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現代アートの祭典「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020」が開幕。社会との橋渡し目指す

2020.11.18 Vol.Web original

 障害者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アート国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020」が18⽇、横浜市役所で開幕した。オンラインとリアルが融合した全く新しい形で、コロナ時代の新たなイベント像を世界に発信する。

 横浜市の東京2020参画プログラム「文化オリンピアード」として、障害のある・なしに関わらず文化芸術活動に参加したい誰もが出会い、共に創るアートプロジェクトを目指して誕生したヨコハマ・パラトリエンナーレ。2014年の「はじめてに出会える場所」、2017年の「とけあうところ」に続き、2020年は「our curioCity ‒好奇心、解き放つ街へ」をテーマに、様々なプログラムで7日間の祭典を盛り上げる。

【芸術の秋! 世界のすべてからアートが生まれる】石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

2020.11.14 Vol.735

 アートディレクター、デザイナーとして世界を舞台に活躍した石岡瑛子(1938-2012)の世界初の大規模な回顧展。初期の広告キャンペーンから、映画、オペラ、演劇、サーカス、ミュージック・ビデオ、オリンピックのプロジェクトなど、その唯一無二の個性と情熱にあふれる作品を総覧する。

 マイルス・デイヴィス、レニ・リーフェンシュタール、フランシス・フォード・コッポラ、ビョーク、ターセム・シンら名だたる表現者たちと緊張感に満ちたコラボレーションを繰り広げ、画期的な作品を生み出し続けた石岡。展示では、集団制作の中で個のクリエイティビティーをいかに発揮するかに賭けた「石岡瑛子の方法」を、デザインのプロセスを示す膨大な資料とともに紹介し、その秘密に迫る。

 また、アカデミー賞を受賞した映画『ドラキュラ』(1992)や『落下の王国』(2006)、『白雪姫と鏡の女王』(2012)、オランダ国立オペラ『ニーベルングの指環』(1998-1999)など、ハリウッド・アカデミーをはじめ世界各国のアーカイブから集められた衣装展示も必見。他にも前田美波里を起用したデザイン史の金字塔とも言うべき資生堂のポスター(1966)や、1970-80 年代のパルコの広告などの初期の仕事から、海外に拠点を移した挑戦の数々も紹介する。

【宮崎・日南】離島「南郷大島ミュージアム」で自然とアートの融合を体験

2020.10.31 Vol.web original

 宮崎の日向難に浮かぶ無人島「大島」で島全体を博物館に見立て、地元にゆかりのある芸術家や南郷町の人々を中心としたアートプロジェクト「南郷大島ミュージアム」が開催されている。このプロジェクトは、第35回国民文化祭・芸文祭みやざき大会の「さきがけプログラム」だ。

 会場は「人と自然とアートの融合を体験する」をテーマに大島を7つのエリアに分け、宮崎出身のアーティストが大島の美しい景観にマッチする芸術作品を島内に演出した「アート基地」、地元の大人たちが童心にかえって本気で制作した「秘密基地群」や、地元南郷地区の5つの小・中学校の児童・生徒が、地域の大人たちの協力のもと制作し展示した「飫肥石アート作品展」の他「学習会、ウォーキング会、島の図書館」「あけぼの号アートシップ」「南郷大島古写真館」「かつお一本釣りギャラリー」といったさまざまなアート企画が用意されている。

東京ドームシティで「中村佑介」展覧会 過去最大規模の300点以上を展示

2020.10.31 Vol.734

 東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)」で「中村佑介展 BEST of YUSUKE NAKAMURA」を開催。これまで携わったほぼすべての仕事が一堂に会し、過去最大規模の300点以上を展示。期間中、入館者特典として中村佑介が描き下ろしたアマビエの「オリジナルマスクケース」をプレゼント。

ミッキーマウスの過去と未来を旅する日本初上陸の展覧会が六本木で開幕

2020.10.30 Vol.Web original

 ミッキーマウスの知られざる過去と未来を旅する展覧会「ミッキーマウス展THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」が30日、森アーツセンターギャラリーで開幕した。世界中の人々に愛され、親しまれてきたミッキーマウスの歴史を振り返るとともに、個性豊かな現代アートで未来の姿を表現する。

 本展はミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して昨年までニューヨークで開催された人気展覧会「MICKEY: THE TRUE ORIGINAL」の作品を中心としたもので、2020年は日本展オリジナル企画として、未来へ向けた「& BEYOND」のコンセプトを新たに加え、日本初上陸した。

【作品集】さきがけプログラム南郷大島ミュージアム

2020.10.30 Vol.web original

東京の過去、現在、未来を見つめる「アイラブアート15 生きている東京展」

2020.10.25 Vol.734

 9月に開館30周年を迎えたワタリウム美術館が、同館に関わったアーティストたちの作品を通して、東京を再考する展覧会。コレクションを中心に島袋道浩、寺山修司、JRら12作家の作品や未公開ドキュメント、会田誠らゲストアーティスト3組を交えて作品約100点を展示する。

