SearchSearch

後藤剛範演じる”セカンド童貞”とラバーガール飛永演じる”素人童貞”が逆に可愛い⁉ 内田理央主演『来世ではちゃんとします2』第3話〈ドラマでしゃべりたい〉

2021.08.27 Vol.Web Orginal

 

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。8月24日に公開された第3話は、内田演じる主人公・大森桃江ちゃんの同僚のメンタル童貞男子ズのこじらせ恋愛回となった。後藤剛範演じるセカンド童貞・林くんと、ラバーガール・飛永演じる素人童貞・檜山くん。恋愛経験の少ない彼らは、とにかく女性を見る目がなさすぎて……。


都会にいる非モテ系男子が抱える”こじらせ”

 

 

そもそも、セカンド童貞やら素人童貞やら、何回童貞に立ち戻るのかというツッコミがあるかもしれないが、オトコゴコロ……もとい童貞観に関しては、男性にとってもセンシティブなところがあるようだ。

 林くんはパンプアップしまくりの筋肉ダルマ系男子で、見た目だけで言えば、小関裕太演じる松田君よりも俄然男らしいわけなのだが……。現実にいる筋肉系男子も、見た目の男らしさとは反して、恋愛には奥手だったり、苦手意識を感じている人が多いような気もする。「オトコたるもの、こうでなくっちゃ!」という少々古臭い男性観が現代の女性の理想にフィットしていないパターンも多いし、そもそも人と向き合うよりも自分に向き合っていたいタイプも多く、面倒くさい人間関係を上手に構築できない人も多い。

 林くんも一言で言えば「素直なバカ」といった性格で、恋愛における駆け引きや匂わせっぽい行動は苦手だ。セカンド童貞とは”非童貞ではあるものの、一定期間ご無沙汰している人”のことなわけだが、林くんは過去、大好きだった元カノに浮気されたことでトラウマを抱えてしまい、なかなか恋が出来ずにいる。そして「清楚っぽい処女」しか愛せなくなってしまっているのだが、恋愛経験の少ない林くんは、女性が「清楚なのかどうか」を全く見抜けず、見当違いの恋愛ばかりする羽目になるのである。

一方、素人童貞の檜山くんは、ぽっちゃり眼鏡の風貌で、わかりやすい非モテ男子。服装にも体型にも頓着なく、恋愛には無縁そうにも見えるが、学生時代には一応彼女がいたことがあるらしい。そんな中、社会人になって恋愛にご無沙汰なタイミングで風俗に行ってしまい、中川知香演じる風俗嬢・心ちゃんにガチ恋してしまう。

 男性はお金さえ出せば、可愛い女の子を抱くチャンスは多い。自分のスペックや外見、性格に関係なく好みの女性と過ごす時間を得ることができる、と考えればある意味夢はある。風俗嬢はそんな男性客に一時の夢を見せてあげるべく、数時間の恋人を演じてくれているわけなのだが、檜山君のような非モテ男子だと、だんだん夢と現実の境目がわからなくなってしまうのである。風俗での恋愛は、あくまでお互いに”お遊び”であるべきなのだが、現実で恋愛できていないと、お遊びの恋愛にもすがりたくなってしまうものなのだ。

 

藁みたいな疑似恋愛にもすがりついちゃうのが「非モテ」…

 

第3話はそんな「非モテ男子ズ」が、美女に振り回されながら展開していく。破格な”おねだり”をされて悩む檜山君と、清楚”風”な女性が気になってしまう林君。

冷静に考えれば、普通の恋人同士でもありえないような額のおねだりをされたり、付き合ってもいない男性に頼りまくるということ自体が”地雷女”の行動であると分かる。しかし、愛に飢えている非モテ男子の頭はサッパリ冷静になれない。恋愛から遠のいている期間の長い非モテ男子ズは、恋愛に性欲も混同させてしまいがちだ。性欲の前では、男性は理性的に物事を考えられない。計算高い女は、その事実も分かった上で、上手に女性性を武器にする。触れて抱けちゃいそうな美女が目の前にいるだけで、非モテ男子の脳は性欲と恋愛の区別がつけられなくなってしまうのだ。

普通の男子なら、一回抱いてしまえば性欲が落ち着き、感情も冷めてしまうことも往々にしてある。男性が女性に対して、第一印象で抱く好意の中には、多くの場合性欲が含まれてしまう。その性欲を差し引いて残った感情が、純粋な恋愛感情の総量となる。大人としてワンナイトの情事を数度経験したことがある男性ならその事実を分かっているはずなのだが、非モテ男子ズはそんなことを知らない。だからこそ、長い間性欲と恋愛感情を混同させてしまうのだ。

