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政治コラム 鈴木寛の政策のツボ

2013.05.27 Vol.592

「先生はいつ離党するんですか?」
 他党からのお誘いでも政治記者の質問でもありません。この4月から始めたニコニコ生放送によるトーク番組へのすずかんファンの視聴者から、何度も寄せられるコメントです。テレビと違って本音がビシビシ伝わるネットの世界。辛辣なご意見も多いですが、丁々発止のやり取りが楽しめるのもネットならではの面白さです。

 この番組は、新宿タカシマヤ近くにこのほど開設したトレーラーハウスのネット中継スタジオからお送りしています。最近タカシマヤへお買い物された際、オレンジの目立つ外観の建物にお気付きになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今夏の参院選から選挙戦でのネット利用が解禁されることを受け、新たな発信拠点として考案しました。

 番組のゲストは各界のオピニオンをお招きしています。朝日新聞政治部のエース記者だった早野透さん、都内で初めて民間出身の公立中学校長を務めた藤原和博さん、NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんらが来てくださり、駒崎さんの回には3000人を超える方々にアクセスいただきました。テレビと違い、時間や局の都合といった制約を気にせず、大胆なことも発信できるので、予想以上の手ごたえを感じています。

 一方で、ネット選挙というとバーチャルな印象がありますが、むしろリアルの対話に活用することも始めました。6月の都議選に向け、街頭でスタッフがiPadを使った「デジタル・アンケート」を始め、都政への注文やどんな問題に関心があるか有権者の皆さんにお尋ねしています。党への厳しいご意見もいただいていますが、集めた意見をデータ化して政策づくりに生かしていけると思います。

 さて最後に冒頭のご質問に対しての答えです。「すずかんは離党せず、しかしこれまでどおり“超党派のすずかん”としてがんばっていきます。そして初のネット選挙で有権者との熟議を深めます」。面白味のないオチで申し訳ありませんが、建前を嫌うネット視聴者の皆様に向けた私の本音です。      
(元文部科学副大臣・参議院議員)

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第05回「DANCEが生命の正体そのものなんだ」

2013.05.15 Vol.DANCEの道

 寒い冬が続いていますが、皆さん風邪など引いていませんか? めちゃくちゃ寒がりな僕ですが、実は2月18日で32歳になりました...32って...(笑)。自分が10代のころには32歳はおじさんに感じていたのですが、いざなってみるとあのころとそんなに変わった気はしてませんし、なんだか最近はこれから歳を重ねていくのが楽しみになっています。

 僕がDANCEを始めたのは19歳の今ごろ。僕の人生の13年という月日をDANCEと共に過ごしてきて、今、改めて感じる事がたくさんあります。それは、やはり公演中の『DANCE EARTH〜生命の鼓動〜』に出演させてもらっていることがとても大きいです。劇中の僕が演じるサルタの台詞に、「DANCEが生命の正体そのものなんだ」という台詞があります。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、そう思う事や感じる事って実際あるなぁ〜と思います。昔はバイトしながらレッスンに通っていたのが、いつの間にかDANCEでお金を稼ぐようになり、いつの間にかDANCEだけで食べていけていて、食べることが生きる事と思えば生命の正体と言っても大袈裟ではないような気がします。今、一緒に出演しているダンサーの方たちを見ているとさらにそれを感じます。明日踊れなくなっても悔いが無いくらい、今日のステージで生きたいと言っていた人や、毎朝必ず1番に来て、最高のパフォーマンスをするために入念なアップをしている人、この舞台が終わったらフランスで行われるDANCEの世界大会で日本代表として戦う人、他にもそれぞれ人生をかけて踊っている皆さんのパワーがこの舞台をより素晴らしく素敵なステージに誘ってくれています。

