こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17 『いつの日か、また会おう!』の稽古がいい感じになってまして、自分の中でも期待値が高まってます。
でも…急に冬!
僕も気をつけますが、皆さんも体調には気をつけて。
では今週も始めましょう。
こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17 『いつの日か、また会おう!』の稽古がいい感じになってまして、自分の中でも期待値が高まってます。
でも…急に冬!
僕も気をつけますが、皆さんも体調には気をつけて。
では今週も始めましょう。
THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズ ることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながら BUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。冷え込む日が続くとともに、するっと忘年会 のフレーズも聞こえてきて、あったか~いお鍋を囲みたくなってきた今日この頃。本格的な鍋シーズ ンの到来前に、韓国通やフーディーたちが探してやってくるという踊るタコ鍋「サンナッコプセ」が じわじわと話題です。恵比寿の人気店「韓国料理 ナッチャン」で早速体験してきました! (撮影・蔦野裕)
韓国でのファンミーティングを数日後に控えたこの日、BUZZらないとイヤーは再び恵比寿に。夏に恵比寿ガーデンプレイスのYEBISU BREWERY TOKYOに伺ったので今年2回目の恵比寿です。
今回のターゲットは「鍋」!韓国、特に釜山を訪れたことがある人たちが「あの味を日本でも味わえないのか」と探してやってくるという釜山の発祥の鍋「ナッコプセ」をベースに日本のお客さんお のためにローカライズ&アップデートした「サンナッコプセ」で、鍋シーズンを先取りするのが狙い です。取材日から数日後には韓国ですが……韓国料理を入れて気分をアゲていきます!
店長の松沼翔平さんと。想定していなかった“Wしょへ”でお届けします!
伺ったのは韓国通のあいだで話題になっているお店「韓国料理 ナッチャン」の恵比寿店。三軒茶屋にある同名の人気店の2号店で今年の夏にオープンしました。JR恵比寿駅からは歩いてすぐ、恵比寿ビール坂商店会の通りから明治通り側に1本入った、静かなエリアにあります。店頭には水槽があ り、かわいいサイズのタコがフワフワと泳いでいます。
韓国の古民家風で落ち着いた雰囲気の店。奥のテーブル席に腰かけると、「ここしばらく韓国料理を食べたいなって言ってたんですよ」と翔平さん。ドリンクメニューをめくると「……テラビールをお 願いしま~す」!? テラ(TERRA)ビールは韓国でとてもポピュラーなラガー。「愛しのテラ… …韓国に行くとこれなんです。これにチャミスルをいれて爆弾です」と手酌でグラスをビール色にす ると、「チャン! BUZZらないとイヤー! 今日もかましてくぜ!」とスタートです。
「BUZZらないとイヤー! 今日もかましてくぜ!」って初めて聞きました……いつもかましてたんですね
ビールのお供はキムチの盛り合わせ(6種)。白菜キムチ、カクテキ、きゅうりなど定番のものがトレーに並べられていますが、そのなかには、あまり見たことがないものも。「11月からスタートした変わり種で柿のキムチになります。果物のキムチは、いろいろな韓国料理店で出されるようになってきてるんですよ」というのは、店長の翔平さん。THE RAMPAGEの翔平さんは「……しょうちゃん? よろしくお願いします!」
「この時点では柿の感じはしない」で研ぎ澄まされた嗅覚で柿のキムチを確認
柿のキムチに鼻を近づけて確認する翔平さん。「キムチって大根とか白菜ときゅうりとか歯ごたえがあるというか、サクサクした食感のイメージだけど、これは溶けるキムチ。初めての食感です。実に面白い!」
使用しているのは福岡限定で生産されている甘柿の「秋王」。甘くて種がほとんどないことや食感から人気を集めている品種ですが、栽培が難しく生産量も安定しないこともあって入手が難しいんだとか。「今は何とか“かき”集めてやっているんですけど……」という店長の翔平さんに、こっちの翔平さんは「柿だけに?」……“翔平”というカテゴリーには何かがありそうです。
柿のキムチの味はというと「よかですね。めっちゃ美味しい! ただ(長谷川)慎君はどうかな、彼はカリカリ好きだから刺さるか分からないなあ。慎くんはキムチソムリエなんですよ。焼肉屋でも韓国料理でも必ずキムチの盛り合わせ頼むんですけど、他のみんながあまり食べないから、毎回こういう大皿を1人で消費してる……半分のサイズがあるところもあるのに。学ばない慎君です」と、“しょへまこ”エピソードを挟み込んできました。
先の衆議院選挙では、国民の厳しい審判が下り、与党は歴史的大敗を喫し過半数を割り込むこととなりました。私自身も、東京30区での初めての戦いに敗れ小選挙区の議席をお預かりすることができませんでした。
そのような中にあっても、選挙戦を支えてくださったスタッフやボランティアの皆さん、私に一票を投じてくださった91,798人の有権者の皆さまに深く感謝申し上げます。
こんにちは、黒田勇樹です。
世の中でいろいろなことが起こりすぎていて大変です。ついついなんか言いそうになるんですが取り敢えずは眺める日々を送っています。
そして12月3日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17 「いつの日か、また会おう!」のチケットが発売になりました。絶賛稽古中でなんですが、結構いい感じです。お楽しみに。
では今週も始めましょう。
こんにちは!柚葉です🍋️🩵
11月1発目のコラム✍🏻
私事ですが、先日20歳の誕生日を迎えていました〜〜!!