しかも、恋愛をフィックスさせることも得意でない。触れて抱くことができそうな女性を目にしても、グッと踏み込めない謙虚さを持っているのが、非モテ男子ズなのだ。恋愛で成功体験の少ない彼らは、どうしても恋愛に対して臆病になってしまう。だからこそ、女性から見れば分かりやすく「計算高そう」「性格悪そう」「あざとそう」に見える女性の、小悪魔行動にも上手に釣られちゃうのである。自分からいけない分、スキっぽいものが演出されている女性に惹かれてしまうし、女性への憧れも強い分、分かりやすく女性っぽい人に弱い。

今回の林君と檜山君の疑似恋愛のお相手は、清楚風には見えてもどう考えてもクセが強い。とにかく檜山君も林君も、目の前にいる女性の本質を全く見抜くことができない。確かに、女性の「本音と建前」を見抜くのは、男性にとって至難の業だが、とにかく非モテ男子ズの頭の中はお花畑なのだ。都会の会社に務めていたりすると、身の回りには松田君のような「モテ男」が周りに存在してしまう。どうしたって比べるし、なかなか恋愛しなくてもいいか、とも思えない。そんな時に「恋愛っぽいもの」が目の前に転がり込んできたら……腐っているかどうか吟味する前に、まずお腹を満たしたくなってしまう。まっすぐな非モテ男子は、そういう単純さを持っているのだ。

 

盲目な童貞マインドも、裏を返せば可愛らしい?

 

脇目を振れるからこそ、自分だけを好きになってはくれないモテ男と、好きになったら大切にしてくれるけど、どこかイケてない非モテ男……。どちらと一緒にいるのが幸せなのか、女性にとっての永遠の命題とも言えるかもしれない。

しかし、よくよく考えてみると、林君も檜山君もとにかく好きな人にまっすぐだし、一途な人なのだ。桃ちゃんのモテモテセフレたちや、松田君のようなゆるゆるヤリチンよりも、本当に恋人ができた時はきっと、彼女を第一に考える素敵な彼氏になってくれるはずなのだ。
第3話では非モテ男子ズのダサ〜いところが際立ってしまっているのだが、これも一途な恋心ゆえと思えば可愛らしい。そんなに稼いでいなくたって、可愛くお願いすれば高級なプレゼントを買ってくれて、しかもそのあざとさを性格が悪い、とは評価しないでいてくれる、ある意味の懐の深さ……。「彼氏には自分のことを一番に考えていてほしい!」というワガママ女子ほど、セカンド童貞系男子と一緒にいる方が幸せなのかも。

 

(文・ミクニシオリ)

山下智久「神の雫」海外ドラマ化作品に一流ワイン評論家役で主演!“神咲雫”はフランス人女性キャラに

2021.08.24 Vol.Web original

 俳優・山下智久がオンライン動画サービスHulu手掛ける国際ドラマ「Drops of God/神の雫」(仮題)で海外ドラマ初主演を果たす。

 原作は、世界中で愛され、日本のワインブームに火を付けた日本の伝説的大人気漫画『神の雫』(作・亜樹直 画・オキモト・シュウ/講談社)。レジェンダリー・テレビジョン(アメリカ)をはじめ日仏米の4社が共同制作する。

 本作で描かれるのは、東京で息を引き取ったワイン学の権威アレクサンドル・レジェの一人娘カミーユが、父の残したワインコレクションを相続するべく、アレクサンドルの弟子で、若く聡明なワイン評論家・遠峰一青との対決に挑む物語。

 今回のドラマでは、原作漫画で物語の中心となっている“神咲雫”という男性のキャラクターが、フランス人女性・カミーユという設定になっており、山下はカミーユとの対決に挑む、完璧主義者のワイン評論家・遠峰一青を演じる。カミーユ役は、フランスの新進気鋭の女優フルール・ジェフリエ(『エル ELLE』)が演じる。

 本作で海外ドラマ初主演に挑む山下は「僕にとってのワイン学のバイブルでもあるこの作品に出演させていただく事をとてもうれしく光栄に思います」と喜びつつ「ワインの魅力や奥深さ、そして人間模様、さまざまな要素が複雑に絡み合い、成り立つ奇跡を皆様に感じてもらえるよう、真摯に作品作りに向き合って参ります。自分史上最長期での、海外での撮影ですが、海外チームと心一つに同じ気持ちで、より良いものを作れるよう切磋琢磨していきます。そして僕自身も、遠峰一青という役を通して成長できるよう頑張ってまいります。完成を楽しみに待っていてください」と、意気込みのコメント。

