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劇団EXILE・青柳翔が活劇スター演じる! 『三十郎大活劇』は「いま上演する意味がある」

2022.03.10 Vol.Web Original

劇団EXILEの青柳翔が4月上演の舞台、パルコ・プロデュース『三十郎大活劇』に主演する。演じるのは、日本映画界の黄金期に、映画を愛し、一夜にして活劇スターへと駆け上がる青年、紅三十郎。青柳もまた、映画をはじめエンターテイメントの世界を愛する男で、志を同じくする役どころともいえる。三十郎をどう演じる? 本人に聞く。

 

 時は第二次世界大戦の開戦前夜。社会や価値観が大きく揺れ動くなかで、日本映画界も大きく変化し始めていた。映画はサイレントからトーキーへ、日本が戦争へと向かう中で映画制作にもいろいろな制限が加わって、存在意義も変わり始めてーー。

 4月にリバイバル上演される舞台『三十郎大活劇』。94年に初演されたこの舞台は、日本映画黄金期へのリスペクトが込められた青春物語で、戦前の激動の映画界のなかで格闘する若者たちの姿と、LOVE&PEACEのメッセージを真っ直ぐに描く。

 今この作品を上演することに「意味がすごくある」と、青柳は言う。

「(作品を作るうえで)こういう描写はダメ、こういう作風だとダメ、これはできるけどR指定が入りますみたいなことが、たくさんあります。いろんな方々に協力していただいて作品を作りますから配慮すべき点だとは思いますが、制限されすぎていくのは良くないと思っています。この作品にもそういうメッセージが込められているように感じます」

 物語の軸となるのは青柳演じる主人公の紅三十郎。大部屋役者の三十郎は、友人で助監督の岡村やベテランの大部屋役者・岩蔵の助けもあってスターの敵役に抜てきされる。それがきっかけとなって活劇スターの階段を駆け上っていく。

 役者で成功しようとする青年、それが青柳の役どころ。「三十郎のセリフの節々にどう捉えたらいいんだろうというのがあるんです。野心なのか、人を悪く言っているようにも聞こえますが、悪い人ではないですから研究しがいがあります」と、青柳も気合がはいっている。

 演出のラサール石井からは「当時の感じで、新しい銀幕スターが出てきた時のような佇まいを演じてくれたら」と伝えられたそう。そのために、稽古に入る前には、舞台で描かれる時代の前後に作られた作品を見直し、すごさを再確認したという。

「活劇のスター、銀幕のスターを演じるのは難しいですね。単調な言い回しなのにとてもシブい、めちゃめちゃカッコ良かったかと思えば、すごく風を浴びているシーンがあって、それがもちろんすごく格好いいんだけど、今やったらコメディーになってしまうようなところもあるんです。……舞台では格好いいんだけど滑稽な感じも表現できたら楽しくなるんじゃないかな」

《インタビュー》吉野北人「どの自分も、すべて本当の顔。その信念を持って生きていく」

2022.03.06 Vol.Web Original

 吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が3月6日に初めての写真集『As i(アズアイ)』(幻冬舎)を発売する。約2年前から吉野がコンセプトを考えていねいに創り上げた1冊には、アーティスト、俳優、モデルなどさまざまなフィールドで活躍し注目を集める彼の素顔がいっぱい。見たことのない表情やにじみ出る感情が伝わってきて……。

 

あこがれだった、「自分だけの本

 

 吉野北人は、間違いなく、いま最も注目を集めている20代のアーティストのひとりだ。歌、ダンス、映画やドラマなどで見せる演技は話題となりまたモデルとして多くのファッション誌や広告にも登場して魅力を振りまく。王子様のように優しかったり、近寄りがたい鋭さもあったり、スマートに見えて実はアツい部分もあった……そのギャップにひきつけられる。

 グループで、そして個人で、さまざまな活動を続けている。そのなかで、吉野はまた新たな挑戦をした。それが初めての写真集『As i』(アズアイ)。3月6日の25歳の誕生日に発売となる。

