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飛行機の座席問題~根拠があること増やした方が、みんな優しくなれると思うのに【徳井健太の菩薩目線 第179回】

2023.08.20 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第179回目は、ひじ掛け問題について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 素朴な疑問ってあるよね。

 先日、飛行機に乗っていたときのこと。着陸して棚の荷物を取ろうとすると、前の座席の人が背筋をストレッチしたかったのか、両手を真上に上げて、そのまま後方に腕を倒してきた。顔面に当たるかと思うくらい、俺の目の前で腕を伸ばす、伸ばす、伸ばす。

 新幹線などでたびたび問題になる、「ひじ掛け問題」や「座席倒していいですか問題」は、これまで体験してきたものの、真上から両腕が降り注ぐという領空問題は初遭遇。たしかに、このとき俺は機上の人だったけど、ひじが侵食してきたり、座席が倒れ掛かってきたりする領海問題と違って、空の問題は初めてだったから、しばらく考え込んでしまった。

 10秒程度のストレッチだから目くじらを立てる必要なんてない。それは分かっているんだけれど、あと数センチで顔面だから。

 よくよく考えれば、座席の問題は複雑だ。たとえば、俺がコーヒーを飲むために、テーブルを倒す。でも、このテーブルは前の座席に付属しているテーブルだ。ということは、俺は前の座席の人の一部をお借りしている状態になっている――とも考えられる。テーブルを使用するというGiveがあったことで、顔面まであと数センチの両腕ストレッチをするというTakeがあるなら、背もたれだけに持ちつ持たれつというやつなのかもしれない。

 あるいは、後ろの人がテーブルを使う際に、やたらとバンバン叩くなど乱暴に扱えば、前に座っている人は不快に感じてしまう。座席に付属するモニターでコメディ映画を見ていて爆笑されたら、「俺の座席のモニターを使って爆笑してんじゃないよ」と思うかもしれない。

 考えれば考えるほど、座席ってどこまで自分の領域なのか分からない。いまだに「座席倒していいですか問題」も解決の兆しが見えないので、領土問題というのは大なり小なり永遠に解決しない争いの種なんだと思う。

 座席に関していえば、配慮や優しさで成り立っている。常識、倫理に委ねているわけだから、死ぬまで揉め続ける。だって、常識や倫理なんて人によってまるで違うんだから、そんな曖昧なものに委ねるのは、チンパンジーにミサイルのボタンを委ねるくらいイチかバチか。

 だから、きちんとした基準的なものがほしいと思うけど、言い始めたらきりがない。

 あ、なるほど。座席にお金を払っていると考えるから、1000文字近く答えのない自問自答を繰り返す。座席にではなく、「乗せてもらうこと」にお金を支払っている。つまり、搭乗する権利を2万円ほどで購入していると考えると優しくなれるのかも。

 ああ、やっぱりダメだ。権利で語ると何でもありになる。通路側にいる俺が、窓側の人の意向を無視して窓を閉めてもいいことになる。絶対に揉めるじゃないですか。通路側の人が、無理やり窓側の景色を撮ろうとスマホを取り出せば、カメラを向けられてウザいと感じた窓側の人は、独断で窓のカーテンを閉める。すでに「乗せてもらうこと」にお金を支払っている各々の戦いは開戦されていて、座席というもっと小さな領土問題に飛び火している状況なんだ。

 最近は、自転車のベルを鳴らされただけで怒る人もいるらしい。強く鳴らすのは誰だって嫌だけど、鳴らすこと自体に怒りを感じるなら、もうお手上げだ。チリンチリンが耳障りなんだとしたら、もうちょっと優しい音だったらいいのかな。Jアラートは心理学的に怖い音にしているみたいなことが言われているんだから、みんなが心地いい音色に感じる音が科学的にあるはず。だったら、その音色のベルが普及すればいいのにと思う。

 科学的に根拠がある音と、なんとなくつけた音が、世の中にはある。根拠がある音を増やした方が、みんな優しくなれるのではないのでしょうか。

 

オーソドックスだけどゴージャスな映画『高野豆腐店の春』を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.08.17 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 毎週水曜に更新しているこのコラムですが、昨今の悪天候による諸事情がありまして1日ずれてしまいました。失礼いたしました。

