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白濱亜嵐「後輩と1つの作品に参加できてうれしい」PKCZが『国宝級彼氏オーディション』のテーマソングを担当 FANTASTICS 八木勇征と中島颯太らが出演

2023.02.19 Vol.Web Original

 

 クリエイティブユニットのPKCZの新曲「Gravity」が、FANTASTICSの八木勇征、中島颯太らが出演するZドラマ第5弾恋愛デスマッチ『国宝級彼氏オーディション』のテーマソングに決定した。同曲は3月25日に配信リリースされる。

 音楽プロデューサーのChaki Zulu、JAY’ED、三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二が制作に参加した豪華な楽曲。トランシーで疾走感のあるサウンドに、現代版の織姫と彦星をイメージした歌詞がエモーショナルにリンクするPKCZスタイルのJ-POPに昇華させた仕上がりだという。

 メンバーの白濱亜嵐は、PKCZの楽曲が初めてドラマで使用されることを喜びつつ、「ドラマには後輩の勇征と颯太の出演もありこのような形で後輩と1つの作品に参加出来てうれしく思っております。『Gravity』は夜空を飛び回るようなクールさと疾走感のある楽曲となっております。ぜひともドラマと共に聴いてほしいです」と、コメントを寄せている。

性癖が特殊なのは、恥ずかしいこと? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第7話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.02.18 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。2月15日に放送された第7話では、職場恋愛中の主人公・桃江(内田理央)と松田くん(小関裕太)が職場恋愛を満喫中。

 オフィスの裏でたまたま会っただけなのに、出勤時間をずらそうと慌てる2人だったけど、都合よく、社内メンバーは全員外出中。松田くんは「それなら、この間の続きしちゃう?」と桃江に迫る……。

 しかし、そんな2人の前に、遅刻してきた同僚の梅ちゃん(太田莉菜)が現れてしまう。恋愛の苦手な梅ちゃんは、そんな2人のことが気に入って仕方ない。その一方で、梅ちゃんの友人であるエログロ漫画家・りんごちゃん(小西桜子)にもとある受難が。りんごちゃんが自分の性癖を「気持ち悪いから」と吐き捨てる、その理由とは……。

性癖が人と違うことを笑われ、バカにされた過去

 桃江と松田くんの職場恋愛に気づきつつある梅ちゃんのところに、りんごちゃんから一本の電話が入る。どうやら、彼氏・たっくん(ダウ90000・飯原僚也)に漫画の原稿を見られてしまい、自身の性癖を知られてしまったというのだ。帰ったら別れ話になってしまう、と梅ちゃんに泣きつくりんごちゃん。自分の性癖を「気持ち悪い」となじり、これまでは頑張って普通の子に擬態していたのに、とふさぎ込んでしまう。

 彼女は学生時代、仲が良かった子に自身の描いたエログロ漫画を黒板に貼られたこともあるという。これまでも彼女は何度か、自分を「人と違う」「理解されない」と評価していたが、その原体験にもなった出来事なのかもしれない。自身が愛しているものを否定され、笑われた経験は、幼い彼女をどのくらい傷つけただろう。彼女にとっては自然と興味を持ったエログロだったが、周りの友人にはそれを受け入れてもらえなかった。子どもだったからこそ、周りも素直に、思ったままの感想を言ったかもしれない。しかしそれは、彼女にとって存在否定に近いような言葉の暴力となったはずなのだ。

 今の日本ではジェンダーを受け入れようとする流れが一気に進んではいるが、未だ同性婚すら可決しきらない日本では、まだまだ文化レベルでマイノリティへ配慮しきることが難しい現状だ。教育現場でもまだ、ジェンダーをどのように教育していくべきか、議論はされていても徹底は難しい状況が予想できる。しかし、子どもの頃のトラウマは時間が経っても解決せずに心に残りやすく、りんごちゃん自身そのトラウマに縛られているようにも見える。だからこそ、恋人に対しても本音を隠そうとしてしまい、話し合うことすら拒否しようとする。

 しかし、彼氏からは「迎えに行くから」と電話が。会社まで押しかけてきた彼氏はなんと……たくさんの拘束具を手にしていた。拘束具を身に着けながら「こういうの興味あるの、前から知ってた。君のためなら受け入れるから」と、りんごちゃんの性癖に歩み寄ってくれたのだった。幼い頃からのトラウマが、消えるわけではない。それでも、自分を受け入れようと努力してくれる彼氏の存在。そして、性癖への理解はなくとも仲良くしてくれる梅ちゃんのような友人の存在は、きっとりんごちゃんの支えになっていくだろう。

彼氏がいなくても、パートナーは見つかる?

