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脱こじらせへの道 第16回 男はお金でチャンスを買う。では女性は?

2016.02.12 Vol.660

 こんにちは、田口です。

 1月は第5金曜まであったので3週間のご無沙汰でした。
 この間にもいろいろなニュースがありましたね。今年は1月から大豊作で今から年末が楽しみです。(不謹慎ですが)

 さて、今回は前回話した男性をアクセサリー的に見ている話からの延長に加えて、性欲についても掘り下げてみようかと思いまして、
『「ムラムラしたときに利用した」「どんな相手か分からないから怖い」出会い系サイト、使ったことある?』
 というアンケートをもとに話を進めてみたいと思います。

  最近、女性向け出会い系アプリや、GPSを使って近くにいる異性(同性も可能ですが)と出会えるアプリが流行っていまして、出会い系事情も変化しつつあります。

 まず先に出会い系についてご説明します。
 出会い系と聞いてまず想像するのはどんなものでしょうか? いわゆる「出会い系サイト」と呼ばれる登録制のサイト、というのが多くの方のイメージではないかと思います。誰でもどこでも利用できるという点から、ガラケーとともに流行りだしました。いまだにこういったサイトを利用する人は多く、最近ではスマートフォンアプリとしてより気軽にどこでも利用できるようになってきました。
 友人としての出会いを求める人から、すぐに肉体関係をもちたい人など、目的にあわせた相手を検索できたり、掲示板があってそこで連絡を取り合ったりして出会うというのが基本の形。援助交際の温床と言われたり、実際に事件も発生したり、結構アングラな匂いがしていました。

 それが一気に変わったのが、フェイスブックを利用して真面目な出会いを探すというスタイルのものが登場してから。これらは真面目な出会いを提供するという体で、どちらかというと結婚とかちゃんとしたお付き合いを打ち出しているので、女の子にとってもこれまでの出会い系サイトといわれるところより、ぐっとハードルが下がるわけです。結婚相談所に登録するような感覚に近いかも。
 どれも仕組みは一緒で、相手を見つけて、フェイスブックでいうところの「いいね」をして、マッチングしたらメッセージが交換できる。最近はこれが主流です。

 何が信頼できるのかというと、フェイスブックと連動しているので、みんな身元がしっかりしている(ように見える)。自分の顔や身元がわかるちゃんとした写真を出している人も多い。もうある程度ビジネスになっているからオープンな雰囲気があり、女性も手を出しやすい。
 こうなるとそれまで出会い系を使ったことがなかったような女性も多く登録するので、男性の中にも「ここだったら、いろいろな女の子に出会えるぞ」とか「今までにはいなかったタイプのかわいい女の子がいるぞぞ」ということで始める人が多いようです。なのでSNSでの出会いの割合が、ここ1〜2年でぐっと上がっているはずです。

 また、ここ数カ月ではやってきたスマホアプリがあるのをご存じでしょうか。これも基本的にはフェイスブックと連動していますが、これは今まで紹介していたサイトと違って、ゲームっぽいんです。
 無作為に出てくる相手の写真とプロフィールを見て、「好き」「好きじゃない」と◯×ゲームの感覚でタップ(またはフリック)していって、同じく「好き」を選択した人同士でマッチングする。そうなるとマッチした相手同士で連絡が取れる。
 他のアプリとの一番の違いは、これまでのように条件を選択して探すのではなく、勝手にどんどん出てくるというところです。

 このアプリにはもうひとつ特徴があって、近くにいる人を探せる機能があるんです。3キロとか10キロといった狭いところで設定ができるので、近くにいる人とすぐに会いたいという人に、とても適しています。

 表向きは、安全に友達をたくさん作ることができる。近くにいる人と出会える、友達になれる、というのがメーンのアプリなんですが、私の周りでは近くにいる人とすぐやりたい人が使っていたり、帰省とか旅行先で一人で寂しいから誰かいないかなっていう感じで使っている人もいたりします。また、もともとは海外で流行っているアプリなので、海外旅行で現地の人と出会えたり、国内でも他のサイトより外国人の登録率が高いような気がしますので、外国の人と知り合いたい人にも向いているかもしれません。