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もう20代ということで、子供とは言ってられません!
お姉さんオーラムンムンで、柚葉お姉様と呼ばせちゃうくらい大人になるので見てろよ〜〜!!!😂😂
今回の85回目配信で、20代1発目の更新になりまーすっ!笑
柚葉24じは、2021年にスタートしたみたいで、今年でもう3年目らしい😳笑
そんなに書いていたか!!って感じで自分でもびっくりしております笑笑
文章を書くことは結構好きだし、得意ではあるので、これからも続けていきたいなって思います🙌🏻
さてさて。
最近のがるがるについて。
10/30に「寄り道 -Take it easy baby-」がリリースされました💿✨️
オリコンデイリーアルバムランキングは3位!!
本当に皆さんのおかげです🥹🥹
いつも応援してくれてありがとう!!!
ちなみにリリースしたということで、3曲目の「Good Night Santa」もサブスク解禁されましたね🎅🏻🎀
今回のEPで一番のお気に入り曲なの🎶
ここで裏話。
実はRECの日、めちゃくちゃ鼻声で、ちょっとハスキーっぽくなっちゃっていたんですね。
こんな大事な時に!!
ってめちゃくちゃ悔しかったんですけど、
RECってハモリとかも自分たちの声なので、普段絶対出ない1番低い声が出る!ってなって、低いハモは私が担当しました😂
ちょっとした裏話でした笑
そしてそして、
We are Girls² -The Live- Mini!
全6公演完走しました✨️
全公演本当にたくさんの方が来てくださって、めちゃくちゃ嬉しかったです♡
まだまだ語ります!!
Girls²から嬉しいお知らせが3つありましたね😚♡
1つ目ーー!!
EXILE TRIBEの新感覚パズルゲームアプリ「TRIBEKINGDOM」に私たちが登場🧩🎮
ねぇ私たちのアバターいるよぉぉぁおおおあお!!!
明日までなので沢山遊んでね🍽🍅
2つ目ーーー!!!
浜名湖ボートの仕事で、パチスロ界隈ではレジェンド的なライターであるういちさんと一緒になった。僕たちが狂ったようにパチスロをしていた時代、ういちさんの文章を読んでいない人はいないというくらいの存在で、パチスロ界のダウンタウンといってもいいほどの巨星だ。現在、ういちさんはボートレースのフィールドでも仕事をしているので、僕は偶然にもういちさんと仕事をすることになったのだ。
この現場に、たまたま吉本の若手コンビも参加した。話を聞くと、2人とも東京の難関私立大学出身者だという。
僕はかれこれボートレースを何十年もやっているけど、意外にも要領を掴むことが難しいクセのある公営ギャンブルだと思っている。それこそ始めたての頃は、どうやって勝負していいのか四苦八苦したものだ。ボートレースに興じた経験はないと話していたその若手コンビも、「どうやってやるんですか?」と恐る恐るベットしていた。ところが、時間が経つにつれ、僕とういちさんの話を一つ聞くと、十を知る。呑み込みがとても早く、「なるほど。つまり、こういうことですね」なんて具合で、買い目をすぐに理解してしまうのだ。
あまりに賢い若手を見て、僕とういちさんは少し打ちひしがれた。ういちさんは僕より少し年齢が上だけど、僕らが若かった頃、こんなに賢くて若い奴をギャンブルの世界や芸人の世界で見たことなんてなかったからだ。右も左もダメ人間ばかりで、一を聞いても、その一すら理解していないような奴しかいなかった。
その中でも、僕らは比較的賢いと思われるようなタイプで、ここまで何とか生きてこれた。でも、今は本当に頭の良い人があらゆるジャンルに登場して、「ダメ人間は行き場を失くしてしまうかもしれないですね」と僕は口をすぼめた。なんだか背中に寂しさを感じた日だった。
その数日後、ABEMAの競輪の仕事でチャンス大城さんと一緒になった。大城さんは、企画の中で比較的勝利を重ね、この日も余裕を持って勝負に臨んでいた。ところが、最終レースを前に急にテンパり始めて、「もうダメや。あかん……あかん!」。事態が飲み込めない僕らをよそに、
「なんでこんな最後に失敗してもうたんやー!」
そう叫んだ。まだ最後のレースは始まっていないのに?
