トム・クルーズが最新主演映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の公開に合わせ、『ラストサムライ』以来の再タッグとなるエドワード・ズウィック監督とともに来日。8日、都内にて記者会見を行った。
本作は、トムが型破りで危険なアウトローを演じるアクションシリーズ第2弾。自身が演じる主人公ジャック・リーチャーについて「大好きなキャラクターなんだ。ジャックのような一匹狼的なキャラクターはどの文化にも存在する。日本でいえば『用心棒』のような、ね」と語れば、ズウィック監督も「アウトローというのは、日本では“浪人”といえるかも。そういう点で『ラストサムライ』と対になっている作品といえるかもしれないね」とアピール。
今回、22回目の来日となるトムは「毎回、日本に来るのは楽しみだけど今回は特に『ラストサムライ』で仕事をしたエドと一緒に日本に来ることができて本当にうれしい」。来日時に楽しみにしていることを記者から聞かれるとトムは「こういう会見やプレミアも楽しみにしているけど、東京ではホテルからの景色、特に夜景が素晴らしいよね。今回は午前1時に日本に着いたんだけど、車窓から見る夜景がとてもきれいで、さすが東京だなと思ったよ。他にも、日本の人々、食べ物、友人たち…」。監督が「『ラストサムライ』の撮影以来、日本には多くの友人がいて、彼らとの再会は大きなご褒美だね。前回は、博物館や美術館、日本庭園なども見ることができた。日本はクリエイティブな人生にとって大きな意味のある場所なんだ」と熱く語ると、トムも続けて「そうなんだよね。世界各地でいまだに、必ず『ラストサムライ』のものにサインを求められるんだ。そういう力のある作品を経験できたことを本当に誇りに思っている」と語った。
さらにこの日は『ラストサムライ』でトム演じる主人公と心を通わせる日本人少年の役を演じた池松壮亮が、スペシャルゲストとして登場。すっかり成長した池松との再会にトムと監督も大感激。トムは「俳優として大活躍をしていると聞いたけど驚きはないよ。あの当時から素晴らしい演技をしていたから」と満面の笑み。ズウィック監督も感慨深げに「今も覚えているのが、夕日の中での別れのシーンを撮影したときのこと。失敗できない難しい芝居だったのに、壮亮は最初のテイクで完璧に演じたんだ」と振り返った。トムも「そうそう、あのシーンは直前で加えることになってセリフを書き足したんだ。覚えてる?」と池松に尋ねたが、当の池松は「覚えてないです(笑)」。会場は大きな笑いに包まれた。
再会した2人から「君を誇りに思うよ」と言われた池松。「僕も、お2人に会っていなかったら俳優になっていなかったかもしれない。今でも2人は僕の指標だし、おかげでまだまだ頑張っていけると思います」と感謝の念をあらわにした。
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は11月11日(金)より全国公開。