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ダイノジ大谷ノブ彦 カタリマス!第3回 映画『GODZILLA ゴジラ 』は試金石

2014.07.20 Vol.622

 今回は、1本の映画をご紹介したいと思います。それは、世界で大ヒット中の映画『GODZILLA ゴジラ 』。日本でも、いよいよ25日に公開されます。

 ゴジラといえば、ファーストゴジラと呼ばれる1954年の作品があります。ゴジラは、水爆実験など当時の問題から生まれてきたモンスター。人間が生み出した脅威の存在、社会問題として描かれました。子供のための映画というより、大人が見るべき映画だったと思います。一足お先に『GODZILLA ゴジラ』を拝見しましたが、今作は、そこに原点回帰しています。社会問題を取り扱い、メッセージ性が込められ…大成功していると思います。温故知新な作品でした。

 公開に合わせ、『キキマス!』で、映画に出演されている渡辺謙さんにお話を伺ってきました。いやあ、本当に素晴らしい方。日本のトップを走り、世界に向けて日本を代表する役者さん。自然体で、気さくで、新しいタイプのスターだと思いました。
 約20分という対談でしたが、なぜ出演を決めたのか、この映画の深みをどうとらえていたのかであるとか、いろいろなお話を伺ってきました。主演された大河ドラマ『独眼竜政宗』が大好きだったんで、その話もしたかったんですけど、映画の話で盛り上がってしまいました。24日に放送しますので、楽しみにしていてくださいね。

 さて、この『GODZILLA ゴジラ』ですが、カルチャーでもガラパゴス化する瀬戸際の日本の行方を占う作品だと思っています。クールジャパンなんていって世界に出て行っていますけど、日本のカルチャーの現実ってどうなんだって。映画を例にすると、『ウルヴァリン:SAMURAI』や『47RONIN』といった日本を舞台にしたハリウッド映画が続々公開されていますが、なぜか日本ではヒットしない。欧米では注目を集めるのにも関わらず、です。日本で受け入れられない理由はいろいろあるとは思うんですが、この現状によって、ハリウッド映画が日本を舞台にする必要がなくなってきている。だって、日本人が見ないんだから。日本人がアメリカで、世界で活躍している日本人を見ないんだから。この『GODZILLA ゴジラ』が日本で売れなかったら…っていう試金石になっているんだと思うんです。渡辺謙さんが出ていく意味も、そこにあるのかもなって思います。

 それも踏まえて、僕はこの夏、ぜひ『GODZILLA ゴジラ』を見ていただきたい、映画館に足を運んで、こんな映画を作っているんだって見てほしいと思っています。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.07.19 Vol.622

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第6回 夏フェスシーズン本格スタート! 「まずは現場に行け!」

2014.07.16 Vol.621

 暑い、夏らしい日が続いています。夏といえば、夏フェス。今年もたくさんフェスが行われていますが、夏の風物詩として完全に定着しましたね。最近では、花火大会に行く感覚で夏フェスに来ている人も多いです。僕はそれ、すごくいいことだと思う。

 僕が初めて行った夏フェスは、フジロック。豊洲で開催された2回目で、当時の彼女と行ったんだっけかなあ……。音楽好きの彼女で、会場では一緒に見るとか、彼女と一緒にトイレの行列に並ぶとか、一緒に行動なんてしなくて、「何時に落ち合おう!」って。フェスってそんなもんじゃないかなって思います。

 最近では出演者として夏フェスに参加することも多くなりました。今年もサマソニなどいくつかのフェスに出ます。そんなこともあって、夏フェスの楽しみ方について聞かれることも多いですよ。そんな時の答えは決まってます。「まずは、現場に行け!」。何よりも「体感する」ってことが大切だと思うんです。

 フェスに行くっていうと、音楽を知らなくちゃいけない、バンドを知らなきゃいけないって思っている人も多いですけど、それはまず“いらない”。「おいしいご飯を食べに行く」「仲のいい友達と行くところないから行く」、そんなんでいいんです。知ってるバンドは1つだけ、それでいいんです。現場でそのバンドをもっと好きになったり、新しいバンドに出会ったら、後で調べればいい。そうやって広げていく作業が楽しいんですから。

