写真前列:前列左から“東洋の魔女”メンバーの藤本佑子さん、佐々木節子さん、篠崎洋子さん、磯辺サタさん。後列左から須賀、三浦、吉岡、薬師丸、山崎貴監督(撮影・宮上晃一)
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『ALWAYS 三丁目の夕日’64』PRで青空に”333″の文字
監督・岩井俊二「3.11の後、気がつけば友達が増えていた」
自身も宮城県仙台市出身の映画監督・岩井俊二が3.11後にメガホンを取ったドキュメンタリー『friends after 3.11(劇場版)』が、3月10日よりオーディトリウム渋谷にて上映される。
岩井監督が、松田美由紀をナビゲーターに迎え、震災後に再会した人やツイッター等を通して新しく知り合った人たちと対話しながら、震災当時とその後、そして現在と未来について描いていく作品。脱原発宣言を掲げて話題となった城南信用金庫の理事長・吉田毅、京都大学原子炉実験所助教授の小出裕章など、さまざまな立場の「友人たち」が語る思いを岩井監督はどう見つめ、受けとめるのか。
【ウエブサイト】http://iwaiff.com/fa311/
映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』で疑似体験!?
当時を知る人に聞いた「私が見た1964年・東京オリンピック」
■女性もどんどん社会に出ていこう、とワクワク
堤真一演じる鈴木則文は、近所でもいち早くカラーテレビを購入! 三丁目の人々もオリンピックをカラーで見ようと鈴木家に集結
「東京オリンピックは単なるスポーツの祭典ではなかったんだと思う」と語ってくれたのは当時21歳だった齊藤リエ子さん。齊藤さんが最も胸を躍らせたのは、やはり女性アスリートの活躍だったという。「“東洋の魔女”の回転レシーブとか、夢中になってテレビで見ていましたよ。彼女たちの活躍に、女性ももっと発言していい、社会に進出していくんだって思えたんですよね。それと、オリンピックで国民がいろいろなことを知った気がします。テレビで選手村の食事を紹介していて“豚肉が食べられない宗教があるんだ”なんてことを知ったりね。カラーテレビが出てきたのもその頃でしたよね。それ以前は、白黒テレビの画面に被せるとなんとなくカラーに見えるという色つきのアクリル板みたいなものがあったけど(笑)。私は、オリンピックを機に日の丸を意識した気がする。そのころから世界に日本を誇れるようになったというか、世界とつながることができた気がするんですよ。何より、誰のためでもない、国民が一丸となってオリンピックで日の丸を掲げるんだって思いがあった気がします」
■東京の空に描かれた五輪のマークに感動
堀北真希演じる六子と菊地のロマンスに重要な役割を担うことに。劇中では、森山未來演じる青年医師・菊地の愛車がトヨタ・パブリカ
当時24歳だった筒井康博さんは、10月10日の開会式で、自衛隊のアクロバット飛行チーム・ブルーインパルスが、東京の空にスモークで描いた五輪のマークを見上げたことを今でもよく覚えている。「あれは感動しましたよね。当時出入りしていた青山の事務所のテレビで開会式を見ていて、実際に見えるぞというので外に出たんですよ。国立競技場がすぐそこだったんで、真下から見上げたんです。五輪の色もはっきり見えましたよ」。そのころ筒井さんは、グラフィックデザイナーとして活動していた。「ちょうど開会式の1週間ほど前、みゆき通りで個展を開いたんですけど、オリンピックを見に来た外国の人や“みゆき族”で賑わっていましたね。ファッションやデザインが大きく変わったのもそのころ。VANなんかができて“吊るし”でもいい服を買えるようになった。国産車が良くなったのも同じころですよ。日本版フォルクスワーゲンと言われたパブリカが人気ありましたよね。僕はルノーの中古車に乗ってましたけど…国産の新車は高いから(笑)。オリンピックが始まる前は賛否両論あったみたいだったけど、始まってしまったら日本中すごい盛り上がりでね。やはり、日本はオリンピックから大きく変わりましたよね」。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日'64』1月21日公開
三丁目の住民たちが3D映画となってスクリーンに返ってくる! 物語の舞台は前作のラストから約5年後の昭和39年、東京オリンピック開催の年。日本中がオリンピックに胸躍らせ未来への希望にあふれていた。三丁目の人々にも新たな未来が…。 |
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』
スクリーンによみがえる、昭和の夕日
©2012 「ALWAYS 三丁目の夕日'64」製作委員会
大ヒットシリーズ「ALWAYS 三丁目の夕日」がスクリーンに帰ってくる! しかも最新作は『アバター』と同じリアル3Dで撮影されており、これまで以上に臨場感たっぷりに、昭和体験を楽しめるはず。