「大城さん、落ち着いてください。最後のレースはこれからです。最後の失敗はまだしてないです。手元にポイントもたくさんあるじゃないですか。めっちゃ勝てる可能性が高いですよ」
説明する僕を制止して、「あかんねん」としか大城さんは発しない。一体何があかんねん。最終的に、大城さんは意味がわからない賭け方をして自爆した。
僕は、大城さんの姿こそ未来に残していくべき芸人の無形遺産だなと確信した。賢いよりも面白いが見たい。賢いは紐解ける。だけど、この面白さは紐解けない。
少し前、NSCの合宿に僕たち平成ノブシコブシはMCとして参加した。合宿には芸歴5年目くらいの若手もいて、その一組にイチゴがいた。彼らは、今年配信されたYouTubeの「吉本興業チャンネル」のネタバトル企画「100×100」という大会で優勝したコンビだ。その企画でMCを担当した僕は、以来、イチゴの存在が気になって、顔を合わせたときは近況を聞くような関係になっていた。
ボケのイクトは、浮かない顔で「大学お笑いばっかですよ。俺らなんて全然人気がない」と話していたけど、お前らなら大丈夫だよ。僕は、お前らのような持たざる者こそが、大きな風穴を開けてくれると信じている。たしかに賢さはないかもしれない。だけど、答えのないことを恐れずにやれるお前らのような笑いこそ、腹の底から笑ってしまうことを知っているから。
こんにちは、黒田勇樹です。
気がついたら11月になってました。12月3日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17「いつの日か、また会おう!」の稽古が始まって、大変だけど楽しい日々を送っています。
まだ半袖を着れそうな日もあるんですが、というか実際、半袖の人もいますが、寒い季節になってきたので皆さんお気をつけて。
では今週も始めましょう。
明るく開放感のある1階。テーブルは2人掛けと4人掛けがあり、夕方には女子高生たちでいっぱいだった
THE RAMPAGEのパフォーマーとして活躍する一方で、DJ Sho-heyとして、TikTokerとして、日々バズることについて思いを巡らせている浦川翔平が、BUZZの中心に乗り込んだり、その兆しを探りながらBUZZのワケを探る連載企画「BUZZらないとイヤー!」。
2024年も残すところあと2カ月を切るというところで、今年のBUZZは今年のうちにチェック! アナログレコード人気の再燃でレコードショップにジェネレーションXを呼び戻した時期を過ぎて、今は女子高生たちがアナログレコードに夢中になっているそうです。昨年末登場した気軽にレコード試聴体験ができる「レコードカフェ RECOCO」は連日大人気で、週末や連休になると行列ができるのはもちろん、遠方から足を運ぶお客さんも少なくないんだとか。翔平さんが、若者を夢中にさせるニュータイプのアナログレコード人気を体感してきました。(撮影・蔦野裕)
この日、翔平さんがやってきた「レコードカフェRECOCO」(以下、RECOCO)は、渋谷駅からほど近く、六本木通りを渋谷から六本木に向かい、青山トンネルの少し手前を折れたところにあります。周囲はオフィスや学校がありますが、昼間は静かなエリア。まだ夏を思わせる日差しに眩しそうに目を細めながらやってきた翔平さんは、お店の前の主張のある看板に「各席でアナログレコードが聴けるカフェ……? レコードバーとかには行ったことがありますけど、それとは違うんですね」と店内に足を踏み入れます。
「歩こ~う!歩こ~う!……ここだあ~!」……目印はキュートなイラストの看板です
店内は白ベースで日の光が入って明るく開放感があります。壁にはレコードジャケットが飾られ、フロアに並んだテーブルの一つひとつにオート式のターンテーブルが載っています。「わあ、これは面白い眺めですね!」と、翔平さん。
