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『侍タイムスリッパー』『ルックバック』『オッペンハイマー』…話題作が日本アカデミー賞で最優秀賞

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ、1館から上映がスタートしたインディーズ映画『侍タイムスリッパー』が最高賞となる最優秀作品賞を受賞。他、『ルックバック』や『オッペンハイマー』など、異色の話題作が各部門最優秀賞を受賞した。

『侍タイムスリッパー』は2024年8月に池袋シネマ・ロサにて公開され、口コミを中心に話題を呼び上映館を拡大。自主制作映画としては異例の興行収入を記録中。

 日本映画界の頂点に立った『侍タイムスリッパー』チームは驚がくの面持ちでステージへ。最優秀編集賞も受賞した安田淳一監督は「昨年、亡くなった父と、“頑張っていれば誰かが見ていてくれる”といつも言っていた(斬られ役俳優)福本清三さんに捧げたい」と感謝。主演の山口馬木也も「心臓が飛び出るかと思った」と苦笑しつつ「この映画に何度も足を運んでくださったお客様がいて、その方に聞いたところ、キャラクターたちに会いにくる気分で何回も来ているとおっしゃってくださった。こんなにうれしいことはありません」と涙ながらに語った。

 同じくシネマ・ロサから上映を始め大ヒットした上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』は第42回日本アカデミー賞で最優秀編集賞ほか主要賞優秀賞を受賞したが、それを超える快挙に、会場の映画人からも拍手喝さいが沸き起こっていた。

 他、異例の大ヒットで話題を呼んだ押山清高監督の『ルックバック』が最優秀アニメーション作品賞、「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた『オッペンハイマー』は最優秀外国作品賞を受賞した。

 

【最優秀賞および主な受賞一覧】

最優秀作品賞…『侍タイムスリッパー』(監督・安田淳一)
最優秀アニメーション作品賞…『ルックバック』(監督・押山清高)
最優秀監督賞…藤井道人(『正体』)
最優秀脚本賞…野木亜紀子(『ラストマイル』)
最優秀主演男優賞… 横浜流星(『正体』)
最優秀主演女優賞…河合優実(『あんのこと』)
最優秀助演男優賞…大沢たかお(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀助演女優賞…吉岡里帆(『正体』)
最優秀撮影賞…佐光朗(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀照明賞…加瀬弘行(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀音楽賞…世武裕子(『カラオケ行こ!』)
最優秀美術賞…三浦真澄(『はたらく細胞』)
最優秀録音賞…横野一氏工(『キングダム 大将軍の帰還』)
最優秀編集賞…安田淳一(『侍タイムスリッパー』)
最優秀外国作品賞…『オッペンハイマー』(ビターズ・エンド配給)
新人俳優賞…齋藤飛鳥(『【推しの子】-The Final Act-』)/渋谷凪咲(『あのコはだぁれ?』)/山田杏奈(『ゴールデンカムイ』『正体』)/赤楚衛二(『六人の嘘つきな大学生』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』)/板垣李光人(『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』)/越山敬達(『ぼくのお日さま』)/齋藤潤(『カラオケ行こ!』)/森本慎太郎(『正体』)
話題賞 作品部門:『帰ってきた あぶない刑事』/森本慎太郎(『正体』)
主題歌賞…Mrs. GREEN APPLE『Dear』(『ディア・ファミリー』)

第2子妊娠中の石原さとみ、安藤サクラが「産後復帰作」で共感、満島ひかりは安藤の絶賛に涙

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ最優秀主演女優賞を受賞した河合優実をはじめ、優秀主演女優賞を受賞した石原さとみや満島ひかりらが、司会の安藤サクラとともに女優同士ならではのトークを繰り広げた。

 優秀主演女優賞を受賞したのは『ミッシング』の石原さとみ、『夜明けのすべて』の上白石萌音、『あんのこと』の河合優実、『九十歳。何がめでたい』の草笛光子、『ラストマイル』の満島ひかり。

 受賞者トークでは、石原が「産後復帰作で娘を失う母親役は本当につらかったんですけど、私自身不器用なこともあって、実際に子供がいて、こんなに育児が大変なんだ、こんなに愛おしいんだ、こんなにちょっといなくなっただけで不安になるんだと分かって、ポジティブに役に反映できた」と振り返り、昨年『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した司会の安藤サクラに「安藤さん、産後復帰作が『万引き家族』だったじゃないですか。サクラさんのように私も挑戦しようと思えて背中を押されたんです」と安藤に感謝。

