イタリアでは知らぬ人のない世界が認める天才ピアニストジョヴァンニ・アレヴィが3年ぶりに来日、ピアノソロコンサートを開催する。作曲家としても非凡な才能を見せる彼は大の日本好きとか。
「2008年に初来日し、今回が8回目になりますが、東京に帰ってくるたびに日本に帰って来たなという思いがこみ上げます。と同時に東京以外にも、好きなところがたくさんあって、鹿児島の桜島を見た時は、既視感があり、もしかして自分は日本人だったのでは…と感じましたし、松本城を見た時にもとても感動しました。また、2013年に3年ぶりに来日した時、コンサートが行われる金沢に向かう飛行機の中からずっと体調が悪く、1週間ぐらい熱にうなされてました。その時夢を見るようにできた曲が2014年リリースの「love」というアルバムの「Yuzen」という曲です」
彼が注目を集めているのは、楽器を使わずインスピレーションで作曲してしまうところと、どんな格式のあるホールで演奏する時でもTシャツ、Gパン、スニーカーというスタイル。
「人の目を引き付けようとしているわけではなく、これが一番自然で自分らしいから。ありのままの自分を表現したいので自然とこのスタイルになりました。現実的に演奏するのにすごく便利だというのもあります。ピアノを弾き始めたら、そこに集中するあまり、周りが一切見えなくなるので、このスタイルがとにかくラクなんです」
今月から始まるジャパンツアーは全国6カ所。東京では28日に行われる。
「最新アルバム「love」の中に込められた、いろいろな形の愛を表現したいと思います。そしてそれを一人でも多くの人に感じていただけたら。愛にはいろいろな形があるということを分かってもらいたい。舞台に上がることはとても怖い。でも自分を超えるために毎回舞台に上がり、お客さんたちと分かり合おうと思っているので、唯一無二の素晴らしい時間を共有して下さい」