RECOCOはアナログレコードを聴くという体験を提供するカフェです。韓国発のさまざまな体験型店舗が爆発的に注目を集めるなかで、ソウルにある好きなレコードを自分の席で聴いて楽しめるレコードカフェが話題になりました。インフルエンサーはもちろんのこと、日本のDJたちによってその風景がSNSで拡散されて注目を集め、今も広がり続けています。
同店を運営する株式会社ポムの代表である川浦敦也さんは、その盛り上がりを見て、「日本にもこんなカフェを!」と昨年12月にRECOCOをスタートしました。当初は隣りのビルに1号店があって現在の店舗と2店のスタイルで営業していましたが、レコードの配置などオペレーションの都合もあり、今年の7月から1階と地下の2フロアからなる今のカフェにまとめたんだそうです。
「カラフルなのと思わせておいて、コーヒー!」という翔平さん……ごめんなさい、今日のオーダーは決まってます!
全席指定で、入場料と1ドリンクで利用するスタイル。混雑時は90分制ですが、混んでいないときは時間制限なく利用できます。場所柄、高校生や大学生が多いそうですが、さまざまな方に利用されているとのこと。RECOCOを目指してくる修学旅行生、海外からの観光客の来店も少なくないそうです。
利用手続きとドリンクのオーダーを流れるように済ませた翔平さん。カウンターのタブレットでアナログレコードやターンテーブルの使い方の説明動画を見るように指示されると、「レコードを椅子の背もたれに置いたりしてはいけない」「内袋から丁寧に出す」「レコード面には触れない」といった注意に「それはご法度です!」と憤ったり、同意したり。
「結構ストリクト系だけど、このくらい言ってもらわないとな」とレコード愛を爆発させる翔平さん。タブレットでは動画を使って分かりやすくレクチャーしてくれます
アナログレコード2000枚保有する翔平さんだけに、「結構ベリーストリクト系! でも利用する人はレコードの扱い方が分からない方が多いんだと考えると、このぐらい言ってもらったほうがいいのかも。レコードが傷ついたときのショックったらないですから」
皆さん、こんにちは!11月になりましたねぇ。
あと2カ月で年を越すなんて、早すぎてビックリします。あっという間に11月になっている感じですよね〜?このスピード、年々早くなってる気がしているのは私だけではないと思うのですが、皆さんどうでしょうか?
さてさて。ただいま私は10月の秋ドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日テレ 毎週土曜日 夜10時)の撮影真っ最中。今回、演じているのは日本最大級の詐欺集団「幻獣」の5人存在する幹部の1人、白虎(びゃっこ)という役です。
ドラマの話が進むにつれて幹部一人ひとりの素性が明かされていくスタイル。そしてドラマ内で素性を明かすまでは、誰がその役を演じているかはシークレットになっていました。なのでポスターは後ろ姿で撮影をし、名前は役名のみが掲載されているという今までにはないスタイル!1話から出演していますが、声がボイスチェンジャーで変化していたり、顔は素性が明かされるまでは幹部5人全員が誰なのかはわからない様に映っていて、私が演じている白虎は10月19日放送の第3話のラストで初めてサングラスを外した瞬間、画面下に出てた白虎のテロップが黒谷友香に変わり、私が演じているのがわかったのでした。いや〜、初めての経験で楽しいですね!
衣装もなかなかインパクト大で派手目な色合いの大胆なスタイリングにスカーフをしていたり毎回楽しみですし、持ち道具も大きめサングラスに煙草が印象的で劇中プカプカしています。これまでにないスリリングな展開にぐいっと引き込まれるドラマになってますので、皆さん是非ご覧ください!
