熟議を通して被災地の教育復興を
去る8月21日、NPO法人日本教育再興連盟主催のイベント「教育夏まつり2011」が宮城県石巻市にて開催され、私も参加してまいりました。本イベントはこれまで東京や神奈川の公立小・中学校を貸し切って毎年開催されてきましたが、6回目の今年は「被災地の教育現場復興」をテーマに、石巻市立飯野川中学校にて開催される運びとなりました。
ご存知の通り、石巻市は大津波で甚大な被害を受けました。震災から5カ月たった今、教育の復興は大変重要な課題です。それはただ単に建物を建て直すだけではなく、これからの復興を担う世代である子どもたちをどう育んでいくかをよく考え、教育の体制を再構築しなければなりません。そして、政府や教員だけでなくさまざまな立場の人が知恵を出し合わなければこの課題はクリアできません。このイベントではまさにそのことを象徴するかのように、現地の教員や保護者の方々だけでなく大学生や地域の方々、さらには中学生もが参加し、被災地の復興について「自分たちにできること」について話し合う「熟議」が開かれました。熟議に参加された皆さんが積極的に意見を出し合っているのを見て、政府だけでなく地域・現場も原動力となって教育を復興していくことが大切であると改めて認識しました。
他にも、「震災後の教育について」というテーマのシンポジウムや、全国の優れた実践を行う教育者の方々を招いての「名人先生」の授業紹介なども行われました。
このイベントは関東・関西・東北などさまざまな地域から集まった大学生ボランティアを中心に運営されました。彼・彼女らの働きぶりに勇気をもらいました。とても感謝しております。私一人だけでなく、さまざまな方々との協力の中で、今後もより一層被災地の教育復興に全力を尽くしていきたいと思います。
※NPO法人日本教育再興連盟のホームページはこちらhttp://kyouikusaikou.jp/
(参議院議員/文部科学副大臣)
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