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鉄の女メリル・ストリープ 首相にアドバイス

2012.03.12 Vol.544

 米アカデミー賞主演女優賞を受賞したメリル・ストリープが7日、都内で行われた受賞映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(フィリダ・ロイド監督、16日公開)の来日会見に登壇した。

 同作でサッチャー元英首相を演じた。報道陣から「震災で国を救う課題を持つ野田首相にアドバイスを」と言われ、「演技のアドバイスをお求めならぜひ、いらしてください」と笑顔を見せた。

 この日は、英国旗が描かれた樽酒の鏡開きに大興奮。樽のなかの日本酒を指ですくってなめ、グーサインを作るなどご機嫌だった。

 前日6日に行われたプレミア試写会には、サッチャー元首相と同時期に首相だった中曽根康弘氏も鑑賞に訪れ、“首脳同士”が握手を交わす一幕もあった。


『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

2012.03.12 Vol.544

名女優が渾身の演技で挑んだ“鉄の女”

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©2011 Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute

 英国史上初、かつ唯一の女性首相となり、今なおその業績を称えられるマーガレット・サッチャー。当時の封建的な男性社会の中でも強力なリーダーシップを発揮した彼女を、人は“鉄の女”と呼んだ。そんな生きる伝説・サッチャー元首相の半生を、ハリウッドが誇る名女優、メリル・ストリープが熱演。『マンマ・ミーア!』に続くフィリダ・ロイド監督とのタッグにより“鉄の女”の生身の姿を見事、体現してみせた話題作だ。本作の演技により、ストリープは英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞ほか数々の映画賞で主演女優賞を獲得。さらに今年の米国アカデミー賞でも見事主演女優賞を受賞し、3度目のオスカーを手にした。先日の来日会見でストリープ自ら喜びのコメントを語ってくれたのも記憶に新しい。

 政治家を目指したきっかけ。初めて出馬した下院議員選挙での落選。生涯、彼女を支え続けた伴侶・デニスとの出会い。そして、政治家として頭角を現す一方で味わった孤独感…。“鉄の女”の涙に心揺さぶられる一本。

STORY:雑貨商の家に生まれたマーガレットは初めての下院議員選挙に落選後、心優しい事業家・デニスと結婚。しだいに政治家として頭角を現していくが、その一方で家族との時間を犠牲にして孤独を抱えるようになる。

監督:フィリダ・ロイド 出演:メリル・ストリープ、ハリー・ロイド他/1時間45分/ギャガ配給/3月16日(金)よりTOHOシネマズ日劇他にて公開 http://ironlady.gaga.ne.jp/a>


松山ケンイチ

2012.03.12 Vol.544

『僕達急行 A列車で行こう』

松山ケンイチmeets瑛太。数々の話題作で唯一無二の存在感を築き上げ、現在放送中の大河ドラマ『平清盛』では主演を務める松山ケンイチ。最新主演作は、故・森田芳光監督作による“人生を楽しむためのエール”!

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撮影・蔦野裕

 電車という趣味を通じて知り合った青年、小町と小玉。“電車が好き”という気持ちが、しだいに彼らの世界を広げ、つながりを作っていく…。松山ケンイチと瑛太が、鉄道ファン、いわゆる“鉄ちゃん”を演じる注目の一本。共演の瑛太の作品は数多く見てきたと松山。

「本当にいろいろな役を演じられてるので、実際の瑛太さんがどんな人なのか想像できなかったんです。一見、無表情な感じがあるじゃないですか。でも中に熱いものを持っている気がして。独特な空気を持った方だな、と思っていたんです。実際に会ったら、すごく柔らかい空気感の持ち主で、話をしていてもすごく自然体で、人を緊張させないので、そんなところがいいなと思いました。あと、やっぱり面白い方だな、と。(演技に)ちょこちょこ面白い動きを入れてきたりするんです。森田監督は、あまりアドリブを許さない方なんですけど、今回はわりと許したほうだなとおっしゃっていましたね(笑)。監督も僕らのやりとりを面白いと思ってくれてたのかな、と」