 安藤も感激しつつ「子育てにかかわらず、乗り越えていかなければならない壁は一生あるんだろうなと思う。皆さんと交流して、意見を交わし合うというか、こういうときどうしてるのとか伺える場を作りたいと思ってるんです」と明かすと、石原は「参加したいです!」と意気投合。

 そんな石原の主演ドラマ『アンナチュラル』とつながる作品『ラストマイル』で受賞した満島は、安藤からの絶賛に目を赤くし「誰よりもサクラちゃんにほめられるのが…」と涙。さらに、安藤の姉である映画監督・安藤桃子監督を参考に、役の衣装を考えたという裏話も明かした。

 さらに満島は「石原さんとはそれまでほとんどお話したことが無かったんですけど、映画の試写会でお会いしたとき、真っ先に走って来てくれて。同じ時代で俳優をしている仲間なんだと思えた」と言い、現在第2子妊娠中の石原に「見つけたらすぐ寄ってきてくれて。お腹も大きいのに。今日は2人で参加だね、って言ってたんです」と顔を見合わせニッコリ。女優同士ならではのトークで盛り上がった。

『あんのこと』で最優秀主演女優賞を受賞した河合は「ちょっと信じられない気持ちでこの会場にいることさえ夢のよう。この作品は自分の中でも特別な作品。長く俳優を続けていきたいと思っているのですが、その中でも特別な作品として残り続けると思います」と感激と感謝をあらわにしていた。

横浜流星「自分は人間としても頑固でつまらない人間」日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を初受賞

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内にて行われ横浜流星が最優秀主演男優賞を受賞。喜びとともに演技への熱い思いを語った。

 2020年に第43回日本アカデミー賞で新人俳優賞、2023年に第46回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞(『流浪の月』)を受賞。名前を変えながら逃亡する脱獄犯を演じた主演作『正体』で今回、最優秀主演男優賞を初受賞した横浜。

 受賞スピーチでは「藤井道人監督と出会って10年。5年前に新人賞を受賞したとき、藤井監督は最優秀作品賞を受賞されていた。自分にとって藤井組でこの場にいられることに大きな意味があります」と語り、横浜の言葉に客席の藤井道人監督の目にも涙。

 さらに横浜は「自分は芝居は上手くないですし、人間としても遊びがなく頑固でつまらない人間です。それを誰よりも分かっているから毎日、本気で、身命を賭す気持ちで作品と向き合っています。それを少し認めて頂けたような気がして、励みになりました」と感無量の面持ち。

「若輩者ではありますが、映画業界のさらなる発展のために尽力していきます」と意欲を新たにした。

 トークでは、特殊メイクで一重まぶたにした横浜が「現場では“縦浜流星”と呼ばれてました」と笑いを誘う一幕も。さらに『正体』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を初受賞した山田孝之との念願の共演を振り返りった横浜が「今度は山田さんが演じたような“追う刑事”を演じたい」と言い、山田は「その時は脱獄犯をやらせていただきます」と再共演を誓った。

『正体』は藤井道人監督が最優秀監督賞、吉岡里帆が最優秀助演女優賞を受賞した。

 放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、主人公の蔦屋重三郎を演じている横浜。その活躍に今後ますます注目が集まりそうだ。

「日本映画界は皆さんの味方」日本アカデミー賞新人賞の齋藤飛鳥、板垣李光人、森本慎太郎らに役所広司がエール

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が13日、都内にて行われ、役所広司が新人俳優賞たちに熱いエールを贈った。

 新人俳優賞を受賞したのは、齋藤飛鳥(『【推しの子】-The Final Act-』)、渋谷凪咲(『あのコはだぁれ?』)、山田杏奈(『ゴールデンカムイ』『正体』)、赤楚衛二(『六人の嘘つきな大学生』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』)、板垣李光人(『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』)、越山敬達(『ぼくのお日さま』)、齋藤潤(『カラオケ行こ!』)、森本慎太郎(『正体』)。

