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「ただの破壊行動と言う人もいるが…」バンクシーの大規模個展プロデューサーが魅力を解説

2020.03.13 Vol.Web Original

 イギリスを拠点にする匿名の現代アーティスト・バンクシーの作品、約70点以上が集結する展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』の内覧会が13日、横浜の開催会場にて行われ、プロデューサーのアレクサンダー・ナチケビア氏が来場。さまざまな逸話を交えつつ、バンクシー作品の魅力を語った。

 本展は、ナチケビア氏が各地のコレクターらから集めたバンクシー作品を一堂に展示する、過去最大規模の個展。ナチケビア氏は「私は個人的にバンクシーを知っているわけではありませんが、2006年にロサンゼルスで行われていた展覧会で初めてその作品を見て非常に感銘を受けて以来、彼の作品を常に探し続けて来ました」と話し「われわれのチームのメンバーでも、作品についての意見が人によってまったく違います。バンクシーの作品は見る人によって受け止め方が違い、人に考えさせ対話させる力を持っている。それこそが今の人間が忘れがちなこと。われわれは、ニュースの見出しを見てそこから一歩掘り下げることをしなくなってきていると思う。バンクシーの作品は考えることや感じること、行動する気持ちを触発してくれます」と語った。

震災から9年、倉本聰が福島・夜の森の木を描いた絵画展が開幕

2020.03.10 Vol.Web original

脚本家・倉本聰の絵画展「倉本聰 点描画とやすらぎの刻 展〜森のささやきが聞こえますか」が10日、東京・松屋銀座イベントスクエアで開幕した。

本展では、脚本家として多忙な日々を過ごす倉本が、ライフワークとして描きためた絵画約70点を展示。点を打って絵を描く「点描画」と呼ばれる繊細な技法で、100色以上のペンで描かれた森の生きものたちや、地面の下の木の根など、富良野を始めとする大自然に向き合う倉本ならではのカラフルな世界が広がる。関東地方では初開催。

【開催中止】ボストン美術館から古今東西の傑作が日本に集結「ボストン美術館展 芸術×力」

2020.03.03 Vol.727

 世界有数のコレクションを持ち、今年で設立150周年を迎えるボストン美術館。その記念すべき年にエジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から日本の天皇、大名をはじめ古今東西の権力者に関わる作品を紹介する。鑑賞はもとより政治や外交にも利用され、自らもパトロンとなって生み出した芸術品などおよそ60点を展示。半数以上が日本初公開となる。「幻の国宝」とも呼ばれる《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》が揃って里帰りを果たす、貴重なこの機会をお見逃しなく。

※日米両国の新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、開催を中止いたしました。チケットの払い戻しに関しては公式ホームページ(https://www.ntv.co.jp/boston2020/)をご確認ください。

メディアを越えた表現に没入する!「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020― さまよえるニッポンの私」

2020.02.15 Vol.727

 名画や映画の登場人物や、歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌が「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む注目の個展。

 これまで、巧みなメイクや衣装で、時代や人種、性別を超えてさまざまな人物に自らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独自の解釈を加えてきた森村が、本展では、自らが脚本を手がけ自演する映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を用いて会期中開催される作家自身によるレクチャーパフォーマンス(満席につき受付終了)を通じて、作家は日本近現代史、文化史に言及する。

 その他にも、マネ「オランピア」から生まれた初期代表作「肖像(双子)」と新作「モデルヌ・オランピア 2018」、同じくマネ晩年の秀作を原作とする「フォリーベルジェールのバー」の最新作も登場。この 3 点の登場人物が複雑にからまる展示は必見。また、館内のトイレを作品化したユニークな常設インスタレーション「輪舞(ロンド)」もお見逃しなく。

 戦後日本の復興を印象付けた先の東京オリンピックから 55年を経た 2020年、再び東京でオリンピックが開かれる年、森村とともに「私」とは何かを自らに問いかけてみては。

「るろうに剣心展」展示予定の原画の一部が公開!

2020.02.04 Vol.Web Original

 誕生から25 周年を迎える大ヒット漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の初めての大規模作品展「25 周年記念 るろうに剣心展」が、4月24日から、東京ドームシティGallery AaMoで開催される。4日、本展覧会の詳細が明らかになった。

領域を越えて語りかけるアートたち「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ――人は明日どう生きるのか」

2020.01.23 Vol.726

 テクノロジーの発達が、我々の生活のさまざまな側面に大きな影響を与えようとしている今、豊かさとは、人間とは、生命とは何かをいま一度考えるきっかけとなる、美術の領域を超えたプロジェクトや作品約100点を一挙公開。

 AI、バイオ技術、ロボット工学、AR(拡張現実)など最先端のテクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築など100点を超えるプロジェクトや作品を、「都市の新たな可能性」、「ネオ・メタボリズム建築へ」、「ライフスタイルとデザインの革新」、「身体の拡張と倫理」、「変容する社会と人間」の5つのセクションに分け、紹介。現代美術のみならず、都市論や建築、デザインやプロダクト・イノベーション、バイオアート、映画や漫画など“美術展”の領域を越える展示物で構成。

 さらに会場では、近未来の生活をイメージして衣食住に難する作品やプロダクトを展示、近未来をリアルに想像することができるコーナーや、バイオ技術を使ったアートの実験室など、ユニークな展示にも注目を。