「岩さん(岩田剛典、EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)や、登坂さん(登坂広臣、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)の個人の写真集を見て、『いつか自分だけの本を出せたらいいな』というあこがれはありました。そのころはまだ話は全然なかったのですが、自分だったらどういう感じで作ろうって考えていたりとか……しましたね(笑)」

 あこがれが具体的になってきたのはこの2年ぐらいのことだそう。

お話をいただき、どのタイミングがいいだろうって話になってきました。それからは、しっかりと意識して、どんな写真集にしたいのかを考え始めました。僕の中ではやっぱり写真集って海外だったので、パリとかで撮影して、オシャレなイメージで、コートとか着たいな、とかも想像したり(笑)」

ノンスタ石田と小野塚勇人(劇団EXILE)、 コロナ禍の「しゃべっちゃダメ」のルールでコメディ舞台

2022.01.21 Vol.Web Original

 2月、これまでに見たことがない舞台の幕が開く。題名は『結 -MUSUBI-』。お笑い芸人として活躍する一方で、舞台などで俳優としても活躍するNON STYILEの石田明が手掛けるノンバーバルのコメディだ。舞台制作の発表にあたって発表されたコピーにあった「しゃべらないのにうるさい」ってどういうこと? 脚本と演出、そして出演もする石田と主演の小野塚勇人(劇団EXILE)に質問をぶつけてはみたけれど……

 

 舞台は相撲部屋。「私語をしないこと」、そして「女性を土俵にあげないこと」という2つの「してはいけない」ルールのもとで日々鍛錬、そして精進をする実の兄弟でもある4人の力士たちがいる。そこに妹がフィアンセを連れてきたことで、物語は大きく動き出して……なさそうでもない話ではある。この舞台がノンバーバルのコメディでなければ。

 舞台『結 -MUSUBI-』は、お笑い芸人でありながら、数々の舞台に出演し、脚本を書き、演出もする石田が4年の構想期間を経て上演する舞台だ。この4年という構想期間、石田が所属する吉本興業においては最長らしい。 
 
石田明(以下、石田):もともとは漫才を、フジヤマ、テンプラ、ゲイシャ、マンザイみたいに海外に知らしめたいというというのがあって。漫才を英語でやるということもできないことではないけれど、翻訳すると、どうしてもクオリティが下がってしまって、それをするのはちょっと違うだろうなと思いました。であれば、イチから作ってみよう、と。そうなるとノンバーバル。言葉を排除して、いろいろな要素をふんだんに取り入れよう、と。僕が一番得意なのはお笑いですから、笑いに来たいという人に見てもらえるようなものに正解があるような気がしました」

 チャップリンのように、これまでにもノンバーバルのコメディには様々な名作があるが……。

石田:外国ものですから外国人ならではリアクションで進みますよね。おもしろいんだけれど、日本人には正直ピンとこなかったりするところもあるじゃないですか。(この舞台では)なるべく日本人のリアクションで、日本人のなかの常識を覆したりして笑いを取れたらと思っています。海外も日本も笑いの取り方は似ているんですけど、日本のほうがいろいろな笑いの取り方があるように思っていて、そこを上手く利用したら、海外にも通用するんじゃないかな(この舞台は)新しいお笑いだと思っていただければと思います。

 アイデアを温める中で、コロナ禍に突入。《黙食》《ライブでは声を出さずに拍手で》など《しゃべってはいけない》ルールが普通の生活のなかに入り込んできた。

石田:何かとコミュニケーションを奪われていっているんで、しゃべらなくても面白いことはできるで!っていう思いもあった。それにノンバーバルってね、外国の人だけではなくて、耳の聞こえない方にも楽しんでもらえるんです。

