サッカーの「2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会」のアジア最終予選、日本代表vsタイ代表戦が28日、埼玉・埼玉スタジアム2002で行われ、日本が4?0で勝利を収めた。
B組の日本は23日にアルアインで行われたUAE代表戦に2?0で勝利し、勝ち点13としW杯の出場権獲得となるグループ2位の座を守り、この日の試合に臨んだ。
この2連戦を前にキャプテンでボランチを務める長谷部が右ひざのケガで離脱。精神的支柱でもあり、不安が残ったが、UAE戦では約2年ぶりに代表復帰した今野がその穴を埋めた。しかしその今野もその試合で負傷し離脱。タイ戦はいつも代表ではサイドバックで出場する酒井高がボランチに入るという新布陣で臨んだ。山口蛍とのダブルボランチは引いて守るタイのカウンターを警戒してのもの。
日本は序盤から、サイドからタイDF陣を崩しにかかると8分には右サイドからの久保のクロスを香川が決め先制。香川はこれが最終予選初ゴール。キックフェイントでDFを翻弄しての華麗なシュートに復活の兆しを見せた。19分にはまたも右サイドの久保からのクロスに岡崎がダイビングヘッドで2点目。岡崎はこれが代表50得点目のメモリアルゴールとなった。
ゴールラッシュが期待された日本だが、ここから嫌な時間が続くことに。不慣れな布陣ということもあり、ボールをもらってもパスの出しどころがない、不用意なパスをカットされカウンターを許すなどたびたびピンチを招く。タイのシュートの精度が低く失点にこそつながらなかったが今後に不安を残した。
後半も序盤は前半の嫌なムードを引きずったまま。しかしこの悪い流れを断ち切ったのは久保。後半12分にタイDFのクリアミスを拾った久保がドリブルで中央に持ち込み鮮やかなゴールを決めた。
38分には清武のコーナーキックを吉田がドンピシャのヘッドで決め4?0としたが、84分にはタイの波状攻撃の前にPKを許してしまう。
しかしこのピンチはGK川島が好セーブ。4?0で試合を終わらせた。
日本は勝ち点16の得失点差9とし、ここまで首位に立っていたサウジアラビアがイラクに1?0で勝利を収め勝ち点16としたものの、得失点差で上回り、今回の最終予選で初めて首位に立った。