領域を越えて語りかけるアートたち「フィリップ・パレーノ展 オブジェが語りはじめると」

2020.01.14 Vol.726

 パリ在住の現代アーティスト、フィリップ・パレーノの日本初となる大がかりな展覧会。

 パレーノの特徴は、映像、彫刻、ドローイング、テキストなど多様な手法を用い、展覧会を一貫したひとつのメディアとしてとらえていること。つまり展覧会は一連の出来事が展開する空間であり、個々の作品の意味ではなく「オブジェクト」として展覧会の可能性を探っていくと、展覧会はオープンスペースとなり、時に応じて変化するフォーマットとなる。展覧会に訪れることが、空間的・時間的境界や感覚的経験を伴う唯一無二のアート体験といえるのだ。

 本展では、パレーノの代表作である白熱光が点滅する「マーキー」や、天井に張りつく風船「吹き出し」のほか、1995年、ワタリウム美術館が伝説のキュレーター、ヤン・フートを迎え、青山の街中に現代美術を展示した「水の波紋」展のために作られた作品「リアリティー・パークの雪だるま 氷の彫刻」を四半世紀ぶりに再現。

 最先端でありながら懐かしい、現れては消える不思議なパレーノワールド。不思議な作品たちが語りはじめるとき、パレーノが見ている近未来の風景が我々の目の前に広がるかもしれない。

史上空前の〈JOJO〉の祭典が長崎で開催ッ!

2020.01.12 Vol.726

 東京・大阪の2会場で開催され、延べ26万人以上が来場した史上空前の〈JOJO〉の祭典が九州に初上陸! 漫画家・荒木飛呂彦氏が1987年から連載を開始し、シリーズ累計発行部数1億部以上を記録する『ジョジョの奇妙な冒険』。初公開の原画を含め、豊富な肉筆原画や関係資料をもとにした多彩な展示物とともに作品の歩みと歴史をひもとく。1月24日まで前売券好評発売中。

浦沢直樹の作品も登場!東京2020大会のアートポスター展が開幕

2020.01.07 Vol.Web original

東京2020大会をアートで盛り上げる「東京2020公式アートポスター展」が、東京都現代美術館で7日始まった。東京2020公式アートポスターは、国内外のアーティストがオリンピック・パラリンピックをテーマに制作する芸術作品で、東京2020大会においては、絵画、グラフィックデザイン、写真のほか、ジャパンカルチャーを象徴する漫画や書など、様々なジャンルの作品が、アートやスポーツ、東京の魅力を発信する。全20作品が披露されるのは本展示が初めて。

漫画「20世紀少年」の作者・浦沢直樹は、「次はあなたの出番です」というタイトルで、戦いに挑む選手の興奮や息遣いを後ろ姿や表情で巧みに表現。また、写真家の蜷川実花は、車いすバスケット界の次世代エース・鳥海連志をモデルに起用し、鮮やかなブルーを背景に力強く手を伸ばす鳥海が、虹に包まれる神々しい1枚が完成した。

浦沢直樹や蜷川実花らがアートで五輪の魅力伝える。東京2020公式アートポスター展開幕セレモニー

2020.01.06 Vol.Web original

東京2020大会を盛り上げる芸術展「東京2020公式アートポスター展」の開幕を前に6日、東京都現代美術館でオープニングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事や漫画家の浦沢直樹らが出席した。

東京2020公式アートポスターは、国内外のアーティスト20人がオリンピック・パラリンピックをテーマに制作した芸術作品で、アートポスターを通じて東京2020大会のスポーツ・文化イベントへの認知と理解を促し、機運醸成につなげるのがねらい。オリンピックをテーマにした12作品とパラリンピックをテーマにした8作品、全20作品が披露されるのは今回が初めてとなる。

セレモニーに出席した小池都知事は「いよいよオリンピック開会まであと200日に迫りました。公式アートポスターはそれぞれの作品にストーリーがあって、アートで大会への期待を膨らませてくれること間違い無しと思います。オリンピックはスポーツと同時に文化の祭典。レガシーといえば、“東京の文化”というのを強調していきたい」 と挨拶した。

年末年始は“映え”アート展へ!「PARCO MUSEUM TOKYO Opening Exhibition vol.2“Wanderlust”」

2019.12.20 Vol.725

“新生渋谷パルコ”4Fに、名称新たにオープンした「PARCO MUSEUM TOKYO」では、オープニング企画展『AKIRA ART OF WALL』に続く第2弾として世界第一線で活躍する国内外のアーティストが共演するグループ展『Wanderlust』を開催。

「旅行熱・旅立ちへの衝動・放浪癖」などの意味をもつ『Wanderlust(ワンダーラスト)』をタイトルに「未来を恐れずに新たなスタートを切る」というメッセージを込めた企画展。

 参加アーティストには 「東京2020公式アートポスター」制作アーティストに決まった蜷川実花(写真家)、 2019年にヴェルサイユ宮殿で行われた現代美術展覧会の5人の写真家に選ばれたヴィヴィアン・サッセン(写真家)、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて公式アートポスターを制作する20人のアーティストの一人に選出されたシンガポールのテセウス・チャン(アートディレクター)、国内外でさまざまなアートプロジェクトを展開する日比野克彦をなど、10人(組)のアーティストやブランドが顔をそろえる。

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