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あきらめるにはもったいないほどの愛と夢。有田さんが掲げる新たな賞レース「愛情-1GP」構想。【徳井健太の菩薩目線 第182回】

2023.09.20 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第182回目は、新しい賞レースついて、独自の梵鐘を鳴らす――。

『ソウドリ』は、いつも発見をもたらしてくれる番組だ。

「ソウドリ解体新笑」という企画内で、有田さんとお笑いについて話をする機会に恵まれていることは、本当にラッキーなことだと思う。ラッキーなんて言ったら失礼かもしれないけど、有田さんのようなお笑い愛にあふれた人の隣で、今昔のバラエティや芸人についてあれこれ考察できるのは幸運というほかない。

 有田さんは先日の放送で、第一線で活躍するMCクラスの芸人が推薦する芸人が競い合う「愛情-1GP(あいじょうワングランプリ)」構想について語っていた。その話を聞いていて、俺は泣きそうになってしまった。

 めちゃくちゃ面白いのになかなか売り切れない芸人や、日の目を浴びることに恵まれない芸人がたくさんいる。でも、そんな芸人たちの底力に気が付いている兄さんたちは、いつか「こいつは売れる(売れてほしい)」と信じてやまない。

 彼ら彼女らにチャンスを与えることはできないか――。そこで第一線で活躍しているMCクラスの芸人たち、それこそくりぃむしちゅーさんをはじめ、今田さん、東野さん、有吉さん、ジュニアさん、 サンドウィッチマンさん、バナナマンさんなどが「俺のおすすめ芸人」を出し合って戦わせる。それが有田さんが掲げる「愛情-1GP」構想だ。まるで代理戦争。面白くならないわけがない。

 だって、わくわくするじゃない。

 推薦人であるMCクラスの芸人たちは、推薦する芸人に売れてほしいと願っている。でも、面白くない芸人を推薦してしまうと、自分の審美眼に疑いの目を向けられる可能性もあるから、へたな芸人は推薦できない。確実に面白い芸人を送り込む。つまり、クオリティが担保される。

  一方で、推薦された芸人は、推薦人であるMCクラスの芸人の顔に、泥を塗るようなことはできない。極端な話、死ぬ気で「愛情-1GP」で放つ一撃に、魂を込めると思う。

 今ある賞レースとは、まったく違うヒリヒリ感と緊張感。こんなサバイバルな状況で、推薦された芸人たちがノックダウン方式で戦っていく。それぞれにドラマがあって散っていく。あー、想像するだけで何だか泣けてくる。

 お笑いの世界に、「頑張ってきた人間が報われる」的な世界はいらないかもしれない。でも、若手時代を過ぎて、自分が中堅になると、愛情の存在にイヤでも気が付いてしまうときが来る。誰かの愛で今の自分がいるんだから、その愛を違う誰かにつなぐことはできないのか。だから、愛情が支配するような異質な賞レースが一つくらいあってもいいと思う。誰もバッドエンドにならない。そんな賞レースを見てみたいと思いません?

 ぐいぐいと話に引き込まれた俺は、「今すぐやってほしいくらいですよ。やりましょうよ!」なんて興奮していた。だけど、有田さんは釘を刺すように、「ただな……」とネックがあることを教えてくれた。もしも、「愛情-1GP」をテレビ番組として放送するなら、

「裏番組からMCクラスの芸人がいなくなるということなんだよ」

  推薦する芸人がVTR出演だったとしても、第一線で活躍する芸人を一堂に会すわけだから、スポンサーの兼ね合いを含め放送枠を取ることができるのかって問題がある――と。面食らった。

 現場を面白くしようという目線しかない自分とは、まるでレベルの違う戦いをしているんだって圧倒的敗北感。MCクラスの芸人たちは、こんなことまで俯瞰して、「面白い」を考えているのかって。

 テレビではない「枠」でやることも一つの選択肢なのかもしれない。だけど、影響力を考えると、やっぱり「テレビが一番なんだ」とも付言していた。自分が好きな芸人を推薦するなら、せっかくならテレビでやらせてあげたい。「愛情-1GP」は、とことん愛情にあふれた最高の企画だと思う。

 オリンピックが放送される時期だったらどうなるんだろうなんて考える。裏番組がスポーツ一色に染まり、芸人もあまり重要視されないタイミングだったら……でも、オリンピックに水を差すような賞レースは歓迎されないか。なんとかできないものか。

 あきらめるにはもったいないほどの愛と夢。「愛情-1GP」、やりましょう。

 