 多分、このへんが最先端でしょう。
 こう見ると昔に比べて、出会い系って女性に対してすごくハードルが低くなっている分、これから女性の利用者がどんどん増えてくると思います、なので出会い系やSNSを経由して出会うカップルはすごく増えてくる。そうなると出会い系で女を漁る男も増えてくると思うのでそこは注意しましょう、という話にもなりますね。

 これらのアプリは登録にはお金がかからないんですが、より便利な機能を使おうと思ったら課金しなければいけない。ゲームと一緒ですね。

 ちなみに2番目にあげたサイトは女性も課金制です。だからより真剣度が高い。
となると、男のほうも「女も真剣だ」と思いますよね。今までの出会い系とは意味合いは全然違いますね。

 かねてから出会い系サイトというのは、男性がお金を使うところでした。メッセージのやり取りや動画を見るためにもお金で買ったポイントを使う。
 女性がたくさんいるサイトに男性がやってきて、課金という形でお金を落としていく。
 女性の登録者を増やせば、サイトは成り立つ。そういうメカニズムでしたので女性はお金がかかりませんでした。

 出会い系の喫茶店とか居酒屋もシステムは一緒。女性は基本的にタダですよね。お金を使うのは男性ばかり。

 そう考えると、これまで女性はなんでもかんでも無料で享受できていました。でも最近では収入なんかでも男性と女性の差がどんどんなくなっている。それ以外でもいろいろな局面で差がなくなっているなかで、欲しいものに課金をするということが当たり前になってくるのではないでしょうか。
 その中にはAVも含まれるでしょう。

 出会い系については「怖い」とか「誰が来るか分からない」という不安を解消するキーはここにある。要は、女性の場合はお金を払って安全を買っているということです。

 なんか出会い系サイトやアプリをPRしているみたいに聞こえるかもしれませんが、別に推奨はしていません。課金という形で、そういう悩みや懸念はある程度解消され、安全は担保されるということの例えとして聞いてもらえれば、と思います。

 言うなれば「男は課金でチャンスを買っていたが、女の場合は課金で安全を買う」ということ。

 そう割り切ってやってみるかみないかはあなた次第です。

 なんか名言っぽいの出たところで、また今度です。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第66回 “町おこし”のダイノジ

2016.02.10 Vol.660

「やりたい」「興味がある」とここ数年言い続けてきたことのひとつに、“町おこし”があります。ここのコラムでも、『キキマス!』でもさ、何度も言ってきたことだから、またって思うもいると思うけど、言い続けてるからなのかなあ、つながってきちゃった。

 そのひとつが、毎年やろうって去年からスタートした夏の喜劇。今年の夏もやるんですけど、そのテーマが“町おこし”。町おこしのファンタジーだって。西野(キングコング)から提案されたんだけど、自然な形で出てきてね。少し前に町おこしについて話したこともあったから、それも関係があるのかもしれないけどさ、それ聞いて思ったんだよね、つながったぞって。

 公演はまだまだ先だけど、すごい楽しみになってきましたね。昨年は1週間の公演で、日替わりで違うチームが同じ脚本を上演したんだけど、今年は僕らダイノジに、去年出てくれた人、それに数名加わるようなメンバーで、脚本は今年も西野がやってくれます。去年やって、すごくいい座組だったから、しばらく一緒にやってみたいと思ってるんです。まずは今年。それから、もっと続けたら面白いことになると思ってます。