 出会いの一方、別れもあった。『椿三十郎』『サウスバウンド』で仕事をしてきた森田芳光監督との早すぎる別れ。

「昨年に森田監督が亡くなられて、監督の遺作になってしまったこともあり、本作には特別な気持ちを抱いてます。なるべく多くの方に見て頂きたいですね。森田監督のコメディーって、すごく独特なものがあるんですよ。笑わせようという、作られたコメディーではないというか。普段の生活のなかで“ニヤッ”とさせる笑いみたいなものがたくさんある。そんなところを、お客さんがどう反応するかを僕も映画館に見に行きたいです」

 思えば、松山演じる小町と瑛太演じる小玉の関係や人物像は、コメディー映画のセオリーからするとかなりユニーク。

「そのあたりは監督のこだわっていたところでもあるんです。よくあるボケとツッコミという関係になると普通のコメディーになるんです。監督は、そうなることをかなり嫌っているところがあって。とにかく真面目に楽しんでくれればいいから、と言われたんです。真面目にやればやるほど面白くなってくるから、と」

 小町にしろ小玉にしろ、もっとモテてもよさそうなのに…。

「でも僕だったら(彼女と2人で)電車に乗っている時に、1人で音楽を聴いたりなんてしないですね(笑)。イヤホンを片側だけでもあげればいいものを、小町は1人で聞いていましたからね、あれは相手も腹立つでしょ(笑)。2人とも“恋は鈍行”なんですよね」  同年代の同性から見た小町と小玉は? 「いい生き方してんな、とは思いますね。すごく充実している感じがする。僕ぐらいの年代になるとそろそろ地に足をつけてとか人づきあいも社交的にとか思うようになるんですけど、2人とも、そういうこともちゃんとできているし」

 松山自身の趣味は?

「将棋とか、ゲームをよくやるんです。勝負することが好きで。でも、瑛太さんはオセロがめちゃめちゃ強いという情報が入ったので“オセロやろう”とは言いませんでした(笑)。でも将棋とかやっていても会話ないですからね。瑛太さんとは、普通に酒飲みながら話したいです」

 小町と小玉の酒のつまみは電車。松山と瑛太の場合は、やはり役者について?

「打ち上げのときに、少しそういう話をしたんですよ。これからどんな作品やりたいかとか。僕も、これまでいろいろ面白い仕事をさせて頂いてきたと思っているんですけど、瑛太さんもそうだし。そういうことを話せる相手は大事ですよね」

 好きなものがあること。同じ情熱を持つ人がいること。それは人生の必需品。

「森田監督は、いつも楽しみながら現場にいましたね。そんなところも小町や小玉に通じているのかな、と思います。そんな、人生を楽しんでいる感じが見ている人に伝わればいいですね」

 松山ケンイチの“芝居が好き”という気持ちが、人生の楽しさを感じさせてくれる。そんな贈りもののような作品だ。

(本紙・秋吉布由子)

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『僕達急行 A列車で行こう』

監督:森田芳光 出演:松山ケンイチ、瑛太他/1時間57分 /東映配給/3月24日(土)より丸の内TOEI 他にて公開 http://boku9.jp
©2012『僕達急行』製作委員会


七変化する田中麗奈

2012.03.05 Vol.543

映画、大河ドラマなど出演作が続々登場!

田中麗奈が輝いている。出演映画が続々公開、大河ドラマ『平清盛』でも出演回の放送がスタート。オンエア中のCMも含めると、毎日どこかで彼女の顔を見かける状況だ。田中をマークすれば今が分かるかも?

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撮影・蔦野裕

 田中麗奈が注目を集めている。昨年末、映画『源氏物語‐千年の謎‐』と映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』が、年が明けると映画『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』と出演作が続々公開。2月中旬からはNHK大河ドラマ『平清盛』で、清盛のライバルである源義朝の妻・由良御前として、インパクトのある演技を見せている。作品ごとに印象を変える田中を見ていると、女優としての成長期を迎えているように感じる。

「いろんな役ができる役者になりたいなっていう気持ちはいつもあります。ただ、年齢を重ねてきたことで、以前とは質感の違う役を演じる機会が出てきたところもあって、いろいろ得るものが多くなってるなとは思いますね。それと同時に、足りないことがいっぱいあることも思い知らされるんですけど」