物語の舞台は前作のラストから約5年後の昭和39年。日本は戦後19年目にして復興を遂げ、高度経済成長の真っただ中にあった。本作でも、カラーテレビや新幹線の開通、そして東京オリンピックと、1964年に話題を集めたものや出来事が物語を彩っており、今回も“昭和の疑似体験”を楽しみにしているファンを喜ばせてくれる。売れない小説家・茶川や、自動車修理販売を営む鈴木一家の、人情味あふれる下町の日々は相変わらずだが、中には人生の転機を迎え巣立っていこうとする者たちも。彼らの巣立ちの物語も、今回の大きな感動ポイントとなりそうだ。タイムスリップしたかのような映像体験で楽しませてくれながらも、いつの時代にも通じる感動を届けてくれる作品だ。
STORY:昭和39年、東京オリンピック開催の年。戦後19年目にして見事な復興を遂げた日本は熱気にあふれていた。相変わらず人情味あふれる夕日町三丁目の住人たちの中にも、転機を迎える人もいて…。
監督:山崎貴 出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希他/2時間24分/東宝配給/1月21日よりTOHOシネマズ スカラ座他にて公開 2D/3D http://www.always3.jp/
’11−’12 正月映画Pick Up
笑いあり、感動あり、ハッピーアリ! 年末年始も映画三昧
いろいろあった2011年。例年にも増して2012年は元気に明るく迎えたいもの。そんな年末年始にお勧めするのは、やはり日本を元気にしてくれる映画たち。現在大ヒット中の『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』や、ロボット格闘技を通して育まれる親子の絆を描いた感動作『リアル・スティール』、真珠湾攻撃を指揮した山本五十六の知られざる真実を描いた『聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実』など“本命”作品がめじろ押しだ。今年の年末年始は、主人公が困難に立ち向かう良作が多い。今年の記憶を胸に新たな年に向かおうとする日本人に、勇気と元気を与えてくれるはず。
困難に立ち向かう、それが主人公の証!
勇気をもらえる話題作、続々
©2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. |
『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』
前作から5年。全世界が待ち望んだ『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作。トム自身がドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”で命がけのスタントを行うなど“不可能を可能に”した超絶アクションは必見!
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©DreamWorks II Distribution Co. LLC All Rights Reserved. |
『リアル・スティール』
人間によるボクシングがすたれ、ロボット同士を戦わせる格闘技が世界を熱狂させている近未来を舞台に、試合を通して絆を取り戻していく父と息子の姿を描く感動大作。
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©2007 Good Films Ltd |
『善き人』
1930年代、ヒトラー独裁が進むドイツを舞台にした感動作。“善き人”でありたいと願う平凡な男が思いとうらはらにナチ党員に入党することとなる。過酷な状況で善を見つめようとする主人公の苦悩を描く。
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©2011「山本五十六」製作委員会 |
『聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実』
真珠湾攻撃から70年。軍人でありながら誰よりも戦争に反対した男・山本五十六と、彼が指揮を執った真珠湾攻撃の真実を壮大なスケールで描く超大作。主人公、山本五十六役の役所広司をはじめ日本映画界を代表する名優が集結。
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©2011『ワイルド7』製作委員会 |
『ワイルド7』
逮捕も裁判もなしに凶悪犯を処刑する権限を与えられた超法規的警察組織・通称“ワイルド7”が、巨大な組織に立ち向かうストーリーをスタイリッシュに描くアクション。メンバーを演じる役者は全員バイク免許保持者というこだわりに注目。
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©2010 WELLMADE STARM AND POPCORN FILM ALL RIGHTS RESERVED. |
『哀しき獣』
借金返済の代わりにある人物の暗殺指令を受けた男の壮絶な逃走劇をスリリングに描くサスペンスバイオレンス。ハ・ジョンウ×ナ・ホンジン監督という『チェイサー』タッグが放つ意欲作。ハリウッドも出資、リメイクを決めた話題の一本。