 しかし、どこか一方が幸福だと、誰かの不幸が際立って見えるのはなぜだろう。やっと報われる恋ができた桃江は、このところ登場の度に浮かれているのだが、未だトラウマを拭いきれないりんごちゃんも、アセクシャルの梅ちゃんのことも気がかりだ。職場ではかなり桃江と仲良くしていた梅ちゃんは、桃江と松田くんの職場恋愛に気づいてしまい、こうひとりごちる。

「私と一番仲良しだったのに、彼氏ができたらそっちになっちゃうんだね」

 結婚を選択しない者に課される業は、周りと違う将来を選択する不安に加え、今まで仲良くしていた友人も、恋愛や結婚を機に疎遠になっていく可能性があるということだ。アセクシャルの梅ちゃんにとっては、結婚しない道はかなり自然な選択でもある。しかし、トラウマを抱えるりんごちゃんにも、これまで異性に傷つけられてきた桃江にも彼氏がいて、自身には歩み寄ってくれる存在がいないというのは、梅ちゃんにとっては寂しいことのはずだ。

 りんごちゃんと彼氏の仲直りを見て、パートナーシップのある関係に憧れを持つ梅ちゃん。何も恋人のみが歩み寄れる関係というわけでもないので、同性で結婚を選択しない仲間や、老後を助け合える存在が梅ちゃんにも見つかればいいなと思う。例えば、私の身の回りにも同性愛を親にカミングアウトしないために、同じ目的を持つ異性同士で同棲生活を送る友人もいるし、結婚せずとも楽しく暮らそうと、シェアハウスで集団生活をする人もいる。自分を助けてくれる人を見つけやすい場所もあるはずだ。梅ちゃんにも、自身に合うパートナーシップの形が見つかりますように。

幸せもつかの間…新たな波乱の予感

 一方、隣の部屋に住んでいたソープ嬢の梢ちゃんと別れた林くん(後藤剛範)にも新たな災難が。なんと梢ちゃんの親友だと名乗る、黒木百合(長井短)という女性が現れて……。

 そんな百合さんのことを、なぜか家にあげてしまう林くん。この鈍感さが命取りなのだが、怪しい女にばかり絡まれてしまうのはきっと、彼の底抜けな優しさゆえなのだが……。身体の関係を匂わせながら誘惑し、家に泊めてくれるよう頼む百合さん。結局、見知らぬ怪しい女を家に泊めて、自分は満喫に泊まったという人のいい林くんだったけど、とある事実に気づいてしまう。百合さんは、なぜか松田くんにそっくりなのだった。林くんはどうなってしまうのか、そして百合さんと松田くんの関係とは……?

ケンドーコバヤシ主演のドラマ「桃色探訪」の新作はかつて本人も通った大阪一の有名店

2023.02.15 Vol.Web Original

「桃色探訪~伝説の風俗~【大阪・難波編】」前後編で2月24日に放送

 お笑い芸人のケンドーコバヤシのもはや代表作と言っても過言ではないドラマ「桃色探訪~伝説の風俗~」の新作が2月24日に放送される。

 同作はケンドーコバヤシ演じる、うだつが上がらないサラリーマン・梶山恒夫が、己の勘と経験を頼りに「今月はこの一発に懸ける!」と極上の風俗を追い求める物語。これまで8作が制作され、今回は第9弾【大阪・難波編 前編】と第10弾【大阪・難波編 後編】を一挙に放送。これまでは東京、横浜が舞台だったのだが、初めて大阪に進出。また前後編となるのも初めてだ。

 本編内で登場する風俗店は実在する名店で、今回はケンコバ自身もかつて足繫く通い、今では女性芸人も含めて多くの芸人が愛用する大阪一の有名店にしてM性感の聖地。ケンコバも「受付のシーンで“当店初めてですか?”って聞かれた時に“初めてです”というセリフが言い難かった」とコメントするほど。

「手に入らない幸せ」ほど恋しくなるのはなぜ? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第6話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.02.10 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。2月8日に放送された第6話では、第5話でやっと報われた主人公の桃江(内田理央)と松田くん(小関裕太)カップルを尻目に、まだ自分の幸せを模索中の登場人物たちにスポットがあたる。

   前半では、ノンケの林くん(後藤剛範)になかなか振り向いてもらえない、トランスジェンダーの凪ちゃん(ゆうたろう)が、自分とフィットする価値観を持つ男性・柊くん(七瀬公)とデートへ。後半は、檜山くん(ラバーガール・飛永翼)が指名するガチ恋ソープ嬢の心ちゃん(中川知香)が、心を病んでしまって……? 主人公カップルが上手くいったとて、物語にはまだまだ幸せ道半ばのキャラクターが多くいる。

 

「ノンケ好き」「寝取られ癖」…いばらの道を歩み続けても、手に入らないものは輝いて見える

 まずは、前回の胸キュンシーンを思い出しながら悶える桃江が登場。職場恋愛は、周りの人間にとっては気を使うことになりかねないので、松田くんとの怪しい空気感が、周りに伝わっていないか心配。

 その一方で、今回は自分と似た価値観を持つ男性とデートに来た凪ちゃん。処女厨でノンケの林くんとはなかなか進展のない凪ちゃんだけど、第4話でも、セクシャルマイノリティならではの将来への不安を吐露していた。

 そんな凪ちゃんのデート相手の柊くんは、SNSで凪ちゃんに「一目惚れ」。ちょっとコミュニケーションが暑苦しいが、高学歴で高身長、条件は悪くない。でも……凪ちゃんは「昔から僕って、ノンケばっか狙っちゃうんだよなあ」とひとりごちる。