 あと、僕はデートでフェスに行く、誘うっていうの、きっかけとしていいんじゃないかって思います。デートってなると、どこのめしやがうまいとか、いろいろ調べたりして、連れて行くでしょ。それと同じです。フェスをめちゃくちゃ調べて、出演アーティストのこと、食べ物、おもしろいコンテンツとかも調べる。へえーって言われるように、調べるんです。そうすると、自分もフェスがもっと楽しめると思う。とはいえ、ただ最近は、1人でフェスに行く人も多いです。身近にフェスに興味がある人がいなくても、ネット上でコミュニティを作って仲良くなったりしているんですよね。

 とにかく、少しでも興味があるんだったら、「現場に行け!」。自分で体感するほうが事件が起きて、楽しいんだから。最初は一番小さなステージでライブしてたサンボマスターが、何年後かに、何万人もの人の前で演奏している。ひとつのバンドが次のステージに行くパフォーマンスを目撃できるなんて、事件ですよ。ただ、自分で体感したからこそ感じる“事件”で、言葉で説明してもどうしようもないことなんだけどね。

これって、フェスだけじゃなくて、映画でも、このあいだのサッカーでも話したことで通じること。行ったら、しんどかった、退屈だったってなる人もいると思うけど、そういうことを体感した人のほうがいいと思うし、僕はそっちを取りたい。体験を重ねていくこと、それを濃くしていくことが、人生を濃くしていくと思うから。

  興味がまったくない人が行く必要はまったくないけど、少しでも行きたいって思うなら、今年の夏は現場、フェスに行ってみてほしいなあ。見方や楽しみ方に強制がないから、懐が深いし、誰にでも優しいんだから。それでも楽しめないなら、残念ながら、フェスを楽しむ才能はないってことなんだろうな。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第23回「アラスカで感じた自分」

2014.07.15 Vol.DANCEの道

 2014年2月18日深夜0時、この時33歳の誕生日を迎えた僕は、アラスカという見知らぬ土地の山の中で野宿をしながら迎えていました。この何とも不思議な体験は、先日放送されてご存知の方もいらっしゃると思いますが、ある番組の企画で100時間サバイバルして生き残れるか?という過去最高に過酷な挑戦をしていた僕が、偶然にもその期間と33歳の誕生日がかぶっていたのです。実はこのお話を頂いたのは昨年にさかのぼりますが、なぜ僕が選ばれたのかはいまだに謎です(笑)。出発の日、羽田空港に到着した僕は、その日異常な大雪で足止めを食らっていました。結局飛行機が飛ばずにスケジュールが一日ずれて次の日に飛んだのですが、今思えばそこからサバイバルが始まっていました(笑)。

 アラスカのアンカレッジ空港に到着した僕はまずその寒さに洗礼を受けました、どこを見ても真っ白だし道路は凍っていて5分もいればどんどん体温を奪われて行きます。EXILEである以上体脂肪率は低くいようと思っていた自分に初めて後悔しました(笑)。動物が冬眠する前にたくさん食べて体力を蓄える理由が、こんなスタート時から身にしみました。まずサバイバルのレクチャーを受けるためにセスナに乗って、アメリカで最高峰のマッキンリー山に向かいました、そこでの景色や体感した寒さはこの先、生きていく中でたぶん二度と感じられないモノだと思います。岩山と真っ白な雪に太陽の暖かさを全く感じさせない強い風が僕を歓迎してくれました。鼻から息を吸えば鼻の中が凍ってくるし、顔に風を浴びれば表情筋が動かなくなってしまいます。あそこでは何をもってしても無力でした。