 昨年、ヴィム・ベンダース監督作『PERFECT DAYS』で最優秀主演男優賞を受賞したプレゼンターの役所広司と一人ひとり握手をして登壇した受賞者たち。

 役所は「新人賞は一生で一度しかもらえない賞。僕もつい最近までは新人だったんですけど」と笑いを誘いつつ「撮影現場には、優しい先輩、怖い先輩、たくさんの先輩がいますが、ここにいらっしゃる日本映画界の方々は全員皆さんの味方ですから。ときには『あぶ刑事』の2人みたいに強面の先輩もいますけど(笑)、間違いなく味方です。皆さんが頑張っている姿を見るのが大好きな先輩たちです」と語り「これからものびのびと良い日本映画を作ってください」とエール。

 役所の言葉に受賞者たちも感激の面持ち。役所の主演作『八犬伝』で八犬士の1人を演じた板垣は「この素晴らしい景色と、役所さんの言葉を胸に一生懸命精進してまたここに戻って来たいと思います。ときに自分の居場所に迷ってしまう自分に、あなたの居場所はここでいいんだと伝えたい。本当にありがとうございました。幸せです」。

 齋藤も「これまでの人生、運に恵まれているなと思うことが多くありましたが今回ここで確信しました。私はかなり運がいいようです」と作品やキャスト、スタッフに感謝。

 森本は「一生に一度しかとれない新人賞を頂いて光栄です」と喜びとともに、難しい撮影を振り返りつつ主演の横浜流星やキャスト、スタッフに感謝を述べ「また胸を張って帰ってこられるよう精進したいと思います」と前を見すえていた。

あぶ刑事コンビや新設・主題歌賞のミセスらが第48回日本アカデミー賞レッドカーペットに登場

2025.03.14 Vol.web original

 第48回日本アカデミー賞授賞式が13日、都内にて行われ、日本を代表する映画人がレッドカーペットに華やかに登場した。

 1978年に誕生し、今年で48回目を迎える映画の祭典。2024年1月1日から12月31日までに公開され選考基準を満たした作品を対象に、日本アカデミー賞協会会員が投票。この日の授賞式で、各部門の最優秀賞が発表される。

 新人俳優賞受賞者・赤楚衛二、板垣李光人、越山敬達、齋藤飛鳥、齋藤潤、渋谷凪咲、森本慎太郎に続き、優秀助演女優賞の芦田愛菜、清原果耶、土屋太鳳、山田杏奈、優秀助演男優賞受賞の内野聖陽、大沢たかお、岡田将生、佐藤二朗、山田孝之、優秀主演女優賞受賞の石原さとみ、上白石萌音、河合優実、草笛光子、満島ひかり、優秀主演男優賞の綾野剛、草彅剛、山口馬木也、山﨑賢人、横浜流星ら豪華俳優陣の姿に観客も釘付け。真っ白なドレスで登場した草笛を、長年交流のある内野がエスコートする一幕も。

 話題賞・作品部門受賞者の舘ひろしと柴田恭兵や、新設された主題歌賞のMrs. GREEN APPLE、プレゼンターを務める昨年の受賞者、役所広司や安藤サクラなど、注目の顔ぶれも会場を盛り上げ、今年も華やかに開会した。

 なお、優秀助演女優賞の吉岡里帆は能登半島地震を支援する舞台に出演中のためリモートでの参加となった。

中島健人「忙しい時にパートナーの頼みを聞くか断るか」の回答に女性陣から冷ややかな目

2025.03.12 Vol.web original

 

 公開中の映画『知らないカノジョ』の大ヒット舞台挨拶が12日、都内にて行われ俳優の中島健人、milet、中村ゆりか、円井わんが登壇。恋愛NG行動の話題で、中島が女優陣にダメ出しされる一幕があった。

 人気小説家の夫リク(中島)と、歌手の夢をあきらめた妻ミナミ(milet)。ある朝リクが目を覚ますとそこは、自分が文芸誌のいち編集部員に、ミナミが天才シンガーソングライター“前園ミナミ”として活躍する世界だった…奇跡の感涙ラブストーリー。

 冒頭、司会から「中島さん、めちゃめちゃいい匂いしますね。これがスターの香りかと。体臭?」と言われると中島は「これが体臭だったらすごい(笑)。ぜひ“香って”いただければ」。miletが客席に香りを飛ばそうと手を振り、香りを引き寄せようとする観客に中島も「浅草寺じゃないんだから(笑)」。