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©Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010 |
『パーフェクト・センス』
嗅覚、味覚、聴覚、視覚、触覚の五感をひとつずつ喪失させていく感染症が広まる世界を舞台に、運命的に出会った男女の愛の行方を描く。サンダンス映画祭で上映され、瞬く間に絶賛評が広まった注目の1本。
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©『ヒミズ』フィルムパートナーズ |
『ヒミズ』
『行け!稲中卓球部』の古谷実がギャグを封印して描いた問題作を園子温監督が映画化。第68回ヴェネチア国際映画祭で主演の染谷将太、二階堂ふみが最優秀新人俳優賞をW受賞するという快挙を成し遂げた超話題作。
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© Bunraku Productions, LLC (a subsidiary of Snoot Entertainment) |
『BUNRAKU ブンラク』
アーティスト、GACKTのハリウッド初進出作。GACKTがスタントなしで挑んだ華麗な殺陣アクションに注目! 荒廃した世界を舞台に、残虐な組織に挑む“流れ者”と“侍”の活躍をスタイリッシュに描く。
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©2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved. |
『フライトナイト 恐怖の夜』
ヴァンパイアホラーの伝説的映画を『ターミネーター4』のアントン・イェルチン、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレルという人気俳優を起用して新たに描いた注目作。謎めいた男の正体がヴァンパイアだと気づいた高校生が恋人を守るため立ち向かう。
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©Filmfinance VI 2011-All Rights Reserved |
『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』
イラクの独裁者、サダム・フセインの息子・ウダイの影武者を務めた人物の実話をもとにした衝撃のトゥルーストーリー。“ブラック・プリンス”と呼ばれた男の狂気を目の当たりにし、決別しようとした影武者の運命とは。
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© 2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED |
『マイウェイ 12,000キロの真実』
第二次世界大戦末期、米軍に捕らえられたドイツ軍捕虜から、日本、ソ連、ドイツと3つの軍服を着てノルマンディーにたどり着いた東洋人が発見されたという実話を、壮大なスケールで映画化した話題作。
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お正月シーズンに見るならコレ!
年末年始におススメセレクト
©2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC. |
『ニューイヤーズ・イブ』
ハリウッド史上最高の超豪華キャスト&『プリティ・ウーマン』の監督が贈る、この時期イチオシの1本。年越しのカウントダウンまで数時間のニューヨークを舞台に、大切な人との絆を取り戻そうとする8組を描く。
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©2011 「源氏物語 千年の謎」製作委員会 |
『源氏物語 千年の謎』
生田斗真、中谷美紀ら豪華キャストで源氏物語の世界を映画化。時の権力者・藤原道長は、帝の心を娘・彰子に向けさせるため、紫式部に物語を描くよう命じる。狙い通り紫式部の「源氏物語」は帝の心をつかむが…。
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©日活 |
『幕末太陽傳 デジタル修復版』
幕末、品川の色町を舞台にした人情話をモチーフに、昭和のオールキャストで映画化した名作をデジタル修復版で再上映。たくましく生きる庶民の姿と、当時の映画人たちの心意気を堪能できる作品。
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© 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved. |
『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』
世界中で幅広い世代に愛される少年記者・タンタンが、冒険を繰り広げるベルギーの名作漫画「タンタンの冒険」が、迫力のCG映像で映画化! 巨匠スティーブン・スピルバーグとピーター・ジャクソンが作り上げた映像世界に大人も興奮!