 そしてJungle Bell Theater「夜行万葉録・戌」が14日に千秋楽を迎えたんですが、こちらも猛暑、ゲリラ豪雨などいろいろある中、たくさんの方に来ていただきました。ありがとうございます。

 では今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、EXILE B HAPPYをBUZZらせたい!〈BUZZらないとイヤー! 第57回〉

2023.08.15 Vol.Web Original

 

 THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。

 今回のお題は「EXILE B HAPPY(エグザイル・ビー・ハッピー)をBUZZらせたい!」。 翔平さんも参加するEXILE TRIBEのグループを横断する7人組新ユニットのEXILE B HAPPYがLDHの動画プラットフォーム「CL」の26時間生放送「CL 3rd Anniversary CL26 ~Circle of Smiles~」のなかで初パフォーマンスを披露し、話題になりました。

 翔平さんは何を考えてステージに臨んでいたのでしょう? ステージ終了後の翔平さんと振り返ります。

 

 真夏の太陽がじりじりと照りつけた8月12日、千葉ポートアリーナのサブアリーナは笑顔であふれていました。子どもたちがリズムや歌に合わせて手足を動かしたり、大きく体を揺らし、子どもたちの様子を見守る保護者の方々、いつもなら厳しい表情を浮かべて仕事をする会場のスタッフもニコニコ、笑顔の輪が広がっています。

 この日、行われていたのは、LDHの動画プラットフォーム「CL」の26時間生配信番組「CL 3rd Anniversary CL26 ~Circle of Smiles~」の企画。新たに誕生した7人組ユニットのEXILE B HAPPYが初めてパフォーマンスを披露しました。

 EXILE B HAPPYは、EXILE TRIBEの複数のグループからメンバーが集まったユニット。EXILE TETSUYAさんがリーダーを務め、ボーカルは吉野北人さん(THE RAMPAGE)と中島颯太さん(FANTASTICS)。パフォーマーは、関口メンディーさんと小森隼さん(ともにGENERATIONS)、木村慧人さん(FANTASTICS)、そして翔平さんはパフォーマーかつDJで参加しています「アベンジャーズみたいなグループ」と翔平さんは言います。

8月ももう中旬ですね🌻⛅️〈Girls² 小田柚葉の柚葉24じ 第55回〉

2023.08.15 Vol.web Original

こんにちは!柚葉です🍋
夏ですなぁ、、、
皆さん、夏は何してますか〜〜???
私の!Girls²の!夏は!
イベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントイベントって感じでやらせてもろてます!!!😂😂

まずは!!

「COLORZ SHOW 2023 produced by.SHEIN」
@HANEDA、@YOKOHAMA
来てくれた皆さん、配信を観てくれた皆さん、ありがとうございました〜〜!!❤️‍🔥

 
 
 
 
 
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Girls²パートセットリストはこちら!

M1 C’mon Neo Zipang!!!
M2 Swipe Up
M3 Seventeen’s Summer
MC
M4 Love Genic
M5 UNCOOL
M6 CLICK
MC
M7 Juga Juga JUNGLE

M1 私がモテてどうすんだ
M2 Good Days
MC
M3 Chu-Lu-Chu-Chu
M4 Party Time!
M5 Enjoy
M6 #キズナプラス
M7 HERE WE GO


そして!!
このGirls²セクション以外では、OCEANSさん、MOSさんとの生バンドでGirls²楽曲アレンジver.と夏メドレーを披露させて頂きました〜〜!!

どうでしたか〜〜??🙄💭

なんと!!
OCEANSさんとMOSさんに私たちの楽曲、「Countdown」「80’s Lover」美咲・桜花の「あなたがくれた奇跡」をアレンジして頂きました〜〜!!
嬉しい!アレンジver.最高でした🥺🥺

話すことが苦手な人は、聞くことを得意なことにすればいいと思う〈徳井健太の菩薩目線 第176回〉

2023.08.10 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第178回目は、話を聞くことについて、独自の梵鐘を鳴らす――。

『敗北からの芸人論 トークイベント』、その vol.6のゲストはいとうせいこうさん。せいこうさんとは、『楽しく学ぶ! 世界動画ニュース』で共演させていただいていることもあって、オファーさせていただいた。