 そして今回は個人的に初めてのチャレンジをたくさんさせていただいています、これだけ大きな規模でしっかり「主演」というもの初ですし、今回初めて「歌」にもチャレンジできました! かなり練習しました、正直(笑)。でも歌という表現も本当に気持がいいものです。そしてパフォーマーとしてなんといっても「ロンダートからのバク宙」!! 今まで一度もやった事が無かったのですが、稽古初日の演出の岸谷五朗さんの「TETSUYAやってみるか?」から毎日特訓が始まり、毎朝岸谷さんやキャストの方に補助してもらいながらバク宙、バク宙、バク宙(笑)。「余裕でできるようになったら演出に入れよう」と言われて、完全に火がつきました。途中スランプに落ち込み上手く回れなくなった時があったのですが、すかさず岸谷さんが「TETSUYA見てろ」と、なんと僕のためにロンダートバク宙をしてくれたんです! そこにいた全員がびっくりしました、でもそのおかげでスランプを抜け出すことができ、本番でも失敗せずやり続けられています。

 表現をして人に伝えるということは本当に難しいですが、だからこそやり甲斐があるし「生きてる」と感じます。公演もあとわずかですが、こんな愛の溢れた現場に携われた事が幸せです。最後まで気を抜かず、全力でパフォーマンスして、一人でも多くの方たちに「DANCEという、言葉にならない何か」を伝えていければと思っています。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第09回「笑顔になれるDANCEを踊ろう」

2013.05.15 Vol.DANCEの道

 先日、サッカー日本代表が5大会連続ワールドカップ出場を決め、日本中が熱狂しました。その日、僕は直接会場には行けませんでしたが、とある場所でかなりの大人数でその試合を画面の前で見守っていました、多少苦戦を強いられましたが最後に本田選手がPKを見事にど真ん中に決めてくれた瞬間の盛り上がりは最高に心震える瞬間でした。やはりスポーツの持つ力はエンターテインメントとはまた違い、日の丸を背負った選手たちへのファンの皆さんの願いや、祈りは強烈なパワーを持っています。2014年ワールドカップブラジル大会で日本代表の皆さんが優勝する事を祈ってこれからも応援し続けたいと思います。

 さてスポーツとエンターテインメントの違いを話しましたが、実はこの間フィギュアスケートのSHOWを観に行かせて頂きました。初めて生で観たフィギュアスケートの美しさに釘付けになってしまいましたし、いつもオリンピックなどの大会はテレビで観ていたのですが、世界レベルの表現や技を生で観ると鳥肌が止まらないですね! あの美しい氷の上で舞う皆さんが、その日は競技者としてでは無く、エンターテイナーとしてSHOWをしていていつもと違う表情だったり、笑顔で楽しんでいる姿に僕も心踊って笑顔になりました。これはスポーツがエンターテインメントになった瞬間でしたし、僕がいつも言わせて頂いているダンスがスポーツに!と言うモノの、順序は違えど同じ事なんじゃないかな?なんて勝手に感じていました(笑)。

 2020年オリンピック・パラリンピック招致決定まで100日前を切り、スポーツへの関心がこれからどんどん強くなると思いますし、もし東京でまたサッカーやフィギュアスケートなど、いろんな競技を見ることが出来たらいいなと心から思います。

 DANCEを真剣にいろいろな角度から考えるようになり、そのおかげでさまざまなエンターテインメントやスポーツを見るようになりました、今観るモノだったり経験する事を自分のパフォーマンスにどんどん取り入れて進化させて行く事がエンターテイナーダンサーとしてもアスリートダンサーとしても成長につながっていくと信じています。全てをかけて何かに打ち込んでいる姿って本当に素敵ですね、僕もたくさん頂いた感動をパワーに誰かの祈りであるような人でありたいと思いました、そんな事を感じた今日このごろ、、、まずは今月末までありますツアーを無事に、そして観にきて頂ける皆さんが笑顔になれるDANCEを踊ろっと。

ショートフィルムの達人・別所哲也が厳選作品を紹介!

2013.05.13 Vol.591

第1回 「ご当地の魅力をショートフィルムで今すぐ共有!」
 グルメ、美女、キャラクターなどが話題となり、今やその『検定』化もされている“ご当地”ブーム、今月に公開される映画『県庁おもてなし課』もそのブームがエンターテインメントとなった氷山の一角。数年前までは旅行をした時にその思い出と感動を人にわかりやすくに伝えることができるのは写真という手段だけでしたが、最近ではビデオカメラも身近になり、スマートフォンの普及で映像がぐっと身近になりました。映像は不思議なもので画像よりずっとエモーショナルに直接的に感動を伝えることができる光のメッセージです。その被写体として“ご当地”や“地元”“観光”に目を向けることはとても大事なことだと思うんです。自分が訪れた場所が映画になったり、ちょっとしたエピソードも身近な映像で映画のような思い出に変わることもあります。映像がもたらすチカラは普段の生活に奥行をあたえる不思議な装置です。ご当地ブームでもっと多くの方が地元(故郷)に目をむけて、そしてたくさんの旅や景色に積極的に飛び込むきっかけになることを期待しています。