 これは1つの性質、としかいいようがないのかもしれないが、セクシャリティを問わず、自分には振り向いてくれないような人を好きになってしまう人がいる。無理めな人を落とせるかどうかのゲーム性に燃えているのか、はたまた自分には手の届かないレベルの異性を手に入れたくなってしまうのか……。

 柊くんもまた、そんな性質を持つ人の1人。柊くんに「好きな男がいる」としっかり伝えた凪ちゃんに対して「嫉妬で興奮しちゃいました」と伝える柊くん。いわゆる「寝取られ癖」、自分が好きな人が他の人に取られることに興奮を覚えるという性癖を持っているのだった。

 それもこれも、成長の過程の中で培われてしまった性癖であり、本人もなりたくてなったというわけではないだろう。しかし、結局手に入らないものを好きで居続けることには、苦労も涙もあるはず。凪ちゃんや柊くんは、その先もそんないばらの道を歩くことを選択していくのだろうか。

 

「自由に稼ぐ楽さ」か、「普通という不自由」か

 後半は檜山くんの指名するソープ嬢・心ちゃんが久しぶりに登場。出勤前確認の電話がかかってきてもやる気が出ず、初めてお店を欠勤してしまった心ちゃんだけど……そんなタイミングでガチ恋客の1人である、檜山くんからの「痛LINE」が。

 ソープの仕事が、どれくらい大変なのかをしっかり想像することは難しい。でも、日々檜山くんのような客の男性から「先に身体を重ねた」ということから好意を持たれるのは、どんな気持ちだろう。名前は源氏名で、正しい個人情報なども、客に対してペラペラと伝えているわけがない。檜山くんがどんなに心ちゃんを思っても、心ちゃんにとってはたくさんいる「勝手な好意をぶつけてくる人」の1人で、ソープという「金銭の発生する場所」で会う客の1人だ。

 そんな心ちゃんの元に、ソープの元同僚で林くんの元カノでもある梢ちゃん(浦まゆ)からの連絡が。梢ちゃんはソープを辞めて、貯金で南の島へ。素直さが裏目に出て、心ちゃん以上に心の病に苦しんでいた梢ちゃんだけど、南の島では薬にも頼らず元気に暮らしているようだ。

 そんな梢ちゃんの素直さとおバカさにちょっとだけ、元気をもらった心ちゃんは、なんとかソープへ出勤していくのだった。しかし……心ちゃんがなぜ、ソープで働き続けるのかはまだ描かれていない。どれだけ自分に尽くしてくれそうな男性客からモテたとしても、心ちゃんは幸せを感じていない。もちろん時給の良さや出勤日の自由などのメリットはあるが……なぜ、対人ストレスの多い風俗という仕事を選び続けるのか。

 心ちゃんの幸せは、ソープで「そこそこ自由に」稼ぎ続けることなのだろうか。それとも……ソープは足を洗って、不自由に働きながらも、本当の自分を知ってくれる人と恋をしたり、人と同じ幸せを追いかけていくことなのだろうか。

 心ちゃんにとっての「手に入らない幸せ」はなんなのだろう。自立していて自制心もある心ちゃんなら、一歩踏み出せば自分にとっての幸せを手に入れることができるようにも思えるのに。履歴書にぽっかり空いてしまう空白の期間や、貢がれることに慣れてしまった事実は、それほどに心ちゃんにとって重いものなのだろうか。友人の梢ちゃんもソープから足を洗った中で、心ちゃんの選択がどう描かれていくのかが気になる。

(文・ミクニシオリ)

性依存女子救うのは…依存を分かち合える男性か、女心を理解する女性か? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第5話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.02.03 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。2月1日に放送された第5話では、主人公の桃江(内田理央)が元カノに心が揺れる本命彼氏の松田くん(小関裕太)と、女性心を理解しているレズビアンの聖羅さん(ルウト)との間で揺れる。

 第4話では圧倒的なポジティブさで場を荒らしてくれた聖羅さんと、松田くんの元カノ・華ちゃん(筧美和子)。四角関係の4人はどうなるのか。

 

男に依存した人生を卒業させてくれるのは……女?

 職場恋愛中だというのに、気まずい空気が流れている桃江と松田くん。喫煙所で久しぶりに話すと、松田くんは元カノがいま暮らしているところへ戻るという日に空港に見送りに行くという。思わず、つらそうにその場を離れる桃江。こういうのもあるから職場は……と思わず頭を抱えてしまう。

 どっちにしろ元カノが海外に行くにあたって、元カレが見送りに行くことなんて普通あるものか?と疑問を感じざるを得ない。これが現実の話なら「元カノとの距離感がおかしい男にロクなやつはいない、そんな男辞めておけ」と桃江に進言したいところだが……。桃江のこれまでのセフレたちに比べれば、松田くんはまだちゃんと話し合える方のキャラなので何も言えない。

 松田くんが元カノとグレーになっているショックで、第4話で久々に登場したレズビアンの聖羅さんに会いに行ってしまう桃江。聖羅さんは女性だからこそ、同性である女性に対する扱いがうまく、桃江の自己肯定感を上手に満たしてくれる。