超ド級のエンタメ!北と南とFBIの刑事がタッグを組む韓国映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』が痛快だった!【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.09.20 Vol.web original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先日放送されました「妖ばなし」の「蛙女房」が見逃し配信されておりまして、いろいろとご感想をお寄せいただいております。ありがとうございます。

 今年の年末は11月に春名風花さんが主演を務めるボクらの罪団「IsLAND-売春島」に出演させていただき、12月には三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュース公演「リライト!」という感じになっています。

 で、現在、この12月公演のキャスト募集中です。今回は久々に“悲劇”をやりますのでご興味のある方はぜひ。詳細は( https://audition.nerim.info/audition-202309/audition-2023091143.html )まで、25日14時締切ですので、よろしくお願いします。

THE RAMPAGE 浦川翔平 “ハードモード”な MA55IVEの未来はナイス!〈BUZZらないとイヤー! 第59回〉

2023.09.19 Vol.Web Original

THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。今回のテーマは、翔平さんらTHE RAMPAGEのパフォーマー5人によるヒップホップユニット、MA55IVE THE RAMPAGE! 13日に念願のパッケージシングル『INVADERZ』をリリース、MA55IVEの侵略が進行中です!

“BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」”とは、うまいこと書いたものだと思わずにはいられない担当です。

 2023年の夏も翔平さんは相変わらずの大活躍。日本代表がパリ五輪出場を決めたバスケットボールでは沖縄でW杯の盛り上げも兼ねたイベントに参加しましたし、EXILE TRIBEからメンバーが集まった新ユニット「EXILE B HAPPY」では初パフォーマンスを披露。自ら「住んでいる」と豪語(?)した居酒屋えぐざいるへの訪問回数もさらに増えて、お客さんたちもまだまだ盛り上がっています。

“BUZZの中心”や“BUZZる兆し”、もちろんBUZZってほしいという願望も含めて、その中にちゃんといる翔平さん。追いかけていただけで、濃い目のBUZZらないとイヤーをお届けできました。

 さて、最新のBUZZはというと……MA55IVE THE RAMPAGE! 念願のパッケージシングル『INVADERZ』をリリース、それに伴うリリースパーティーが始まったこのタイミングの今、それしかないでしょう? と、翔平さんを直撃です。

世界中の未来に届け!観ればわかる!スタイリッシュ民謡ムービー『ブリング・ミンヨー・バック!BringMinyoBack! 』【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.09.13 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先日、交通事故に遭ってしまいまして、それに伴うやんごとない事情がありまして、2週間も休んでしまいました。失礼いたしました。今週から復活します。

 大丈夫です。ホントに大丈夫です。

 じゃあ久しぶりに始めましょう。

「Rock Steady/The Finest」〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第57回〉

2023.09.12 Vol.web Original

こんにちは!柚葉です🍋

9/6にGirls²×iScreamのコラボシングル「Rock Steady」をリリースさせていただきました〜!!

今日はMVのオフショ祭りしていきます〜!

MVは茨城で早朝から深夜までの撮影だったので、前日に宿泊して撮影に挑んでいました!
前日はみんなでご飯を食べました😚
色んなところを歩き回った結果、毎回結局ファミレスになってしまう私たち笑
ファミレス安くて大好きなので最高だけど!笑

続いて〜

汗だらけって、どんな化粧よりもかっこいい。あるドラマ現場で感じた花束みたいな関係性【徳井健太の菩薩目線 第181回】

2023.09.11 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第181回目は、現場で汗について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 とあるドラマからオファーをいただき、兵庫県へ3泊4日のロケに行ってきた。情報がオープンになったらアナウンスしようと思うので、ここでは某ドラマとして扱わせてください。

 真夏の野外ロケということもあって、酷暑の意味をこれでもかってくらい突きつけられた。立っているだけで汗が噴き出てくる。遮るものがない場所での撮影だったから、輪をかけて灼熱。地球はどうなっちゃうんだろうね。

 こんな状況下でも、屋外で働いている人たちがたくさんいらっしゃる。僕らは、もっと手を合わせて感謝しなければいけないことがたくさんあると、思い知った。

 工事現場やごみ収集、配達員の皆さん、本当にありがとうございます。そして、ドラマのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。休憩の最中、ふと現場に目を配ると、この灼熱地獄の中、ドラマのスタッフさんは走り回っていた。監督さんも助監督さんも制作スタッフ陣も技術スタッフ陣も、良いものを作ろうと、文字通り額に汗をかいていた。エキストラの皆さんも、文句ひとつ言わずに協力してくれていた。ジリジリする暑さとともに、この空間に敬意を感じた瞬間だった。