 原作の著者・亜樹直氏も「神咲雫をフランス人の女性が演じ、遠峰一青を日本の人気俳優、山下智久さんが演じてくれるというではありませんか!作者の私たちも、どのようなドラマになるか、いち視聴者としても楽しみです」と期待のコメントを寄せている。

 Huluオリジナル「Drops of God/神の雫」(仮題)は2022年 世界同時放送・配信開始、日本ではHuluで独占配信の予定。

町田啓太が忠犬系男子! 江口のりこ、赤楚衛二と10月スタートの『SUPER RICH』

2021.08.23 Vol.Web Original

 

 町田啓太が、江口のり子が主演する新ドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系、10月スタート)に出演することがわかった。幸せのカタチはスーパーリッチだと考えるキャリアウーマンのジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描もので、完全オリジナルドラマ。苦悩を抱えながらもひたむきに生きるアラフォー女性のリアルな心情を描き出す。

 町田が演じるのは宮村空。江口演じる主人公の氷河衛が経営する会社の仲間であり、その優秀な右腕。しっかり者でクールな性格だが、誰よりも破天荒な主人公をリスペクトし、忠誠心を持っている。衛のためなら何でもするという姿勢に、周囲から忠犬と言われることも。ただ、彼がそこまで尽くすのには何か理由があるようで……。

 町田は出演にあたって「内容を聞けば聞くほど挑戦的で魅力たっぷりの本作に参加できることを、大変うれしく思っています。台本を読み、オリジナルストーリーで展開が早く、次々に出てくる魅力的な登場人物たちがどうなってしまうのだろうかと、この先が気になってしかたありませんでした」と、コメント。

岡田健史「命がけで演じることができた」大河ドラマ『青天を衝け』で壮絶な最期

2021.08.23 Vol.Web Original

 

 大河ドラマ『青天を衝け』は、22日、第25回「篤太夫、帰国する」を放送した。パリから帰国した篤太夫(吉沢亮)は仲間たちと再会し、自分が日本から離れていた期間に起きたドラマティックなできごとや、成一郎(高良健吾)、惇忠(田辺誠一)のその後を知らされ、激闘の中で行方が分からなくなった平九郎(岡田健史)の最期も描かれた。

「最期のシーンは、変な話、僕でなくても壮絶なシーンになると思います」と、話していた岡田。「自分が見て演じてきた平九郎の事を信じながら迎えました」という最期のシーンを多くの視聴者が涙を流して見守ったようだ。

「平九郎の最期のシーンの撮影の時には自然と涙があふれていました。天国で渋沢平九郎さんが『お前に演じてもらって俺はうれしい』とか思ったりしてくれたかな、と言う思考にいたった結果なのですが、実在の人物の最期を演じることで、こういうふうな気持ちになるんだなと新鮮な思いでした」

 『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。

小関裕太演じる草食顔クズ男子が「普通の女の子」をメンヘラ化させちゃう理由って…? 内田理央主演『来世ではちゃんとします2』第2話〈ドラマでしゃべりたい〉

2021.08.21 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。8月18日に公開された第2話では、小関裕太演じるヒモ気質のタラシ男子・松田健にスポットライトが当たった。甘いマスクと柔らかい物腰で、数多の女の子を「ゆる〜く」たらしこんじゃう松田くんが、セフレガールのこじらせに巻き込まれちゃった結果……?

小関裕太がヒモ気質なクズ男子熱演

 小関裕太演じるクズ系ヤリチン・松田君は、内田理央演じる主人公・大森桃江ちゃんが働くデザイン事務所の同僚だ。会社ではスマートに仕事をこなす松田君だが、会社を一歩出れば、LINE履歴にはその日過ごせる女の子を探すための連絡先がズラリ。長身で細身、中性的なミディアムパーマヘアで、見た目はいわゆる「草食系」な松田君だが、今どきは男らしすぎる男性よりも、しつこすぎない塩系イケメンのほうが地雷度が高め……という世の中のクズ男事情が、しっかりドラマにも反映されている。SNSでも「フィット感が半端ない」「ベストキャスト」との声が高い。

 第2話では、そんな松田君の囲っているセフレガールズの筆頭・亜子ちゃん(小島藤子)とのこじらせバトルが勃発。松田君のずさんなLINE管理のせいで、亜子ちゃんに他のセフレたちや元カノとのLINE履歴を見られてしまう。仕事が忙しい松田君の急な誘いに応じちゃうばっかりの「都合いい系女子」の亜子ちゃんだが、松田君にはガチ恋している。