 レクチャーは火の起こし方やシェルターの作り方、罠の仕掛け方、釣り道具の作り方など様々でしたが、中でも一番衝撃的だったのは放送はされていませんでしたが、鳥のさばき方を教えて頂いたことです。普段何気なく食べている物にも必ずその瞬間は訪れる訳で、命の大切さや感謝の気持ち、だからこそそれを頂いた自分には大きな責任があるのだと改めて感じる事が出来ました、日本には食べ物がたくさんあり、物に溢れていて本当に豊かだと思います。何をしていてもなんとか生きては行けると思います。それは本当に有り難くて幸せな事ですが、アラスカのサバイバルでは生きるための根本的に大切な事を大自然から学ばせて頂いた気がします。結局この時期は食物がほとんどなくて100時間で魚一尾のみの食事となりました。あの味は一生忘れる事の出来ない何よりのごちそうでした。

 そんな地球さんは僕にたくさんの厳しさを与えてくれたのですが、優しさも同時に見せてくれたのです。オーロラ!! 皆さん見た事ありますか?太陽の光が不思議な形で地球に降り注いで緑色のカーテンを僕の目の前にかけてくれました。ゆらゆらと大きくなったり小さくなったり夜空を彩っていました。この地方ではずっと見れていなかったらしく本当にラッキーな誕生日プレゼントを地球さんから頂いたな、と疲れきっていた僕はその自然の厳しさと優しさに涙が溢れてきました。この経験で見つけた自分は財産です。でもやはり周りにいてくれたスタッフさんやレクチャーしてくれた先生、楽しんで見てくださった視聴者の皆さん、そして応援してくれたEXILEメンバーに感謝です。完全に生命力を増した僕はまた思いっきり踊りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第5回 聞きました! サッカー日本代表をもっと強くする方法。

2014.07.09 Vol.621

 先日7月7日の放送。月曜日のキキマスター、松木安太郎さんがブラジルから戻っていらっしゃったので、松木さん、そしてスポーツライターの金子達仁さんと「サッカー日本代表のこれまでと今後」について、熱く議論を交わしたんですが、熱過ぎてコーナーの後半を大幅に変えてやっちゃいました。それでも足りなくて、いつものコーナーを飛ばしてでも、もっともっと聞きたかったぐらいです。

 話題は、日本代表に留まらず、海外で活躍する選手がいる一方で、J2、J3では選手がバイトをしながら取り組んでいるなんていう年俸の問題。さらには、放映権やライセンスビジネスなどの仕組み、ヨーロッパやアメリカのサッカーの状況もみながら話したんですけど、僕自身驚くことばかりでした。

 そんな話をしながら思ったのが、これって、そのままお笑いに置き換えられるなってこと。僕は漫才をやっていますけど、地方の芸人さんでそれだけでメシが食えている人ってほとんどいないんです。これって、選手でいう、年俸問題です。芸人の単価を上げるには、劇場でも3000円、4000円という料金を取るようにしなくちゃならないんですけど、そんだけ払うなら、僕は、みんな歌舞伎を見に行っちゃうんじゃないかなって思うんです。歌舞伎を見に行くと、その場所に感想を話し合えるカフェもあるし、そこでしか売っていないグッズだとかお土産もいろいろあって、歌舞伎を中心にいろんなことが楽しめるエンターテインメントになっているんです。

 一方、お笑いの劇場はというと、頑張ってはいます。だけど、いろいろ問題も抱えちゃってます。もちろん、芸人を目当てに見に来ていただくのはうれしいんです。だけど、芸人のマンパワーの他にも、おいしいものがある、友達に会える、あそこなら子供といっても楽しめるからって来てくれるような状況を作らないといけないなって。ロックフェスには音楽を純粋に楽しみたいからっていう人だけじゃなくて、ロックフェスの環境や雰囲気が好きだからって誰が出るかなんて関係なくフェスに行く人、たくさんいるじゃないですか。これからは、お笑いの劇場もそれだと思うんです。

 話をサッカーに戻すと、スタジアムに人がいっぱいくる状況を作れば、選手の年俸が上がり、サッカー周辺も潤う。それによって、スター選手を呼べるようにもなるだろうし、そうすればスタジアムにやってくる人ももっと増えて、サッカーをとりまく環境もさらに良くなる。サッカーを楽しむ人、スタジアムに行く人を増やす、日本代表を強くする元ネタは、ここにあったんですね。そのためにも、いろいろシステムを更新していく必要がありそうです。