 “町おこし”の話に戻ると、いろんなところが気になってるんだけど、ここ数日特に気になっているのは生まれ育った大分県、「おんせん県おおいた」の象徴ともいえる別府なんです。別府温泉ってね、たくさんの観光客が訪れるらしいんだけど、いざ宿泊となると別府温泉ではないところに泊まってる、県外に泊まってるっていう場合も少なくないらしいんだよ。これを聞いて驚いちゃったよなあ。これも、聞いた話なんだけど、どうしてこうなってしまったかっていうと、別府温泉が古き良き時代のまま、昔の風情を保っているってことにあるみたい。時代が変わるなかで、他の温泉地や観光地がより多くの人を呼び込むために変化していったのに、別府温泉は……って。温泉地もいろいろあっていいんだけど、問題を感じるなら、何かしたほうがいい。気付いて何かしようという人たちもいるようなんで、僕もその“町おこし”に何か協力できたらって考えています。その結果、おんせん県大分にありながら温泉がない僕の故郷の佐伯市にもたくさんの人が来てくれたらうれしいしね。

 今年もね、いろいろあるんですよ“町おこし”。独演会で話した気仙沼のフェニックスバッティングセンターではゴールデンウイークにDJイベントをやるし、秋にはマグロックとフジソニックがある。他にもいろいろね。“町おこし”のダイノジ……来てる…のかな。

江戸瓦版的落語案内 文違い(ふみちがい)

2016.02.08 Vol.660

 内藤新宿の女郎、お杉はなじみの客、日向屋の半七に、父親が金の無心をしてきているので30両を用立ててくれるようにとおねだり。半七とりあえず10両を渡すと、お杉に岡惚れの客、田舎者の角蔵が来たとの知らせ。早速そちらの部屋に行くと、今度は「おっかさんが病気で、高い人参を飲ませたいので、20両工面してくれないかい」としなだれ色仕掛け。「今日持っている15両は村の辰松に頼まれた馬を買う代金だから渡せねえ」というとお杉は怒って「人の命と馬を天秤にかけるなんてなんて不人情な人なんだ。そんな薄情な人は大嫌いだよ」とすごい剣幕。結局15両渡してしまった。それを受け取ったお杉はさらに半七が5両を巻き上げると「これで30両できた。早速おとっつあんに渡してくるよ」といそいそと部屋を出ていった。

 お杉が向かった座敷にいたのは父親ではなく、年のころなら32、3の苦み走ったいい男。芳次郎というこの男、眼病で高価な薬を使わないと失明してしまうということで、お杉が2人に金を無心するように仕向けていたのだ。2人から巻き上げたお金を全部差し出すと、受け取るや否や一刻も早く眼医者に行って治療をしなければと言って帰っていた。仕方なく見送り座敷に戻ると芳次郎が忘れていったとおぼしき手紙が。そこには女の字で「20両が必要な私のために芳次郎さんが、眼病を患ったといつわり、新宿の女郎、お杉からお金をこしらえて下さるとのこと。心より感謝申し上げます」と別の女に貢ぐ金だったことが書かれていた。怒り狂ったお杉が半七の待つ部屋へ戻ると、半七もまた芳次郎からお杉に送った手紙を読んでいた。そこには「眼病で高価な薬が必要になった。お杉どのが日向屋の半七に、父親から金の無心をされていると言って、20両をこしらえてくれるとのこと…」と、こちらも半七をだましていたことがバレてしまった。

 そんな2人が鉢合わせ。「このアマ、よくも15両も巻き上げやがって!」「こっちは20両やられたんだよ!男が金の事でガタガタ言うなよ!」とつかみ合いの大喧嘩。これを聞いた角蔵、従業員を呼びつけると「早くいって止めてこい。間夫から金をもらっただ、巻き上げただ言ってるが、あれは俺がお杉のおっかさんのためにやったものだって言ってな。……いや、いけねえ。そんな事言ったら俺が間夫だとバレちまう」

鈴木寛の「2020年への篤行録」 第29回 日本人が知らないアメリカの「名門」大学

2016.02.08 Vol.660

 3月上旬、今年もアメリカの大学へ講演と視察に行ってきます。大学の教壇に本格的に復帰してからは3年連続。カリフォルニア大学(UC)サンディエゴ校に行きますが、今度はスタンフォード大学も見て回れたらと思っています。