 ドラマのスタッフさんはせわしない。バラエティーの場合、スタッフさんは影に隠れるように、演者とあまり接点を持とうとしない。そして、俺たち芸人も、演者としてどうすれば面白くなるか夢中になっているから、正直なところ、あまり周囲に目を配らない。ディレクターやカメラマンさんとは大なり小なり連携を図るけど、大半のスタッフさんとの関係値は高くはないと思う。

 でも、ドラマの現場はなんだか違った。スタッフさんが演者に風を当てたり、水を渡したり、コミュニケーションを図ったり、関係値が高そうだった。おまけに、今回のような過酷な環境下ともなれば、同じ時間を共有する仲間みたいな雰囲気が熟成されていく。吊り橋効果じゃないけれど、バラエティの世界にはない演者とスタッフの絆みたいなものを感じた4日間だった。うらやましい世界だなと思った。こういう世界がバラエティにもあったら……という意味ではなくて、シンプルに、こんな世界が広がっているのって「いいもんだなぁ」と思ったんだよね。

 監督さんは、おそらく俺と同じ年代の女性の方だった。撮影が終わると少し話をする機会があって、今回、俺を起用するにいたった理由をいくつか教えてくれた。その監督さんは、カジサックのファンだと話していた。今でこそカジサックは、YouTuberとしての地位を確固たるものにしているけれど、彼がYouTubeに進出した当時、「芸人なんだからYouTubeなんかするな」なんて批判的な声が圧倒的多数だったことを覚えている。

「徳井さんだけがカジサックさんに、「いいじゃん、やりなよ」って言ってくれて、ファンとしてとてもうれしかったんです。ファンの気持ちがわかる人なんだろうなと思って、今回徳井さんにオファーを出させていただいたんです」

 そう監督さんは教えてくれた。何気ない言葉が、こんな形で巡りめぐってくるなんて、世の中は面白いなぁと思った。ありがたいじゃない。

 自分の出番が無事クランクアップすると、柄にもなく花束を渡された。たった数日間だったけど、花束が絆のように見えた。助監督さんが、「監督さんが、徳井さんと写真を撮りたいと言っていますので、1枚いいですか?」と聞いてきた。「もちろん」。スマホのカメラに向かって、俺は監督と一緒にポーズをとった。

「すいません! こんな汗だらけの姿で。化粧とかも全然してないのに。すいません!」

 面映ゆそうに監督さんが笑った。全然そんなことはない。

「なに言ってるんですか? 一番かっこいいじゃないですか。汗だらけって、この業界ではどんな化粧よりも一番かっこいいですよ」

 本当はそう言いたかったけど、花束を渡されて、どう振舞っていいか分からなかった俺は、「いやいや」と毒にも薬にもならないクソ対応をしてしまった。申し訳なかったなぁ。

「皆さんがかいていた汗は、とてもかっこ良かったです」。この場を借りて伝えさせてください。このドラマが面白くなることを、出演させてもらった演者の一人として、心から楽しみにしています。

THE RAMPAGE 浦川翔平、ご当地ビールで旅の楽しさが倍増!人気のビールな旅の楽しさを沖縄で検証しようと思ったけど…〈BUZZらないとイヤー! 第58回〉

2023.09.05 Vol.Web Original

THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。今回のBUZZはクラフトビールを巡る旅。ビールのおいしさがマシマシになる季節にあわせて、日本各地のさまざまなブルワリーを巡る旅が注目を集めています。7月末にMA55IVE THE RAMPAGEのイベント出演で沖縄を訪れた翔平さん。チャンス到来!と手をもみながら沖縄でそのBUZZを検証しようと企んでいたBUZZらないとイヤー!チームだったのですが……。沖縄での模様、そしてタイ出発直前に聞いたお話でお届けします!(撮影・蔦野裕)

 
 7月中旬、沖縄アリーナでのイベント出演を控えて、MA55IVEの5人は東京でチェックをすすめていました。その作業もまもなく終わりとなったところで「オリオンビール!」と翔平さん。セルフでご褒美をぶら下げたようでした。

 それならば、最高の一杯で20時間にも満たない沖縄滞在を楽しんでもらおうと、向かったのは、沖縄でも人気エリアの北谷町の美浜地区。イベントが行われた沖縄アリーナからは車で約10分、那覇空港からは車で40分といったところです。

