ぶりの新作。私は魔戒法師のムツギという役を演じました。

 撮影は、去年の夏にインをして冬の序盤まで約3月に渡り行っていました。

 今回の役は、なんと法術を使える役。ムツギは剣を持って相手と戦うことはしませんが、筆を持って法術を使う時は、踊りを舞うかの様に優雅に動いて相手と戦います。久しぶりのアクションでしたが、教えてくださったアクションチームのスタッフの方々のお陰でとても楽しかったです。

 衣装もオリジナルデザイン、手作業で作られたとても素敵な衣装でした。展開が面白いストーリーに最新のCG技術もありなので、一体どんなふうになっているのか私自身もとても楽しみです。

 牙狼ファンの方は勿論、初めての方にも是非観ていただきたい作品「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」は2024年1月11日(木)よりTOKYO MX22:00~・BS日テレ24:30~にて放送開始です!お楽しみに!!

ただ淡々とヤングケアラーの経験と経緯を語る、それでどっかの誰かが一人でも楽になれたら本望だ【徳井健太の菩薩目線 第192回】

2023.12.30 Vol.Web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第192回目は、講演会について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 石岡市中央公民館で行われたシンポジウム「ヤングケアラーを支える地域社会」で講演をさせていただいた。

 冒頭、教育長があいさつをする。芸人が参加するには、大真面目も大真面目のシンポジウム。場慣れしていない僕は、ものすごく緊張してしまった。

 立派な石岡市の公民館に、定員300名にほど近いたくさんの方が、僕の言葉に耳を傾ける。講演時間は60分ほど。事前に何を話すか決めて、パワーポイントも用意した。だけど、気が付くと30分ほどで話し終えていた。不安になると、人は急ぎ足になる。

 残り30分を質疑応答で乗り切るという、いささか剛腕な講演になってしまったことを、この場を借りてお詫び申し上げます。そして、つたない僕のお話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 話してみることで、分かることってたくさんある。

 芸人として話をしていると、何がウケて、何がウケないか――といったことが、場数を踏んでいくことで分かるようになっていく。講演も変わらない。人前で話すことは同じでも、来場している人が何を求めているかで、まったく違ってくる。笑いを求めている人は、笑わせられるように話さないといけないし、ヤングケアラーの実態を知りたい人には、それが伝わるように話さないといけない。

 今回は、パネルディスカッションではなく、僕一人が持ち時間を使って、講演をするという初めての体験だった。「もっとこうすればよかったな」と、反省することばかりだった。

 自分の話を伝えたいと思うと、“自分ファースト”で話をしてしまう。話したいことがあるから、次から次へと話が転がり、ややもすれば早口になってしまう。でも、“相手ファースト”に立つのであれば、聞いている人が僕の話を咀嚼する時間がなければいけないから、間を作る=「待つ」ことが求められる。

 といっても、自分の話をそもそも面白がってくれているのか、関心を示してくれているのか分からない――言わば、不安の最中にいるわけだから、「待つ」ことはものすごく胆力をともなうことだ。その不安を恐れずに、「待つ」覚悟が必要になる。

 人に何かを伝えるとき、多くの人は伝える熱量にとらわれそうだけど、実はまったく逆で、「待つ」ことができるかどうかが、伝わるか伝わらないかの分かれ道になるのではないかと感じた。

 しかも、だ。僕がヤングケアラーの実体験を話すとき、「僕の母親は1日で4リットルの焼酎を飲み干していた」などなど、常軌を逸したエピソードがたくさん登場する。そんな話を速射砲のように打ち続ければ、聞いている方は疲れてしまうに違いない。

「……僕はこういう体験をしたんですね。では、皆さんに質問です。皆さんだったら、このときどういう対応をしますか?」

 ではないけれど、あの手この手で「待つ」テクニックがなければいけない。人前で話すといっても、シチュエーションが違えば、手法も異なる。講演には講演の、プレゼンにはプレゼンの、居酒屋には居酒屋の、“伝える”ロジックがあるのだと思う。

