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カワイイだけじゃない! 奥深き猫写真の魅力に迫る。

2016.10.24 Vol.677

「猫が足りないっ!」と無性に猫画像を見たくなる、そんな病に侵されている人にオススメの展覧会『横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展 2016 ?今を生きる猫たちのキロク・キオク?』が11月2日より横浜にて開催。

 同展は“猫写真”をドキュメンタリー写真に昇華させたパイオニア的写真家・星野俊光が、長年の構想を経て昨年初開催した展覧会の第2弾。会期1週間で約7000人もの動員を記録するなど、大きな反響を呼んだ展覧会が、パワーアップ。出展者数65組70名以上、作品総数約800点という規模で開催される。

 また今年はプロ枠、招待枠、一般枠に加え新たに、Facebookでの公募審査による上位者の出展も決定。鉄道写真家・山崎友也や、世界中を旅する写真家・小澤太一、女流写真家・鶴巻育子など普段は猫の写真を発表していないプロフォトグラファーから、猫を被写体にするアマチュアの猫写真家、海外の作家まで、バラエティー豊かな視点の猫写真が揃う。作品は、クオリティーにこだわった大判作品が中心になるとのことで、モフモフ具合もじっくり堪能できそう。さらに、各メディアや企業などとのコラボ企画なども実施。奥深く、どこまでも広がる猫写真の世界を楽しむことができる。

 猫の写真は“動物写真”に属するはずなのに、一般的にその扱いはドキュメンタリーではなく娯楽作品となりがちであることに疑問を抱いたという星野。作品として発表される作品の数々を通して、猫写真の魅力や可能性に触れてみて。

夢枕獏(作家)×スガダイロー(ジャズピアニスト)【INTERVIEW】

2016.10.24 Vol.677

 作家・夢枕獏の代表作である『陰陽師』はこれまで漫画、映画、ドラマに舞台とさまざまなジャンルで作品化されてきた。映画のメーンテーマをフィギュアスケートの羽生結弦が使用するなど、思いがけない広がりも見せている。そんな『陰陽師』も今年で30周年。今回、ジャズピアニストのスガダイローとのCDブック『蝉丸?陰陽師の音?』という思いがけないコラボレーションが実現した。

『マックス・スティール』試写会に10組20名 

2016.10.24 Vol.677

 DCコミックや『トイストーリー』のフィギュアを手掛けるマテル社の人気アクション・フィギュア・シリーズから生まれたスーパーヒーロー、マックス・スティール。これまでにもアニメ化、ゲーム化されてきた人気キャラクターが『アベンジャーズ』シリーズのスタッフによって待望の映画化。主人公マックス役には期待の若手ベン・ウィンチェル。他、マリア・ベロ、アンディ・ガルシアらベテランが脇を固める。

 マックスは、幼いころに父親を奇妙な事故で失った故郷に戻ってきた。ところが突然、自分ではコントロールできないエネルギーが体から放出されるようになる。奇妙なパワーはしだいに大きくなり、ついにはマックスの手に負えなくなってしまう。そんな折、謎の地球外生命体スティールが現れ、2人が一体化することにより、そのパワーを自在にコントロールできるうえ、驚異的なパワーを持つスーパーヒーロー“マックス・スティール”に変身できることを知る。戸惑いながらも互いの間に繋がれた運命を受け入れたマックスは、その力で父親の死に関する秘密を解き明かそうとするのだが…。

 12月3日より池袋HUMAXシネマズ他にて公開。

『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』試写会に15組30名 

2016.10.24 Vol.677

 絶世のオンチが音楽の殿堂・カーネギーホールを満席にする!? 『クィーン』 『あなたを抱きしめる日まで』のスティーヴン・フリアーズ監督が、超大物俳優を揃えて描く、実話をもとにした感動作。

 NY社交界のトップ、マダム・フローレンスの夢。それはソプラノ歌手になること。しかし彼女は自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気付いていない。愛する妻に夢を見続けさせるため夫のシンクレアはマスコミを買収したり、信奉者だけを集めたリサイタルを開催するなどして立ち回っていた。しかしある日、フローレンスがカーネギーホールで歌うと言い出した。持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦に、シンクレアも決意を固めた。かくして、稀代のオンチが音楽の殿堂を目指す、とんでもない挑戦が幕を開ける…!

 12月1日(木)よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開。

『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』試写会に10組20名

2016.10.24 Vol.677

“イギリスのシンドラー”と呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもたびたび名を挙げられた愛と勇気の人ニコラス・ウィントンの驚くべき活動の足跡と、彼に救われた人々の人生をたどり、命の大切さを世界に伝える感動のドキュメンタリー。

 第2次大戦開戦前夜のヨーロッパでは、ナチス・ドイツの迫害を受け多くのユダヤ人が難民となるなか、その子供たちを安全な国に疎開させる活動〈キンダートランスポート〉が行われていた。ニコラス・ウィントンは、公的支援を受けずにチェコスロヴァキアでその活動を行い、669人の子どもたちを救っていたが、彼はそのことを家族にさえ一切、語らずにいた。それから50年。ある場所から発見された一冊のスクラップブックが、彼の偉業を明らかにしたことで、ニコラスと彼に救われた人々が奇跡の再会を果たすことになる。しかし、本当の奇跡は、ここからが始まりだった…!

