劇団☆新感線による『髑髏城の七人』が再び注目を集めている。今年3月に豊洲にオープンした、客席が360度回転する劇場『IHIステージアラウンド東京』のこけら落とし公演として、1年間で、同作品の花・鳥・風・月の4つのシーズンが順番に上演されており、現在はSeason鳥が上演中。花、そして鳥と連日満員御礼で、今、最も熱を帯びた作品のひとつだ。
9月からスタートとなるSeason風では、松山ケンイチが主演。上演中の作品をすでに鑑賞したそうで「劇団☆新感線の舞台は、本当にお客さんを引き込んでくれる。演劇という一言ではくくれないくらい、たくさんの要素がつまった、すごいエンターテインメントになっている」と、コメント。
松山は、花では小栗旬、鳥で阿部サダヲが演じてきた捨之介を演じるのに加えて、敵役である天魔王の2役を演じる。松山以前には古田新太や市川染五郎が2つの役に挑戦している。松山は「古田さんと染五郎さんの演技が完璧なので、僕もこれ以上出ないっていうところまで自分を追い込みたい。本作のファンの方にも喜んでいただけるように、お二方のニュアンスを入れられたら面白いんじゃないかなと思ってます」と、静かに意気込んでいる。
11日に都内で行われた制作発表では、松山の影武者ならぬ、そっくりな等身大の人形も登壇。松山は影武者と恋人つなぎをしてみせたり、キャスト全員で抱き抱えてステージを去るなど、会場も壇上も大いに盛り上がった。
『髑髏城の七人』は織田信長亡き後の戦国時代を舞台にした、殺陣とアクション、笑いと涙も盛り込んだ歴史劇。風には、松山のほか、向井理、田中麗奈、橋本じゅん、山内圭哉、岸井ゆきの、生瀬勝久らが出演する。チケットは発売中。