 これからも番組ではこういった問題提起をしていきたいと思います。月曜は、本当に、聞いたなあ…。

友香の素 vol.140 都会の脆さを集中豪雨で実感

2014.07.07 Vol.621

 最近、天気が本当にころころと変わりますね。雷と共に雨がざあっと降ったかと思うとすぐにやんだりで、しかも場所によって天気が全然違ったりするから、しばらくは、バッグに折りたたみ傘を入れておいたほうが良いかな?!という日々です。

 この間の集中豪雨の時は、都内の雨が凄かったようですね。ロケで八王子市にいたので、ちょうど帰ったころには雨があがっていたので、その凄まじさは見ていないのですが、買い物に行こうと家の近所のスーパーに向かったところ、道路のマンホールが外されていたのには、ビックリしました。夕方でちょっと薄暗くなってきていたので、このまま暗くなったら、もしかしたら誰かが落ちるかも! 外されているといっても15センチ程度ずれているだけなんだけれど、下を見ないで歩いてたらそのまますぽっと足がハマりそうで危険。足でぐいぐい押しても蓋が重くて全然動かないし、もし動いたとしても、もしかしたら誰かが潜っていたらと思うと勝手に蓋を閉められないし、でもこのまま放っておくのも危険だし、どうしようかと思って辺りを見回すと、その道を管理しているという会社の張り紙を発見。思わず「マンホールが外れてますよ」と電話しちゃいました。すると、ご丁寧にありがとうございます、先程の集中豪雨の為に外していたものと思われますが早急に確認しますとの事。思い切って電話してみて良かった!

 でもマンホールをずらして雨水を流さないといけなかったくらいの雨の量だったとは‥‥自然の力を前にした時の都会の脆さを目の当たりにしたようで、防災という意味でも、気が引き締まるような出来事でした。そう感じる反面、最近は仕事の関係でガーデニングに出掛けていませんが、このところの雨のお陰で、植物たちは物凄く成長して大きくなっているだろうなっと雨を有難くも感じます。また暑い日が続くと思われますが、皆さんも体調には気を付けて下さいね!

小池百合子のMOTTAINAI 中東の古くて新しい動き。100年前の地図に戻る?

2014.07.07 Vol.621

 2010年頃から始まった「アラブの春」による砂嵐は、いまだ各地で吹き荒れ、視界不良が続いています。 

 発端となったチュニジアで、大学を出てもろくな仕事にもありつけない若者の焼身自殺が「ジャスミン革命」へ発展し、23年間続いたベン・アリ政権が崩壊。エジプトでも30年以上続いたムバラク大統領が失脚し、ムスリム同胞団系のムルシー大統領が選出されました。しかし、巻き返しを図る勢力や政権交代に失望した国民とともに軍出身のシーシー大統領による政権が樹立され、安定への挑戦が始まったばかりです。

 同じ北アフリカのリビアも独裁者の名をほしいままにしてきたカダフィー大佐の殺害後も、各地の部族勢力やイスラム主義者が内戦時に蔓延した武器で闘いを続けています。

 シリアにいたっては、激しい内戦によって総人口の半分が難民化し、隣国のヨルダン、レバノンなどに大量の難民が流出しています。トルコに避難した150万人に上るシリア難民のうち約40万人は就学すべき子どもたち。アラビア語を母国語とするシリアの子どもたちはトルコ語による現地の学校では学べません。このまま教育も受けられず、スキルもなく、ただ歳を重ねるようでは、一生難民生活を送るしかなくなります。

 かのスティーブ・ジョブスは父親がシリア人です。留学先のアメリカで知り合った女性との間に生まれました。もし彼がシリアで生まれ、育っていたなら、銃を手に闘っていたかもしれません。