「わあ、風が強い! 」と翔平さん。この日は台風が接近中。雨は降っていないものの、海からは強めの風が吹きつけます。空を覆う厚めの雲で海の色も沈みがちですが、沖縄らしいきれいなブルーも見られます。

大阪・堺市の手拭い〈黒谷友香の友香の素。vol.361〉

2023.09.01 Vol.Web Original


 皆さん、こんにちは! 日中はまだまだ溶けるぐらいに暑い日が続いていますが、陽も短くなり始めて夜風もだいぶ涼しくなりましたよね。千葉にいる夜は家の周りは森なので、耳に心地良い虫の音に癒される今日この頃です。皆さんの周りでも聞こえ始めていますか?

 さてさて。先月の日本テレビ『上田と女が吠える夜』は観ていただけましたか? 番組のテーマは「観光大使を務める女の地元自慢SP」実は私、生まれ故郷の大阪府堺市の親善大使を2013年より務めさせていただいています。

 堺といえば、世界遺産の古墳、千利休に与謝野晶子、鉄砲、包丁、自転車、線香、けし餅などなど有名なものが沢山あるんです。堺は室町時代から安土桃山時代にかけて貿易で発展したので海外の物や技術が入ってきました。だから堺で作られたのが日本初といわれる品物もあるそうです。

 名産品をズラズラと書いてはいますが、堺市に19歳まで住んでいた頃はあまりそういうことを意識することもなく、逆に堺市を出てからの方が、堺親善大使のお仕事もあって、改めて「堺を知る」という事態に。灯台下暗しですね〜。 あ!堺には国指定史跡になっている日本最古の木造洋式灯台もあるんだった。ホンマの灯台下暗しやん(笑)。

 だいぶ以前になりますが、堺市に伝わる伝統的な職人さんの技術をご紹介するテレビ番組にも出演しました。包丁、鯉のぼり、お線香などなど。それらを作る職人さんとお話しをし、素晴らしい技を間近で拝見、体験もさせていただき大変勉強になりました。その中で『上田と女が吠える夜』でご紹介した手拭いを作っている「にじゆら」と出会ったんです。

 写真の手拭いは堺が誇るものが絵柄になっています。堺市が手拭いを作っているのに驚いた方も多いかと思いますが、実は私もその一人。ですが今ではよく使っていますよ。とにかく絵柄が可愛いんです!番組でも出演者の方々にプレゼントするととても喜ばれます。堺に帰った時にまた行ってみたいな〜!

 

若い頃には気がつかなかったたくさんのことに気がついたから、甲子園を見てしまうのだと思う【徳井健太の菩薩目線 第180回】

2023.08.30 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第180回目は、甲子園について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

『熱闘甲子園』は好きで、毎年よくテレビで見ていた。野球というよりドラマが好きなんだろうな。球児たちのドラマをギュッと凝縮した『熱闘甲子園』は、俺のような野球に詳しくない人間でも楽しむことができたんだと思う。

『熱闘甲子園』を追いかけているうちに、次第に全国高等学校野球選手権にも興味がわき、今年はいよいよ腰を据えて試合を見るようになってしまった。

 不思議なもので、『熱闘甲子園』が好きだからか、試合を見ていると勝手にドラマを考えてしまう。「あー、ここでこの選手がヒットを打ったら激アツじゃん」とか。見続けていると、試合を最初から見た方がより起伏が生まれて面白いとも気が付いた。当たり前の話なんだろうけど、野球にさほど興味がない人間にとって、1回から9回まで見るのはなかなかしんどい。

 でも、ドラマを最終話だけ見るのと、1話から見続けるのとでは、思い入れも楽しみ方もまるで違うように、野球もはじめから見た方が面白いに決まっている。とりわけ、ノックアウト方式で頂上を目指す甲子園は、ドラマのかたまり。長さを感じる以上に、見ているこちらまで充実感を感じさせてくれるのだから、高校球児たちに最敬礼だ。

 今回、個人的にもっとも痺れた試合が、準々決勝の仙台育英(宮城)対花巻東(岩手)の東北対決だった。仙台育英が9回まで猛攻を仕掛け、一方的な試合展開になり、花巻東最後の攻撃の時点で9対0。この試合を見ていたほとんどの人が、「せめて1点は返してほしい」と願いながら見守ったんじゃないかと思う。一矢むくいてほしい、そう思いながら俺もテレビを見ていた。1回から見ていないと、こんな気持ちにはなれない。