今週のSSFF & ASIA 2013情報
 観光映像の頂上決戦『第二回観光映像大賞』日本一の栄光はどの地域に?!
 約200件もの観光映像を、日本地図から探して見ることができる特設サイトをオープン。5月15日までのSNSによる投票が、SSFF & ASIA 2013の観光映像大賞受賞への鍵に! 気になる地域とキーワードでご当地映像を楽しんで。※映画祭終了後もサイトで鑑賞可能

江戸瓦版的落語案内

2013.05.13 Vol.591

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。まずは、寄席や噺の中で使われるさまざまな用語を解説する「らくごのいろは編」。

小池百合子のMOTTAINAI

2013.05.13 Vol.591

 2年前、アラブ各地で吹き荒れた「アラブの春」の嵐も、今や旧勢力の巻き返しなどで「アラブの冬」へ逆戻りしつつあるという悲観的な見方が広がっています。

 特に紛争が泥沼化し、内戦状態にあるのがシリアです。アサド大統領側と反体制側の戦いはサリンの使用疑惑からイスラエルの空爆まで、悪化する一方です。

 激しい戦闘から逃れるため、すでに100万人を超える人々が周辺諸国へと流出し、その数は連日、万単位で増加し続けています。

 世界では関心の強いシリア問題、難民問題ですが、日本でも支援熱を高めるため、3月に超党派によるシリア難民支援の議員連盟を立ち上げました。そしてGWを活用し、約30万人のシリア難民を受け入れている隣国、ヨルダンを訪問。17万人を収容しているザアタリ・キャンプ、2.5万人が収容可能なハラバート・キャンプを視察してきました。

 首都のアンマンから約1時間。ザアタリ・キャンプにはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のテント、サウジアラビアなど支援国の紋章の入ったコンテナ・ハウスが見渡す限りの荒野を覆っています。案内のドイツ人責任者も途中で道を間違えるほど、似たような風景が延々続いています。

 男性はシリア国内で戦闘に参加していることが多いからか、難民には女性や子供の姿が目立ちます。圧倒的な水不足から、トイレ、シャワー、そして洗濯も容易ではありません。あちこちに汚水の水溜まりができている状態です。水の確保を巡っての喧嘩も相次いでいます。

 一方で、キャンプの目抜き通りにはバラックを活用した店舗作りが進んでおり、八百屋、タバコ屋や衣服、扇風機を売る店がずらりと軒を並べています。シャンゼリゼ通りと呼ばれています。

 さすがシリア人です。アラブの中でもシリア人の商売上手は定評がありますが、どこから物資を調達してくるのやら。たくましいシリア人の本領発揮です。

 そんな中、古着の配布や共同の洗濯場支援で国際機関や難民から信頼を得ているのが日本のNGOです。親戚宅に身を寄せたり、自力で生きる難民たちの支援を続ける日本のNGOも活躍中です。

 日本NGOの代表者の皆さんそれぞれに話を聞くと、企業での職を離れ、大学院で学び、NGO活動に参加したといいます。

「給与は3分の1くらいになりましたが、やりがいがあります」

 シリア人だけではありません。

 日本の若者だって、たくましい。日本も捨てたものではないと希望を見出しました。

 シリア内戦の終結への国際的な連携とともに、日本のNGO支援の必要性を訴えてまいります。
(日本NGO支援組織:JAPAN PLATFORMへの寄付はコチラ→ http://www.japanplatform.org/programs/syria/
 (衆議院議員/自民党広報本部長)

長島昭久のリアリズム

2013.04.22 Vol.590

 4月16日、筆者は外交安保をテーマにした衆議院予算員会の集中審議で質疑に立った。年明け早々アルジェリアで勃発した日本企業関係者人質殺害事件を受けて、在外邦人の保護を強化する目的で改正される自衛隊法について安倍総理に質した。今回の改正は、邦人輸送に際し、これまでの空路と海路に加えて陸路も自衛隊に担当させようというもの。いうまでもなく、未知なる他国の領域内深くまで入って車両で陸上輸送を行うことは、航空機や艦船による輸送に比べはるかに難易度も高く、不測の事態にも直面しやすい。

