一つのテーマをグランドミュージカル、3.5次元、会話劇、殺陣ありエンターテイメント、ストレートプレイという異なる5つのジャンルで描き出すという新しい試みの作品が3月に上演される。
テーマは「関ヶ原の戦い」で舞台は「タイムトラベル」ができるようになった近未来。国が選んだ歴史上の人物を調査することを命じられた歴史研究に励む5人の若者が5人の武将に着目する。その武将たちはすべて“敗者”。敗者の歴史を追うことで見えてくるものとは…。
5つの作品の1つ目は、ストレートプレイで描く、安国寺恵瓊の物語『笑う怪僧』。2つ目は、裁判劇風の会話劇で描く小早川秀秋の物語『被告人 ヒデトシ』。3つ目は、エンタメ活劇で描く大谷吉継の物語『莫逆の友』。4つ目は3.5次元ミュージカルで描く直江兼続の物語『ラブミュ☆北の関ケ原』。そして5つ目がグランドミュージカルで描く真田信之の物語『ミュージカルNOBUYUKI!!』。
公演は、この5つの物語のうち3つの物語と、研究員たちが発表する学会のオープニングとエンディングを組み合わせた内容で1演目として上演される。公演日によって組み合わせが変わり、客席もアリーナ舞台(舞台の周りに客席)で座る席によっても見える景色が変わり、何パターンもの変化を楽しめる内容となっている。
演出は平野良、脚本の赤澤ムックが5人5色の濃密な歴史物語を描く。