 滞在は10日ほどを予定しています。現地の政治家、官僚、経営者など様々なキーパーソンとじっくり語り合うのが外遊の妙味。しかも仲良くなると、面識も面会予定もなかった別のVIPを紹介してもらえます。国会議員時代にも何度も外遊しましたが、ほとんどの場合、外交日程はせいぜい数日。一つの国に腰を据えて半月もいることは滅多にありませんでした。国会会期中であればその対応もありますし、毎年のようにある選挙で自分の準備や仲間の応援に駆け回るとなると、渡航前の予定になかった方々とお会いするのは難しくなります。

 渡航先での密な交流によって得られる知識や情報は、帰国後の政策立案や学術活動の幅を広げてくれます。たとえば医療イノベーションなどは、最先端の動向を知るだけでなく、現地に滞在する日本の製薬会社の関係者から、日本国として支援が足りないところを聞かされ、帰国後も課題意識を明確に持てます。私は50を過ぎ、滞在も半月程度ですが、これがまだ10代、20代の皆さんが4年制大学で学べばどうでしょうか。柔らかい頭と旺盛な好奇心で、アメリカ各地や世界各国からやってきた友達を作り、日本には無いものを見て回って、得られる知識、人脈、情報はかけがえの無い資産になることでしょう。
 日本から海外に渡る留学生の数は、少子化や不況で大きく落ち込んだ近年の傾向が少し落ち着きつつあるようですが、それでも「内向き志向」が根本的に改まったとは言えません。その要因の一つとして思うのが、日本人がハーバード等の有名校以外にも海外に優れた大学があることを知らないこともあるのではないでしょうか。世界一の“大学大国”アメリカには、日本の3倍を超える4000もの大学があります。

 ハーバードやエール等は入試のレベルが極めて高いですが、中堅大学もむしろ出る方が大変です。率直に行って、卒業が比較的容易な日本の有名大学の平均的な文系学生よりも、アメリカの中堅大学の日本人留学生の方が英語力、知識の深さ、視野の広さは総じて高いと思います。グローバル対応に悩む企業にも私は彼らの採用を薦めていますが、学生諸君は、機会があれば短期でいいので留学してみましょう。

(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

格闘家イケメンファイル Vol.42 新生K-1ヘビー級のラスボス 上原 誠

2016.02.08 Vol.660

 ヘビー級では日本人最強といわれている上原が3月4日(金)、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~−65kg日本代表決定トーナメント~」のスーパーファイトに参戦決定!

「日本人もそうですが、世界的にもヘビー級が一番強いんです。それを見せられるチャンスなので、新生K-1に出られるのは楽しみです。今は世界で戦っているので、戻ってこられてうれしいけど、今回は余裕ですぐに勝てると思う。あっという間にKOできるけど、それじゃ面白くないので1R2分ぐらいでじわじわと倒しにいきます。ビッグマウス? まあ、もともとパワーがある海外の選手と戦ってきた自信と、試合が決まると戦うスイッチが入っちゃうので、自然とそうなっちゃう(笑)。でもあまりヘビー級の試合を見たことがない人にはすごい衝撃を与えると思いますよ。力がものすごいので、会場の空気が一気に変わる。パンチやキックの音も “痛そう”じゃなくて、“これやばくない?”って。怖がって目を閉じる人もいるぐらい威力があるので、そんな試合を見せたらほかの階級の人がかわいそうかも(笑)」