 主人公の桃ちゃんは、経験値の多さゆえか、本命のセフレボーイに対しても本気でわきまえてしまう部分があったが、亜子ちゃんのほうは彼女にはしてもらえないと分かっていても、松田君にメンブレ(メンタルブレイク)をぶつけてしまう。LINE履歴を見てメンタルが崩壊した亜子ちゃんは、翌朝松田君の手足をしばり、軟禁してしまうのだ。

 ドラマ内ではコメディー調で描かれているが、こういう男女関係のこじれはリアル世界でも意外とよくあることだったりする。例えばホストとホスト狂いの女の子の関係だったり、既婚者と独身の不倫関係だったり……愛情のパワーバランスが崩れると、途端に人間関係は簡単に崩壊する。

 

「普通の女の子」と「メンヘラ製造機」の相性の悪さ

 構図としては、亜子ちゃんが松田君を軟禁しているので、セフレでしかないのに立場をわきまえない「メンヘラ女子」に見えるかもしれない。しかし、亜子ちゃんも普段は昼間会社で働く普通のOLで、松田君を軟禁したあとも「とんでもないことをしてしまったのではないか」と後悔するような心情も見える。本気で愛に狂いきっているわけではないし、一般的な倫理観を持つ普通の女の子なのだ。

 しかし、松田君の振る舞いがあまりにも「メンヘラ製造機」すぎることとの相性が悪すぎる。松田君は桃ちゃんのセフレたちのような「ハイスペモテ男」とは異なり、スペックで男らしさを匂わせる男性ではない。しかし、とにかく上っ面が優しい。仕事が忙しい松田君のような男性は「今日が楽しければそれでいい」と思っている。妙齢の女性が男性に求めるような堅実さや誠実さを持つことを面倒に思っているし、顔がいいだけあって、上っ面だけでも優しくしておけば簡単に女性が一本釣りできちゃうので、表面的に女性に優しく振る舞うことが上手なのだ。

 情事後、重たい態度を取る女性に対し心底面倒そうな表情を見せながらも「やることはやっちゃう」のが松田君のような男なのだ。回数を重ねるごとに自分への好意を深めていく女性に対し、松田君は「どうして女はセックスすると、それ以上の関係を求めてしまうんだろう」なんてひとりごちる。面倒なら抱かなければいいのに、性欲には勝てないし、ストレス発散としては必要な部分もあったりするので、あまり深く考えず「まあいいか」とちょっとお高いサプリを飲む時くらいの感覚で、簡単に女性に手を出す。そんな男性に真剣さを求めたって返ってくるわけもないのだが、亜子ちゃんのような「普通の女の子」は、情事の後は愛が返ってくることが当たり前、と思っているので、思うように自分を愛してくれない松田君のような男にどんどん沼っていくのだ。

 飲み会に行くとよく「オレってメンヘラ女子とばかり付き合っちゃうんだよね」と武勇伝のように語る男性がたまにいるが、そういう男性はメンヘラ女性が好きなわけではなく、恋人との関係づくりや女性のメンタルケアが下手で、付き合うと普通の女の子のメンタルすら破壊してしまうのだ。シンプルに地雷すぎる。好きな人がもしそういう発言をしていたら要注意だ。

 

「都合がいい時に優しい人」は、自分を幸せにはしてくれない

 亜子ちゃんとの軟禁生活の中でも、松田君はとにかく亜子ちゃんのテンションを上げたり下げたり、悪気なく人を振り回しまくるのが上手だ。同僚からの電話では「今彼女の家にいるんだよね」と言い放ち、小耳を立てている亜子ちゃんの気持ちを盛り上げたかと思えば、元カノからの電話では「同僚と一緒にいるんだよね」なんて、息を吸うように嘘を付く。そうかと思えば、仕事終わりの亜子ちゃんのためにご飯を作って待っていたりする。これだけ、一貫しない行動で振り回されれば、普通の女性なら「この人、私のことどう思ってるんだろう」「何考えてるんだろう」とこんがらがってしまう。

 だいたいの場合、何を考えているか分からなく見える時の男性は、何も考えていない本能で行動している、と思ったほうが堅実だ。自分にとって損がない時、自分に余裕がある時なら、セフレの女の子にも優しくできるが、自分にとって都合が悪い時は、優先順位を下げてしまう。結局はその程度の関係だし、期待したところでこの先、発展はないのだが、都合のいい時は優しくしてくれるので、普通の人はどうしてもその優しさに期待してしまうのだ。