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© 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ |
『ロボジー』
製作途中のロボットを失い窮地に陥った家電メーカーの窓際社員がロボットの外装に人間を入れてごまかそうするが、事態はとんでもない方向へ…。ヒットメイカー・矢口史靖監督の最新作。主演の五十嵐信次郎は73歳にして主役の座を射止めたシンデレラボーイ。
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© 2010 ARC LIGHT FILMS ALL RIGHTS RESERVED. |
『一万年愛してる』
人気俳優ヴィック・チョウ主演のラブストーリー。日本人女性・みかんは語学留学先の台湾で、だらしない台湾人男性・チーホンと出会う。しだいに引かれ合った2人は3カ月という期限付きで恋愛を楽しむことにするが…。
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『聯合艦隊司令長官 山本五十六太平洋戦争70年目の真実』
軍人でありながら誰よりも戦争に反対した男の真実
©2011「山本五十六」製作委員会
1941年12月8日の真珠湾攻撃は、山本五十六が命を賭して国を守るために考え抜いた、苦渋の作戦だった…。軍人でありながら誰よりも戦争に反対した男・山本五十六と、彼が指揮を執った真珠湾攻撃の真実を壮大なスケールで描く超大作が誕生。主人公、山本五十六役には日本映画界を代表する名優・役所広司。類まれなリーダーシップを備えた山本五十六を全霊で演じきる。五十六に引かれていくと同時に、戦争遂行へと国民を煽りたてるマスコミの姿勢に疑問を感じ始める新聞記者役に玉木宏。他、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛ら日本を代表する豪華俳優陣が揃う。監督は『孤高のメス』『八日目の蝉』でも高い評価を得た成島出。
日米の国力の差を熟知する実際的な国際感覚、開戦後の日本の姿を予見した先見性、人の命を守ることを優先させた信念の固さ。軍部とマスコミ、そしてそれらに煽られた世論が戦争へと突き進む一方で、戦争回避・早期停戦を目指した軍人・山本五十六。真珠湾攻撃から70年を迎えた今もまた、彼のようなリーダーシップが求められているのかもしれない。
STORY:昭和14年夏。2年前に勃発した支那事変が泥沼化しつつある中、日独伊三国軍事同盟を望む声が日本に渦巻いていた。対米戦を危惧した海軍次官・山本五十六は同盟に反対するが…。
監督:成島出 出演:役所広司、玉木宏、柄本明他/2時間20分/東映配給/12月23日(金)より丸の内TOEI他にて公開 http://isoroku.jp/
『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』
不可能を可能にした、シリーズ最高傑作!!
©2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
前作から5年。全世界が待ち望んだ『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作がついに公開! トムとJ・J・エイブラムス製作のもと『レミーのおいしいレストラン』のブラッド・バード監督が新たにメガホンをとる。すでにニュースでも話題となったが、トム自身があのドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”で行った命がけのスタントをはじめ、本作も“不可能を可能に”する超絶アクションがめじろ押しだ。本作では、なんとイーサンと彼のチームはクレムリン爆破事件の容疑をかけられ、米国から存在そのものを抹消されてしまう。今回は、後ろ盾を失ったまま真犯人を突き止め、新たなテロを阻止しなければならないという今まで以上に限りなく不可能に近いミッションに挑まなければならないのだ。しかもイーサンの前に立ちはだかるのは、ドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファの最新セキュリティー。地上828メートル、難攻不落のビルに特殊粘着グローブと命綱一本で侵入を試みるイーサンの運命は…。どんな不可能にも立ち向かうイーサンの姿に興奮、感動必至。
STORY:ロシアの中枢・クレムリンが何者かに爆破され、イーサンのチームに容疑がかけられる。国家としての関与を否定するためイーサンたちは存在すら抹消されてしまう。
監督:ブラッド・バード 出演:トム・クルーズ他/2時間10分予定/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/12月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて公開 http://www.mi-gp.jp/
ヒュー・ジャックマン インタビュー 最新作で親子の絆
燃えて、泣けて、元気になる"日本応援"ムービー!?『リアル・スティール』
©KaoriSuzuki
大好きな日本への応援を込めてこの映画を贈ります!