 ところで、自衛隊の海外任務が新たに付与されるたびに問題になるのは、隊員の安全確保と共に任務を果たそうとする隊員に十分な権限が付与されるか否か。とりわけ、武器使用基準をめぐりこれまでも多くの議論が重ねられてきた。というのも、憲法9条により、海外における自衛隊の武器使用については厳しい制約が課されているからである。しかし、その「制約」が真に憲法の要請に基づくものなのか、これまでの国会における与野党間の激しい攻防の過程で積み上げられた政府解釈によって過度に規制されたものなのか、冷静に見極める必要がある。これが、私の年来の問題意識であった。

 実際、3年3カ月の民主党政権の下で、総理官邸と防衛省での経験を通じて、政府の憲法解釈が、内閣の法律顧問である「法制局」によって歪められ、しかも、それを修正しようとすることに対し頑強に抵抗されるという場面にしばしば遭遇したのである。彼らは「憲法の番人」を自任し、憲法を守る使命感に燃えて仕事をしていたが、私には、これまで彼らが堅持してきた「答弁ライン」を必死に守っているようにしか感じられなかった。そこには、ますます海外に拡大する我が国の国益や、海外で働く企業戦士やNGOや国際機関職員たちの生命や財産の保護、その邦人保護のために命懸けで任務を果たそうとする自衛官のミッションに対する生きた現場感覚はほとんど見られなかったのである。

 そこで、今回から3回にわたり、海外における自衛隊の武器使用権限について、憲法の趣旨を十分に踏まえながら考察を加えてみたい。筆者は、これまで憲法(解釈)上の制約により、我が国自衛隊の武器使用基準は国連が定める武器使用基準に比べ厳しい制約が課され、一緒に活動している他国の国際平和活動部隊との連携を著しく阻害してきたために、自衛隊による積極的な貢献ができなかったという現実を重く受け止めている。(つづく)       
(衆議院議員 長島昭久)

DANCEの道 EXILE TETSUYA  第7回 僕のEXILE PRIDE

2013.04.15 Vol.589

 ダンスが楽しくて楽しくて仕方ない事に、あらためて気づかされている今日このごろ。毎日これでもかっていうくらい汗をかいては、Tシャツを着替えてまた汗をかく…。一体、1日に何回着替えるのっ!(笑) そしてよく食べて、よく寝る、最近はそんなルーティンを習慣にしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

EXILEは、いよいよ始まる【EXILEライブツアー2013EXILE PRIDE】に向けてリハーサルの真っ最中。4月16日から大阪の京セラドームを皮切りに全国のEXILEファミリーに会いに行きます。

 今回のライブ、またヤバいんです(笑)。先日、実際のセットを建てて本番さながらのリハーサルをしてきたのですが、皆さんが会場に入ってきた時のリアクションが今からすごく楽しみです(笑)。

 今回のテーマでもある【EXILE PRIDE】は、これから未来のEXILEにとって、大切なキーワードになります。先日発表されましたが、この2013年でHIROさんはパフォーマーとしての一区切りをつけ、2014年からは新たな可能性の創造をするため、プロデューサーという立場から、EXILE TRIBE全体を総指揮して頂くことになります。発表の時はびっくりされた方も多いかと思いますが、HIROさんは何があってもEXILEですし、いつも僕らの近くにいて、みんなで今までと変わらず皆さんへ向けてワクワクするようなエンターテインメントをお届けしていきます。なので来年からのEXILEエンターテインメントをぜひ楽しみにしていてほしいのです。が!まずはターニングポイントとなるツアーを成功させるべく、オールメンバー、オールスタッフ、気合みなぎっています!