 そしてこういう男性でも、本気で好きになった女性には心から優しくなったりするのだ。どうでもいい人に対してはそれなりというか、都合のいい時にしか優しくできないし、本当に手に入れたい女性に対しては、もちろん真剣に取り組むのだ。

 メンヘラ化している人は、好きな人のことを説明する時に「優しい時もある」とよく擁護するが、都合のいい時に優しいだけの人は、自分を幸せにしてくれるわけではないと思った方がいい。男女逆でも然り、である。

 結局、身体的に軟禁なんてしてみても、人の心を縛り付けることなど、到底できない優先順位も上がらない。そんなことを学ばさせられる第2話だった。

 

(文・ミクニシオリ)

 

岡田健史「こんなにも濃厚に生きる事ができるのかと」大河ドラマ『青天を衝け』で手応え

2021.08.21 Vol.Web Original

 

 放送中の大河ドラマ『青天を衝け』が好評だ。東京五輪のための放送休止もあったものの、時代は江戸から明治へ、人の装いは和装から洋装へと劇中やストーリーのドラマティックな変化を多くの視聴者が見守っている。

 そんな中、気になるのが岡田健史が演じる平九郎だ。栄一の養子となった平九郎のこれからは、どうも明るいものとは言えなさそうだ。

 平九郎を演じて約1年。そのなかで変化や新しい気づきもあったと岡田はいう。

「何かが変わったのではなく、新しく発見したものが追加されていった、という感覚です。実在の人物を演じることは膨大なエネルギーを要すると共に、こんなにも濃厚に生きる事ができるのかという驚きもありました」

 岡田が実在の人物を演じたのは初めて。

「先の展開やその最期がどのようになるか分かっているからこそ、簡単には演じることができないことに気づかされました。もちろん、架空の人物を作るのも難しいのですが、それとは異なる大変さがあり、命を削るというか、まさに命がけで演じることができたという手応えを感じています」

松岡昌宏に後輩・戸塚祥太が胸キュン?「もし僕が女性だったら確実に…」

2021.08.17 Vol.Web original

 

「連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル」の完成報告会見が17日、都内にて行われ、松岡昌宏、泉里香、池田鉄洋、戸塚祥太(A.B.C-Z)、内片輝監督が登壇した。

 警察内部の不正を追うプロ集団・警視庁人事一課監察係の戦いを描くハードボイルド・サスペンス。

 主人公・佐良正輝役でWOWOWドラマ初主演に挑む松岡は、自身とは正反対のタイプという役どころに「この佐良という男にはまったく自分に似た部分が見当たらなかった」と苦心したことを明かしつつ「今までしたことのない芝居ができて楽しかった」と充実の表情。

 事務所の先輩である松岡とドラマ初共演を果たした戸塚祥太は「勉強することだらけ。カメラが回っていないときには普段の松岡さんでいてくれるのに、カメラが回った瞬間に佐良になる。どうやってやるのかな、これがスターか、と思いました」と感嘆。後輩からの大絶賛に松岡も「メシおごってやる」とにっこり。続けて戸塚が「クランクインしたとき、自分が少しブレていたところがあったのですが、松岡さんを見ていて、頑張ればこういうところにいけるかもしれないと目標が定まりました」と熱く語ると、松岡も「事務所の先輩後輩とはいえプロなので、現場では後輩として見てない。先に始めた自分としては食われちゃいけない、と刺激を受けました」。

性依存女子の婚活に今どきの「こじれ」を垣間見る…内田理央主演の『来世ではちゃんとします2』第1話<ドラマでしゃべりたい>

2021.08.14 Vol.Web Original

 内田理央が主演するのドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。人気漫画原作のこのドラマ、テーマは”性の多様性”。内田理央演じる主人公は、デザイン会社で働く普通のOL……と見せかけて、なんとセフレ5人持ちの”性依存系女子”だ。会社の同僚たちも、それぞれが”性のこじれ”を抱えている問題作の第1話は、主人公のアラサー婚活エピソードだった。

性依存系女子の性生活の乱れにあ然…?

