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唯一無二の“才能”に迫る!日本を代表するクリエイターたちの大規模展 「庵野秀明展」

2021.10.16 Vol.746

“庵野秀明をつくったもの、庵野秀明がつくったもの、そして、これからつくるもの”に迫る世界初の展覧会! アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、その創作活動の秘密に迫る。

 会場では「過去」「現在」「未来」の構成で、手掛けた作品や貴重な資料などを展示。「過去」では、庵野秀明の原点と彼がリスペクトする『ウルトラマン』や『仮面ライダー』、など、幼少期から敬愛する漫画、アニメ、特撮作品にまつわる貴重な資料を一挙展示。さらに、縦3メートル×横15メートルの巨大 LEDスクリーンに、庵野が敬愛する映像作品を映し出す。

「現在」では、アマチュア時代から現在に至るまでの軌跡をたどる。無名だったアマチュア時代から、一世を風靡した『新世紀エヴァンゲリオン』、そして記録的ヒットを果たした『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に至るまでを紹介。数十年に及ぶ創作活動を門外不出の関連資料でたどり、映像制作にかける情熱と試行錯誤の過程をひも解いていく。

 そして「未来」では、「僕らがいなくなってもアニメや特撮が残るようにしたい」という思いで庵野秀明が立ち上げたATAC(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構)をはじめ、未来へ向けた継承のためのプロジェクトを紹介。そして、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』の大型立像など、最新の仕事も紹介する。

夢の競演再び! CAPCOMと手塚治虫の人気キャラが 池袋に集合

2021.10.01 Vol.745

 異色のコラボ企画展「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’(ダッシュ)」が10月1日より池袋のPARCO FACTORYにて開催される。

「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS」は「ストリートファイター」「バイオハザード」「モンスターハンター」などさまざまなジャンルのゲームタイトルを世に送り出したカプコンと、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」など数多くの作品を生み出した手塚治虫の両者の作品が一堂に介したコラボレーション企画展。宝塚市立手塚治虫記念館の企画展として2020年に開催され、関東では初めての開催となる。

 本展では『CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’』と題してして会場講成を再構築。人気イラストレーター・漫画家の、つのがいが描き下ろしたメインキーアートへのカウンターイラストをはじめ、「デビル メイ クライ」、「逆転裁判」などの新規描き下ろし展示を追加。他にも、つのがいによる20周年記念描き下ろしイラストの展示や、巧舟(たくみしゅう)原案・つのがい作画による「ブラック・ジャック」とのコラボ4コマの展示を行う。

 

「北斎づくし」バーチャルで無料公開 町田啓太の音声ガイドも

2021.09.23 Vol.Web Original


 コロナ禍での開催ながら、盛況のうちに幕を下ろした、生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」がバーチャル空間に再び現れる! 展示会場の全ぼうを最先端の3Dカメラを用いて記録した特設バーチャル会場を期間限定で無料公開するもの。

 特設バーチャル会場では、展示された作品を鑑賞することができるのはもちろん、北斎の作品で埋め尽くされた”北斎づくし”の空間を体験できる。また、橋本麻里氏によるキャプションも日英2カ国語対応で見られる。

 展覧会の公式アンバサダーを務めた町田啓太がナビゲートする音声ガイド(監修:橋本麻里)も販売する。世界一の『北斎漫画』コレクターである浦上満氏、会場デザインを担当した建築家の田根剛、アートディレクターの祖父江慎の豪華クリエイター陣のボーナストラックも収録している。

 10月10日23時59分まで。

先人たちの情熱とともに…珠玉の近代美術が集う「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」

2021.09.19 Vol.745

 展覧会タイトルにある「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現。19世紀後半に出現した印象派の画家たちは、日常生活や余暇の楽しみなど、あるがままのフランスを画題とし、新たな「甘美なるフランス」の世界を描き出した。その後、20世紀のピカソら外国出身の画家たちの作品からも、祖国への思いと共にパリのエスプリやパリで展開していた芸術活動の豊かさが伝わってくる。

