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マーベルヒーロー展を埼玉で満喫『マーベル・スタジオ/ヒーローたちの世界へ』

2021.10.23 Vol.web Original

 埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」EJアニメミュージアムにて、『MARVEL STUDIOS:A UNIVERSE OF HEROESマーベル・スタジオ/ヒーローたちの世界へ』がスタートした。本イベントは2008年公開の『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。同じ世界観の中でさまざまなヒーローたちが交差しながら物語を構築してきた。そして、2019年に公開され世界的に大ヒットした『アベンジャーズ/エンドゲーム』。MCUに登場したキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソー、ハルク、ブラックパンサーなど、マーベルヒーローたちの象徴するアイテムが身近に展示され、その世界観の中で、写真を撮りながら楽しむことができる体感型のイベント。今年4月に東京で開催された展示内容に、新しい展示品を追加しパワーアップした内容になっている。

唯一無二の“才能”に迫る!日本を代表するクリエイターたちの大規模展 「和田誠展」

2021.10.22 Vol.746

 知っているようで知らない国民的クリエイター“和田誠”の仕事の全貌に迫る、初めての展覧会。和田誠(1936−2019)はイラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られているほか、装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなど多彩な顔を持ち、いずれのジャンルでも一級の仕事を残し高い評価を得てきた。

 本展では 和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介。およそ2800点の作品や資料で、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る。

 書籍と原画だけでも約800点を展示。週刊文春の表紙は2000号までを一挙展示。他にも、手掛けた映画の脚本や絵コンテの展示、CMや子ども向け番組のアニメーション上映も予定。さらに、和田が手がけた作品にとどまらず、幼少期に描いたスケッチなども紹介し、その創作の源流をひも解いていく。

 展示では、約30のトピックスで和田誠の全仕事を振り返る。身近な人物を描いた小学生時代から、さまざまなジャンルの著名人の描いた“似顔絵”、谷川俊太郎との“絵本”の仕事、代表作の一つ『倫敦巴里』をはじめとする和田のユーモアにあふれる“パロディー”作品、広告制作会社ライトパブリシティの仕事、約9年間無償で制作したという新宿日活名画座のポスター、さらには丸谷才一や村上春樹などさまざまな作家の装丁の仕事など、貴重な原画などを交えてたどっていく。

唯一無二の“才能”に迫る!日本を代表するクリエイターたちの大規模展 「庵野秀明展」

2021.10.16 Vol.746

“庵野秀明をつくったもの、庵野秀明がつくったもの、そして、これからつくるもの”に迫る世界初の展覧会! アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、その創作活動の秘密に迫る。

 会場では「過去」「現在」「未来」の構成で、手掛けた作品や貴重な資料などを展示。「過去」では、庵野秀明の原点と彼がリスペクトする『ウルトラマン』や『仮面ライダー』、など、幼少期から敬愛する漫画、アニメ、特撮作品にまつわる貴重な資料を一挙展示。さらに、縦3メートル×横15メートルの巨大 LEDスクリーンに、庵野が敬愛する映像作品を映し出す。

「現在」では、アマチュア時代から現在に至るまでの軌跡をたどる。無名だったアマチュア時代から、一世を風靡した『新世紀エヴァンゲリオン』、そして記録的ヒットを果たした『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に至るまでを紹介。数十年に及ぶ創作活動を門外不出の関連資料でたどり、映像制作にかける情熱と試行錯誤の過程をひも解いていく。

 そして「未来」では、「僕らがいなくなってもアニメや特撮が残るようにしたい」という思いで庵野秀明が立ち上げたATAC(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構)をはじめ、未来へ向けた継承のためのプロジェクトを紹介。そして、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』の大型立像など、最新の仕事も紹介する。

夢の競演再び! CAPCOMと手塚治虫の人気キャラが 池袋に集合

2021.10.01 Vol.745

 異色のコラボ企画展「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’(ダッシュ)」が10月1日より池袋のPARCO FACTORYにて開催される。

「CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS」は「ストリートファイター」「バイオハザード」「モンスターハンター」などさまざまなジャンルのゲームタイトルを世に送り出したカプコンと、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」など数多くの作品を生み出した手塚治虫の両者の作品が一堂に介したコラボレーション企画展。宝塚市立手塚治虫記念館の企画展として2020年に開催され、関東では初めての開催となる。

 本展では『CAPCOM vs.手塚治虫CHARACTERS’』と題してして会場講成を再構築。人気イラストレーター・漫画家の、つのがいが描き下ろしたメインキーアートへのカウンターイラストをはじめ、「デビル メイ クライ」、「逆転裁判」などの新規描き下ろし展示を追加。他にも、つのがいによる20周年記念描き下ろしイラストの展示や、巧舟(たくみしゅう)原案・つのがい作画による「ブラック・ジャック」とのコラボ4コマの展示を行う。

 

「北斎づくし」バーチャルで無料公開 町田啓太の音声ガイドも

2021.09.23 Vol.Web Original


 コロナ禍での開催ながら、盛況のうちに幕を下ろした、生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」がバーチャル空間に再び現れる! 展示会場の全ぼうを最先端の3Dカメラを用いて記録した特設バーチャル会場を期間限定で無料公開するもの。

 特設バーチャル会場では、展示された作品を鑑賞することができるのはもちろん、北斎の作品で埋め尽くされた”北斎づくし”の空間を体験できる。また、橋本麻里氏によるキャプションも日英2カ国語対応で見られる。

 展覧会の公式アンバサダーを務めた町田啓太がナビゲートする音声ガイド(監修:橋本麻里)も販売する。世界一の『北斎漫画』コレクターである浦上満氏、会場デザインを担当した建築家の田根剛、アートディレクターの祖父江慎の豪華クリエイター陣のボーナストラックも収録している。

 10月10日23時59分まで。

先人たちの情熱とともに…珠玉の近代美術が集う「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」

2021.09.19 Vol.745

 展覧会タイトルにある「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現。19世紀後半に出現した印象派の画家たちは、日常生活や余暇の楽しみなど、あるがままのフランスを画題とし、新たな「甘美なるフランス」の世界を描き出した。その後、20世紀のピカソら外国出身の画家たちの作品からも、祖国への思いと共にパリのエスプリやパリで展開していた芸術活動の豊かさが伝わってくる。

 本展では、ポーラ美術館のコレクションより、印象派からエコール・ド・パリの時代にフランスで活躍した人気画家の絵画74点を厳選し、当時のパリジェンヌたちが愛用したアール・ヌーヴォーとアール・デコの化粧道具12件と併せて展示。「時代を映すファッショナブルな“女性像”」「近代化によって大きく変貌する“パリ”」「フランス各地への“旅”」という3つのテーマを背景に“ラ・ドゥース・フランス”が香る名作の数々を紹介していく。

 ポーラ美術館のコレクション展をBunkamuraザ・ミュージアムで行うのは15年ぶり、2回目となる。なかなか県外の美術スポットにも足を運べない今、都内で名コレクションを堪能できる貴重な機会だ。

先人たちの情熱とともに…珠玉の近代美術が集う「ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」

2021.09.18 Vol.745

 世界中で絶大な人気を誇るフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。その芸術に魅了され、世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)のコレクションに焦点を当てた展覧会。

 本展では、クレラー=ミュラー美術館に収蔵されているヘレーネのコレクションに焦点を当て、ファン・ゴッホの初期から晩年までの画業をたどる油彩画28点と素描・版画20点のほか、彼女の関心や収集傾向を明らかにするミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの油彩画20点を展示。ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどる、ヘレーネの類まれなコレクションを堪能できる展覧会となっている。

 さらに、ファン・ゴッホの弟テオ、その妻ヨーが引き継いだコレクションを核とするファン・ゴッホ美術館から、《黄色い家(通り)》を含むファン・ゴッホの油彩画4点を展示する。