 いつもは芸人を呼んで、あれこれ聞いていくトークライブだけど、この日は異業種のビッグネーム、いとうせいこうさん。聞きたいことが山ほどあった。

 共演させていただいているものの、せいこうさんのことを知っているようで、知らない。そこで学生時代の話から尋ねると、勉強が好きで弁護士を目指していたと教えてくれた。

 早稲田大学法学部に受かったはいいものの、「いきなり燃え尽き症候群、今でいううつ病になってしまった。死ぬことばかり考えていた」と聞かされ驚いた。そんなせいこうさんを救ったのが、たまたま楽器屋で購入した打楽器のボンゴだったそうで、「光り輝いて見えた」というそのボンゴをきっかけに、せいこうさんはバンドを作り、それが局地的に話題となり、放送業界の人と接点を持つようになったという。その縁で、タモリさんの「オールナイトニッポン」の裏方を任される――。このとき、まだ大学生というんだから、どれだけ濃い時代を過ごしていたんだろうって想像してしまう。

 その後、日本のヒップホップに影響を与えるような活動を新たに始めるわけだから、せいこうさんはボンゴと出会い、リズムに救われた選ばれし人だったのかもしれない。

 せいこうさんに当時のヒップホップのことを聞くと、「休符をどうやって隠すかにこだわった」と返ってきた。「ナントカの、ウン」のウンの部分。句読点というか息継ぎの休符をそのまま残すとダサくなってしまう。だから、この「ウン」の部分を埋めるためにあれこれ考えた――そうだ。そんなこと考えたことなんてない。驚くとともに、少しうらやましくなってしまった。

 そして、駆け出しの芸人だった俺が、せいこうさんを強烈に認識した番組が、テレビ朝日の土曜深夜の名番組『虎ノ門』(のちに『虎乃門』など名称変更を繰り返す)だった。この番組でせいこうさんは、カメリハをはじめとした番組作りのルールを理解したそうだ。もっと早くからテレビのことを知り尽くしていたと思っていただけに、意外な告白だった。

 これだから人の話を聞くのは楽しい。芸人はインタビューを受ける機会もあるけれど、個人的には「聞く」方が好きなんだと思う。「聞く」側に回った方が自然な感覚で立ち回れるということもあって、音声コンテンツ『酒と話と徳井と芸人』は肩ひじ張らずにできたんだろうな。

 話を聞くとき、「順番」にとても気を遣っている。自分がインタビューをされると、若手の頃の思い出、ターニングポイント、ブレイクしたきっかけ……などなど順番通りに聞かれることが多い。自然と流れを振り返れるから、不思議なもので話しやすくなる。

『酒と話と徳井と芸人』のゲストとして、天竺鼠と話をする機会があった。彼らとは二回くらいしか話したことがなかったから、一筋縄でいくはずがない。特に、川原に対していきなりお笑いの話をしてもひらりとかわされることは目に見えていたから、天竺鼠の馴れ初めを含めた、彼らの生い立ちから聞くことにした。自分を『お笑いポポロ』のライターだと思って。

 最初から核心の話なんてしてくれない。だから、外側から順々に聞いていく方がいい。カレーパンを食べるとき、一口目でカレーの部分だけをほおばることはできない。まずは、衣を楽しむ余裕を持ちたい。

 そして、あまりハイスピードで突っ込まない。

「役に立たないがらくたを集めています」と言われたとき、心の中で「ウソでしょ!?」「なんで!?」と思っても、その人にとってはすごく大事なことなのかもしれない。傷つけてしまう可能性だってある。だから、一拍置いてから突っ込みたい。プライベートも同じ。お酒なんか入っているときは、とりわけアクセルを踏み込みがちだけど、そういうときこそブレーキが大事だと思うんです。

 そういえば、相方である吉村は、ハイスピードの王様みたいな突っ込み方をする。

 たとえばロケで出会った人と話をしている最中に、「両親がなくなってしまって」と告白された場合。吉村は、すぐに「大変ですね」と反応する。でも、俺は大変じゃないかもしれないし、もしかしたら亡くなったことで何かが好転したことだってあるかもしれない。だから、「待つ」。