 質疑応答を乗り切れたのは、たくさん質問をしてくれた熱心な方々のおかげだ。近年の調査によれば、学校、クラスにはヤングケアラーの子どもたちが数人いる実態が明らかになっているそうだ。先生たちは、そうと思しき子どもたちに声をかけるべきか否かで悩んでいるという。教育の現場は、どんどんやらなければいけないことが増えているようだった。

 ある先生は、生徒たちとのコミニケーションを円滑にするために、エピソード作りにとても時間を要すると教えてくれた。

 生徒たちと何かを話すとき、「この前の休みに私はこういうところに行ったよ」という具合に、体験談を話さないと生徒たちは耳を傾けてくれないと話していた。

 学校の先生は、ただでさえ忙しい。その中で、エピソード作りに奔走しなければいけないという。つまらない人間だと思われてしまったら、生徒たちからは「つまらない人の話だから聞かなくていい」と思われてしまい、コミュニケーションが滞ってしまうそうだ。

 いろいろなところに出かけて土産話をこさえたり、変なグッズを買って話のタネにする。それをフックに、生徒たちの目と耳を傾けさせる――、芸人顔負けの行動力で、教育の現場に立っていることが伝わってきた。

「徳井さんの本も買いました。実は、芸人さんの本をすごく参考にしているんです。芸人さんはエピソードトークのプロだから、素人なりにその手法を真似して、どうすれば食いつきの良い話ができるかを研究しているんです。やっぱり面白い話って、生徒たちの食いつきが違うんですよ」

 そう先生は笑っていた。僕らの仕事が、そんな風に役立っているなんて夢にも思わなかった。人に何かを伝える。伝えることって、大変なんだ。

監督が「実話を基に書いた」映画『エス』。「大学時代の演劇仲間」の描写やその頃の記憶をアウトプットする技術の鮮やかさに注目【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2023.12.27 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 今年もあと4日となりました。舞台、映像をはじめ、今年もいろいろやらせていただきました。皆さん、ありがとうございました。

 このコラムも今年最後となります。来年は1月3日はお休みをいただきまして、10日から再開いたします。

 皆さん、良いお年を。

 では今週も始めましょう。

今年ラストの柚葉24じ〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第64回〉

2023.12.26 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋

今日で今年最後のコラムです……!!

今年も1年、たくさん読んでいただきありがとうございました😊

来年も”柚葉24じ”盛り上げていけるよう精一杯頑張りますっっ✊🏻

まずは〜、
「Girls² LIVE TOUR 2023-activate-」
ありがとうございました❤️💙

9都市11公演。

去年のライブから、群馬と静岡のエリアが増え、みんな来てくれるかなぁ大丈夫かなぁって心配する事もありました。

でもこうやって、8人欠けることなく千秋楽を迎えられたこと、本当に嬉しいです!

このメンバーだからこそ出来たライブツアー。
このメンバーじゃないと出来なかったライブツアー。

ファンの方からの応援はもちろん、メンバーがいつも一緒に頑張ってくれているおかげで、
私は1人じゃない同じ気持ちのメンバーが7人もいるんだから!って思えて、最終日まで駆け抜けられることが出来ました。

どんなに辛いことがあっても、心が折れちゃいそうなことがあっても、ファンの皆さんの笑顔を見ると、”私やっぱこの仕事が好きだ”って本当に心の底から思える。

みんなが私たちに「いつも元気もらってるよ」とか「みんなのおかげで頑張れるよ」って言ってくれるように、私たちもファンの皆さんから元気をたくさんもらっていて、みんなにとっては口癖のようなものでも私たちからしたら本当に力の源になっています。

いつも本当にありがとう。

みんなが応援してくれているからこそ、私はステージに立っている時の自分が1番好きだって胸を張って言えます。

だからこそもっともっとスキル磨いて、大きなステージに立ちたい!!!