 私は5月にシリア難民支援議員連盟の会長としてトルコにおけるシリア難民の状況を視察し、子どもたちのための学校設立を検討しています。クラウド・ファンディングを通じ、皆様のご協力もお願いする予定です。

 シリア難民は同じく隣国のイラクにも逃れていますが、そのイラクの情勢も宗派闘争やクルド族の動きが重なり、日に日に悪化しています。

イラクでは過激なスンニ派武装集団による「イスラム国家」の樹立宣言でイラク分割が現実味を帯びてきました。

 100年前、イギリスとフランスの密約(サイクス・ピコ協定)によりオスマン・トルコ分割が行われましたが、地図上に直線で無理やり引かれた国境は現地の住民にとっては居心地の悪いものでした。1世紀を経て、世界は逆戻りをし始めたかのようです。 

 アジアも激動のど真ん中。日本もしっかりとした立ち位置を確保したいものです。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

EXILE TETSUYA DANCEの道 第23回 アラスカで感じた自分

2014.07.07 Vol.621

 2014年2月18日深夜0時、この時33歳の誕生日を迎えた僕は、アラスカという見知らぬ土地の山の中で野宿をしながら迎えていました。この何とも不思議な体験は、先日放送されてご存知の方もいらっしゃると思いますが、ある番組の企画で100時間サバイバルして生き残れるか?という過去最高に過酷な挑戦をしていた僕が、偶然にもその期間と33歳の誕生日がかぶっていたのです。実はこのお話を頂いたのは昨年にさかのぼりますが、なぜ僕が選ばれたのかはいまだに謎です(笑)。出発の日、羽田空港に到着した僕は、その日異常な大雪で足止めを食らっていました。結局飛行機が飛ばずにスケジュールが一日ずれて次の日に飛んだのですが、今思えばそこからサバイバルが始まっていました(笑)。

 アラスカのアンカレッジ空港に到着した僕はまずその寒さに洗礼を受けました、どこを見ても真っ白だし道路は凍っていて5分もいればどんどん体温を奪われて行きます。EXILEである以上体脂肪率は低くいようと思っていた自分に初めて後悔しました(笑)。動物が冬眠する前にたくさん食べて体力を蓄える理由が、こんなスタート時から身にしみました。まずサバイバルのレクチャーを受けるためにセスナに乗って、アメリカで最高峰のマッキンリー山に向かいました、そこでの景色や体感した寒さはこの先、生きていく中でたぶん二度と感じられないモノだと思います。岩山と真っ白な雪に太陽の暖かさを全く感じさせない強い風が僕を歓迎してくれました。鼻から息を吸えば鼻の中が凍ってくるし、顔に風を浴びれば表情筋が動かなくなってしまいます。あそこでは何をもってしても無力でした。

 レクチャーは火の起こし方やシェルターの作り方、罠の仕掛け方、釣り道具の作り方など様々でしたが、中でも一番衝撃的だったのは放送はされていませんでしたが、鳥のさばき方を教えて頂いたことです。普段何気なく食べている物にも必ずその瞬間は訪れる訳で、命の大切さや感謝の気持ち、だからこそそれを頂いた自分には大きな責任があるのだと改めて感じる事が出来ました、日本には食べ物がたくさんあり、物に溢れていて本当に豊かだと思います。何をしていてもなんとか生きては行けると思います。それは本当に有り難くて幸せな事ですが、アラスカのサバイバルでは生きるための根本的に大切な事を大自然から学ばせて頂いた気がします。結局この時期は食物がほとんどなくて100時間で魚一尾のみの食事となりました。あの味は一生忘れる事の出来ない何よりのごちそうでした。