 さまざまな役柄を演じているなかで、ほぼ等身大の女性を演じたのが、17日公開の映画『種まく旅人〜みのりの茶〜』。デザイナーの仕事をリストラされたヒロインが、有機緑茶農家の祖父を訪ね、さまざまなことが重なって、自分も畑に出ることになるというストーリーだ。

「演じているみのりという女性は、ごく普通の人。身近にいそうだし、自分と年齢も近くて、すごく等身大です。こうした役って意外と難しいんですよ。自分の自然体ではなく、彼女の自然体って何だろうって考えなきゃいけないですから。だけど、そういう部分は、撮影の環境だったり、共演者を含めた周りの環境に助けられましたね」

 撮影は、大分県の臼杵市で行われた。

「映画の力が働いているって、心から感じられた現場でした。雨が降ってもその後に虹が出たり、夕焼けがすごくきれいだったり。それに、雨に打たれた茶葉が日に当たるとキラキラ輝いて見えたりしたことも。そこに自分がいることで、彼女の心の動きに触れられたし、彼女が変わっていく様子をじっくり表現することが大切だって思えました」

 田中も茶畑で多くの時間を過ごした。

「一生懸命頑張ると答えてくれる、逆にさぼっちゃうとダメ。そういうのをこの役を演じることで体験して、農家の方々に比べたら足元にも及ばないですけど、農業って自然の力と人間の力の共同作業なんだって再確認できたし、すごく豊かな気持ちになりました。そういうことに普段から触れているからなのかな、農家の方ってキラキラしているんです。それを見ちゃうと、自分もこれから自然や土に触れる機会を意識的に増やしていきたいと思いますね」

 静かながらもドキッとするフレーズが散りばめられた映画だ。

「“晴れの日もありがたい、雨の日もありがたい”だとか、“喜ぶ顔が見たくてやっている”だとか、素敵な言葉がいっぱいあるんですけど、そのまま自分自身に返ってきていて、映画を見終わったお客さんがこういう顔になっていたら理想だなとか、こういう感想が出てきたら喜ばしいなあ、なんていうのがふわっと浮かんだりします。今後もこの気持ちって続くんでしょうね。だから今思うのは、そこに行きつくまでにどうすればいいのかなってことなんです」

 それこそ、みのりが劇中でつぶやく言葉「かっこいい」につながる。

「どんな仕事でも一つひとつのことを大切にして作るってかっこいい。それが専業主婦の方でも一緒で、自分の意志を持って一つひとつ何かをする、しっかり育くむ。子供だったら子供を育てる。それってすごくかっこいいと思います。経験や年齢を重ねながら、私もいつかそうなれたらいいなと思います。そのためにもチャンスがいただければいろいろな役を演じていきたいですね」

 田中は、今日も、この瞬間も、かっこいい女優街道を丁寧に一歩ずつ進む。

(本紙・酒井紫野)

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映画『種まく人〜みのりの茶〜』

3月17日公開。オフィシャルサイト(http://www.tanemaku-movie.com/


『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

2012.03.05 Vol.543

奇人でお茶目、でもカッコいい! あのホームズが帰ってきた

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© 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

 ロバート・ダウニー・Jr.がシャーロック・ホームズに、ジュード・ロウがその相棒ジョン・ワトソン医師に扮したヒット作の続編が登場。前作に続きガイ・リッチー監督がメガホンを取り、ホームズ&ワトソンの最強コンビが宿命のライバルに立ち向かう姿を描く。

 シャーロック・ホームズといえば、ジェレミー・ブレットがホームズを演じたミステリードラマのイメージが強いが、謎解きだけでなく、アクションやアドベンチャー要素も満載なのが本シリーズの魅力。本作では、いよいよホームズの宿敵ジェームズ・モリアーティ教授が登場。ホームズと互角の能力を持つという“悪の天才”と、ホームズ&ワトソンたちが激突する。加えて「ミレニアム」3部作のオリジナル映画版でリスベットを演じたノオミ・ラパスがヒロイン役で参加している。

 ロンドン、フランス、ドイツ、そして決戦地スイスと、ヨーロッパ各地を舞台に繰り広げられる、正義と悪、2人の天才による勝負の行方はいかに!? エンターテインメントを満喫できる一本。

STORY:ヨーロッパ各地で連続爆弾事件が発生。名探偵シャーロック・ホームズは、一連の事件の黒幕が高名な数学者として知られるジェームズ・モリアーティ教授だと解き明かす。