 本展では、ポーラ美術館のコレクションより、印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した人気画家の絵画74点を厳選し、当時のパリジェンヌたちが愛用したアール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件と併せて展示。「時代を映すファッショナブルな“女性像”」「近代化によって大きく変貌する“パリ”」「フランス各地への“旅”」という3つのテーマを背景に“ラ・ドゥース・フランス”が香る名作の数々を紹介していく。

 ポーラ美術館のコレクション展をBunkamuraザ・ミュージアムで行うのは15年ぶり、2回目となる。なかなか県外の美術スポットにも足を運べない今、都内で名コレクションを堪能できる貴重な機会だ。

先人たちの情熱とともに…珠玉の近代美術が集う「ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」

2021.09.18 Vol.745

 世界中で絶大な人気を誇るフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。その芸術に魅了され、世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)のコレクションに焦点を当てた展覧会。

 本展では、クレラー=ミュラー美術館に収蔵されているヘレーネのコレクションに焦点を当て、ファン・ゴッホの初期から晩年までの画業をたどる油彩画28点と素描・版画20点のほか、彼女の関心や収集傾向を明らかにするミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの油彩画20点を展示。ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどる、ヘレーネの類まれなコレクションを堪能できる展覧会となっている。

 さらに、ファン・ゴッホの弟テオ、その妻ヨーが引き継いだコレクションを核とするファン・ゴッホ美術館から、《黄色い家(通り)》を含むファン・ゴッホの油彩画4点を展示する。

 珠玉のゴッホコレクションとともに、ゴッホの芸術を世界に伝えるべく尽力したヘレーネたち収集家の情熱にも思いをはせてみては。

日本美術と乃木坂46の展覧会『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』が上野で開幕。メンバーコメントも到着

2021.09.04 Vol.web Original

 日本美術の古典と乃木坂46という現代のポップアイコンが融合し、過去と現在を結ぶ「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂 46」が東京国立博物館 表慶館で開催した。開幕を記念し乃木坂46メンバーを代表して、賀喜遥香、齋藤飛鳥、梅澤美波からコメントが到着した。

乃木坂46と日本美術を融合した新機軸の展覧会『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』

2021.09.02 Vol.web Original

 東京国立博物館 表慶館で、9月4日から『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』が開催される。国宝級の日本美術作品と、今年デビュー10周年を迎えたアイドルグループ乃木坂46を融合した意欲的な展覧会。

夏のおすすめアート展はポップ&インパクト満点!「KAWS TOKYO FIRST」

2021.08.14 Vol.744

 色彩豊かなインパクト満点のキャラクターなどで広く知られ、ジャンルを超えて人気を博すポップカルチャーの巨匠KAWSによる国内初の大型展覧会。展覧会タイトルを、2001年に渋谷パルコで開催された自身日本初の個展と同じ「KAWS TOKYO FIRST」とし、20年を経た今年“原点回帰”の思いを込め、創作と進化の軌跡をたどる。

 KAWS(カウズ)=ブライアン・ドネリーは90年代初めにグラフィティアート界で頭角を現して以降、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に国際的に活躍する稀代のアーティスト。現在では、グラフィティ、絵画、グラフィックデザイン、産業デザインはもちろん、ユニクロやアベイシングエイプなどの著名ファッションブランドやディオールをはじめとした有名ブランドデザイナーとのプロダクトコラボレーションを通じて若い世代を中心に幅広い人気を誇る一方、近年はファインアートの世界でも揺るぎない地位を確立している。

 国内初の大型展覧会となる本展では、コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWS の視覚的アプローチに迫り、彼が創作した約150点の絵画や彫像、プロダクトを通して、そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。さらにKAWSが保有するプライベートコレクションの中から、自身が影響を受けたアーティストの作品も展示予定。他にも、事前にスマホにダウロードして楽しむAR(拡張現実)作品や、子どものためにKAWSが手掛けたインタラクティブ体験も登場する。

夏のおすすめアート展はポップ&インパクト満点!「会田誠展「愛国が止まらない」」

2021.08.10 Vol.744

 美術家・会田誠がミヅマアートギャラリーでは5年ぶりとなる個展を開催。本展では、それぞれ制作動機は異なりつつ、「食」を契機に生まれた、自国・日本への断ちがたい会田の思いを題材とした3作品が一同に会する。