 そんな地球さんは僕にたくさんの厳しさを与えてくれたのですが、優しさも同時に見せてくれたのです。オーロラ!! 皆さん見た事ありますか?太陽の光が不思議な形で地球に降り注いで緑色のカーテンを僕の目の前にかけてくれました。ゆらゆらと大きくなったり小さくなったり夜空を彩っていました。この地方ではずっと見れていなかったらしく本当にラッキーな誕生日プレゼントを地球さんから頂いたな、と疲れきっていた僕はその自然の厳しさと優しさに涙が溢れてきました。この経験で見つけた自分は財産です。でもやはり周りにいてくれたスタッフさんやレクチャーしてくれた先生、楽しんで見てくださった視聴者の皆さん、そして応援してくれたEXILEメンバーに感謝です。完全に生命力を増した僕はまた思いっきり踊りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.07.05 Vol.621

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.3 反逆のプリンス HIROYA(ひろや)

2014.07.05 Vol.621

 15歳で格闘家としてプロでビュー。“最強の15歳”“魔裟斗2世”と呼ばれ、一躍注目の選手に。そんな天才少年誕生のきっかけは…。

「3歳から空手を始めたんですが、実は小さいころすごく泣き虫で、父親が強くするために僕を連れて行ったのがきっかけなんです。空手をやっていた時は、本当に泣く泣く道場に行っていた(笑)。でも父親が趣味でキックボクシングをやっていて、それを見に行っているうちに、空手より楽しそうだなと思い、9歳からキックボクシングを始めました。空手は子ども同士がみんな仲良くやっている感じだったんですけど、キックボクシングはジムにプロの選手がいて、かっこいいなっていうあこがれですね。それで15歳の時にトップの格闘家しか出られないK-1という大きな大会でデビューしました。中学校3年生の2月にアマチュアとして出場して、4月に初めて横浜アリーナにプロと同じルールで出場したんですが、何が何だか分からなかった(笑)。出ている選手がみんなテレビに出ているような有名な選手だったので、その中に混じってやることの緊張と夢の舞台にいるワクワクで。その試合は1RでKO勝ちでした。勝ったこともですし、ずっと魔裟斗さんにあこがれていたので、格闘家としての道が切り拓かれたような感じがして、ものすごくうれしかったのを覚えています」

 その後海を渡り海外に武者修行へ。

「高校の3年間はタイに行って、インターナショナルスクールに通いながらムエタイのジムで、格闘技をやっていました。ですから、自分はムエタイが主のキックを多用したスタイルですね。日本でまず軸があって、タイに行ったので、練習環境の変化に戸惑う事はありましたが、空手とキックボクシングとムエタイがいい状態でミックスされたような気がします。今もタイ人のトレーナーが来て、一緒にやっているんですけど、すごく波長があいますよね。格闘家としての形成にプラスになっていると思いますし、タイに行って良かったと思っています」

 そのタイのトレーナーと目指すのが、7月13日(日)に後楽園ホールで行われる「Krush.43」。この大会でHIROYAは防衛戦にのぞむ。

「15歳でデビューして、今22歳なんですけど、やっと今年の3月にチャンピオンになりました。7月はいよいよ初防衛戦になります。チャンピオンになってもちゃんと防衛していかないと価値が上がらない。というか、負けたらチャンピオンになった意味もなくなると思っています。今度の対戦相手も強い選手ですが、1ミリも負けると思っていないので、今からどう倒すかしっかり考えて行きたい。このKrushのチャンピオンがゴールではないので、その先に進むために絶対に勝ちます。今現在、4回連続KO勝ちをしているので、その記録も伸ばしていきたいです」

 ゴールはどこ?

「今はKrushで試合をして、今後もKrushや、オファーがあればどこかほかのところにも参戦するかもしれませんが、そういう目標以外に自分はヒーローになりたい(笑)。今は子どもたちが“あんなふうになりたい!”って目指す明確なものが格闘技にはない気がする。僕が魔裟斗さんにあこがれたように、今度は自分が先頭に立って、子どもたちにとってのヒーローになりたいと思いますね」

 そんなに熱くさせる格闘技の魅力とは?

