日本では今年2月に放送されたドラマ『おっさんずラブ』の爆発的なヒットでおじさんがブームとなっている。このドラマのヒットに先駆けた昨年秋。ひとりの男が「夜景おじさん」なるタイトルで夜な夜な東京の夜景をバックにおじさんを撮り続けていたことを知る者はごく一部のものに限られていた。そのおじさんの写真を撮り続けてきたのがオケタニ教授。
「もともとは知り合いの小劇場の女優さんの写真を撮っていたんです。美人な女子を撮るのは楽しいじゃないですか。そこは昔のよしみで」
実際、教授のフェイスブックやインスタグラムには当初、そういった女性の写真が並んでいた。しかし昨年10月を境にその風景は一変する。夜景をバックにさまざまな業種のおじさんたちの写真が並ぶようになる。
「夜景をバックに女優さんを撮ろうかなって思ったんです。それで知り合いの140キロのおじさんでテストしてみたんですが、これが思った以上にいい仕上がりだったというか、おじさんのかわいらしさとかがにじみ出る写真になった。夜景とのアンバランスなところも面白かったし」
ということで教授は方向転換。これまでに50人のおじさんの写真を撮った。そんな教授のもとに「個展を開きませんか?」という話が来て、9月24日から中野のカメラメーカー、ケンコー・トキナー本社内のミニギャラリーで個展を開くこととなった。
「写真集を出しませんか?」という話も持ち上がり、こちらは現在進行中。
「実は今年の正月に“個展と写真集を出したい”ということは目標として口に出していたんです」
では今後の目標は?
「タモリ倶楽部に出てみたいですね。オープニングでタモリさんに“誰が買うのこんな写真”みたいに言われて始まったら面白いじゃないですか。そして番組内でタモリさんを撮るとか」
番組関係者にもぜひ足を運んでもらいたい!