女優デビューがあの大人気ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」で、現在放送中の“月9”「貴族探偵」にも出演中の田中道子。ミス・ワールド2013日本代表という美貌の持ち主だ。
「ミス・ワールドが人生の転機でしたね。世界大会では本当に大切なことをたくさん学んだので、今でもその時の事を思い出して初心に返るんです。例えば130カ国のミスが集まるんですが、美の基準って国によって全然違うんです。大柄なことが美しいとか、お尻が大きいのが美しいとか。価値観がまったく違うけど、みなさんそれぞれものすごく誇りを持っている。そんな出場者の方たちを見たときに、人と比べる事って意味がないなって思いました」
『ドクターX』『貴族探偵』ともに、西田敏行、生瀬勝久ら芸達者なベテランと絡むことが多い。
「最初はプレッシャーもありましたが、顔合わせで西田さんが“楽しんでやりましょうね”って声をかけてくださったおかげで、ここに集まった素晴らしい役者さんたちの一員になれるんだなと。そしてそれは本当に光栄なことだと実感しました。西田さんや生瀬さんのアドリブにも最初は全然ついて行けなかったんですけど、回数を重ねるごとになんとかついていけるようになったと感じた時は、少しずつだけど前に進んでいけている気がしてうれしかったです」
どんなことも吸収したいという意欲がみなぎっている。
「女優の仕事を始めたのが、27歳になる年だったので、格好つけている場合じゃないなと。見栄をはったり、強がったり、スマートにやっている場合じゃない。がむしゃらに得られるものはなんでも得て、裸一貫で全部さらけ出す覚悟でやっていきたい。ですから、日常のどんなこともすべてが女優の勉強だと思って生活しています。大変? 全然、むしろ我慢するのが楽しいです。今は『貴族探偵』に集中していて、後半戦残り数話ですけど、見ている方に面白い芝居をしていると思っていただけたるように最後まで頑張ります」