イタリアのファッションブランド「ジョルジオ アルマーニ」と「エンポリオ アルマーニ」の2017秋冬コレクションが発表された。
アルマーニのベースには一貫して変わらないデザインというものがある。例えばオーダーメイドの「メイドトゥ メジャー」の場合でも、ボタンのホール位置、襟(ラベル)の幅といったものには決まりがあり、それによって“アルマーニらしさ”が表現されている。
その“譲れない一線”を保ちながらも、時代によってさまざまなテーマを掲げ、新しい素材を取り入れるのもアルマーニのもうひとつの顔。
クラシカルなこだわりと最先端を果敢に取り入れる革新性。この2つの絶妙なバランスが40年近くの長きに渡って多くのファンに支持される要因となっている。
そんなジョルジオ アルマーニの今シーズンのテーマは「ネオ・クラシック」。その代表的なものがベルベット素材のアイテム。ジャケットで主張する場合もあれば、スーツのインナーベストなどさまざま。今までのアルマーニの素材との新しいコーディネートが提案されている。
一方、エンポリオ アルマーニの今年のテーマは「1920?30年代のニューヨーク」。当時、アールデコが流行ったことから、その様式をプラス。
例えばクライスラービルやエンパイアステートビルなどの摩天楼からインスパイアされたグラフィックなデザインがレザーのバイカージャケットやパンツのパターンで表現されている。