 ところで、皆さんにとっての”PRIDE”って何ですか? なかなかすぐに答えるのは難しいですが、EXILE PRIDEって僕にとっては、ファンの皆さんへの最高のおもてなしにつながること。そのすべてを指していると思っています。キレイゴトを言うつもりはありませんが、自分がやりたい事、好きな事に誇りを持って全力で一生懸命にやり、それが結果としてたくさんの方々に喜んでもらえる、こんなにも最高に幸せな人生はないんじゃないかって思っています!(笑)

 だからこそ自分のできる表現方法に嘘をつかずまっすぐに向き合う事が僕にとってのEXILE  PRIDEなんじゃないかな…。なんて少しカッコつけた事を言ってしまいましたが、嘘は言ってませんよ(笑)。ライブ中での笑顔の交換が少しでも「日本を元気に」へつながっていくと信じていますし、今回のライブの演出やパフォーマンスなど、いたるところにその想いが散りばめられているので、見にきて頂ける皆さんに、あます所なく体感してほしいです。見て楽しく、聞いても楽しく、一緒に踊ってしまえばもっと楽しく、そんな会場全体が一つになる瞬間って、どの曲でどういうパフォーマンスをすればいいとかではなくて、その日その時だけに感じられる最高のご褒美です(笑)。DANCEやってて良かった! EXILEで良かった! それが僕のPRIDEです。

小池百合子のMOTTAINAI 「サッチャー元首相から学んだこと」

2013.04.15 Vol.589

「鉄の女」と呼ばれたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相が8日、87歳の生涯を閉じられました。

 私は幸運なことに、サッチャー元首相とは二度、直接お会いすることができました。自伝出版の際の来日での講演会では、格調高い英語による20分ほどのスピーチを聞いた後、会場との自由な質疑にてきぱきと応じておられました。時折、ユーモアを交え、「鉄」というよりはしなやかな「竹」のような方でした。

 今でも心に焼き付いている言葉があります。それは、「これからは、コンセンサスからコンヴィクションの時代ですよ」という指摘です。
 今の時代、みんなの意見を聞いて、足して二で割る「コンセンサス」の政治ではない。リーダーたる者は、時代が求める方向性を定め、信念をもって決断し、そのことを説得「コンヴィクション」せよという指摘です。

 郵便スト、清掃ストなど、かつての大英帝国の機能と誇りをマヒさせた国営企業や国営産業を次々と民営化したこと。シティーに代表される金融の窓口を閉じるのではなく、世界に開くウィンブルドン現象を容認したこと。そして、何よりも戦後の冷戦構造を同盟国アメリカとともに打ち破ったこと。偉業の数々です。

 なかでもアルゼンチンとの領土紛争では、多くの犠牲者を出しながらも、自らの領土を守るため、軍事的な挑戦に乗り出しました。メリル・ストリープ演じるサッチャー首相の生涯を描いた映画では、イギリス軍の責任者から戦況を伝えられた後、「沈めよ」(sink it!)と指示する最高指揮官としてのシーンは印象深いものがありました。

 今もサッチャーリズムの是非については賛否両論がありますが、数々の偉業は、信念をベースに自らが困難な課題に結論を出し、議会、国民を説得しながら、実行していったものばかりです。

 サッチャー自伝によると、ヒラの一議員であったころから、英国をどのような国にすべきかを考え、そのためにさまざまな対処策や方針を書き綴っていたといいます。私なら、ああする、こうするといった具体策です。

 よくイギリス初の女性首相として、サッチャー元首相をどう思うかとの質問を受けますが、陳腐な質問だと思わざるをえません。男であれ、女であれ、なすべきことは同じです。要は、なすべきことをし、結果を出すこと。それにつきます。

 多くを学ばせていただいた偉大な指導者のご冥福を祈ります。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

鈴木寛の政策のツボ 第二十四回

2013.04.01 Vol.588

 野球の春のセンバツ大会の時期まっただ中ですが、同時期に同じ西宮市の県立総合体育館にて「科学の甲子園」の第2回が行われました。全国の高校生が学校単位で6〜8人のチームをつくり、団体戦で理科、数学、情報といった科学分野の競技に参加します。今回は全国約6800人、800チームが参加し、県予選を勝ち抜いた359名47チームが筆記競技と実技競技に臨みました。そして大激戦の末、愛知県の岡崎高校が見事優勝しました。