 大きな反響と大ヒットに一同も感激。ミナミ役のmiletが「一緒に見に行った友達が号泣しちゃって」と明かすと、中島も「オレが一緒に行った親友も顔を見せないようにして男泣きしてましたね。名前は控えますけど…“あかん!”って」と口真似して笑いを誘う一幕も。

 この日は、劇中でリクが取った行動が「あり」か「なし」か、一同が○×で回答。

「ウェディング中にかかってきた仕事の緊急電話をとる」というお題には全員が×。続いて「仕事が佳境のときにパートナーから頼み事をされたら仕事を後回しにするか」は中島だけ「しない」。自分優先?と言われた中島が「仕事を後回しにしたとしても、話を落ち着いて聞ける自信がない」と説明するも、miletから「あのセリフは傷ついた」、円井は「私はパートナーじゃなく友達でも話を聞くと思う」、中村は「大事な時こそ寄り添いたいですよね」。女性陣の言葉に中島も「これが僕の現状なんです」と苦笑。逆にパートナーが自分の頼みを後回しにしたら?と聞かれると「僕は自分で抱え込む性格なので、忙しそうな人には相談を持ち掛けないですね」と回答した。

「仕事相手の女性に献身的になるあまり勘違いをさせる」というお題では、全員が「×」と回答しつつ、劇中のリクの行動は「思わせぶり」というほどでもなかったと意見が一致。miletが「作品を作るためには、ある程度距離が近くなることもある。それを恋愛感情として考えないようにというのは、おのおの持っていないといけない意識だと思います」と言うと3人も同意。

 最後の「好きになったらすぐ伝える」は中島とmiletが「○」。中島は「言えなくて小学校のときから後悔してきた」と言い、miletは「もともとは絶対に無理なタイプだったんですけど、この映画を経て変わりましたね」。

 さらにこの日は、明日13日に31歳の誕生日を迎える中島に、サプライズでバースデーケーキのプレゼント。中島は「サプライズをすることの方が多くて、され慣れていないのですごくうれしい」と照れつつ「この作品は俳優としてもターニングポイントとなった作品。こころから映画が大好きな自分にとって、こうして映画館に集まっていただけるのは光栄だしありがたいです」と観客に感謝していた。

Mrs. GREEN APPLEが初の日本アカデミー賞主題歌賞に決定 大森元貴が感激のコメント

2025.03.10 Vol.web orignal

 

 Mrs. GREEN APPLEの楽曲『Dear』が、第48回日本アカデミー賞で新設された主題歌賞を受賞した。

 日本アカデミー賞は「日本映画人による日本映画人のための日本映画の祭典」として映画界の一年を締めくくる総決算として、活躍した俳優、スタッフを表彰。これまで「音楽部門」では劇伴作曲者を対象としていたが、今回「主題歌賞」としてその年の最も印象に残る主題歌を担当したアーティストも表彰することが決定。映画『ディア・ファミリー』の主題歌『Dear』を手がけたMrs. GREEN APPLEが初回の受賞者となった。

 作詞・作曲を担当した、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴も「映画と音楽は非常に密接な関係にあり、日々音楽を創作する者として“作品の邪魔だけはしたくない。その映画に
関わったすべての方々へ感謝の気持ちを込め、最大のラブレターであるべきだ”と思いながら主題歌を担当させていただいております。名誉ある祭典で初の受賞者となり、その大きさに背筋が伸びます」と喜びのコメントを寄せている。

 なお「第48回日本アカデミー賞授賞式」は3月14日に都内にて開催される。

 

【コメント全文 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)】

この度、新たに設立された特別賞「主題歌賞」を受賞いたしました。
映画と音楽は非常に密接な関係にあり、日々音楽を創作する者として「作品の邪魔だけはしたくない。その映画に関わったすべての方々へ感謝の気持ちを込め、最大のラブレターであるべきだ」と思いながら主題歌を担当させていただいております。
名誉ある祭典で初の受賞者となり、その大きさに背筋が伸びます。
今後とも胸を張って、より良い音楽を創るべく邁進してまいります。

犬も“女子”はイケメンが好き? 共演犬の態度の違いに高橋文哉と西野七瀬が苦笑

2025.03.09 Vol.web original

 