 視聴者次第で、「吉村さんって優しい」となるかもしれないし、「徳井は無反応で冷たい奴」になるかもしれない。でも、隣でアクセルを吹かしている人がいるなら、誰かがブレーキにならないと。結果的に、それが面白さにつながればいい。「聞く」ということを意識すると、結果的に得るものがたくさんあるんだよね。話すことが苦手な人は、聞くことを得意なことにすればいいと思う。

演劇愛に溢れた映画『オジさん、劇団始めました。』を劇団をやっているオジさんが観てみた!【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.08.09 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 この1週間も出演させていただくJungle Bell Theaterさんの稽古に明け暮れる毎日だったんですが、気がつけば明日(9日)からスタートというあっという間の稽古期間でした。

 今回は二本立て公演で僕は10日が初日となる「夜行万葉録・戌」という作品に出演します。尋常じゃない暑さの中、みんな頑張っていますが観劇に来てくださる皆さんも道中お気を付けください。

 明日から始まる「おとぎ夜話・寿」も面白い作品に仕上がっているようですので、どちらもご覧いただければです。

 では今週も始めましょう。

川上麻衣子、来年3月「ねこ検定」上級にチャレンジ!「愛猫との距離がより近くなった」

2023.08.08 Vol.Web Original

 猫への理解をより深めるための知識を問う「第7回 ねこ検定」が来年3月24日、全国5都市のリアル会場とオンラインにて開催される。俳優で一般社団法人「ねこと今日」の代表も務める川上麻衣子が、同検定の上級を受験する意向であることを発表した。

謎に包まれた『君たちはどう生きるか』は、懐かしさも新しさも感じる純然たる“ジブリ映画”だった!【黒田勇樹のハイパーメディア映画鑑賞記】

2023.08.02 Vol.we original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 8月9日から始まるJungle Bell Theaterの二本立て公演『夜行万葉録・戌』『おとぎ夜話・寿』の『夜行万葉録・戌』に出演させていただきます。場所は「劇的スペース・オメガ東京」という荻窪にある劇場なんですが、初めて立たせていただく劇場なので、そっちも興味津々です。

 暑い中、頑張ってますので、ご興味のある方はぜひ。

 では今週も始めましょう。

THE RAMPAGE 浦川翔平、沖縄の小学生をとりこに? MA55IVEで 国連を支える世界こども未来会議 に参加〈BUZZらないとイヤー! 第56回〉

2023.08.01 Vol.Web Original

 THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。今回は東京を飛び出して翔平さんのいる沖縄へ!MA55IVE THE RAMPAGEとして参加した「国連を支える世界こども未来会議 in OKINAWA」に新しいBUZZを掴みにいってきました。地元の小学生たちが真剣に沖縄の未来を考えるイベント。そこで、翔平さんが見たものは……?

 Jr.EXILE世代のグループが勢ぞろいする「BATTLE OF TOKYO」(以下、BOT)が大成功の裡に幕を下ろしました。今年は埼玉と大阪で計5公演。大阪に至っては初のドーム公演となり注目を集めました。さいたまスーパーアリーナでの夢のような3日間を終えたあと、翔平さんはTHE RAMPAGEのニューシングル『Summer Riot ~熱帯夜~/ Everest』のリリースイベントに突入しました。

 その合間をぬうように、MA55IVE THE RAMPAGE(以下、MA55IVE)として沖縄へ。目的は「国連を支える世界こども未来会議 in OKINAWA」に参加すること。沖縄アリーナを会場に、世界の子どもたちが集まって平和で豊かな世界について考える“ピースコミュニケーション”の場で、地元の小学生たちが「住み続けられる未来の沖縄」をテーマにアイデアを出し合いました。

 沖縄アリーナは、THE RAMPAGEが昨年リリースしたシングル『ツナゲキズナ』のミュージックビデオを撮影した場所としても知られています。


小学生たちにマイクを向ける翔平さん

 約1年ぶりの沖縄アリーナには、メンバーと一緒に、那覇空港から沖縄そば経由で到着。 翔平さんに声をかけようと控室の扉を開けると山本彰吾さんと鈴木昂秀さんの背中……既視感のあるスマブラな風景が目の前に広がりました。「あー!」と、翔平さんも元気いっぱいです。