都会で働く妙齢の男女の、性や恋愛の”こじれ”を描いていく『来世ではちゃんとします2』。1話ではしょっぱなから、平日5日かけて、かわるがわるセフレに抱かれていく、主人公の大森桃江(愛称:桃ちゃん)を演じる内田理央のベッドシーンが連続。

セフレの肩書も、本命から順番に「性癖のこじれた商社勤務イケメン」「性格の屈折した広告代理店マン」「体力と性欲のすごいメーカーマン」「イケメンフリーター」「元非モテの投資家」と、文字面を見るだけでも圧巻だ。本作は2020年に放映された前作の続きからのスタートになるので、桃ちゃんとセフレたちとのこじれエピソードは、前作を見たほうが詳しく知ることができるかもしれない。

一般的な性の倫理観を持った人々からしてみると、桃ちゃんの乱れた性生活は一見、目を疑うような光景に見えるだろう。しかし、性の多様性が進む世の中のどこかでは、桃ちゃんと同じように性を謳歌する女性も、いるのかもしれない……そんな”多様性”にふれることができるのが、本ドラマのひとつの醍醐味なのである。

リアルすぎる婚活事情に共感の嵐

そんな桃ちゃんだが、同僚との会話の中で急に、自分の”先延ばしグセ”を自覚する。ああだこうだと言いながらセフレばかりが増え、27歳時点で本命彼氏がいないことに焦りを感じた桃ちゃんは突如「婚活」を宣言するのである。その流れで人生ではじめての「回転寿司系婚活パーティ」に出席するが……このへんの流れはすごくリアルで、アラサー女子や婚活勢なら共感しちゃう人も多そうだ。

勢い勇んで、清楚風ワンピースで婚活パーティーに参戦するも……回転寿司のようにまわってくる、リアルすぎる「地味メン」たちに、男好きの桃ちゃんですら気が滅入る。婚活パーティという場所は、たしかに結婚願望の強い人と出会うことはできるのだが、そもそも5分かそこらしかない自己紹介タイムで、婚活パーティに来るような特徴のうす〜い異性に興味を持つなんて、甚だ不可能に近い話なわけで。初対面なんて、結局は外見やスペックでしか、相手を判断しようがない。しかし、婚活パーティに来ている人々は突出したスペックを持たない人たちばかりなので、男女ともに見た目のいい人、稼ぎのいい人に人気が集中し、大規模なパーティに行っても、誰ともマッチングせずにとぼとぼ帰る男女も多い。

桃ちゃんも結局見た目から入って、パーティで一番のイケメンに目をつけるも、痛い目を見て帰る羽目になる。最後は「どうでもいい人の本命になるより、好きな人に遊ばれていたい!」なんて言って、結局またセフレに会いに行ってしまうのだ。

本当は地味でも、優しくて自分を愛してくれる男性を選んだ方が、最終的には結婚に近いはず……そう分かっているのに、桃ちゃんにはそれができない。いわゆる「こじれ女子」な思考回路にズブズブハマっているわけだが、これには世の中のこじれ女子、全員が首を縦に振りまくっているはず。「幸せになれるっぽい人」がどういう人かは分かっていても、自分の好みや理想は簡単に曲げられないし、曲げてみようとすら思えないから、何回やっても空振りの恋愛。同じミスを繰り返しちゃうワケである。

「自分を幸せにはしてくれない、自分の好きな人」と折合をつけながら過ごしていく日々と「自分を幸せにしてくれる、あまり興味のない人」と過ごす日々……果たして、どちらの方が幸せなのだろうか。

「こじらせ女子」の裏側にいる「こじらせ男子」たち

こじらせ桃ちゃんを定点観察することで、こじらせ女子と関わる男子の「こじらせ」を垣間見ることができるのも、本ドラマの隠れた見どころだ。5人もセフレがいる桃ちゃんだけど、最推しの「性癖のこじれた商社勤務イケメン」、A君にはガチ恋だ。しかし、彼には本命彼女がちゃんといて、桃ちゃんとの情事の後でも、平然と彼女からの電話を取って「仕事中だよ」と大嘘をつく。そんな光景を横目に、セフレとしてわきまえた聞き分けのいい行動を取ってしまう桃ちゃん。

婚活パーティのイケメンといい、ハイスペ商社マンのA君といい、見るからにレベルの高い男性にはやっぱり本命がいるものだし、しかもその上平気で浮気をしている……ということなのだ。世の中すべてのイケメンがこうではないかもしれないが、言われてみると自分の周りのイケメンも、こういうことをしている時期があったような気もする。

イケメンはイケメンなりに、女性とは異なる「こじらせ」を抱えているのだろうが、彼らと関わることで泣きを見るのは、セフレである桃ちゃんもそうだし、時と場合によっては本命彼女かもしれない、というのが恐ろしいところである。外見やスペックなど、人柄以外の部分で異性から人気を集める人間は、どうも恋愛的にこじらせを抱えやすくなる傾向が強い。