“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第222回目は、チャンスの考え方について、独自の梵鐘を鳴らす――。
品川庄司の庄司さんが、こんなことを話していた。
「自分に打席が回ってくるとき。前のバッターがアウトだった場合、自分のハードルは上がるけれど、その分、目立つことができるかもしれない――。でも、これは普通の考え方で、『前のバッターがホームランを打つ。そして、次の打席の自分も連続してホームランを打つ。そうすれば、もっと目立てる』。これが本当のスターだよ」
先日、ボートレース浜名湖で、元読売ジャイアンツの元木大介さんと2人きりで生配信をする仕事をした。予想をしながら、合間にトークもする。その中で、「ボート以外の話もたくさんしてほしい」とスタッフさんから言われていた僕は、庄司さんの言葉を元木さんにぶつけてみることにした。
すると元木さんは、「そりゃそうだよ。だって、コスパ良くない?」と答えた。元木さんの考えを要約すると、次のようなことになる。
例えば、同点で迎えた9回裏ツーアウトで走者がいないとき。ヒットを打っても、スポーツニュースで取り上げられることはない。一方、同じ状況で満塁だった場合、ヒットを打てば必ずスポーツニュースで使われる。ヒット一本の意味は変わらないのに、テレビに映るか映らないかといった視点で考えると、同じ一本でもコスパはまったく違うものになる。
「さすがスターだな」と僕はうなった。たしかに、1985年の阪神タイガースバックスクリーン三連発は、バース、掛布、岡田が三者連続でホームランを打ったから、伝説的な映像として繰り返し流れる。仮に、違う回にそれぞれがホームランを打っていたら、すべてのホームランが取り上げられていたかどうかは分からない。同じホームランなのに、立て続けにバックスクリーンに打ち込んだから今も語り継がれる。
ということは――。映像的な視点に立ったとき、甲子園の最後のバッターは、必ずしも悲観するものではないのかもしれないと思った。もちろん、最後の打者は悔しいに決まっている。でも、負けたチーム全員が悔しい。その中で、唯一、テレビを見ている人に分かりやすく悔しさを伝えられるのも、最後のバッターだけなんだ。同じアウトでも、結果として特別なアウトになっている。
元木さんは、プロ野球は実力がある者だけが集まって、なおかつ運まで持っているような天才ばかりが集まっている世界だと話していた。強い人間しか生き残ることができないとも付言していた。
甲子園の決勝の舞台で、松坂大輔がノーヒットノーランを成し遂げたとき、「松坂しか映ってないよね」と元木さんは言う。一方、田中将大と斎藤佑樹が投げ合った決勝は、最後、三振を奪った斎藤佑樹も、切って取られた田中将大も映っていたと続ける。これは、双方ともにそれだけの実力があるから映像として切り取られた……つまり、2人がプロ野球の世界に来たことは必然的なことだよね、そう元木さんは教えてくれた。
お笑いもすごく似ているところがある。同じようにウケた笑いでも、映像で使われる笑いと、使われない笑いでは、雲泥の差がある。映像で使われるような笑いを繰り出せる人は、生き残れるだけの強さを持っている芸人だ。
それだけじゃない。「コスパが良い」という元木さんの発想は、そっくりそのまま僕たち芸人にも当てはまる。自分がカメラに抜かれたときに会心の一撃を放てる人は、少ない燃費で高いリターンを得るわけだから、周りの人間を圧倒する。面白い人間ばかりが集まっているお笑いの世界でも、スターは一等星くらい分かりやすく輝いている。
芸人の世界で、「チャンスに強い」というのはどういうことなんだろう。
改めて考えてみると、僕個人は芸人にとってチャンスはピンチだし、ピンチはチャンスだと思っている。逆説的かもしれないけれど、ピンチの有無がチャンスの有無になることに鑑みれば、チャンスに弱い人というのは、ピンチをピンチのままにしてしまう人なんだろうなと思う。「ここで打てなかったらどうしよう」ではなくて、「ここで打ったらヒーローだよな」というマインドを持っている方がやっぱり強い。そういう人がチャンスをものにするし、前の打席の人も打ってくれるんだろうな。
こんにちは、黒田勇樹です。
12月3日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.17「いつの日か、また会おう!」の稽古がそろそろ始まるので、来年2月の公演の台本を書き始めています。
この12月の舞台が15日までで、ひと息ついたら2月の公演。年末年始はお芝居漬けの素晴らしい日々になりそうで、今からぶるぶるしてます。
どちらも良かったらぜひ見に来てください。
では今週も始めましょう。