 絶対的な自信をのぞかせる上原だが、意外にも格闘技を始めたのは大学生の時。

「高校まではずっと野球をやっていたんです。自分で言うのも何ですが、野球の天才だったんですよ(笑)。でも野球は嫌いだった。連帯責任がダメなんですよね。人のミスで負けて怒られるのが無理(笑)。才能だけでやっていたんですが当時の監督に進められて受けたプロテストで、巨人と日ハムとヤクルトを受けて、ヤクルトにかかったこともありますし、もともと身体能力が高い。だから体育の授業は何をやっても軽くこなせたので、中学時代はもてました(笑)。高校は男子校だったので、中学時代がピークでしたけど(笑)。で、大学時代のある日テレビを見ていたら、格闘技をやっていて、自分もやりたいと思ったんです。ミルコ・クロコップとボブ・サップの試合だったんですけど、その時のボブ・サップは2m160㎏で、アメフットをやっていてとにかくでかい。反対にミルコは185㎝ぐらいで100㎏と明らかに小さかった。でもその時に番組に出ていた人全員がミルコが勝つと予想していて、驚いたんです。そんなに小さくて、壁のようなサップに勝てるわけないよって思った。でも映像を見ると強くて、会場も大盛り上がりしているし、これだ!って(笑)。自分もこの場所にいきたいなと思ったんです」

 生まれながらの高い身体能力で、デビュー戦をあっさり勝ち、その後もKOで連勝を重ねた上原。しかし、その後試練が訪れた。

「連続KOで勝ち続けていたんですが、それが逆に味わったことのないプレッシャーになってきたんです。こんなプレッシャーを感じるなら負けてもいいかもしれないとまで思っちゃって。そうなるとモチベーションまで下がっちゃって、6戦目から3連敗してしまった。余裕で勝てるだろうと思った相手にも負け、自分の中でもう終わりかもしれないって。でも3連敗した時に、友達が初めて泣いているのを見て、こういう事なのかって。応援してくれる人たちがいて、リングに立てる。もっとしっかりやらなきゃダメじゃんって心の底から思ったんです。そこからモチベーションも上がり、練習にも身が入り…って自分が変わっていった。いろいろなジムに行って勉強したり、食生活から生活習慣まで全部変えた。新生・上原の誕生ですね(笑)。だから今は自分というより、人のために頑張っている。上原、今、人のために動いてますよ(笑)」

 今は格闘技に集中し生活しているという上原。3月の試合ではどんなファイトが見られる?

「上原ワールドにするっていうのが普段からの口癖なんですけど、自分は入場からパフォーマンス全開でいきます。入場からほかの選手とは違うなって思わせて、あおりVTRで強気な発言が出て、1Rで瞬殺して、会場がワーッと盛り上がる。画が見えます(笑)。ほんと、試合が決まって新生K-1と対戦相手の訓-NORI-選手に感謝です。って、試合前になるとちょっと言い過ぎたかなっていつも思うんですけど(笑)」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第64回 いろいろな人に会いたい。

2016.02.03 Vol.659

 初めての独演会が29日、無事に終わりました。足元の悪いなか、たくさんの人に足を運んでいただいてね。なかには『キキマス!』を聴いてくださってる方もいて、うれしかったなあ。公演時間も、終わった後に新宿で食事して帰れるよ!っていう予定していた通りの90分でほぼ収まりました。でもさ、これからずっとやっていきたい、ライフワークにしたいっていうライブの当日、天気予報が雪って……! 僕らしいというか。

 ここでもお話ししましたが、独演会では、2015年に出会った人たちと交わした会話のなかで心に残ったことをおすそ分けしました。『キキマス!』にも出てくれてるマキタスポーツくんに森脇健児さん。角田陽一郎さん、僕がやっているイベント『ジャイアンナイト』の常連さん、それと気仙沼フェニックスバッティングセンターの千葉さん…。さだまさしさんまで。ライブ終了後「ヤクルト400」について検索した人もたくさんいたみたいです。

 今年ももう1カ月が過ぎましたけど、すでに話したいことが、たまってきてる状態。来年のこのライブでは何を話そうなんて考えてます。 ウェブや本で知った話ではなくて、実際に顔を合わせた人から聞いた話というのを条件にしているので、もっといろんな人に会いたい、たくさんの人に会いたい。独演会で話すためにも会いたいという人もいるんですよね。そのなかの一人が、漫画家のタナカカツキさん。コップのフチ子さんの原案で知られている方ですが、タナカカツキさん、サウナにはまっていらっしゃって通い続けるうちに、その作法、本質にたどり着いたそうなんですよ。それを『サ道』と呼ぶそうで、本も出していらっしゃる。この本が、すごい面白いんですよ。お会いしたいなあ…。