しかも、こういう男性たちの「こじらせ」をより助長させていくのもまた、桃ちゃんのような”都合のいい女”たちなのだ。作中では桃ちゃんがA君を好きな理由、というのはあまり詳しく語られないのだが、桃ちゃんから出るA君への心の賛辞といえば「顔がいい!」「ハイスペ!」くらいなので、結局はA君もぶら下がっているスペックでモテているのだろう。その結果かどうかは定かではないが、A君は性癖を相当にこじらせており、その欲求を発散するために、夜な夜な自分の都合のいいタイミングで、桃ちゃんを自宅に召喚するのである。

結局、カラダを武器に”膣モテ”してしまい、本命彼氏ができず悩む桃ちゃんも、スペックを武器にモテた結果、性癖をこじらせてしまっているA君も、ある意味同じ穴のムジナというわけである。ハイスペ男を抱けば抱くほど、桃ちゃんのような女の恋愛観はこじれていくし、桃ちゃんのようなセフレを作れば作るほど、A君のようなモテ男の倫理観もこじれていくのだ。

まさに、こじらせのループ。どちらも救いようはないのだが、多くの場合女性の方が焦りを感じはじめるのが早いものなので、無難な30代を平穏に過ごすためには、桃ちゃんも早く目を覚ました方がいいのかもしれない。これがなかなか難しい、というところもまた、共感ポイントの一つではあるわけだが。

独身キャラクターばかりのこじれラブコメに安心感

『来世ちゃん』は原作漫画も若者からの指示が強く、SNSではドラマ化に関して「ナイスキャスト」「原作に忠実で面白い」などのコメントが多く寄せられているた。登場するキャラクターは独身ばかりなので、未だ道半ば、人生に悩んでいる最中の独身たちにとっては、いろいろなモデルロールモデルを見ることができる作品だ。

深夜枠ドラマということもあり性描写はちょっぴり過激だが、うまく笑えるくらいの範囲で収まっているところもいいよかった。深夜枠ドラマはシリアスな不倫モノも多いが『来世ちゃん』はテーマこそ尖っているものの、全体はコメディ調なので安心して見られるることができた。

『来世ちゃん』では今後も、さまざまな性の価値観を持つキャラクターたちの日常がリアルに描かれていく。人生にも価値観も正解なんてものはないが、誰かの一例を見ることで、共感できたり安心できたり、価値観が広がったりするということはある。誰でも一度は考える「結婚」という岐路の曲がり方に悩む人、または結婚してしまって、刺激的な恋愛からは遠ざかっているという人の目から見ても楽しめるかもしれない。

綾野剛がロビンマスク! 眞栄田郷敦主演のドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』

2021.08.12 Vol.Web Original

 

 綾野剛がWOWOWオリジナルドラマ『キン肉マン THE LOST LEGEND』(10月8日スタート、23時30分~)でロビンマスクを演じることがわかった。
 
 綾野が演じるのは、劇中で園子温が監督する映画『キン肉マン』の実写版映画『MUSCLEMAN』のプロデューサーであり、ロビンマスク役を演じるという役どころで、ストーリーの展開する重要人物。映画を阻む謎を追うように調査の指揮を執る。

 綾野は、撮影について、「プロデューサーとしても俳優・綾野剛としても迷わない強さと精神力がとても重要でした。 やると決めたら迷うな、やる前は死ぬほど悩んでいい。ちょっとでも迷いそうな事柄が生まれたら精神的に抜刀する。そういう意味で、撮影中は刀が歩いているような状態でした」と振り返ると、「今作のようなドキュメンタリードラマ作品への参加をおすすめします。やってみて、一回ぶっ壊れるのもいい。本当の“現実”と自分の中に作っている“現実”。その業火を両方同時に味わう事ができる。毒見に一見の価値。」とコメントしている。

志尊淳「リスペクトを芝居にリンクさせたい」 渋沢栄一を支える親友役で初大河<青天を衝け>

2021.08.07 Vol.Web Original


 大河ドラマ『青天を衝け』は現在、栄一(篤太夫)らが刺激を浴びるように刺激を受けるパリと大きな変化が起こる日本が、舞台として同時進行で描かれている。

 蒸気機関やエレベーター、凱旋門の上から眺めるパリの街、そしてパンにコーヒー。栄一が初めて目にするものに対して目を真ん丸にし、髪を整え洋装へと変化していくなかで、注目すべき人物も続々登場。そのひとりが栄一とともに徳川昭武の随員としてパリ万国博覧会へと派遣された杉浦愛蔵(譲)だ。演じているのは志尊淳。大河ドラマに出演するのは初めて。