 翔平さんはこの日、イベントの中で行われたダンス教室に鈴木昂秀さんとともにスペシャルゲストとして登場。「EXPG STUDIO OKINAWA」のインストラクターとともに「ツナゲキズナ」を題材にレッスン。参加する子どもたちがダンス経験者ばかりではないことから踊りやすい簡易バージョンに変更されていたようで、翔平さんはスマホで動画を見つめたまま「昂秀、これ、俺たちがやってるのより難しくない?(笑)」。遠くから昂秀さんも「……そうですね」

土曜日に関西の女子会始めました〈黒谷友香の友香の素。vol.360〉

2023.08.01 Vol.Web

 

皆さん、こんにちは〜! 毎日ホンマにあっついですが、いかがお過ごしでしょうか?

夏休みに入っているので、どこかに旅行に行かれた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

私は、子どもの頃、夏休みになると毎年のように母の田舎に帰って、いる間は毎日海水浴とセミ取りをし、キンキンに冷えたスイカを頬張り、夜は庭で花火をするっ!という夏は日焼けで真っ黒になる女の子でしたね〜。絵に描いたような夏休みスタイル!! でも、このところの暑さは尋常じゃない暑さなので、気を付けてレジャーを楽しんでくださいね。

さてさて。私、この2023年の夏に新しく始まったことがありましてネ。それは何かといいますと「ラジオパーソナリティ」なんです!お話しをいただいた時はビックリしましたけれど、今でもう、4回オンエアありました。生なんです!毎週土曜日のお昼1時からの、ABCラジオ『土曜日やんなぁ〜?』。元アスリートの青木愛ちゃん、アナウンサーの谷尻萌ちゃんと3人でやってます。ABCラジオなので関西方面のオンエアなんだけど、今やこの時代、何ででも聴けるもんね〜。radikoやOmnyStudioで聴けるので、お暇な時に流しながら楽しんでいただければと思います!あ、そうそう。なんと3時間の生放送〜(笑)。多岐に渡るコーナーがあって、リスナーさんとのやり取りも、先週はテーマが「ちょい足し」で凄い沢山送ってくださったおかげで、更に面白かった〜(笑)。私の友人は、お好み焼きに普通のソースをかけた後、一味のちょい足しをするの。甘いソースに一味がピリっと効いてめっちゃ美味しいんやって。私もやってみるけど、皆さんも、お好み焼きを食べる機会があったらやってみてな!

毎週、ラジオをやっていると番組内容や、リスナーさんからいただくメールなどで、色んな新しい情報が入ってくるので、やってて楽しいなあっと思います。私、愛ちゃん、萌ちゃんとは、それぞれ世代もキャラも違ってるけど、何故か合う(笑)。そこがオモロい!! 関西の女子会が、毎週わちゃわちゃ繰り広げられてますので、是非、土曜日13時から、ABCラジオ『土曜日やんなぁ〜?』を覗いみてくださいね〜!ほなまたね〜!!

暑い夏に考える「台湾有事は日本有事」~第3回 台湾海峡危機政策シミュレーションに参加して【長島昭久のリアリズム】

2023.08.01 Vol.web Original

 

 7月15‐16日の二日間、同僚議員と共に都内のホテルに缶詰となって、民間シンクタンク(日本戦略研究フォーラム)が主催する「台湾海峡危機政策シミュレーション」と格闘しました。

本邦初の日本・米国・台湾3か国による有事シミュレーション

 この政策シミュレーションは、現職国会議員が首相はじめ主要閣僚役を務め、マスコミ取材フルオープンの中で、様々なシナリオに基づいて政策決定を迫られるというものです。

 私は、初回から参加してきましたが、日本チームに加えて、昨年は米国チームが、そして、今年は台湾から専門家が参加しました。いずれも、実務経験豊かな元政府高官および軍幹部OBで、現実的で的確な対応が非常に参考になりました。

「官房長官」役として首相を支え、閣議をまとめる

 シナリオは、サイバー攻撃などハイブリッド戦に始まり、危機がエスカレートする中で、①中国による台湾への軍事侵攻が現実化した場合、②米国が台湾防衛のために介入することを決断し、日米安保条約第6条に基づき在日米軍基地を使用するための事前協議を日本政府に求めた場合、さらには、③尖閣諸島や与那国島への領土侵害が行われ西日本がミサイル攻撃にさらされる事態に陥った場合、など極めてリアルな想定のシナリオが突きつけられ、私たち閣僚はそのつど対応を迫られました。

 1回目は防衛大臣役、2回目は米国国務長官役を務めた私は、今回は、昨年に続き首相役の小野寺五典さんを支える「官房長官」役を務めました。

2027年、防衛力の抜本的強化で何が変わるのか?