 さてライブに話を戻すと、いろんなお客さんとお会いできて楽しかったです。日程がどうしても合わなかったという人もちらほらいたので、次回は2日間できたらな。会場はあのサイズのままでいいから…と思っています。

 芸人としての生活が20年を超えて、自分はもちろんダイノジが1年間こういう感じで動いていくっていうのが固まってきた気がしますね。1月はこのライブがあって、夏にはダイノジとして舞台をやって、10月にはマグロックとフジソニックがあって、2月にはプロ野球の沖縄キャンプを見に行くっていうのもあるね。あとは、ちゃんと漫才やっているところを見せられる場所があればいいかな。…ちゃんとって何だろう?って話ではあるんだけど。今もやってるしね。

江戸瓦版的落語案内 松曳き(まつひき)

2016.01.25 Vol.659

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

友香の素 vol. 159 新しい趣味、発見!

2016.01.25 Vol.659

 とある日曜日、新鮮なお野菜を求めて野菜直売所に行ってきました! そこは、そのお野菜を作った農家の方と顔を合わせて、お話しをしながら買える場所。今まで道の駅以外にそういう場所にあまり行ったことがなかったのですが、はるばる行って良かった。まず、新鮮! 採れたてですから、お野菜がイキイキとしていて、どれもピンっとキレイ! 今が旬の基本的なお野菜ももちろんですが、その他にもスーパーではなかなか見かけない「え、何これ!?」というような、珍しいお野菜もたくさん売られていて、その姿かたちにびっくり。これまでに聞いたこともない、見たこともない! それは、私にとっては新種のお野菜たち。しかも、これがまた栄養がすごくあったりするんですね。その中でも印象的なのは「プチヴェール」というお野菜。フランス語で「小さな緑」という意味です。ケールと芽キャベツの交配で生まれたお野菜で、見た目は小さな、小さな葉ボタン(冬にお庭や、お正月飾りの中に見かける、キャベツに似た、アレです)みたいだなと思いました。スーパーで探してもなくてずっと欲しかったケールも、普通のケールと紫ケールの二種類があり、ゲット! うれしかった。あと、真っ黄色のカブ。ホントに色が「え?」って言っちゃうくらいに真っ黄色。所狭しと並べられているお野菜を前に、ワイワイ言いながら、あれもこれもと10種類くらいのお野菜を買いました。しかも、これがお安い。都内で買ったらいくらになるのでしょうか。ま、仕方がありませんが、やっぱりお安いから、東京からお店をやってるような方もわざわざ買いにいらっしゃるそうです。なっとく。そんな新鮮なお野菜で作ったお料理は、どうかというと……やっぱり美味しい! 身体もうれしい! やみつきになりそう。これからは道の駅、直売所巡りも趣味にプラスかな?!

黒谷友香
女優。1975年生まれ。映画『夢二〜愛のフィルム〜』(宮野ケイジ監督、駿河太郎主演)が2016年に公開予定。同作はJapan Film Festival Los Angeles
2015でグランプリを受賞。

東京タワーの節分イベント「大展望台で節分豆まき&恵方巻き」

2016.01.25 Vol.659

 冬になっても暖かい日が続いていたけど、先週は東京にも雪が降ってすごく寒かったね。 “寒いのは苦手”っていう人も多いけど、雪ってちょっとテンション上がらない? 僕だけかな(笑)。

 さて、東京タワーでは節分恒例の「節分追儺式と豆まき」を今年も開催! 2月3日の節分の日の午前10時45分ごろから、高さ150mの大展望台2階エレベーター前で行われるよ。当日は、ご近所の芝増上寺の御住職に前の年の邪気を祓っていただいた後、招福を願ってお菓子や福豆まきがスタート! 僕もいっぱいお菓子をもらいたいな。