 第21回で初登場した際には、攘夷の志士たちや江戸や京都で策略を巡らす荒っぽい武士たちと比べ、凛としていて品があり、涼しげな印象だった。さらにパリにわたってからは冷静で堂々とした姿に安心感を覚えた。

 歴史にはさほど関心を持ってこなかったという志尊。杉浦愛蔵とは『青天を衝け』で出会った。

「武士の時代に生まれてきた人ですが良い意味で武士らしくない、そんな方なんじゃないかという印象を受けました」

 パリで栄一と親交を深め、後には親友ともなる。ひと足先に帰国が決まり、栄一から家族への手紙を託された。杉浦は今後、渋沢を全力でサポートしていく。

「自分ができないことを身を削って突き進んでいく姿に感化されることってあると思います。この人(栄一)にどんどん先に走っていってほしいと思うから支えたいという気持ちが強いんだと考えています」

 志尊自身も渋沢栄一を魅力的だという。

「どの時代においても、時代を切り開いていったり、奮戦している人はいるんですが、あの人は本当にすごかったって思うのは後になってからで、その時は気づかない。渋沢さんがいろんなものや人を背負って前に向かって歩み続ける姿は素晴らしい。何かに自分を捧げて没頭できるのって魅力的ですよね」

 そんな栄一を演じる吉沢亮とは同じ作品やイベントに参加したことはあるが、しっかりと一緒にシーンを重ねていくのは初めてだそう。

「僕が吉沢さんにリスペクトを感じるところ、魅力を感じるところ、そういう空気感を芝居にリンクさせられたらと思います」

 杉浦の活躍ポイントはこれから。

「(日本に)戻って静岡に入り、そして大蔵省へ出仕してからが杉浦が経験してきたことが生かせるタイミング。求められる部分も増えてきます。杉浦としてプライドを持って、その功績を役を通じて伝えていきたいという気持ちです。なされたことはすごいのに、これまでスポットライトが当たってこなかった方。少しでも杉浦愛蔵という名が世間に広まって、語り継がれる人になってくれればという思いで、役と向き合っていきたいと思います」

 インタビューの中で「今回は渋沢さんが主役ですけれども、僕は前に突っ走る人だけが主役だとは思っていない」とも語った志尊。「それぞれに役割があって、いろんなことを感じると思います。(杉浦の)支えるというのも大変な仕事ですが、そこに全力を注ぎたいなと思っています」と、意気込んだ。

 志尊演じる杉浦の今後に注目だ。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。次回、第24回は8月15日放送。8月8日には総集編と第22回、23回の再放送がある。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

前田敦子が田中圭演じる“死神さん”の「ストーカー」にして「使いっパシリ」役!?

2021.08.06 Vol.web original

 主演・田中圭、メイン監督・堤幸彦がタッグを組む配信ドラマ「死神さん」から、前田敦子の女性警官姿が公開された。

 原作は大倉崇裕の同名小説。“死神”という異名を持つクセモノ刑事・儀藤(田中圭)が、事件ごとに相棒を変えながら冤罪事件を再捜査し「逃げ得は許しません」の決めゼリフと共に真実を明らかにしていく、痛快ミステリードラマ。

 今回解禁されたのは、前田敦子が演じる“連絡係”メイのキャラクター動画。警視庁広報課所属の巡査長・南川メイは、儀藤が担当する冤罪事件において、さまざまな手配を受け持ちながら、儀藤と相棒の間を取り持つ“連絡係”として捜査をサポート。視聴者に事件の概要を説明する“ストーリーテラー”としての役割も担う、心強い存在だ。

 一方で、神出鬼没で予測不可能、儀藤が選んだ相棒の元に突然現れてSっ気のある言動で彼らを困らせたり、視聴者に向かって語りかけたりと、かなりクセの強いキャラクターであるもよう。儀藤の「ストーカー」にして「熱狂的なファン」であり、儀藤から「使いっパシリ」と呼ばれながらも、うれしそうに雑務をこなすというユニークかつキュートなキャラクターを、前田がどう演じるのか期待が高まる。

 Huluオリジナル「死神さん」は9月17日からオンライン動画配信サービスHuluにて9月17日から独占配信スタート(毎週金曜、新エピソードを配信。全6話)。

【メイキャラクター動画】https://youtu.be/Y_89JYXwuBg

Copyrighted Image