 花巻東の9回裏は、4番から始まる攻撃だった。相手のミスもあって、1点どころか一挙4得点。イケイケムードの中、2アウトで打順が回ってきたのが、高校通算140本塁打を誇る規格外のスラッガーであり、今大会最注目の一人である佐々木麟太郎選手だった。彼は、「3番・一塁」で先発していたけど、この日は完璧に抑えられ無安打。でも、自らに打席がまわってくると信じ、4番の北條選手が打席に向かうと、ヘルメットと手袋をつけて打席に備えていた。

 佐々木選手が打席に入ると、全員が泣いていた。彼までつなぐという説明のつかない熱のようなものが渦巻いていた。結果、4点をもぎとり、2アウトになりながらも、花巻東は4番から3番の佐々木選手まで本当につないだ。まだ試合は終わっていないけど、その熱はテレビで見ている自分にまで伝わってきて、自分も泣いていた。

 WBCのメキシコ戦は、不調の村上宗隆選手が逆転のサヨナラヒットを打って劇的勝利を収めた。けれど、花巻東はそうはならなかった。セカンドゴロで、佐々木選手は最後の打者となった。

 高校野球を見ていると、純粋にうらやましいという気持ちを抱いてしまう。プレイしている選手たちもスタンドで応援している高校生たちも、今あの瞬間、「青春」という言葉でしか形容できない涙を流している。

 大人になって、社会の中で立ち振る舞うようになると、高校時代に流したような涙を流す瞬間というのは訪れない。うれしかったり、悲しかったり、誰かのために泣くことはあるけれど、説明がつかないような熱を帯びた涙を、大人になって流したことは、少なくとも俺にはない。思春期に、自分と誰かのために流せる涙は、本当に尊いことだと思う。

 もしかしたら俺も、M―1 やキングオブコントで優勝していたら、そんな涙を流せたのかもしれないけれど、やっぱり甲子園の泥だらけの涙は特別だと思う。M―1 の決勝にも甲子園にも行っていない「お前が言うな」なんだけど。

 お金にもならないことに無我夢中になって流せる涙は、もう俺たちにはない。もう流すことができない涙。逆に言えば、大人になってもそういう涙を流している人に、僕たちは思いを託してしまうんだろうなと思う。

「歳をとったから」「おじさんになったから」、そんな理由で甲子園を見てしまうわけじゃない。若い頃には気がつかなかったたくさんのことに、ただ気がついたから、甲子園を見てしまうのだと思う。

8月の思い出たち〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第56回〉

2023.08.29 Vol.Web Original

こんにちは!柚葉です🍋
8月ももうすぐ終わってしまいますねぇ、、😭
え、夏終わるの…???
え、まだ夏らしいこと何もしてないんだけども。😃😃
浴衣も着てなければ、去年めちゃくちゃ花火したのに今年してない😇

まぁでも今年から色んな場所で花火大会が復活しましたからねっ!

私も家の前で花火大会あって、優雅に焼き鳥食べながら家から花火見ましたね〜〜笑
あれは結構最高のひと時だった😌
8月よ。まだ終わらないでくれぇぇええ😭😭

前回のコラムでも書いたのですが、Girls²の今年の夏はもうイベントイベントイベント!!
って感じでやらせて頂いており〜〜

リリースイベントを沢山周り〜

先日は、ガチャムクフェス2023にも出演させて頂きました〜〜!!👏🏻👏🏻
もうね楽しかったし、めちゃくちゃ勉強になった!
他の出演者さんのライブの盛り上げ方とか喋り方とか隅々まで見て聞いて、沢山吸収させていただきました!
私たちを初めて見るという方の方が多かったと思うんですけど、それでもめちゃくちゃ一緒に盛り上げてくれて、楽しんでくれて、久々のフェス系だったからいつも緊張しないのにこの日だけは緊張してたけど、私たちも楽しめました!

 
 
 
 
 
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インスタに全力スマイル写真載せているので、是非見てみてください✌🏻

 

鳥山明の傑作を映画化した『SAND LAND』が最高傑作すぎた!【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.08.23 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 この前、出演させていただいていたJungle Bell Theaterの舞台後、すぐに撮影に入っていた作品の編集作業に没頭する毎日を送っております。

 作品はTOKYO MX2のドラマ「妖ばなし」なんですが、ここへきて、一番妖ばなしっぽい妖ばなしを撮った気がしておりますので、放送をお待ちください。

 では今週も始めましょう。

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