最新作『PHOENIX』で聞かせる、NEW EXILE。 ー EXILE SHOKICHI インタビュー ー

2022.01.01 Vol.Web Original

 EXILEが最新アルバム『PHOENIX』を1月1日にリリースする。前作から約3年ぶりとなる本作は、14人の新体制となっては初めてのアルバム、そしてコロナ禍で生まれた最初のアルバム。感染状況によって多大な影響を受けてきた領域のひとつにして最大といっても過言ではないエンタテインメント分野のど真ん中で、悩み、苦しみ、それでも不屈の精神で立ち上がった不死鳥(PHOENIX)=EXILE。彼らがいま、届けたい音は? そしてエンタテイメントは? EXILE SHOKICHIに聞く。

 

変わらないために変わらなきゃいけないことってある。
僕らはそこに全力を投じました。

 

ーー現体制になって最初のアルバム『PHOENIX』が完成、本日リリースになりました。この作品、どんな作品に仕上がったと感じていますか?

……なんか、EXILEって変わったなって思いますね。EXILEはこの20年のあいだ、変化しながら進化してきたところがあります。例えば、二代目 J SOUL BROTHERSのメンバーがEXILEの新メンバーとして加わりましたが、あの時もものすごい変化でした。そうしたことがEXILEというエンタテイメントのひとつの表現方法になっているんじゃないかと思いますし、それがEXILEスタイルなんだと考えると、このアルバムもやはり“EXILEらしい”作品に仕上がったのかもしれません。

ーーアルバムにおける大きな変化といえば、やはり制作体制の変化ですよね。

そうですね。前作まで、EXILEの楽曲の制作については、ATSUSHIさんが中心となって進められてきました。歌詞も、曲のチョイスにしても。その大きな存在が現場になくなったわけですから、ずいぶん変わりました。今作は、HIROさんとEXILEメンバーみんなで創り上げました。みんなで集まって、こういう曲があったらいいんじゃないか、ああいう曲があればいいなって、全員で話し合いながら作っていきました。

ーーいろいろ選択肢はあったと思いますが、そうした進め方になった理由はありますか?

ずっとEXILEの楽曲の部分を担ってきたATSUSHIさんが現場にいなくなるーー。ものすごい大きなチェンジですし、ファンの皆さんも不安になると思うんです。あることじゃないですか、好きなアーティストの最新作を聴いて変わったなって思うようなこと。「私が好きだったEXILEじゃなくなってしまった」なんて感じさせるようなことをさせたくないし、そういう思いが先に来てしまってアルバムを聞いてもらうチャンスが減るのも……。そうしないためにどうしたらいいかって考えるなかで、この方法に落ち着いたのかなって思います。変わらないために変わらなきゃいけないことってあります。僕らはそこに全力を投じました。

ーー収録されている楽曲を見ると、TAKAHIROさん、NESMITHさん、白濱亜嵐さん、関口メンディーさんといったメンバーの名前がクレジットに並んでいますが、SHOKICHIさんの名前の数、多いですよね。アルバム制作のなかで全体を見回す役は、SHOKICHIさんだったのかなと推測しますが……。

 そういうところはあったかもしれませんが、このアルバムは、みんなで作った感覚です。EXILEが新体制になって初、そしてコロナ禍になって最初のアルバムですから、気合も入ったし、僕もいろいろな曲をプレゼンさせてもらいましたが、僕が作った曲に関して言えば、そのすべてがパフォーマーは今こういう楽曲をやりたいんじゃないかなって想像して作っています。メンバーをずっと見ているとわかるんですよ、今こういうバイブスだなとか、こういう感じでしか新しいEXILEを表現できないなみたいな……いろんなことを思いながら曲を作ってプレゼンしましたが、その時には、わざわざ英詞にして外国のシンガーに歌ってもらったりして、できるだけ作ったのは僕だって分からないようにしてました。「SHOKICHIが作ってくれたから」って、メンバーがちらっとでも思うのが嫌で。

ーー先ほど、変わらないため変わらなければならないという話がありましたが、その一方で、EXILEとして守らなければいけないという部分もあるのではないかとも思うんですが。