 桃江の方はレズビアンの自覚はない状態だが……男に頼らず幸せになると決めたのに、聖羅さんになら……とほだされそうになる桃江。どっちつかずに揺れる桃江に、心の中で「大丈夫、男の代用にされるのは慣れっこだから」とつぶやく聖羅さん。不思議な魅力がある聖羅さんだけど、きっとこれまでにつらい思いをしてきたこともあるはず。でも、だからこそ、傷ついてきた者の気持ちを理解し、包み込むこともできるのだ。聖羅さんと付き合ったら、これまでとは全く違う生活が待っていそう。でも、桃江の選択は……。

元恋人との間に揺れる思い。「性依存系男子」の選択は…

 一方の松田くんは、会社を休んで元カノの見送り。職場恋愛しておいて、会社を休んでまで元カノを見送りに行くなんて、ぶっちゃけありえないが……。仕事が終わって、屋上で1人泣く桃江のもとに、遅れて登場した松田くん。「住む世界が違うことを実感した」と、元カノを振ったことを桃江に伝えた。

 このセリフも、聞きようによっては「やっぱり元カノのがレベルが上なんだ」とも聞こえるセリフだけど、不安定になっていた桃江には十分すぎる“ただいま”の言葉。その後、2人は……。来世ちゃんにはこれまでなかった「純愛」シーン。これで2人は、幸せになれるのだろうか。

 第4話では自己肯定感が高くポジティブに見えた松田くんの元カノ・華ちゃん。元カレに振られて、1人で異国へ帰路に着くのは、どんな気持ちだろう。聖羅さんも華ちゃんも、志と意思のある女性に見えるが、今回は「強くあろうとする女性」の苦悩も見えた。態度には出さなくても、誰しもがんばっていること、つらいこともある。

 自分の夢のために、元カレを振り回してきた華ちゃん。でも、心のどこかには「自分で決めたことなのだから、道半ばで諦められない」という思いがあるはずだ。松田と別れた後1人泣く華ちゃんには、聖羅さんと重なる部分も。

 桃江の前で弱い部分を見せない聖羅さん、そして松田くんには涙を見せない華ちゃん。強い女性にも苦悩があるし、彼女たちのことも、包み込んでくれる人がいるといいなと思った。立場の違い、志の違い、セクシャリティの違い。居心地のいい人をパートナーに選びたいだけなのに、この世には見えない障壁が多すぎるなとも思った。

 

(文・ミクニシオリ)

米倉涼子 息子役に少年忍者の織山尚大 豪華共演陣に松本穂香、城田優らが決定

2023.01.31 Vol.web original

 米倉涼子主演のAmazon Originalドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』が3月17日から世界同時配信されることが決定。合わせて、松本穂香、城田優ら豪華な追加キャストが発表された。

 米倉が演じる、国際霊柩送還士・伊沢那美と仲間たちが、海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届けるため奮闘する姿を描くドラマ。『コンフィデンスマン JP』シリーズや、大河ドラマ『どうする家康』の脚本家・古沢良太と米倉涼子主演ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』シリーズの香坂隆史が脚本を手掛ける。

 今回、追加キャストとして発表されたのは松本穂香、城田優、矢本悠馬、野呂佳代、織山尚大(少年忍者/ジャニーズ Jr.)、鎌田英怜奈、徳井優、草刈民代、向井理、遠藤憲一の10名。

 那美が社長を務めるエンジェルハース社の新入社員として入社する高木凛子役に松本穂香。パワフルで仕事への情熱にあふれる那美に振り回されながらも、その片腕的存在として成長していく重要な役どころに、松本も「この作品に出会い、その仕事の過酷さと尊さを知りました。ご遺体とそのご家族とまっすぐに向き合い続けるエンジェルハースのメンバー。彼らの姿から、何か感じてもらえるものがあれば」と本作への熱い思いをコメント。

 マニアックな遺体処置スペシャリスト・柊秀介を演じる城田優は「限られた時間の中で、出来る限りのことを尽くし、愛を持ってご遺体、ご遺族と向き合い続けるこの職業を心からリスペクトし、本作に参加出来たことを幸せに思います」。同じくチームのメンバーを演じる矢本悠馬、野呂佳代、徳井優、遠藤憲一も、国際霊柩送還士という職業へのリスペクトと、演じる意気込みを寄せた。

 さらに、那美の息子・航を演じる織山尚大は「この作品では、ノンフィクションの実話をもとに構成をされている事もあり、より言葉の重みが実感できると思います。そんな言葉たちを感動と一緒に、ぜひご覧になってください!」、同じく娘・海役の鎌田英怜も「責任感や色々な感情の中頑張っているお母さん(米倉さん)は、完璧すぎるくらいカッコ良いです!」。

 そして那美の恋人を演じる向井理も「改めて死生観に向き合いながらも、重くなりすぎない絶妙なバランスが、このドラマの素敵な見所です」とアピールのコメントを寄せている。

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』はPrime Video にて3月17日より配信開始。