『リアル・スティール』の舞台は、人間によるボクシングがすたれ、ロボット同士を戦わせる格闘技がメジャーとなった近未来。一見SFアクションと思われがちだが、核となるのは、あるロボットとの出会いを通して絆を取り戻していく父子の物語だ。「もともと脚本の中にもその2つの要素がしっかり描かれていたんだけど、父子の関係を描いたヒューマンなストーリーの部分が本当に素晴らしかったんだ」と、主人公・チャーリーを演じたヒュー・ジャックマン。
「実は息子と一緒にこの脚本を読んだんだけど、息子は普通の本のように脚本を気に入ってしまって10夜連続で読み聞かせをさせられたよ(笑)。それほど魅力的な脚本だったことに加え、レヴィ監督がその面白さをスクリーンで表現しきったことも大きいと思う。まあ、ウチの息子が気にいったのはロボットファイトの部分なんだろうけどね(笑)。ただ彼が最も共感したのは、マックスとATOMの関係性なんだ」
他人同然だったチャーリーとマックスに父子の絆を芽生えさせたのは、マックスが見つけた旧式ロボット・ATOMだった。ATOMの素質に気付いたマックスはチャーリーを巻き込み大舞台に挑む。共通の目的に向かって親子の気持ちは1つになっていく。共通の趣味は大事だね、とヒュー。
「ウチは最近はスポーツで盛り上がるよ。僕はスポーツ大好き人間なんだけど、テレビで試合を見る時に半ば無理やり息子を付き合わせていたら、最近少しサッカーに興味を持ったみたいだ(笑)。あとはモンティ・パイソン。今朝も"フィッシュスラッピングダンス(生の魚で顔を叩きあうコント)"を一緒に見てから家を出てきたよ(笑)」
"ダメ親父"チャーリーが観客の心をつかむのは、ヒュー自身が素敵なお父さんだからなのかも。
「本作には、子供たちに伝えたいメッセージがたくさん詰まってるんだ。自分を信じて努力すればきっとよい結果を生むことができるんだということ、人間が力を合わせればできないことなんてないってこと。なによりATOMの存在だ。彼はピカピカのロボットではないけれど、その分"ハート"がある。大事なのは中身だってことを彼が教えてくれるんだ」
実は本作に登場するロボットのうち、4体は実際に実物大で制作されている。
「初めてロボットを生で見た時、(マックス役の)ダコタと一緒だったんだけど、僕も子供に返ったように興奮したよ。実は、実物大のロボットを作ろうと提案したのはスピルバーグなんだ。完全にCGだけでも同じように良い映画になったと思うけれど、役者にとっては実際のものがあるほうが断然やりやすい。実際のロボットに向かって演技するのは、グリーンバックで棒の先につけたテニスボール(目線の目印としてよく使われる)をロボットだと思い込んで演技するのとは大違いだからね(笑)。とくにダコタはまだ当時10歳だったし、実物があったことはすごく良かったと思うよ」
ロボットが欲しくならなかった?
「一応聞いてみたけど、もらえなかった(笑)。もし続編があったときにはぜひ1体欲しいね。玄関先に飾って、来る人を驚かせるんだ(笑)」
そしてやはり気になるのがX-メンシリーズ最新作『ウルヴァリン』。
「現在は、順調に企画が進んでいるよ。来年の夏に、日本で撮影を行う予定になっていると思う。僕は日本が本当に好きだから、日本で映画を撮ることを今からすごく楽しみだよ。今回映画化される日本を舞台にしたエピソードは、原作の中でもカルト的人気を誇っているんだ。このエピソードでは侍の精神、日本的な心といったものが重要なテーマの1つになっているから、そういうこともしっかり描かれるんじゃないかな。僕はそういう日本のカルチャーも好きだし、もちろん日本の人々も大好きで、今年は特に震災があったからね、早く日本に行って、撮影を通して自分も何か応援できたらと考えてるんだ」
思えば『リアル・スティール』は日本へのエールが詰まった映画といえる。
「まさに、そういう願いを込めて作った映画なんだ。希望と勇気、ポジティブなものをいっぱい込めてね。二度目のチャンス、再起が本作の重要なテーマの1つ。そんな意味でも、日本の観客の心に響く映画になっているんじゃないかと思うし、少しでも元気づけることができたら本当にうれしいよ」
ところどころに日本のロボットアニメへのオマージュが見て取れるのも楽しいし、何より再起をかけて立ち上がるチャーリーの姿が、勇気を与えてくれる。今一番の応援ムービーなのかも。
(本紙・秋吉布由子)