 ギャラリーのスペースを大きく占有するのは《MONUMENT FOR NOTHING V〜にほんのまつり〜》。同作は、兵站の軽視により飢餓に直面することが多かった旧日本軍の兵士をモチーフとし、素材や技法は青森のねぶたを参考にして制作された大作。東京では初お披露目となる。

 平面作品では、新作絵画シリーズ《梅干し》が登場。会田は高橋由一の《豆腐》(1877年)を「日本で最初にして最良の油絵」と公言しており、《梅干し》はそれを念頭に置いて制作された、油絵具による写生画。上記2点に加え、会期が1年延期されたことで新たに追加となった「漬物」を題材にしたコンセプチュアルな新作も本展で発表となる。

 デビュー以来ほぼ一貫して、日本文化や日本社会をテーマにしてきた会田誠。もちろん批評的まなざしではあるが、ここまでこのテーマにこだわり続けている現代美術家はそう見当たらない。ネットの一部で「反日アーティスト」とレッテルを張られることもあるが…はたして「愛国が止まらない」というタイトルは会田の真情なのか、それともアイロニーなのか。作品を実際に自分の目で見て確かめてみては。

六本木で日本美術の奥深い魅力にハマる!生誕 260 年記念企画 特別展「北斎づくし」

2021.07.22 Vol.743

 20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎(1760-1849)。その生誕260年を記念し、代表作《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》全の全頁(ページ)、全点、全図が一堂に会するという前代未聞の特別展。世界一の北斎漫画コレクター浦上満氏の全面協力により《北斎漫画(初編〜15編)》全883頁、《冨嶽三十六景》全46点、《富嶽百景(初編〜3編)》全102図が通期で展示される。

 さらに、2014年にグランパレ(仏・パリ)の「北斎展」会場デザインを手掛けた建築家・田根剛や『北斎漫画』(青幻舎刊)の装丁を手掛けたアートディレクター・ブックデザイナーの祖父江慎が展示空間を構築。また『BRUTUS』などの雑誌で日本美術特集を手掛けてきたるライター・エディター橋本麻里が展示解説を担当するなど、北斎をリスペクトする豪華メンバーが集結。

 代表作を“コンプリート”鑑賞できるというまたとない機会もさることながら、世界最高峰の文化財デジタルアーカイブ実績を誇る凸版印刷が、本展のために新たに取得した、和紙の繊維まではっきり確認できるほどの高精細なデジタル画像を活用した空間演出も必見。江戸の情景や庶民の生活、空想など、北斎が描いた世界へ没入しながら、“北斎”づくしを堪能できる。

六本木で日本美術の奥深い魅力にハマる!サントリー美術館 開館60周年記念展「ざわつく日本美術」

2021.07.14 Vol.743

 その作品を見た瞬間、心がざわつく…日本美術におけるそんな名作の数々をユニークな切り口で紹介する注目の展覧会。サントリー美術館開館60周年記念展の第二弾として、同館所有の名品から珍品、秘宝が集結する。

 展覧会では「うらうらする」「ちょきちょきする」など、6章のそれぞれのテーマを通して作品を紹介。

 第6章「ざわざわする」では、展覧会タイトルを象徴するような、心がざわつく作品が勢ぞろい。

 例えば明治時代初期に作られた石版画の役者絵「尾上菊五郎」は、どこか違和感を覚える生々しさが印象的な作品。この生々しさはどこから来るのか、作品を前につい目を凝らしてしまいそう。他にも、胸に手をあてる女性の背後に置かれた袋の下から、男の顔が不気味にのぞく「袋法師絵巻」や、タイトルを知らなければ何を描いたものか分からないほど大胆なデフォルメが目を引く、伊藤若冲の「墨梅図」など、ざわざわ感がとまらない作品が集う。

 作品を見て沸き起こる心のざわめきに耳を傾ければ、より深く日本美術の魅力に迫ることができるはず。

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