 今回はそれを全部取っ払った感じなんです。すでに発表済の楽曲も含めて、以前だったら「EXILEっぽくない」って判断しそうな曲であっても、「いや、新しいEXILEなんだからやってもいいでしょう」って。そういう思考チェンジを、僕を含めて、みんなしたんじゃないかな。だから僕が作った楽曲にしても、かなり自由に作っています。何かに縛られたり制御することなく、自由自在に動けるEXILEの魅力を伝えたい、そう思いました。

 

教えて! 中務裕太さん、吉野北人さん、木村慧人さん、日髙竜太さん! 2021年最大のニュース

2021.12.24 Vol.Web Original

 

 東京五輪を筆頭に、いろんなことがあったような、なかったような2021年ももう大詰め。世の中を騒がせたさまざまなニュースもあったはずだけど……? 年の瀬を<EXILE TRIBUTE>企画で盛り上げる中務裕太(GENERATIONS)、吉野北人(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ)に2021年のマイ重大ニュースを聞きました。

――さてみなさん、今年の重大ニュースを聞きたいんですが、整った人からお願いします!

中務裕太:では僕から! 僕は日本酒がめっちゃ好きなんですけど、2021年は飲むところから一歩踏み出しまして、橘ケンチさん(EXILE / EXILE THE SECOND)さんと一緒に日本酒『5013橘』を作らさせていただいて、それが11月20日に発売になりました。日本酒を出すということは念願だったので、ようやく夢がかなえられました。今回はまだケンチさんについて行っただけですが、次は自分で一本作りたいなと思います。

――その蔵人と働いている写真、拝見しました。まだお酒は飲めてないので、チャンスをみつけて参ります。では次は……

吉野:うーん、じゃあ僕は……クリスマスツリーを買いました。自分で買ったのは初めてです。高さは180センチあるんですよ(笑)。

――(キラースマイル!!) 今年のクリスマスは楽しくならざるを得ないですね!

日髙竜太:では次僕行きます!

――はい、どうぞ!

日高:僕は自分のことではないんですが……いや、自分のことかな?『スラムダンク』の映画化決定です。この1年、いろんなことあったと思うんですけど、1年の中で一番うれしかったことはって聞かれたら、これでです。

木村慧人:……じゃあ、僕は『呪術廻戦』の映画化で。

――日髙さん、その気持ち、すごい分かる! まだワクワクが継続しますね。木村さんは乗っかりましたね……(笑)。『劇場版 呪術廻戦 0』公開しましたね。ありがとうございました。みなさん、よいお年を!

 

Jr.EXILE世代が継承する、EXILEのDNAーー中務裕太、吉野北人、木村慧人、日髙竜太に聞く

2021.12.08 Vol.Web Original

GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、そして、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。いずれもエンタテインメントの第一線で活躍するEXILEの姿を見ながら成長し、アーティストになるという夢を叶えたグループで、Jr.EXILE世代と呼ばれている。EXILEがデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを迎えるなかで、彼らはEXILEのヒット曲をカバーする<EXILE TRIBUTE>を展開。自分たちなりの工夫を加えて新バージョンとして世に送り出す。中務裕太(GENERATIONS)、吉野北人(THE RAMPAGE)、木村慧人(FANTASTICS)、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ)に聞く。

 

――話題の<EXILE TRIBUTE>企画では、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、そしてBALLISTIK BOYZのJr.EXILE世代のグループがEXILEの楽曲をカバーしていますが、どの楽曲に取り組むかはどのように決められたのでしょうか?