弱さを理解できる「性依存系女子」か、ポジティブになれる「自己肯定系女子」か? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第4話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.27 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。1月25日に放送された第4話では、主人公の桃江(内田理央)がトランスジェンダーの凪(ゆうたろう)とラブホ女子会に。後半は凪の姉でレズビアンの聖羅(ルウト)、松田くんの元カノ・華ちゃん(筧美和子)が登場。優柔不断でなかなか幸せを掴めない桃江とは裏腹に、どんな環境でも自分の意見をしっかり持つ、強い女性たちも登場。その違いはどう描かれていくのだろう。

悩みや弱さを人と分かち合う、マイノリティなふたり

 桃江と凪のラブホ女子会シーンから始まった第4話。ウキウキでラブホ女子会に向かう2人だけど、受付女性は「ラブホ女子会コース」を予約する凪の顔を見て、一瞬固まってしまう。そんな対応にも慣れている様子の凪だけど……やっぱり、傷ついていることも確かなのだ。「未だに男性2人じゃ入れないラブホもある」と凪。

 考えてみれば、同性同士でラブホテルに入れないのって、なんでなんだろう。インターネットで調べると「犯罪を防ぐため」「掃除に時間がかかるらしい」などという不明瞭な理由が出てくる。もちろんホテル側にも事情があるのだろうけど、同性愛者への偏見の目線がある現状も否めない。今は「同性OK」と明記しているホテルも増えているようだけど……。

 至るところで自分に向けられてきた不利な目線に不安がる凪。「将来も自分を殺して普通に男として社会人になっていかなきゃいけないのかな」「僕がもし普通の女の子だったら今までの男性を全員メロメロにできるのにな」。マイノリティであることで、色々と生きづらさを抱えてきている凪。しかし桃江もまた、手に入らないものばかり欲しくなって、性的マイノリティとはまた違う生きづらさを抱えてきた。

「私たちって似てるよね」と、固く手を握り合う2人。お互い絶対幸せになろうね、と誓い合う2人を見ていると、生きづらさや悩みを抱える人に必要なのはお互いに共感しあえる友人なのではないかとも感じる。2人の悩みは同じではないけれど、悩んでいるのは自分だけではないという安心感は大切だ。1人きりで悩み続けるよりは、きっと心強い。

一方…自己肯定感高く、強く生きる女性たち

 その一方で、今回「来世ちゃん」では珍しい強い女性たちも登場した。桃江の彼氏・松田くんは、凪ちゃんの想い人・林くんちに連泊中。元カノへのモヤモヤが晴れず、気を紛らわすかのように友人宅へ転がり込んでいる松田くんだったけど、とうとう「元カノ精算」の決意をする。

 松田くんの元カノ・華ちゃんは、派手ではないけど自己肯定感の高い女性。ピアニストとしての目標が高く、単身海外で活動している華ちゃんちゃん。松田くんとのデートに遅刻してきて「いい女って遅れてくるものでしょ?」とバッサリ言える自己肯定感の高さ。ドラマでは耳にするこのセリフだけど、異性に向かって堂々と言える女性はなかなかいない。だからこそ華ちゃんは、松田くんの心にも残っているのだろう。

 華ちゃんと話す松田くんの心中は、ぶっちゃけ未練たらたら。そんな松田くんに「一緒にフランスに行こうよ!」と誘う華ちゃん。忙しい日常を忘れるべく、女性とは都合のいい関係を作ることで自分の心を守ってきた松田くん。フランスで働いたらどんな感じかな、と想像する彼だけど……。

 日本より働きやすい海外で、個人事業主として働く想像をするも、あまりピンとこない様子。向上心のある人に憧れはするけれども、自分はより想像のつきやすい、日常生活に満足してしまうその気持ち、すごく分かる。華ちゃんのことも憧れの目線は持っているようだけど、どこかで「自分とは違うすごい人」という一線を引いているのかもしれない。だって、肯定感の強い人と一緒にいるには、自分も肯定感を高く持っていないといけない。そうではないと、劣等感で押しつぶされそうになるからだ。

 そんな松田くんに「今の彼女はあなたにとって、将来を共にするパートナーなの?」と持ちかける華ちゃん。なんでもないような顔をしても意外と食い下がってくるあたり、スタジオデルタメンバーにはない意思の強さを感じる。もちろん、桃江とは真逆と言ってもいい行動力と安定した情緒を感じる。

 華ちゃんだってきっと、自分の好きなことを仕事にするために頑張っていて、その夢を叶えるために強くなった部分もあるはず。そう思うと憧れる気持ちも分かるけど、果たして松田くんの決断は……?