 珠玉のゴッホコレクションとともに、ゴッホの芸術を世界に伝えるべく尽力したヘレーネたち収集家の情熱にも思いをはせてみては。

日本美術と乃木坂46の展覧会『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』が上野で開幕。メンバーコメントも到着

2021.09.04 Vol.web Original

 日本美術の古典と乃木坂46という現代のポップアイコンが融合し、過去と現在を結ぶ「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂 46」が東京国立博物館 表慶館で開催した。開幕を記念し乃木坂46メンバーを代表して、賀喜遥香、齋藤飛鳥、梅澤美波からコメントが到着した。

乃木坂46と日本美術を融合した新機軸の展覧会『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』

2021.09.02 Vol.web Original

 東京国立博物館 表慶館で、9月4日から『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』が開催される。国宝級の日本美術作品と、今年デビュー10周年を迎えたアイドルグループ乃木坂46を融合した意欲的な展覧会。

夏のおすすめアート展はポップ&インパクト満点!「KAWS TOKYO FIRST」

2021.08.14 Vol.744

 色彩豊かなインパクト満点のキャラクターなどで広く知られ、ジャンルを超えて人気を博すポップカルチャーの巨匠KAWSによる国内初の大型展覧会。展覧会タイトルを、2001年に渋谷パルコで開催された自身日本初の個展と同じ「KAWS TOKYO FIRST」とし、20年を経た今年“原点回帰”の思いを込め、創作と進化の軌跡をたどる。

 KAWS(カウズ)=ブライアン・ドネリーは90年代初めにグラフィティアート界で頭角を現して以降、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に国際的に活躍する稀代のアーティスト。現在では、グラフィティ、絵画、グラフィックデザイン、産業デザインはもちろん、ユニクロやアベイシングエイプなどの著名ファッションブランドやディオールをはじめとした有名ブランドデザイナーとのプロダクトコラボレーションを通じて若い世代を中心に幅広い人気を誇る一方、近年はファインアートの世界でも揺るぎない地位を確立している。

 国内初の大型展覧会となる本展では、コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWS の視覚的アプローチに迫り、彼が創作した約150点の絵画や彫像、プロダクトを通して、そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。さらにKAWSが保有するプライベートコレクションの中から、自身が影響を受けたアーティストの作品も展示予定。他にも、事前にスマホにダウロードして楽しむAR(拡張現実)作品や、子どものためにKAWSが手掛けたインタラクティブ体験も登場する。

夏のおすすめアート展はポップ&インパクト満点!「会田誠展「愛国が止まらない」」

2021.08.10 Vol.744

 美術家・会田誠がミヅマアートギャラリーでは5年ぶりとなる個展を開催。本展では、それぞれ制作動機は異なりつつ、「食」を契機に生まれた、自国・日本への断ちがたい会田の思いを題材とした3作品が一同に会する。

 ギャラリーのスペースを大きく占有するのは《MONUMENT FOR NOTHING V〜にほんのまつり〜》。同作は、兵站の軽視により飢餓に直面することが多かった旧日本軍の兵士をモチーフとし、素材や技法は青森のねぶたを参考にして制作された大作。東京では初お披露目となる。

 平面作品では、新作絵画シリーズ《梅干し》が登場。会田は高橋由一の《豆腐》(1877年)を「日本で最初にして最良の油絵」と公言しており、《梅干し》はそれを念頭に置いて制作された、油絵具による写生画。上記2点に加え、会期が1年延期されたことで新たに追加となった「漬物」を題材にしたコンセプチュアルな新作も本展で発表となる。

 デビュー以来ほぼ一貫して、日本文化や日本社会をテーマにしてきた会田誠。もちろん批評的まなざしではあるが、ここまでこのテーマにこだわり続けている現代美術家はそう見当たらない。ネットの一部で「反日アーティスト」とレッテルを張られることもあるが…はたして「愛国が止まらない」というタイトルは会田の真情なのか、それともアイロニーなのか。作品を実際に自分の目で見て確かめてみては。

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