中務裕太(以下、中務):僕らGENERATIONSの場合ですが、まず最初にEXILE HIROさんからこの企画について伺いまして、その時にいろいろ候補があって、そのなかから自分たちはこれをやってみたいと伝えさせていただきました。そこから「SUPER SHINE」「Together」「Angel」、「時の描片 ~トキノカケラ~」の4曲をカバーさせていただきました。「Angel」はボーカル2人が『VOCAL BATTLE AUDITION 2 〜夢を持った若者達へ〜』で歌っていた曲でもあります。
吉野北人(以下、吉野):THE RAMPAGEは、同じくHIROさんを中心にEXILE ATSUSHIさんも意見を出してくださいました。「No Limit」も「あなたへ」もTHE RAMPAGEに合いそうな楽曲を選んでくださいました「あなたへ」は僕自身大好きな楽曲なので、これをTHE RAMPAGEでリリースできるのはうれしかったです。
木村慧人(以下、木村):僕らも一緒でしたね。「 Each Other’s Way ~旅の途中~」や「Flower Song」は自分たちのライブでもカバーさせていただいていましたけど、FANTASTICSに似合うんじゃないかって「VICTORY」が追加されました。「Someday」も自分たちらしく表現できていると思います。

――BALLISTIK BOYZはどうですか?

日髙竜太(以下、日髙):僕らもHIROさんやATSUSHIさんが僕らに似合う楽曲をと選んでくださいました。「Touch The Sky」「FIREWORKS」「THE NEXT DOOR」はライブでやっていて、そこに「Heads or Tails」が加わった4曲です。

 

EXILEで三代目JSBの小林直己が「選択と奇跡」綴る! 半自伝的エッセイ発売

2021.12.06 Vol.Web Original

 EXILEのパフォーマーで三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー、また俳優やモデルとしても活躍する小林直己に、作家という新たな肩書きが加わった。書籍『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』(文藝春秋)を24日に上梓。EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSのこと、エンターテイメントについて、そして自分自身にも向きあい、書いている。ダンスというノンバーバルなフォームで表現し伝えてきた小林が「書く」ことに挑戦したのはなぜ? 本人に聞いた。

 

――書籍『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』が発売になりました。

 こうして形になってみるとうれしいですね。自分が本を出すなんてことは考えていなかったので……いろんなご縁とタイミングがあってこうなって。タイトルの「選択と奇跡」という部分がそれを示しているなと思います。

――2020年10月から、文藝春秋digitalで連載されていた「EXILEになれなくて」(現在は終了)をまとめたもの。連載をしてみようと思った理由を教えてください。

 2019年ぐらいだったと思いますが、僕自身がLDHに入って12年ぐらいになって、10年ひと区切りというか、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSといったグループでの活動、LDHで動くなかで感じたことや学んだことをまとめてみたいと思っていました。僕らを見てきてくれた皆さん、僕らのエンターテイメントに触れてくれた皆さんに僕はこういう思いがあってやっているんだよということを伝えたくなりました。それで文藝春秋の方とお会いした時にLDHのことを書きたいってお話ししたんですよね。

―― 連載を始める時点で書きたいこと、書いていく内容は明確に決まっていたんですね。

 プロットというか、全体的なマップを書き、どんなことを書くか、何を伝えたいかというところまで考えたうえで、連載を始めました。ただ、2020年になってコロナ禍に入りました。当たり前の毎日が当たり前じゃなくなり、描いていた未来はなくなってしまった。これは僕だけじゃなくて、みなさんも同じだったと思うんですけど。そうなると、もともと予定していた内容は、ちょっと合わなくなってきました。

 僕にとって書くことは考えを整理したり、思いをクリアにすることです。予定していたライブが全部中止になり、外にも出られなくなってしまうなかで、自分はダンスをして表現することや、ライブやエンターテイメントを届けることで存在を再確認していたんということに気づいて、すごく落ち込んでしまったんです。

 落ち込みながらも書き続けて、ステイホーム期間中、音楽や映画に救われました。僕もエンターテイメントに携わる一人として、今自分にできることはなんだろうと考え、SNSを通じてダンスを作って一緒に踊ってみようってやってみたら、「楽しんで踊りました」「子どもが元気になりました」って反応をもらって、自分にもやれることあるんだなって。また、そういった環境の中でできる最大限のことで楽しんでもらおうと工夫していると、これまで見せてきたのとは違う、“作り込んでいない自分”でも受け入れてもらえるんだ、楽しんでもらってるって思えたんです。