監督:ガイ・リッチー 出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ他/2時間10分/ワーナー・ブラザース映画配給/3月10日より丸の内ルーブル他にて公開 http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlockholmes2/


『戦火の馬』

2012.02.27 Vol.542

名もなき人々の良心がつないだ、奇跡の馬の物語

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©Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

 今年の賞レースでも大きな注目を集めている、スティーブン・スピルバーグ監督最新作。軍馬となった1頭の馬が、過酷な状況の中さまざまな人々と出会いながら、奇跡の旅をたどる感動大作。原作は1982年にイギリスで出版された同名小説で、その舞台版が昨年トニー賞5部門を受賞している。この舞台をロンドンで鑑賞したスピルバーグは、一幕目から感動の涙が止まらなかったといい、すぐに映画化を決意したようだ。

 軍馬となった馬・ジョーイに生還の望みはほとんど無かった。しかしジョーイは、弾丸が飛び交うなかを駆け、大砲をけん引する重労働に耐え、ただひたすら絶望的な状況を乗り越えようとする。観客の心を熱くさせるのは、必死で生きるジョーイのひたむきさだけではない。まるでリレーのバトンのように、良心によってジョーイを救い、奇跡をつないだ名もなき人々の姿に、観客は温かな希望を見出すはずだ。

 ほんのわずかな危険なシーン以外ほぼ実際の馬が行っている、彼らの演技の素晴らしさにも注目を。

STORY:第一次大戦前夜、イギリス。貧しい農家の息子・アルバートは父が酔った勢いで競り落とした美しい馬・ジョーイとかけがえのない絆で結ばれる。ところが開戦によってジョーイは遠い戦地へと送られてしまう。

監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:ジェレミー・アーヴァイン他/2時間27分/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給/3月2日(金)より丸の内ピカデリー他にて公開 http://disney-studio.jp/movies/warhorse/


松山ケンイチ 故・森田監督作で「続編やりたかった」

2012.02.20 Vol.542
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“電車”の中から手を振る出演者たちに、会場もほのぼのムード

 昨年12月に急逝した森田芳光監督が長年企画を温めてきたという映画『僕達急行 A列車で行こう』のプレミア試写会が19日、都内にて行われ、出演した松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、ピエール瀧が登壇した。

 松山と瑛太が演じる“電車好き”の青年2人が、東京と九州を舞台に繰り広げる、ハートフルなヒューマンストーリー。意外にも本作が初共演という2人だが息はぴったりだったようで、松山が「(主人公の)2人が喧嘩するならどんな感じだろうとか試したかったですし、今回は東京と九州でしたが、東京と四国とか色んな物語ができそうだと思ったので、瑛太さんとまたできればといいなと思ってました」と語れば、瑛太も「松山さんといると優しい気持ちになれまた。芝居を頑張るのは当然のこととして、人間として色んなことを肩の力を抜いて自分のペースって何だったっけ?と教えてもらいました。言葉で話したわけではないんですが、空気で話せたのがよかったです」と述べ、映画の主人公たちさながら、ほのぼのとしたムードで会場を包んでいた。

 映画は3月24日より全国ロードショー。




“ホームズ”と“ワトソン”の友情壊れる!? ジュード・ロウ来日会見

2012.02.15 Vol.541
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これまでのイメージを覆す“イケメン”ワトソン、ジュード・ロウ

 イギリスの人気俳優ジュード・ロウが15日、都内にて行われた新作映画『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』の来日記者会見に登壇した。

 同作は、ロバート・ダウニーJr.が名探偵ホームズ役、ジュードが相棒・ワトソン役という配役に加え、スタイリッシュアクションで知られるガイ・リッチー監督がメガホンをとり、従来のイメージを覆す作品として大きな話題を呼んだ人気作の続編。「ワトソンというと、これまで“年をとっていてノロマな人物”というイメージが作られていたけれど、本来は英雄的な人物だと思う。本シリーズでは原作に立ちかえり、それに僕の解釈を加えてみたんです」とジュードが言うように、より原作に近づきながらも、ふんだんに盛り込まれたアクションやユーモアも本シリーズの見どころとなっている。