 1985年、渋谷区神宮前のトライアングルの地に、建築家マリオ・ボッタによる「ワタリウム建築プロジェクト」がスタート。ボッタが最初に考えたことは「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」ということ。1990年9月、多彩な人々が行き交う街の日常の中に生まれたワタリウム美術館は、アートファンのみならず世代性別を超えさまざまな人々に、アートを軸とした出会いを届けてきた。そして2020年、パンデミックの状況下、世界規模で何かが大きく変わろうとしている今、1990年の開館以来“東京からアートを”とさまざまな作品を生み出してきた同館で、この30年間アーティスたちが見た“東京”を再び見つめなおす。

東京の過去、現在、未来を見つめる「東京好奇心 2020 渋谷」

2020.10.20 Vol.734

 国内外の写真家100名の強い“好奇心”と、写真作品を通して「今という時代に向き合って欲しい」という思いから生まれたプロジェクト『東京好奇心 2018-2020』が、パリ(パリ市4区庁舎)とベルリン(ベルリン市庁舎およびベルリン日独センター)での展覧会を経て日本に凱旋! 同プロジェクトの集大成として、東京・渋谷の地で展覧会を実施する。

 会場では、16の国と地域の写真家100名による写真作品約200点を展示。森山大道や細江英公、東松照明といった日本写真界の代表的写真家から、本城直季や野村佐紀子といった気鋭の写真家たち、さらにサラ・ムーン、レナート・ダゴスティンといった海外の著名写真家も数多く出品。

 新しい生活様式が求められる中、世界中が注目する「東京」という都市において、何を大切だと感じ、何を美しく、また悲しく思い、そしてどんな可能性を見つけるのか。常に変化し続けてきた東京、そこで暮らす人々の姿、記憶の彼方に葬ってはいけない歴史、そして時代を超えて輝きを放つもの…。東京をテーマとしたさまざまな表現を通して、東京という都市の未来と可能性が広がっていく。

アートと対話するひと時「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」

2020.09.28 Vol.733

 草間彌生、李禹煥(リ・ウファン)、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司。日本の現代美術界に燦然と輝く、世界が認める6名のスターたち、その初期作品と最近作が集結。現代アートファンはもちろん、「日本の現代美術」入門として現代美術初心者にもおすすめの展覧会。

 大型のインスタレーションや迫力の映像など、体感を重視した作品展示もスケール感満点。

 奈良美智作品では、初公開を含む初期作品約20点や中期の代表的なインスタレーション《Voyage of the Moon(Resting Moon) / Voyage of the Moon》(2006年)、新作《Miss Moonlight》(2020年)を含む大型肖像絵画、そして奈良本人の多様なコレクションなどを展示。

 さらに本展では、充実のアーカイブ展示にも注目を。日本の現代美術の歴史や作家のキャリアについて学ぶ資料展示によって、作家や作品についてさらに理解を深めることができるはず。

アートと対話するひと時『浅田撮影局』

2020.09.26 Vol.733

 2009年に写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。 2010年には初の大型個展『Tsu Family Land浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催するなど、注目を集める写真家・浅田政志の新作写真展。

 写真家・浅田政志が空想する写真館「浅田撮影局」がPARCO MUSEUM TOKYOに出現。どこか懐かしさを感じるエントランスから一歩足を踏み入れると、 本邦初公開の最新写真集「浅田撮影局 まんねん」の世界が広がる。

 自身の息子を撮りおろした「朝日」は、縁起のよさそうな人に出会い、 場所に赴くことで 「千年、 万年と末長く幸せに過ごしてほしい」と願う父親としての普遍的な願いをストレートに込めた作品。しかし現実に千年、万年と生きることは叶わないことで、巡る命を写真で伝えていく思い出の形や、父「章」の遺影写真と向き合い、模索するさまをありありと写し出していく。

 会場内には、写真館風撮影スポットを設置。来場者も、今日という日の思い出を特別な一枚として写真に残してみては。自分自身が写真を「見て、撮って、残す」ことで、作家の世界観をさらに共有することができるはず。

“手のひらサイズの美術館“が楽しめる美術鑑賞アプリが登場

2020.09.15 Vol.Web original

 世界最大級20万点の絵画が楽しめるインタラクティブ美術鑑賞アプリ「PINTOR(ピントル)」が登場。手のひらで世界中の絵画が楽しめるほか、感想をシェアできる機能もあり、アートの新しい楽しみ方が広がりそうだ。

 PINTORは世界の主要な美術館に展示される約20万点の作品を鑑賞できる美術鑑賞アプリで、作品検索機能のほか、作品を自宅の壁などに映し出して楽しむAR機能、自分の感想をシェアしたり他者の感想を閲覧できるレビュー機能、自分の好きな作品をフォルダ化できるコレクション機能などを備え、自宅やスマートフォン上で気軽にアートが楽しめる。

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