 映画『少年と犬』(3月20日公開)のイベントが9日、都内にて行われ、俳優の高橋文哉、西野七瀬が登壇。共演した犬のさくらとの爆笑エピソードを振り返った。

 ベストセラー作家・馳星周が第163回直木賞を受賞した同名小説を映画化。さまざまな背景を抱えた人々と、大切な人に会うために岩手県釜石から旅をさまよってきた1頭の犬“多聞”との触れ合いを描く感動作。

 実家でも犬を飼っているという犬好きの2人。この日も、多聞役の役者犬さくらと和気あいあい。ところが西野が「最初にさくらと会ったときは一度も目を見てくれなかったんです」と明かすと、高橋が「その後に僕が会ったんですが“一発で高橋さんの目を見た!”って言われて。さくらも女の子なので。飼い主さんが“イケメンが好きだから”って(笑)」。西野も「同性だったから“あなた何?”って感じだったのかも」と苦笑しつつ、撮影のなかで絆を深めていったと振り返った。

 撮影では、さくらの賢さに驚かされたという2人だが、そんなさくらも、この日は、応援に駆け付けた57匹の犬たちが気になるのか終始ソワソワ。高橋が「今日はいつもより犬らしくてうれしい」と言えば西野も「たまに犬ってことを忘れちゃうくらい現場での居ずまいが役者さんでした」。

 高橋が「実家では“マルプー”を飼っています」と言うと、さくらが高橋の足の間に入り込みアピール。高橋が「これまでしたことない。マルプーって言ったら入ってきました(笑)」、西野も「嫉妬したのかな(笑)」。

 そんな絆を確かめるべく高橋と西野は「伏せ&寝っ転がえり」や「合図で鳴き声」などに挑戦し、さくらと息ピッタリの芸を披露。一方、高橋の24歳の誕生日を祝うべくサプライズでさくらがプレゼントを運んでくるも、トレーナーの前に置いてしまい、一同をほっこりさせる一幕も。

 最後は57匹の犬たちと一緒に写真撮影。高橋と西野も「いろんな犬種がいる!」「実家で飼っている子と同じ犬種を探しちゃう」と犬とのひとときを楽しんでいた。

「梶芽衣子さんの『女囚さそり』のDNAを受け継いだ」来日オスカー監督が梶とのハグに大感激

2025.03.08 Vol.web original

 

 第97回米国アカデミー賞で最多5部門を受賞した『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカー監督が来日。監督が大ファンという俳優・梶芽衣子がサプライズ登場に感激した。

 ニューヨークを舞台にストリップダンサーと御曹司の身分違いの恋をリアルに映し出した、現代のアンチ・シンデレラストーリー。

 3月2日(現地時間)に発表された第97回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞の最多5部門を受賞。史上初めて作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞を同時受賞する快挙を達成した同作。

 オスカー像を掲げ、日本のファンの万雷の拍手に迎えられたベイカー監督。受賞後、初の公の場となった日本でのプロモーションに「受賞直後の来日なので、日本でお祝いしている気分」と満面の笑み。

 オスカー像を手に「その辺で拾ってきたものなんだけど…」と冗談めかしつつ「これは監督賞のオスカー像。本当は全部持って来たかったんだけど1体25ポンドくらいあるからけっこう重いんです(笑)」。

 今回一緒に来日できなかった主演のマイキー・マディソンだが、実は2週間ほど前にプライベートで来日し旅行を楽しんでいたとのこと。サマンサ・クァンプロデューサーも「今回も行きたかった、私だけ行けないなんて嫉妬しちゃうと言ってました(笑)」と明かした。

 iPhoneで撮影した1作目『タンジェリン』から日本のファンの応援に感謝していると語るベイカー監督。「僕は日本の映画の大ファンで、作品作りにも大いに影響を受けています」。

 そんな監督に、この日は、スペシャルなゲストがサプライズで登場。梶芽衣子が花束を手に現れると、監督も大興奮。梶にハグを求め「梶さんの大ファンなので、大スターに会えてぼーっとしてます」と感激しきり。

 梶も作品を絶賛しつつ「こんな素敵な作品の監督が私のファンでいてくださるなんて非常に光栄です」。

 そんな梶は「私事なんですけど…昭和40年に日活映画からデビューして、初めての撮影の日、それが60年前の3月8日なんです。一生忘れられない3月8日になりました」と言うと、ベイカー監督も「一緒に記念日をお祝いできるなんて」と完全にファンのまなざし。