 そして、節分の行事としてすっかり定着した「恵方巻きの丸かぶり」コーナーも大展望台に設置。恵方巻きとは、節分に食べると縁起が良い巻き寿司のことで、その年の恵方に向かって願い事を思い浮かべて無言で丸ごと食べると、願い事が叶うって言われてるんだ。今年の恵方は「南南東」。東京タワーから見ると、お台場・木更津方面なので東京タワーの展望台から東京湾方面を眺めながら無言で恵方巻きを食べきって願い事を叶えてね。

 当日は僕も紋付袴姿でイベントに参加するよ。1年間を無事に幸福に過ごせるよう、みんなも大展望台で「豆まき」と「恵方巻きの丸かぶり」に参加してみない? もちろん、僕の紋付袴姿も必見だよ(笑)。

大展望台で節分豆まき&恵方巻き
【日程】2月3日(水)
【時間】節分追儺式と豆まき:10時45分ごろ〜11時ごろまで/恵方巻きの丸かぶり:11時ごろ〜恵方巻きが売切れ次第終了
【場所】大展望台2階
【料金】展望料金のみ(参加自由)※恵方巻きは銀座「鮨 板井」特製の手作り恵方巻き。600円(税込・お茶付)で販売。売り切れ次第終了

大谷ノブ彦 カタリマス! 第21回 僕たちは、より正しく生きるしかない。

2016.01.25 Vol.659

 2016年が始まって、そろそろ1カ月。長くはないこの期間で、本当にいろんなことが起きています。ベッキーとゲスの極み乙女。の川谷さんの件に、僕も大好きなSMAPの解散騒動、5人の生のコメントに日本どころか世界も注目したり。CoCo壱番屋の廃棄したはずのカツが業者によって横流しされてたのが分かったり…。

 それぞれのニュースや報道のされ方、その受け取り方を見ていると、2016年って何かの変わり目だと感じますし、僕らはもう「より正しく生きるしかない」ってことを改めて思いました。

 今は、すべてが可視化された社会であり、時代。当事者が言ったこと、報道されたことだけじゃなくて、いろんな角度からもたらされる情報、SNSの意見だとか、そういうものが統合されることで、すべてが見えてきてしまう。以前ならば見えなかったようなこともね。そういう状況ですから、何か不正や不誠実なことを隠そうとしたって必ずバレるし、隠そうとする行為がバレた時にはとんでもないことになってしまっています。繕おうとしたって難しい。どっかから飛んできますよ、本当はこういうことしてるんだよっていうのが。

 誠実さが評価されるよい例が、CoCo壱番屋の件だと思います。社員がいち早く不正を見つけて、自ら動き出した。そうせずにはいられなかった。その姿が明らかになったことが、今、CoCo壱番屋の評価が高くなってることを裏付けてると思います。思えば、ペヤングがあれほど大歓迎されて戻ってきたのも、まるか食品の誠実さがあったからですよね。

 僕にも隠しておきたいこと、大きな声でいえないようなことだってありますよ。いや、そういうことは、誰にでもあるでしょう。それでもこれからは「より正しく生きるしかない」し、少なくともそう生きるようにしないと。そうしない限り厳しいだろうし、自ら株を下げることになってしまうと思います。芸能人や政治家、企業の偉い人、企業や団体とかそういうのに限ったことじゃなくてさ、いろんなケースに対して言えることだと思いますね。

 誠実さや正しく生きることが大切なんて、ずっと言われてきていることです。なんの目新しさもない。これまでは不誠実なことがあってもそれが隠せちゃう時代というのもあっただろうしね。でも、もう何も隠せない。みんな見えちゃうんですから。誠実であることに本気で向かい合わないとならない、「より正しく生きるしかない」。今更だけど、2016年ってそう変化していく年になっていくんでしょう。