 3話の最後には凪の姉・聖羅さんも登場。聖羅さんはなんと、桃江とはレズビアンバーで出会ってワンナイトラブしたこともある。……つまり、聖羅さんはレズビアンなのだ。

 通勤時間にオフィスカジュアルの服装で、颯爽と現れた聖羅さん。凪と似た境遇ではありながらも、社会に順応して生活していることが伺える。しかも、彼氏がいる桃江に対しても「それってつまり、女枠は空いてる?」と強気の姿勢だ。凪と同じ性的マイノリティではありながらも、自身のキャラクターを上手にコントロールしている聖羅さん。聖羅さんの強さの理由はまだ描かれていないが、凪と同じような悩みを抱えたこともあるはずだ。聖羅さんはなぜ、強く生きることができているのか……今後、聖羅さんの生き様がどう描かれるのかも注目ポイントだ。

 来世ちゃんの見どころはやっぱり、どの登場人物についてもその人がなぜ悩み、どんな人生を送ってきたのかを、コミカルながらにしっかり描いてくれるところだ。新しくスポットがあたった登場人物たちの人生も気になるが、松田くんと桃江はどんな選択をしていくのか……来週が待ちきれない。

(文・ミクニシオリ)

整形女子と都合のいい女の苦悩…内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第3話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.22 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。18日に放送された第3話では、ソープ嬢に恋する兼業漫画家・檜山くんのアシスタントである整形女子の蜜柑ちゃんが登場。「美しさとはなにか」を考えさせられるとともに、後半では主人公の桃江(内田理央)が、過去のセフレたちを精算すべく大奮闘。色々な人がいる都会で、自分らしくあろうと頑張る女性たちの姿に胸打たれた。

「美しさ」ってなんだろう?

 

  前半では、お気に入りのソープ嬢・心ちゃんのためにスタジオデルタでの本業の傍ら漫画家としても働く檜山くん(ラバーガール・ 飛永翼)と、そのアシスタントのコスプレイヤー女子・蜜柑ちゃん(岬あかり)が登場。

 心ちゃんがソープを連続欠勤しているのを見て、不安そうにLINEで高額のお布施を送金してしまう檜山くん。それでも心ちゃんから返信はなく、寂しそうに肩を落とす。そしてアシスタントの蜜柑ちゃんは、檜山くんが密かにソープ嬢に想いを寄せていることに気づいていた。

 蜜柑ちゃんは檜山くんに恋愛感情があるわけではないが、コスプレイヤーとして男性ファンを抱えていることもあり、小さな自己承認欲求を檜山くんに向けている。決してかっこよくはない檜山くんだけど、自分とは釣り合わないと分かっていてもカワイイ女の子が好きで、蜜柑ちゃんのことはまさに「アウトオブ眼中」と言ったところなのだ。

 承認欲求のコントロールは難しい。蜜柑ちゃんは檜山くんに好意を持っていないので、恋愛的に好意を持っているかどうかに関わらず、自分を認めてほしいと思ってしまうことが分かる。

 美容整形で小さなアップデートを重ねてきた蜜柑ちゃんだけど、それでもまだ他人の美しさと自分を比較してしまう。「非イケメン」であるはずの檜山くんも、ナチュラル美女の心ちゃんにはご乱心なのに、可愛くなったはずの自分のことを性的に見ないことにどこか納得がいかない様子だ。

 美容整形はここ数年でポジティブな認知が広がり、若者の間では「人生を前向きに楽しむための1つの手段」として捉えられている。コンプレックスがなくなって人生を楽しめるなら素敵だけれど、整形を重ねても自分を認められず、醜形恐怖症などの心の病にかかってしまう人もいる。

「美しさ」とは、誰が決めるものでもない。本来、自分が美しいと思えればそれでいいはずなのだが、ルッキズムにあふれた社会の中では、悪意なく他人から美しさをジャッジされることもある。面食いの檜山くんが蜜柑ちゃんに興味を示さないことも、蜜柑ちゃんからするとジャッジされていることになるのかもしれない。

 美しさを人と比べるなといっても、今の社会では難しいことかもしれない。でも美の基準が自分の中にないと、流行りの芸能人や流行の顔によって、自分を変えていくことになってしまうかもしれない。蜜柑ちゃんの今後が心配だ……。

「都合のいい女」の苦悩

 

 後半では、相変わらずスタジオデルタの同期・松田くん(小関裕太)とイイカンジの桃江が、シーズン2まで引きずってきたセフレたちを全員精算することを決意した。「彼氏ができたから、もう会えない」と送ると、セフレたちからは様々な反応が。寂しがる人、軽い返事で終わらせる人……。中でも、シーズン2で同棲までしたEくん(おばたのお兄さん)からは意外な反応が。

 家まで押しかけてきて「浮気してごめん。お前がいなきゃだめなんだ」と迫るEくんに、桃江がこれまでにないほどの怒りを見せる。元恋人という関係はグレーで、その分都合よく戻ったり離れたりもしやすい。失ったものほどもったいなく感じるのは、人間として当たり前の心理だ。でも、都合よく済ませてしまってきた関係の相手は、その楽さに慣れてしまっている。だからこそ、また都合よく扱われるかもしれない……そんな不安が桃江の胸にもあるはずなのだ。

 その状況を、彼氏である松田くんに偽りなく話す桃江。松田くんは冷静だったけど、人によってはかなり怒られてもおかしくない。その話を聞いて、彼自身も引きずっていた元カノを精算すべきか悩んでしまう。そんな彼に、桃江は「きちんとその子に会って、その上で私たちがどうするか決めて」と言い放つ。