 これってなんかすごい発見かもしれない、 今までの自分から変われるかもしれない!って感じました。それってどういうことだろうって、また書いて。そうするうちに、「これまではどうやって壁を乗り越えてきただろう」と自然と過去を振り返りました。

――まさに「書くことは考えを整理したり、思いをクリアにすること」ですね。

 最終的に出来上がったものに対して、担当の方から「半自伝的エッセイ」という言葉をいただいて、ぴったりだなって。「選択と奇跡」という言葉にたどり着いたのも最後のほうでした。

<インタビュー>BALLISTIK BOYZ「新たな目標へ進みだす」セカンドアルバムリリースでネクストチャプターへ

2021.11.22 Vol.Web Original

 BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEが待望のフルアルバム『PASS THE MIC』を24日にリリース。本作はファーストシングル「44RAIDERS」から最新曲「SUM BABY」までの4タイトルを含む全18曲にライブ映像も完全収録した、デビューから現在までのBALLISTIK BOYZが詰まった、ぜいたくな内容だ。アルバムリリースに先立ちメンバー全員にインタビューを行うと、このアルバムでBALLISTIK BOYZの第一章が幕を閉じると話す。EXILE TRIBEの次世代を担うBALLISTIK BOYZが目指す、第二章=ネクストチャプターとは?

関口メンディーと小森隼が語る“俳優”への思い 「誰も見たことがないGENERATIONS」映画『昨日より赤く明日より青く』

2021.11.15 Vol.747

 GENERATIONS from EXILE TRIBE全員参加! 作詞家・小竹正人の詞の世界観をもとに、映像・詩・音楽を融合。LDHアーティストによる楽曲を気鋭の映画監督6名がショートフィルム化する「CINEMA FIGHTERS project」第4弾。6本のうち、新城毅彦監督作『真夜中のひとりたち』主演の関口メンディーと、久保茂昭監督作『水のない海』主演の小森隼が語る、誰も見たことがない映画の中のGENERATIONSとは? 

NAOTOと岩田剛典に聞く、10年後の三代目 J SOUL BROTHERS

2021.11.11 Vol.Web Original

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEがデビュー日の11月10日にベストアルバム&オリジナルアルバム『BEST BROTHERS / THIS IS JSB』をリリースする。2010年のデビュー以来、次々と記録を打ちたて、2014年に発売した『R.Y.U.S.E.I.』の大ヒットを機に不動の地位を確立。近年はメンバーのソロ活動も充実している。トップに君臨し続けながらグループとしての成熟味を増す今、次の10年に向かう胸中をパフォーマーのNAOTOと岩田剛典に語ってもらった。

教えて! 山本彰吾さん&武知海青さん(THE RAMPAGE ) あなたの応援ソング

2021.10.29 Vol.Web Original

10月27日にニューシングル『LIVING IN THE DREAM』をリリースした、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE。リビドリの愛称で親しまれるタイトル曲は夢を目指してがんばる人の背中をそっと押してくれるポジティブソング。自分自身にもそんな曲はある? 本サイトとのインタビューに応じてくれたメンバーに聞きました。こちらのページでは、山本彰吾さんと武知海青さんが答えます。


 ーーリビドリ(「LIVING IN THE DREAM」)は、 夢に向かって進んでいく人たちの背中を押すポジティブなメッセージが込められている曲。みなさんも同じように進んできて、背中を押してくれた曲を教えてください。

山本:EXILEさんの「Eternal…」は、上京のタイミングで友達のことを思いながら聴いていました。後は上京して一人暮らしの時の東西線で父親が購入して、なぜか自分のiPhoneに入っていた柴田淳さんの「あなたとの日々」をめちゃくちゃ聴きました。

武知:僕は、HIPPYさんの「君に捧げる応援歌」です! ちょうどコロナ禍の時に出会った楽曲なのですが、去年の4月に初めて聞いた時に泣きながら聴いた思い出があります。ツアーも中止になり、大切なお仕事も全て無くなり、そんな何も無くなった空っぽの僕に力をくれた曲になっています。

 

 

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