格闘家イケメンファイル Vol.41 今だからこその“Ride on Time” ジェットタテオ

2016.01.25 Vol.659

 2013年のプロデビューから約3年の間に12戦とハイペースで試合をしているジェットタテオ。小さなころから筋金入りの格闘技マニアかと思いきや、別のスポーツでオリンピックに出ていたかも知れないとか…。

「水泳をずっとやっていたんです。オリンピックを目指していたというわけではなく、オリンピックを目指すようなスイミングクラブの強化チームにいただけなんですけど(笑)。週に5回練習があって、学校から帰ると、6時から8時まで毎日5000〜6000m泳がされていた。それを小学校低学年から高校3年生まで続けていたんですけど、自分は体が小さくてタイムがあまり伸びなくなり、水泳がしんどくなってきたんです。それで辛いな、苦手だなと思い、高校を卒業したら自分のやりたいことをやるんだと決めていた。そのやりたいことが柔術だったんです。ちょうど高校生の時にPRIDEやDREAMをテレビで見て、一番強い格闘技ってなんだろうって考えた時に、柔術だってことになって、のちにパンクラスでプロデビューする高岡尚裕と調布にある大賀道場に入門したのが、この世界に入ったきっかけです。ですから、僕は19歳ぐらいで始めたので、小さいころからやっている澤田龍人選手とか飛鳥拳選手とは、格闘技のキャリアが10年ぐらい違うんです。2人とは同じ階級ですし、そういう人たちを潰していかないといけないと思っています」

 名前の出た澤田、飛鳥ともに試合では苦い思い出がある。

「年間を通して行う総当たりのリーグ戦で「インフィニティリーグ」という企画があるんですけど、2014年に参加しまして、この中で、飛鳥拳選手と戦った時に右眼窩底骨折をしてしまったんです。その後リーグ戦の1試合を欠場することになり、すごくショックでした。澤田選手との試合でも苦い思い出があって、初めて一本負けしたんです。“タップするか!”って思ったんですけど気付いたら首締められて落とされてました。それもリーグ戦の初戦で、初めての後楽園ホールだったので本当に悔しかった」

 優勝するとビッグチャンスがもらえるインフィニティリーグは、選ばれし強者ばかり。

「僕は正直インフィニティリーグでは抜擢枠だったんです。ですから全部負けて、おまけにさっき言ったようにケガをしてしまい欠場もして。でもそれが良かったと今は思っています。そのリーグ戦の最後の試合がATCHアナーキー選手との対戦だったんですけど、その復帰戦で仲間と練習してきたことが全部出しきれたっていう手ごたえがったんです。自分の中でもすごい高ぶりもありましたし、そこから何か自分自身が変わったような気がします。試合の結果はドローだったんですけど(笑)」

 復帰戦で手ごたえをつかんだというジェット。現在は惜しくも落とした試合があるものの連勝を重ね絶好調だ。

「やっぱりあのリーグ戦が自分の中で一番大きな経験で、すごい成長させてもらったんだと思います。参加させていただいたことで今の自分がある。リーグ中は連敗してケガして、なんで格闘技なんてやってるんだろうって思っていたけど、今はあそこに出させてもらって、選んでもらって本当に良かったと思っています。インフィニティリーグは、絶対に化け物が生まれるし、負けたとしてもすごく成長する選手もいる。だから抜擢されたら、喜んでやるべきですね」

 自分自身の成長を確かに感じているジェット。これからどんな試合を見せてくれるのか。

「自分の試合は良くも悪くも、勝っても負けても全力全開、全身全霊です。絶対面白い試合にするので、生で見たことがない人にぜひ見てほしい。そして見に来て修斗を好きになってほしいですね。そして選手がみんなこんなに頑張っているんだっていうのを感じていただければ。修斗は戦い方で勝敗が変わるのが魅力の一つ。打撃も極めも投げも、手の運び方で試合が引っくり返ることがある。知れば知るほど面白いと思うので、会場に足を運んで見てください。また、自分自身は今年が勝負だと思っているので、これまで以上に暴れます。そちらもお見逃しなく!」

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