 我が国の更なる科学技術の発展のためには、世界で通用する研究人材を育て、次世代の研究者の層を厚くするという観点も大変重要です。この「科学の甲子園」は、私が文部科学副大臣在任時に提案し、関係者の大変なご尽力の結果、昨年立ち上げていただいた催しですが、名前からも分かる通り、野球の全国大会である「甲子園」の仕組みを参考に発案しました。日本の野球界は、甲子園という全国大会があることによって球児たちがより高みを目指すようになり、プロ野球選手からやがてメジャーリーグでの活躍やWBCで好成績を残すなどの世界に通用するプレーヤーへと育っていく土壌があるのです。この仕組みを科学の分野にも応用し、各校の科学部などを支援し、「科学の甲子園」を開催することで、理数好きの子どもたちの裾野を広げることができると考えています。また、大学生向けにも「サイエンス・インカレ」という取り組みが昨年から始まっています。今年の末には、中学生向けの「科学の甲子園ジュニア」も始まります。

 全国の意欲ある理数好きの若者同士が切磋琢磨し、協働を重ねながら世界をリードする研究者として育っていく環境が必要です。「科学の甲子園」や「サイエンス・インカレ」に参加する学生がもっと増えれば、より質の高い研究者がどんどん輩出されることも期待できるでしょう。
(元文部科学副大臣・参議院議員)

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第07回「僕のEXILE PRIDE」

2013.03.15 Vol.DANCEの道

 ダンスが楽しくて楽しくて仕方ない事に、あらためて気づかされている今日このごろ。毎日これでもかっていうくらい汗をかいては、Tシャツを着替えてまた汗をかく…。一体、1日に何回着替えるのっ!(笑) そしてよく食べて、よく寝る、最近はそんなルーティンを習慣にしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 EXILEは、いよいよ始まる【EXILEライブツアー2013EXILE PRIDE】に向けてリハーサルの真っ最中。4月16日から大阪の京セラドームを皮切りに全国のEXILEファミリーに会いに行きます。

 今回のライブ、またヤバいんです(笑)。先日、実際のセットを建てて本番さながらのリハーサルをしてきたのですが、皆さんが会場に入ってきた時のリアクションが今からすごく楽しみです(笑)。

 今回のテーマでもある【EXILE PRIDE】は、これから未来のEXILEにとって、大切なキーワードになります。先日発表されましたが、この2013年でHIROさんはパフォーマーとしての一区切りをつけ、2014年からは新たな可能性の創造をするため、プロデューサーという立場から、EXILE TRIBE全体を総指揮して頂くことになります。発表の時はびっくりされた方も多いかと思いますが、HIROさんは何があってもEXILEですし、いつも僕らの近くにいて、みんなで今までと変わらず皆さんへ向けてワクワクするようなエンターテインメントをお届けしていきます。なので来年からのEXILEエンターテインメントをぜひ楽しみにしていてほしいのです。が!まずはターニングポイントとなるツアーを成功させるべく、オールメンバー、オールスタッフ、気合みなぎっています!

 ところで、皆さんにとっての”PRIDE”って何ですか? なかなかすぐに答えるのは難しいですが、EXILE PRIDEって僕にとっては、ファンの皆さんへの最高のおもてなしにつながること。そのすべてを指していると思っています。キレイゴトを言うつもりはありませんが、自分がやりたい事、好きな事に誇りを持って全力で一生懸命にやり、それが結果としてたくさんの方々に喜んでもらえる、こんなにも最高に幸せな人生はないんじゃないかって思っています!(笑)

 だからこそ自分のできる表現方法に嘘をつかずまっすぐに向き合う事が僕にとってのEXILE  PRIDEなんじゃないかな…。なんて少しカッコつけた事を言ってしまいましたが、嘘は言ってませんよ(笑)。ライブ中での笑顔の交換が少しでも「日本を元気に」へつながっていくと信じていますし、今回のライブの演出やパフォーマンスなど、いたるところにその想いが散りばめられているので、見にきて頂ける皆さんに、あます所なく体感してほしいです。見て楽しく、聞いても楽しく、一緒に踊ってしまえばもっと楽しく、そんな会場全体が一つになる瞬間って、どの曲でどういうパフォーマンスをすればいいとかではなくて、その日その時だけに感じられる最高のご褒美です(笑)。DANCEやってて良かった! EXILEで良かった! それが僕のPRIDEです。

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