 昔の異性を引きずっているなんて、現実でもよくあるシチュエーション。だけど、元恋人に会って考えておいで、なんて普通は言えない。だって、今自分が好きだと思っている人が、自分以外の要因で自分から離れていくかもしれないのだから。

 心に残ったわだかまりは、そのままにしておけば消えるとは限らない。1年、2年と時を過ごした後に心変わりされるくらいなら、今すぐ精算してもらった方が時間的にも、心的にもダメージは少なくて済む。

 それでも付き合いたての絶頂の時期には、なかなか言い出せることではない。桃江の人間的な成長を感じることができた回だった。今まで都合よく扱われていた相手に「ナメるな

」と言い放ち、やっとできた健全な恋ともまっとうに立ち向かおうとしている。松田くんの心が、今後どう動くのかが気になる。

(文・ミクニシオリ)

八木勇征と萩原利久の年越しは…お互いの出演番組をしっかりチェック

2023.01.17 Vol.web original

『美しい彼~special edit version~』の先行上映会が16日、都内にて行われ、ダブル主演を務める萩原利久と八木勇征が登壇。ドラマ『美しい彼』シーズン2の放送決定も発表された。

『美しい彼~special edit version~』は凪良ゆうのぢ人気BL 小説を萩原利久、八木勇征でドラマ化した「美しい彼」(全6話)の再編集版。

 国内のみならず海外からも多くの反響を得ていることに感激する2人。

八木が「言葉を越えて伝わるものがあるんだと感じたときには、表現者としてうれしい気持ちになりました」と言えば、萩原も「朝、起きてインスタ開いたら急に…」と海外ファンからの熱いメッセージが殺到し驚いたことを振り返った。

 ドラマを機に、すっかり意気投合した様子で「ちょくちょく会っていた」という2人。

 FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーとして活躍する八木が「去年、僕はFANTASTICSとして一年中ライブをやっていた。年末もギリギリまで、大みそかのライブをやってから歌番組で歌唱していたんですけど、利久からも“見たよ”と連絡もらいました」と振り返りつつ「それこそ僕も(萩原が出演した年末番組の)『逃走中』で(萩原が)捕まるところを見ていて。(捕まるのが)早い、と思いました」といじると、萩原も「けっこう頑張ってたんだけどな(笑)」と苦笑した。

 また、この日は待望のドラマシーズン2の放送決定も発表。会場が感激の拍手に包まれると、2人も「やっと言えた!」と笑顔。シーズン2は、4月7日公開の劇場版と同時並行で撮影していたといい、八木は「喜んでくださる人たちを目の当たりにすると、より実感する。あともう少しなので楽しみにして」、萩原も「早く発表したいなと思ってて。けっこう前に聞いていたので絶対に口を滑らせて言わないように、と…(笑)」と発表を楽しみにしていた様子で、シーズン2と劇場版公開に向け盛り上げていた。

『美しい彼~special edit version~』は3月10日より1週間限定公開。『美しい彼』シーズン2は2月7日からMBS/TBS「ドラマイズム」枠にて放送開始。『劇場版 美しい彼~eternal~』は4月7日より公開。

ジェンダーで起こる問題と、ジェンダー社会に生きる私たちの幸せって?内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第2話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.15 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。1月11日に放送された第2話では、主人公・桃江の働くデザイン会社「スタジオデルタ」を取り巻く個性豊かな登場人物たちが勢揃い。無性愛、トランスジェンダー、特殊性癖など……多様なジェンダーを持つ人々が登場し、それぞれ悩み、苦悩している。

人とは違うジェンダーに苦悩する登場人物たち

 第2話は、主人公の大森桃江の周囲の人間関係が一気におさらいされた。付き合った彼女の浮気で深く傷つき、セカンド童貞となってしまった上に処女信仰を持ってしまった林勝(後藤剛範)。そして、そんな林に想いを寄せる、トランスジェンダーの凪(ゆうたろう)が登場。

 恋愛経験が少なく、異性に対して正直な態度を取ることしかできない林は、外見の整った凪に好意を抱きつつも、自分の中にある違和感を許せない。その結果、いつも凪にどっちつかずな態度を取ってしまい、いつも結果的に傷つけてしまう。処女信仰と恋愛経験の少なさゆえに、女性の本質を見抜くことのできない林。その恋愛遍歴は、林をセカンド童貞に追い込んだ最初の彼女と、別れたばかりのお隣りさん、ソープ嬢・梢……のみだ。

 セクシャリティゆえに傷ついた経験も多い凪は、林に再三「異性で傷ついた心は、異性で癒やす」ことを勧めてきた。しかし、正直者で不器用な林は、2人の元カノのことを引きずったまま、凪に頼ることを怖がってしまう。

 来世ちゃんは、とにかく一方通行の恋愛が多い。実際に男性に受け入れてもらったこともある凪も、今はストレートの林を好きになったしまったからこそ、苦しんでいる。主人公の桃江も、自身の外見に自信がなく、風俗嬢にガチ恋している檜山トヲル(ラバーガール・飛永翼)も……片想い地獄だ。