これから先も私たちについてきてくれると嬉しいです^^

それでも「未来に誇れる日本」のために!【長島昭久のリアリズム】

2023.12.20 Vol.web original

政治不信を一掃し、日本経済を再び成長軌道へ!

 さわやかな大谷翔平選手のL.A.ドジャース入団の報道と終盤国会を揺るがした「派閥パーティ裏金問題」をめぐる暗いニュースが交錯する中、複雑な思いで本稿を認(したた)めています。

 本来は、同時進行で策定された来年度『予算大綱』と『税制改革大綱』について真っ先に報告せねばならないところです。しかし、「政策」以前の問題として、今回の「政治とカネ」事件について、自民党国会議員として率直にお詫びせねばなりません。もちろん、私自身は、政治活動に係る全ての収支は報告・公開しております。しかし、自分は潔白だと叫ぶだけでは済まされないほど事態は深刻です。政治への信頼回復、とりわけ自民党政治に対する国民の皆さまの不信感の払拭に全力を挙げねばなりません。

「政治資金規正法」を改正し、透明性を確保せよ!

緊急に改革すべきポイントは、以下の3つだと考えます。第一に派閥によるパーティを禁止すること、第二に不透明で恣意的な運用が常態化している政党の「政策活動費」を抜本的に見直すこと、第三に収支報告に関し会計責任者と国会議員との間に原則として「連座制」を適用するよう政治資金規正法を改正すること、などです。現行法では、議員側からの積極的な働きかけが認定できない限り処罰されるのは会計責任者のみということになってしまいますが、これを原則連座制にして、会計責任者による独断専行が立証されない限り議員も処罰の対象となるよう法改正するものです。これにより、収支報告書不記載に対する抑止が高まると考えます。いずれにせよ、政治とカネをめぐっては、法律以前に、私自身も含め政治家が厳しく自らを律する姿勢が求められると考えます。

 その上で、日本経済を再び成長軌道に乗せ、国民の暮らしを豊かにするための政府与党の総合政策を、『予算大綱』『税制改革大綱』に沿って、ここに報告させていただきます。

「物価高に負けない賃上げ」を実現し、デフレから完全脱却!

 私が最も重視するポイントは、以下の3つです。

(1)給料が上がる経済の構築・・・来年の夏までに
(2)こども達の未来を保障する社会の実現・・・数年以内に
(3)再び成長する日本経済の創造・・・中長期を見据えて

(1)家計の可処分所得を拡大し、消費拡大からデフレ完全脱却への道筋を描くため、①定額減税(2024年度の所得税・住民税から納税者本人と扶養家族一人当たり4万円を差し引く:4人家族なら16万円)、②賃上げ促進税制の大幅拡充・延長(大企業や中小企業に加え、新たに「中堅企業」にも税制優遇措置を拡張し、物価高に負けない賃上げを全ての企業に促す)、③非課税扱いの経費として計上できる「企業交際費」を5000円から1万円に倍増(中小企業向け交際費年間800万円まで損金扱いできる特例も延長)など。

(2)こどもの未来を保障するために、①児童手当の対象を高校生まで拡大し所得制限も撤廃、②その代わり、扶養控除については、現行の所得税38万円を25万円に、住民税33万円を12万円に縮小する方針ですが、政府試算では高校生への児童手当月額1万円(年12万円)が支給されれば、手取り額は世帯収入に応じて3.9万円から12万円増える見込みです。③扶養控除の見直しに合わせ、ひとり親への税制優遇も拡充、④すでに縮小が決まっていた住宅ローン減税は、子育て世帯や若者世帯に限り上限額を1年延長するなど。

(3)中長期の成長政策として、半導体や脱炭素など国際競争が激化する戦略物資や技術革新についての国内回帰をさらに促進するため、「戦略分野国内生産促進税制」(法人税を10年間最大4割控除)を新設します。これは、欧米など各国が優遇税制によって有力企業の囲い込みを図っていることに対する競争政策の一環で、大規模な企業支援を通じて国内投資を後押しし、賃上げや経済成長につなげていくものです。すでに、台湾の最先端半導体メーカーTSMCの誘致で活況を呈する熊本はじめ、北海道や広島、三重など海外企業との提携や海外からの投資の拡大によって、中長期の経済成長を軌道に乗せていきます。

デフレよ、さらば!「未来に誇れる日本」に増税は必要なし!