 今回のシミュレーションは、現在ではなく“2027年”という近未来に設定されました。2027年というのは、昨年の安保3文書に基づいて行われる「防衛力の抜本的な強化」の“第一弾”が終わる年です。つまり、我が国が一定の反撃能力を保有し、能動的なサイバー防御態勢も整い、有事の際に海上保安庁が防衛大臣の指揮下に入る「統制要領」も確立し、被侵略国等に対する防衛装備品の提供も可能となっている等、といった想定で行われました。

 これは、現状の保有能力や法体系を前提に行われた過去2回のシミュレーションと大きく異なる点です。これまでの2回は、シナリオを突き付けられるたびに、「こんなこともできないのか!」という歯がゆさの連続でしたが、今回は、実行可能な政策選択肢の幅が広がり、日米同盟協力もかなり円滑に進めることができました。しかし、その分、極めてストレス度の高いより複雑なシナリオを突き付けられ、演習とはいえ神経をすり減らすこととなりました。

残された4年間で何を成すべきか?

 シナリオの詳細については、「日本戦略研究フォーラム」のHP(www.jfss.gr.jp)をご参照いただければと存じますが、以下に、今回のシミュレーションを通じて課題として浮き彫りになった重要なポイントを2つに絞って記しておきたいと思います。

 第一に、「反撃能力」や「能動的サイバー防御力」を実効あるものとするためには、それを支えるアセットや法整備が必須となるという点です。スタンドオフ・ミサイルの射程を延伸し、敵の基地に反撃を加える能力を持ったとしても、目標を精確に探知・追跡(ターゲッティング)する「眼力」を持たなければ、役に立ちません。

 この分野における米国依存を脱却して、独自の衛星や無人機といった探知アセットの整備を急ぐ必要を痛感しました。また、サイバー攻撃から電力網や通信、鉄道、医療、金融システムなど我が国の重要インフラを守るには、能動的サイバー防御を実施する政府機関に対する電気通信事業法や不正アクセス禁止法など現行法制の「適用除外規定」を設ける法整備が喫緊の課題となります。

目の前で起こる事態に適時適切に対応できない現行の安保法体系

 第二に、「事態認定」の問題です。我が国の安全保障法体系には、他国にはない特有の「仕組み」が埋め込まれています。それが、事態認定です。それは、①我が国が武力攻撃を受けた(あるいは、受ける可能性が高まった)事態と、②未だ攻撃を受けてはいないが我が国の平和と安全に重大な影響を及ぼす事態の二つに分類されますが、この事態認定を行わないと、自衛隊を柔軟に動かすことも、国民保護を実施することもできません。しかし、シミュレーションでも明らかになったように、この二つの事態は、密接に連動するものです。

 とくに、台湾海峡や朝鮮半島など我が国周辺で不測の事態が起こった場合、②の事態で米国(軍)が動く際には、必ず同盟国として我が国が相応の対応を迫られます。その時に、事態認定に手間取ってしまえば、目の前の事態に適時適切に対応できないばかりか、日米同盟協力にも穴を空けてしまいかねません。

 この点については、前回のシミュレーションの後に、月刊誌『正論』2022年10月号に論考を寄せましたが、1年経った現在でも改善されていません。改めて警鐘を鳴らし、政府与党内で真剣に検討することを促します。

そもそも有事を起こしてはならない!~そのために必要なこと

 いずれにせよ、私たち政治家に課された最大の責務は、そもそもこのような有事を起こさないことです。そのための外交努力こそが大切です。しかし、「汝、平和を望まば、戦に備えよ」という人類古来の格言が示すように、有事に対する冷徹にして周到な備えなくして、有事を抑止し平和を維持するための外交を柔軟に展開することはできません。

 私、長島昭久は、そのことを肝に銘じて、引き続き外交・安全保障に全力で取り組んでまいります。

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