 もしかしたら現実世界も同じなのかもしれない。心に秘めている人がいても、周りにはそれを打ち明けない人もいる。好きな人が自分を好きになってくれるなんて、ある意味奇跡的なことであって……その上自分のジェンダーを受け入れてくれることは、さらに奇跡なのかもしれない。

 後半では、無性愛者(アセクシャル)の高杉梅(太田莉菜)のところに、親友がやってくる。梅ちゃんの友人のりんごちゃんは、グロテスクさに興奮を感じる「リョナラー」。現実にはできないことに性的興奮を覚える自分のことを「異常性癖持ち」と自称するりんごちゃんは、彼氏にそのことをカミングアウトしていない。

 気づいた時には血や肉片に興奮を覚えていたりんごちゃんだが、現実でそんなことをすれば大変なことになってしまう。だから彼女は彼氏には自身の性癖を伝えず、実際の情事では脳内で妄想することで終わりにしている。

 性癖も性自認も単なる「趣味」ではなく、ひとつの個性だ。それが人と違うというだけで、周りに打ち明けられなかったり、人から理解されなかったりして傷つく人がいる。

 今日本では、急速にジェンダーへの理解を進める動きがある。しかしそれはまだ発展の途上で、今もまだ自身のジェンダーで苦しむ人がいる。人の生活から、恋愛を切り離すことは難しい。そして、恋愛からジェンダーを切り離すことも難しい。だからこそ、彼女たちの悩みはなかなか尽きない。

 シーズン1からずっと、林に好意を持っている凪。たとえソープ嬢であっても、元カノの梢ちゃんを忘れられない林くん。そして彼氏とのわざとらしいほどのラブラブぶりを見せてくれたりんごちゃん。彼女たちの幸せは、今後どのように描かれていくのだろう。

自分らしい幸せの見つけ方って、なんだろう

 性の問題は自分だけで解決しづらいことも多く、根の深い悩みに発展しやすい。しかし、今回はちょっと明るい話題も。

 桃江の同期・高杉梅は無性愛者で、人を好きになるという気持ちが分からない。取引先の男性に言われる「御社の女性はみな美人で仕事もできて」「そういえば、〇〇さんが高さんのことタイプって言っていましたよ」など、相手は褒め言葉のように伝えてくることが、異性に女性として見られることが苦手な梅ちゃんにとってはセクハラなのだ。

 そんな梅ちゃんだけど、イラストを描くのが趣味で、SNSで漫画を投稿して、いいねを追うことが密かな楽しみ。ボーイズラブが好きで、恋愛漫画にもトライしている梅ちゃんの最近のブームは、漫画のために他人の恋愛や情事を想像してみることだった。

 妄想を繰り返した末に、まずは自身の経験をエッセイ漫画にして投稿してみることにした梅ちゃん。すると、漫画がネットで大バズ!無性愛者であるということを親にカミングアウトできておらず悩んでいた梅ちゃんだけど、彼女は「自分らしい喜び、幸せの見つけ方」を自分で模索している。

 性の問題はどこまで行っても私たちにまとわりついてくるけれど、性やジェンダーとあえて関わろうとせずとも、幸せになる方法を模索している人もいる。ジェンダーだけでなく、幸せのカタチだってそれぞれだ。来世ちゃんの登場人物たちは、周りと自分を比べてしまう人も多い。けれど、小さな夢を叶えた梅ちゃんを見ていると、なんだか元気になる。

 来世ちゃんを見ていると、それぞれの悩みに事情があるということが分かる。そのものが、悩みを抱えるのは自分だけではないというエールにも聞こえるし、頑張り方、人生の進め方もそれぞれなのだということが分かる。

 あなたは登場人物のうち、誰に共感しましたか?共感した登場人物がどうやったら幸せになれるのか、客観的に考えてみると、あなたの目指すべき「人生のゴール」も見つかるかもしれない。

 

(文・ミクニシオリ)

映画『美しい彼』“ひらきよ”の尊すぎる2ショットビジュアルと特報映像が解禁

2023.01.11 Vol.web original

『劇場版 美しい彼~eternal~』(4月7日公開)の本ポスターと特報映像が解禁された。

「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞した凪良ゆうの同名小説を萩原利久、八木勇征をW主演に迎えた人気ドラマの続編となる劇場版。無口で根暗な底辺“ぼっち”平良と、周囲を引き付ける美しく冷酷なカリスマ“キング”清居のラブストーリーを描く。

 真逆の男子高校生2人のすれ違う想いをみずみずしく描き、日本のみならず海外にも熱烈な“ひらきよ”ファンを生んだ「美しい彼」。

 今回、解禁となったのは、淡い黄色の花々に囲まれた平良と清居がこちらに印象的なまなざしを向けるポスターと、新たな物語を歩き始めた2人の切ない思いがあふれる特報映像。「何度だって 俺は君を探して、何度だって 恋をする。それが、俺の…永遠だ」という平良の清居への思いが込められたメインコピーも、ファンの期待を膨らませる。

 映画公開前には、ドラマ「美しい彼」を再編集した『美しい彼~special edit version~』が全国劇場にて1週間限定公開も決定しており、本編公開が待ちきれない。

『劇場版 美しい彼~eternal~』は4月7日より公開。

 

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