 このように、今回の『予算大綱』や『税制改革大綱』で示した道筋こそ、政府が目指す「物価高に負けない賃上げ」トレンドを遅くとも来年夏のボーナス支給時期までに確かなものとし、30年続いた重苦しいデフレからの完全脱却を実現するものです。それが達成されれば、税収は自ずと拡大しプライマリー・バランスの黒字化は実現するでしょう。つまり、増税の必要はないのです。

 私も、引き続き、働く人々の給料が上がりこども達の未来を守り日本経済を成長させる政策実現ために、全力で国政に邁進してまいります。

「考えるな、感じろ」。それはまさに、前頭葉を使うな、小脳を信じろ――ってことですよね? 中野信子先生!【徳井健太の菩薩目線 第191回】

2023.12.20 Vol.web original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第191回目は、前頭葉と小脳について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

 脳の仕組みは面白い。

 bayfm『シン・ラジオ ヒューマニスタは、かく語りき』で、鈴木おさむさんから脳に関する面白い話を聞いた。おさむさんは、脳科学者の中野信子さんと話をする機会があったそうで、その中で「藤井聡太八冠は、どうしてあれほどまでに強いのか?」という話題に及んだそうだ。

 通常、人間は物事を考えるとき、前頭葉を使う。お酒を飲むと、この前頭葉の働きが鈍るため、理性が働かなくなり、暴走してしまう。人間は、前頭葉が発達していれば発達しているほど、物事をよく考えられると言われる。勝ち筋をロジカルに考え、理詰めが求められる棋士ともなれば、前頭葉が素晴らしく発達しているに違いない。ところが、天才中の天才である藤井聡太八冠に対して、中野さんは「小脳で将棋を指しているではないか?」と個人的見解を示した、とおさむさんは教えてくれた。

 小脳は、運動神経や反射神経を司る脳の部位になるらしい。藤井聡太八冠は、おそらく前頭葉も恐ろしく発達しているだろうけど、ひらめく瞬間や一手を指す瞬間は、ピンときたものに乗っかることができる――、つまり小脳が前頭葉を追い越してしまうのではないか、というのだ。前頭葉で考えたこと(考えに考えて、理詰めで立てた戦略)を、小脳(反射神経)でひっくり返せるから驚異的な強さを誇る。「理屈を超えた何か」。そうとしか表現できな人は稀有だという。

 その話を聞いたとき、お笑いも同じなのではないかと思った。

 理路整然とロジックを積み立て、その場の状況を的確に判断できる芸人は、前頭葉が働いているタイプだ。一方、その場その場の瞬間に合わせて、反射神経で笑いを取る小脳が働いているタイプがいる。うちの相方吉村は、まさに後者だと思う。

 僕は、分析をするのが好きだから、おそらく前頭葉が働いているタイプではないかと思う。トークの収録があれば、事前に何を話すか筋道を立て、戦略を立てる。でも、収録当日の現場の雰囲気を感じ取ると、必ずしも想定通りには行かない。そのため、その場で再びあれこれと考えてしまう。前頭葉が働いている証拠だ。

 ところが、小脳型、運動神経で笑いを生み出すタイプは、積み上げてきた戦略やロジックをときに飛び越え、ときに捨て去って、ピンときたものを選んでしまう。考える前に動いている。

『アメトーーク!』の運動神経悪い芸人のメンバーを見て、ピンときた。

 大喜利が強いメンバーが多いのだ。過去、運動神経悪い芸人として参加した芸人の一例を挙げると、千原ジュニアさん、川島明さん、有野晋哉さん、西田幸治さん……大喜利マスターのような人たちが、運動神経悪い芸人として参加しているのだ。