「男って強さが大事だと思うんです。強さがあることによって弱さも知れる。人を守るのって、強くないとできないことですし。殴り合いが強いというのも大事ですけど格闘技はそれだけじゃない。きつい練習に耐えて、耐えて気持ちもすごく強くなっていく。そういうことが一番シンプルに感じられるのが格闘技だと思います」

男には強さが大事だというHIROYAだが、女性に求めるものは。

「格闘技にある程度理解がある人がいいですよね。試合前なんて特に自分のことでいっぱいっぱいなので、そういうことを大きな心でサポートしてもらえれば。ピリピリしたり、減量中なんかは特にそれだけに集中してしまいますから、それを理解して、広い心で受け止めてくれる人。ただ、格闘技にすごく詳しければいいかといったら別にそうでもない。一生懸命に勉強してくれるのはうれしいけど、あまりに詳しくなりすぎて、格闘技のことで何か言われたり、ダメ出しされたりしたら頭にくるかも(笑)。ある程度、理解していただけたら(笑)。モデルの香里奈さんとか素敵だと思います」

 格闘技、Krushの魅力は?

「とにかくKrushは、激しくて熱い試合が多い。でも見ていてシンプルで分かりやすく、ボクシングのように長くないし、スピード感があるので、詳しくない人でも十分楽しめると思います。ルールも難しくないから、格闘技に興味がない人でも勝敗が明確に分かるし、はっきりしていて気持ちがいい。生で見たら絶対ハマると思うので、一度足を運んで見てほしいですね」

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第4回 ブレる自分を楽しむマイブーム

2014.07.03 Vol.621

 突然ですが、みなさんはホテルに泊まる時、何を一番重要視しますか? 僕は大浴場があることです。最近のビジネスホテルは、大浴場があるところがすごく増えているので、とにかく地方に行く時は風呂を最優先にホテルを選びます。20代は遊び。後輩に総力を挙げて、女性をセッティングしてもらったりして、地方でどれだけ楽しく遊ぶかっていうのにエネルギーを費やしていた(笑)。そして30代は食。その土地にあるおいしいものを食べるため、事前に自分で調べて食べ歩いていました。それが3年ぐらい前からは風呂に変わってきた。炭酸泉とか露天とかサイコーですね。ホテルについていない場合は近くの家族温泉みたいなところを調べて行くんです。そして風呂から出たら野菜ジュースを飲む。これが至福の時(笑)。そんな風に年をとると、大事なものの順位が変わってくる。それが今、楽しくて仕方がないんです。

 例えば昔だったら、1人1万円以上のものを食べるのを躊躇していたんですけど、最近は進んで食べに行く。ラジオを聴いてくれている人がそういう話を聞いて、たまにはおめかししてそういうところに行ってみたいなって感じてほしい。節約も大切ですけど、たまにはそういうことをしてみようっていうのを意識してやり始めました。 

 洋服も今まではラフな格好が多かったんですが、襟のついたものやスーツを着るようになった。かみさんとデートに行く時なんかは、特にそう。年をとる面白さってそういうことだと思うんです。自分がブレていく楽しさみたいな。若い時は飾らない方がかっこいいとか言い訳していましたが、安いものも高いものも両方知らないと発言に説得力がない。両方味わってみて、それぞれの良さがわかるようになりたい。 

 この前もかみさんに、初めて指輪を買ったんです。結婚した時にお金がなくて、指輪も結婚式もなかったので、再来年の結婚10周年に向けて全部やろうかなって。あとは今年中にハワイに家族旅行に行く。今までは、ハワイには全然興味がないって言っていたんですけど、行ったことがないのに、なんにも語れないじゃないですか。そういう、これまで自分が否定してきたものやスタイルを、意図して取り入れてみる。痛い思いをすることがあるかもしれないけど、それはすべて経験だと思わないと。で、やってみるとすごい楽しかったりするんですね。ブームですね、ブーム(笑)。そのブームに乗っかって、今年は母ちゃんを東京に呼んで、温泉に連れて行こうと思っています。普段は照れてそんなこと言えないけど、“俺のブームだから母ちゃん、付き合ってくれよ”って。みなさんも、あえて自分のスタイルを変えてみては?思いもかけない楽しさや、新たな発見があるかも知れませんよ。

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