 実は、監督はマイキーに、主人公の役作りのために梶の代表作のひとつ『女囚701号/さそり』(1972年)を参考にと渡したとのこと。ベイカー監督が「どういうところを見てほしかったかと言うと、この映画の梶さんはとても力強く家父長制度と戦う姿。
まったく違う作品ではあるけど、マイキーも梶さんの演技を取り込んだようなので確実にDNAが受け継がれていると思います」

 梶が謙遜しつつ「アノーラを演じた彼女は最高でした」とたたえると、監督も「梶さんから頂いた言葉をそのままマイキーに伝えます。ビックリすると思います(笑)」と感激していた。

『ANORA アノーラ』は公開中。

ゆりやんレトリィバァ、先輩芸人から背中を押され「舞台から落ちた」

2025.03.06 Vol.web original

 映画『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日公開)の舞台挨拶が6日、都内にて行われ、高畑充希、清水美依紗ら日本語吹替版キャスト、スタッフが登壇。ゆりやんレトリィバァが「背中を押された」エピソードで会場を爆笑させた。

 20年以上愛され続けている不朽のミュージカル「ウィキッド」の映画化。後の“悪い魔女”エルファバは数々の受賞歴を持つ実力派俳優シンシア・エリヴォ。後の“善い魔女”グリンダ役はグラミー賞常連の歌姫アリアナ・グランデが演じる。

 冒頭、普段より高い“女の子ボイス”で挨拶し笑いをさそっていたシェンシェン役のゆりやんレトリィバァ。

 世界中で幅広い世代に勇気を与えている物語にちなみ「背中を押された」エピソードを聞かれると、ゆりやんは「芸人になってすぐ、1年目のときに、舞台に出ても何をやっていいか分からなくて。舞台上にいっぱい芸人がいるなか、どうしようと、怖くて恥ずかしくて皆の後ろにいたんですけど、それを見た先輩が、私が出たいというのを分かって、本当に背中を押してくれたんです。それで舞台から落ちて…ほっとけー!」

 物理的に背中を押された体験を語りつつ「その先輩が背中を押してくれて、1つ何かできたんです」と涙ながらに?語り、会場も爆笑させていた。

八木勇征、自身の幼少期を演じた子役のかわいさに「ヤバいんですけど!」

2025.03.06 Vol.web original

 

 公開中の映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』のイベントが6日、都内にて行われ、俳優の八木勇征と木村真人監督が登壇。八木が自身の子ども時代を演じた若手・高木波瑠のキュートさにメロメロになっていた。

 鈴木おさむによる同名の人気朗読劇を鈴木自らが脚本を務め映画化。もしも“人生で一回だけ魔法が使えたら”…。18歳の若者4人のかけがえのない青春を描く人間ドラマ。

 ティーチイン2回目のこの日は、木村監督とアキト役・八木勇征が登場。リピート鑑賞者も多く、マニアックな質問も続々。

「アキトの受験番号12200506の“0506”は勇征くんのお誕生日では?」という質問に、八木も「“0506”って見たとき僕も、誕生日やんって思ってました(笑)」と振り返りつつ「でも“1220”は何ですかね?」。

 すると質問者から「1220は勇征くんと中島颯太くんがFANTASTICSに入った日だと思います」と言われ、八木も「そういうことか!まったく分からなかったです。ありがとうございます、説明していただいて」と感嘆し、会場の笑いをさそった。

 この日は、アキトの子ども時代を演じた子役・高木波瑠がサプライズで登場。「ハルヒをおんぶするシーンは大変だったけど、休憩のときに八木さんが僕をおんぶしてくれてうれしかった」と振り返る波瑠くんに、八木は「ヤバいんですけど!かわいいなマジで」と目じりを下げつつ、幼少期を演じた波瑠くんの芝居を見て「このままアキトがおとなになったらこうだろうなとイメージできた。だからこういうアキトを演じることができたのは波瑠くんのおかげなんです」と感謝。降壇しながら、木村監督が「あとでおんぶしてもらおうね」と波瑠くんに言うと、八木も「いいよ~」とメロメロになっていた。

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