 もちろん、運動神経の悪い芸人すべてが、「大喜利が強い」とは言い切れないと思う。だとしても、前頭葉と小脳の関係に鑑みれば、何か因果関係があるのではないか――と、僕はいかにも前頭葉を働かせながら考える。なぜなら、吉村にも言えることだけど、逆に運動神経が良い芸人は、「大喜利が苦手」と口にする人が多いからだ。

 僕の個人的見解に過ぎないけれど、運動神経がいい、つまり小脳が前頭葉よりも働いてしまうタイプは、積み上げてきたものを感覚的に飛び越えてしまう芸人ということになる。半面、芸人という職業をしている以上、何か面白いことを言わなきゃいけないと思うし、その場でうまく立ち回らないといけないといった、前頭葉的な脳の働きをせざるを得ない。その最たる例が、大喜利だ。

 もし、運動神経型の芸人だったら、大喜利は必要以上に前頭葉を酷使することになる。本来、小脳にリソースの大半を使うべき人が、中途半端に前頭葉にリソースを割いてしまうため、「大喜利が弱い(大喜利をやらせるとつまらなくなる)」という現象が起きてしまうのではないか?

 かつて、『水曜日のダウンタウン』で、「大喜利苦手芸人、酔った状態の方が面白い説」という説が放送された。アルコールによって前頭葉の働きが鈍った彼らは、たしかに面白かった。とても大喜利が苦手な人には見えなかった。その収録に参加していたのは、春日俊彰、あばれる君、おたけの3人。どっからどう見ても、小脳型の芸人だろう。

 振り返ると、吉村の判断はよく理解できないことが多かった。たとえば、ネタ合わせをしていたとき。僕は、その日のお客さんの雰囲気などを考慮して、あれこれと考え、吉村に伝えていた。間もなく本番。すると、吉村が近寄ってきて、「徳井、やっぱりあっちにしよう」と直前の変更を通達してくることが、幾度となくあった。

 結果的に、それでスベった。

 いまなら、吉村のあの瞬間的な判断に合点がいく。彼は、小脳で選択をするから、ときに大スベリし、ときにスターのように輝く。

 もしも、前頭葉と小脳の使い方を、ある程度コントロールできて、自覚できるのなら、お笑い芸人はもちろんのこと、働いているすべての人にとって、パフォーマンス向上のウルトラCになるんじゃないだろうか。

 前頭葉で勝負できる人は、反射神経的なものが求められるようなシーンの身の振り方を考えなければいけないし、反射神経や運動神経で取捨選択するタイプは、ロジカルな空間における立ち居振舞いを用意しておけばいい。

 また一つ。NSCで教えた方が良いことが見つかりました。

実話をもとに描かれたヒューマンドラマ『義父養父』は演技と効果音のハーモニーでの魅せ方がエゲツない!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2023.12.20 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 やっとちゃんと寒くなってきましたね。いや、それにしても急激に寒くなりすぎだって…。

 とにかく今年もあとちょっと。とりあえず収まったのかどうか分からないんですが、インフルエンザだけじゃなくてコロナにも気をつけましょう。

 では今週も始めます。

THE RAMPAGE 浦川翔平の2023年のマイニューストップ5 〈BUZZらないとイヤー! 第65回〉

2023.12.19 Vol.Web Original

       

THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだりBUZZの兆しを探ったりしながらBUZZのワケを探る連載「BUZZらないとイヤー!」。2023年最後の更新は、翔平さんの今年のニューストップ5!  クリスマス直前ということもあり、好評だった東京スカイツリータウンのクリスマスマーケットに行った時の未公開写真と一緒にお楽しみください!(撮影:仲西マティアス・東京スカイツリータウンの写真のみ)

TOKYO HEADLINE(以下、TH):翔平さん、引き続き、年末恒例のアレ! もうひとつあるんですけども……

翔平さん:え? あー、ニュースですね。

TH:You remember it well ! ……では、始めましょうか?

翔平さん:これって順位をつけるんでしたっけ?