『リアル・スティール』監督:ショーン・レヴィ 出演:ヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨ他/2時間7分/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給/丸の内ピカデリー他にて公開中 http://disney-studio.jp/movies/realsteel/ |
Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 「みんなで見る夢は現実になる」
三代目J Soul Brothersが次に目指すもの
三代目J Soul Brothersが7日、セカンドアルバム『TRIBAL SOUL』をリリースする。オリジナルアルバムとしては前作からわずか半年のスパンでリリースされる本作は、エネルギーで満ちあふれている。この作品が生まれた背景を7人に聞く。
昨年11月にシングル『Best Friend’s Girl』でデビューしてから1年と少し。EXILEの直系グループとして、三代目J Soul Brothers(以下、三代目)は精力的に活動してきた。シングル5枚、最新作『TRIBAL SOUL』を含めてアルバム2枚をリリース。ライブを加えると、動き方は半端じゃない。しかしメンバーは、「すごいって言われますけど、そうじゃないペースを知らない(笑)」と苦笑する。
夏のライブ『二代目 J Soul Brothers vs 三代目 J Soul Brothers〜EXILE TRIBE〜』が、ひとつの転機になった。
「技術や見せ方というのもそうだけど、大きかったのは応援してくれる人に直接会えたこと。パフォーマンスを見て喜んでくれる人たちがいることが分かったことだと思います。その経験がアルバムに跳ね返ってきてますね」(NAOTO)
「個人的な感覚になりますけど、最新作はより聞いてくれる人を意識しています。レコーディングしていても応援してくれる人たちの顔が浮かんで、こう歌ったらもっと伝わるんじゃないか、もっとよく届けられるんじゃないかって考えていたので」(今市隆二)
「いい意味で、責任感です。特に、アルバムを”聴いて”もらう場合、自然とボーカルの負う部分って大きくなるので、まずはボーカルがいい形で歌を届けなくちゃならない。初めて三代目を聴くという人にも届くように。だから、もっと歌えるはずだって欲も出たりして、何度も歌ったんですよ」(登坂広臣)
「その点は、パフォーマーも同じです。あのライブがあって、誰かのためにダンスを踊りたいっていう気持ちが強くなりましたね。今年は、3.11の東日本大震災もあって、自分がダンスをする意味を考えたりもしたなかで、見てくれた方が何か感じてもらえるダンスをしたいと思うようになったので」(ELLY)
「聴いてくれる人に何かプラスになるものを残す。そうなるようにがむしゃらにパフォーマンスをする。それが今、三代目がやるべきことだっていうのは見えてきたよね」(NAOTO)
「だからかもしれませんが、これだけ毎日一緒にいるのに話すことは三代目のことばかりなんです(笑)」(山下健二郎)
「もともといいパフォーマンスを追求する姿勢は持っていたけれど、さらにそれが加速した気がしますね。それは最新アルバムにも現れている」(岩田剛典)
ライブをきっかけに気持ちも新たに臨んだ最新アルバムには「三代目の今が詰め込まれている」。シングル曲を中心に全11曲を収録。そのなかでも、冒頭の『I Can Do It』は「今の三代目のテーマ曲的な存在」だとNAOTOは言う。
「最初に聴いたとき、7人全員がビビッときました。みんなも言ったように、ライブがあり、一周年を迎え、僕らが三代目として何ができるのかを教わりました。この曲はその次の行動を起こす際の原動力となる勇気を与えてくれるんです。僕らもたくさんの人にとって、そんな存在になりたいと思ってパフォーマンスしたい」(NAOKI)
この曲のほかにも、初のウインターバラードや、挑戦的なR&Bチューンにもトライ。パフォーマンス面でも精神面でもパワーアップした三代目が聞ける。
リリース日を控え、「まだまだ無限の可能性も感じる」と、いつも以上に意気込む。次に目指すのは、単独ツアーだ。
「来年、すべてはそこに注がれると思います。三代目として常に攻め続ける姿勢を忘れずにスケールの大きいグループを目指したいですね」(NAOTO)
(本紙・酒井紫野)
New Release『TRIBAL SOUL』rhythm zoneから12月7日(水)発売。シングル『リフレイン』『FIGHTERS』など全11曲。[CD+DVD]3980円、[CDのみ]2980円、[CD+DVD3枚組]5980円(すべて税込)。詳細は公式サイト(http://jsoulb.jp/)で。 |