 前作に続きコンビを組んだロバートとは、すっかり意気投合したと語ったジュードだったが、記者からロバートに男児が誕生した感想を求められて「いつ生まれたの!?」とびっくり。「先週生まれたの? なんてことだ。僕に連絡くれなかったってことだね。これで友情は終わりかな(笑)」とジョークを言いながらも相棒を祝福した。

 映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』は3月10日より丸の内ルーブルほか全国公開。




白黒映画で“金”ゲット! 話題作『アーティスト』出演の犬が快挙

2012.02.15 Vol.541
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捨て犬から“世界一の俳優犬”となったアギー

 今年の米国アカデミー賞に10部門ノミネートされている話題の白黒サイレント映画『アーティスト』の小さな“出演者”が、一足先に栄誉を獲得した。

“犬のアカデミー賞”といわれる第1回ゴールデン・カラー賞(金の首輪賞)が2月13日(日本時間14日昼)、LAにて発表され『アーティスト』で主人公の愛犬を演じたジャックラッセルテリアのアギーが見事、最優秀俳優犬賞を受賞した。

 アギーはもともと捨て犬で、殺処分されかけたところをプロの動物トレーナーに引き取られ、タレント犬となったという経歴の持ち主。本作の名演によって、第64回カンヌ国際映画祭パルムドッグ賞も受賞している。また、新携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS(Nintendo 3DS)」の米国キャラクターに決定するなど、今アメリカで最も注目される犬となっている。

“本命”のアカデミー賞授賞式は2月26日(日本時間27日)。12日に発表された英国アカデミー賞で『アーティスト』は、作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞など最多7部門を受賞しており、アギーの受賞によって、さらに勢いに乗りそうだ。映画は4月7日より全国公開。ギャガ配給。




『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

2012.02.13 Vol.541

巨匠と名優、天才子役が織りなす奇跡の物語

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©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

 本年度アカデミー賞でも注目を集める感動大作! 9.11で父親を亡くした9歳の少年オスカーを主人公に、ある日突然愛する者を奪われた者たちの「喪失」と「再生」を描く、感動のヒューマンドラマ。

 誰にでもいつかは訪れる、最愛の人との別れ。しかしオスカー少年にとって、それはあまりにも突然で理不尽なものだった。別れを受け入れられないオスカーは、父が残した1本の鍵に答えを見出そうとする…。

 監督は『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間』、『愛を読むひと』で、3度のアカデミー賞監督賞候補となった名匠スティーブン・ダルドリー。主人公オスカー役には本作が映画初出演となる天才子役トーマス・ホーン。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックというオスカー俳優が両親役で初共演。また、謎の老人を演じたマックス・フォン・シドーは、第84回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされている。

STORY:突然、最愛の父を失った悲しみから逃れられない少年・オスカーは、父が残した1本の鍵にメッセージが込められていると信じ、ニューヨーク中の鍵穴を探す旅に出る。やがてオスカーの旅がさまざまな人をつないで…。

監督:スティーヴン・ダルドリー 出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン他/2時間9分/ワーナー・ブラザース映画配給/2月18日より丸の内ピカデリー他にて公開 http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/


石井竜也の総プロデュースで土屋アンナが大変身!

2012.02.08 Vol.540
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衣装とメイクだけでウン千万円!?

 デヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ドラゴン・タトゥーの女』のイベント試写会が8日、都内にて行われ、アーティストの石井竜也と土屋アンナが登場した。

 同作にインスピレーションを受けたという石井は、同作への思いをボディーアート・パフォーマンスで表現。ヒロイン・リスベットのようなアウトローなイメージを持つ女性ということで、土屋アンナにボディーペイント、特殊メイク、コスチューム、メイクを施し“もう一つのドラゴン・タトゥーの女”に変身させた。さらにオリジナルオブジェや音楽で、空間までも演出した。今回のプロデュースには構想5カ月、制作期間2カ月、費用は全体で5000万円かかったとか。5時間かけてメイクをしてもらったという土屋も「ここまで作りこんだものはやったことが無い」と感激の様子。見事にはまった土屋のメイクに石井も「これはアンナちゃん以外考えられない。別の映画撮りたくなっちゃうなあ!」と本音をもらし会場の笑いを誘った。

 映画は2月10日より全国公開。 




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