TH:トップ5となれば等しく重大で間違いないので順不同で問題ありません。では、よろしくお願いします!


…とりあえず、2杯は飲みます?

 ①「Summer Riot~熱帯夜~ / Everest」でグループ初のオリコン1位!

〈参考〉THE RAMPAGE、最新シングルがオリコン週間1位を獲得「更に素敵な景色をファンの皆様と一緒に見れるように」 

 THE RAMPAGEがメジャーデビューしてからもう少しで7周年になりますけど、これまでずっと作品をリリースをしてきたなかで、「いつかは!いつかは!」って言い続けながらも、なかなか到達できなかったところに行けました。自分らの力だけじゃなくファンの皆さんと力を合わせて掴み取った夢です。皆さんと一緒に夢が叶えられたことがうれしいです。

 夢が叶ったのはサマライ(「Summer Riot~熱帯夜~/ Everest」 )でしたけど、その前の「16BOOTHTERZ」からのつながりもあったと思います。「16BOOTHTERZ」はチャレンジも盛り上がったし、僕たちのことを知らない人にも知っていただけるような広がりもありました。そういったことも、ドンドンって感じで、そのままつながった。

 サマライはDRUM TAOさんとコラボレーションできたのが大きかったですね。和のテイストが入った曲で、自分たちのツアーで聴いてもらうだけじゃなく、イベントやテレビ番組だとかいろいろなところで聴いてもらいやすかったのかなと思いますし、自分でも勧めやすい楽曲になったと思っています。それに今年はタイや韓国でパフォーマンスすることもあったので、レペゼンジャパン、日本から来ました感を、サマライで出せたんじゃないかな。


好きなものはシェアしたい翔平さん

 振り返ってみると「16BOOTHTERZ」では、Liberty Walkさん、サマライではDRUM TAOさん、今年はコラボレーションすることで、自分たちで作ってきたものや確立してきたものとの化学反応を求めた年だったって言えるかもしれません。振り付けについてもそうです。これまでは自分たちだけでやってきたけれど、s**t kingzのshojiさんに「Summer Riot~熱帯夜~」「JUSTICE IS BLIND」をお願いしたことで、自分たちが積み上げて来た”THE RAMPAGE”と掛け算ができた気がします。新曲の「SOLDIER LOVE」のパフォ―マンスやパフォーマー曲も楽しみにしていてほしいです。

 自分たちで作るもの、作っていただくもの。このバランスがこれからのポイントだろうなと思っています。メンバーが振り付けしてくれると自分たちで積み上げてきたものをやってる感があって、それゆえの愛着も湧きます。自分らでクリエイトし続けるのは無くさず、振り付けをお願いして新しい刺激を受けたり、そういうのがいいのかなと思います。

今までにない映像体験!映画好き、映画人、必修!『VORTEX ヴォルテックス』を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2023.12.13 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 
 そろそろ今年の重大ニュース的なことが話題になる頃かと思ったら、年の瀬になっていろいろなことが起こっていてびっくりの今日このごろです。

 あと2週間とちょっと、頑張っていきましょう。

 では今週も始めます。

12月スタート〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第63回〉

2023.12.12 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋

最近の小田柚葉は、ツアーだったりイベントだったりお仕事でもプライベートでも充実させてもらっております!!笑
世間はクリスマスマーケットとかイルミネーションとか最近まじですごいじゃないですか!?
だから私もなんか今年めっちゃ行きたい欲強くて笑笑笑笑
既にクリスマスマーケットは2回行きました😚

クリスマスまでもうちょい期間あるので、まだまだ行こうと思います😉😉

そんなこんなで本題へ〜〜
クリスマスマーケットやイルミネーションもそうなんだけど、色んなライブや舞台に行かせていただく機会が沢山で!

まずは〜

 

令和の「つまらぬこだわりは身を縮めるだけだった」論【徳井健太の菩薩目線 第190回】

2023.12.10 Vol.Web

 

 奥さんは、シンガーソングライターをしている。若い時代に書いた歌詞が、「恥ずかしい」という。

 なんとなく分かる。僕たち芸人も、若手時代に作ったネタを、今そのままやれと言われたら、顔から火が出ると思う。

 だけど、彼女はあるとき、そんなつまらないこだわりは捨てようと思ったらしい。自分はシンガーだから、歌詞がどうであれ、歌いきることが仕事だとスイッチが切り替わったと教えてくれた。「すごいことを言うなぁ」と思った。

 若い時代は、ダサくて稚拙だ。

『ソウドリ』の「解体新笑」で、くりぃむしちゅーの有田さんと若手時代について話したことがあった。誰よりも自分が面白いと思わせたいし、誰かが笑わせるようなことを言っても簡単には笑わない。俗にいう、“とがり”が視野を狭くする。

 ある日、有田さんのマネージャーさんが、現場でめちゃくちゃ笑いを取るといったことが起きたそうだ。自分たちは、そのマネージャーを特に面白いと思ったことはないのに、現場は大ウケ。その日の自分たちよりも、明らかにマネージャーの方がウケていたと感じたという。

 マネージャーがマネージャーが笑いを取っている光景を見て、「学生時代は、今みたいな自分じゃなかったな」と思い出した。ケツを出したり、くすぐったり、そんな簡単なことでよかったのに、今はどうして難しく考えているんだろう。自分が面白いんじゃなくて、その場が面白ければ芸人じゃないのかって。

 それから、有田さんの意識は変わったそうだ。

「形」なんてないんだと気が付くと、もやが晴れる。それがわかるようになると、その場が面白くなればなんだっていいと気が楽になるし、誰かにパスもできるようになる。

 奥さんも、「形」にこだわることをやめたと話していた。形にこだわると、いろいろな可能性まで消してしまう。

 ミュージシャンは大変だ。僕たち芸人は、若手時代に作ったネタをやるとしても、部分的にアレンジすることができる。「あいつらネタを変えたな」なんて気が付くのは、一握りしかいない。

 でも、ミュージシャンはそういうわけにはいかない。歌詞や曲が記録として残っている。その曲を聞きたいファンからすれば、何かが変わってしまうことは、その人の原体験を否定してしまうことになりかねない。

 昔の曲を、あるタイミングからやりたがらなくなるのも、わかる気がする。歌いたくても歌う気にならなかったり、そのとき作った曲が今の自分と必ずしも重ならなかったり。何かを変えられないなら、押し入れの中にしまった方がいいかもしれない。売れていない頃に書いた曲は、そのまま何十年と残り続ける。そのあと、売れようが売れなかろうが、記憶にも記録にも。ミュージシャンがアーティストと呼ばれるゆえんだ。

 でも、捨てちゃいけない。そのときの感情は、いつかまた理解できる日が来るかもしれないから、昔の感情は大事に取っておいた方がいい。僕らで言えば、昔は純粋な気持ちで笑わせたいって気持ちがあったはずなのに、ある日突然、「面白いことを言いたい」といった鈍い気持ちに変わる。「笑わせたい、楽しませたい」という気持ちに戻ってこられるかどうか。戻ってくる日も、ある日突然。捨てたら、再会できない。

 僕の学生時代は、先生が嫌な顔をするような確信めいたことを言いたくて仕方がなかった。クラスメイトも、そんな自分に期待していた。

 芸人になって、いつからか面白いことを言おうとがんばったけど、それが無理だとわかった。本来自分が持っているもの、好きだったものはなんだろうと考えると、「面白いこと」じゃなくて、「確信めいたこと」をいう自分の姿だった。戻って来ることができた僕は、お笑いの分析をするようになって、今がある。とがっていたんじゃなくて、無理をしていただけだった。

 すべてをひっくるめて、自分の中で納得なのか消化なのか許容なのかわからないけれど、飲み込めたとき、形にこだわらない自分になれるんだと思う。

 

※徳井健太の菩薩目線は、毎月10・20・30日更新です。

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