 今も世界中で広がり続ける“恩送り”の記録。ニコラスからの善意のバトンを、本作を通して受け取って。

 11月26日、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国順次公開。

【読プレ】高梨臨×斎藤工が描く、農業と夢と青春

2016.10.24 Vol.677

 高梨臨や斎藤工が出演する映画『種まく旅人?夢のつぎ木?』(佐々部清監督)がいよいよ公開。日本の第一次産業を描いてきた『種まく旅人』シリーズの最新作で、岡山県赤磐市の桃農家を舞台に兄の遺志を受けつぎ新しい桃「赤磐の夢」の新種登録を目指す女性と周辺の人々との絆を丁寧に描く。女優になる夢をあきらめて地元に戻ってきたヒロイン・彩音を高橋臨、日本の農業政策を変えるという夢を持ちながらもその理想を見失いかけているエリート官僚を斎藤工が熱演する。公開を記念し、同作品の鑑賞券を5組10名様にプレゼント(係名:「種まく旅人」)。

『種まく旅人?夢のつぎ木?』11月5日 有楽町スバル座ほか全国ロードショー!【配給】アークエンタテインメント【公式HP】 www.tanemaku.jp

ビジュアル系 jealkb武道館を目指し再起動

2016.10.23 Vol.677

 ビジュアル系バンドのjealkb(ジュアルケービー)が新しくスタートを切る。11月2日に渾身のニューシングル『reboot』を発売し、ACT2としてバンドを「再起動」する。

 「再始動」のきっかけは「2020年に日本武道館でライブ」宣言だ。

「2015年から2020年までの6年間で日本武道館に行く目標を立てて、ツイッターに書いたんです。そしたら、今のスピードではダメだって真剣に反応してくれた人がいたんです。それがきっかけになってみんながそれぞれエンジンを加速しました(haderu)

 もともとロンドンブーツ1号2号の田村淳、もといhaderuを中心に芸人で構成されたバンド。2006年に活動をスタートするも、芸人、まともに楽器が弾けないといったことから彼らの真剣さは世の中はもちろん、周囲の芸人にも伝わりにくかった。ただキャリアを重ねるなかでバンドの名前も浸透、ファンも拡大。なにより楽曲やライブのレベルもアップ。作品やライブを通じて、彼らの本気度や熱はゆっくりだが確実に伝わり始めている。

「リブートを決めたけど準備期間は短かった。でもこんなにバンドのことを考えたのは初めてかもしれない」(haderu)

「バンド以外の活動もあるから集まるのは夜で、気づいたらもう朝4時になってたりした」(hideki)  

濃密な時間を経て完成したのが最新シングル『reboot』。自らを奮い立たせる作品だ。エネルギッシュでスケールが大きいと楽曲だが、これまでの彼らの楽曲群と並べると違いが感じられる。

「タイトルを決めてから曲を書くって、これまでなかった曲の作り方なんじゃないかな」(haderu)

「曲を作るうえでは、とにかくエモい曲っていうテーマもあった(笑)。リブートだし、これまでのjealkbにこだわる必要もないと、やってみた。それぞれ出来上がったものを持ち寄ったら全員一致でこれだったんですよ(笑)」(elsa)

 一方リリックは、耽美的なフレーズやデコラティブなワードは姿を消し、シンプルで共感しやすい世界観を描き出す。

「バンドのヴィジュアルと同じように脱ゴシック。前は歌詞を書き出してから辞書を引いて、より難しい言葉と置き換えたりしていたんだけど、今回はまったくしなかった。それよりも分かってもらえる、聞きやすいってことを考えて書いています」(haderu)

 バンドの活動期間も10年を超えた今だからこそ気合を入れ直す。これまでの作品を愛してきたファンにはかなりのサプライズになるかもしれない。ただ、ステージの前やスマホや画面の向こうにいるオーディエンスを楽しませたいという気持ちには変わりはない。

 12月には単独ライブも控えている。「再起動」し、リアルに武道館のステージを目指す彼らの今、最新シングルとライブで確かめたい。その価値はある。

THL編集部オススメMOVIE『スター・トレック BEYOND』

2016.10.23 Vol.677

 未知の星に不時着した宇宙船救出ミッションに出発したエンタープライズ号。しかし到着直前、無数の飛行物体によって急襲を受けエンタープライズ号の仲間たちは散り散りになってしまう。たった一人見知らぬ土地に投げ出されたカーク船長を待ち受けるのは…?

監督:ジャスティン・リン 出演:クリス・パイン、ザッカリー・クイント他/2時間3分/東和ピクチャーズ配給/TOHOシネマズスカラ座他にて公開中  http://startrek-movie.jp/

巨匠スコセッシ「日本の“家族”を集めた」遠藤周作の名作を映画化『沈黙〜サイレンス〜』

2016.10.23 Vol.677

 日本でも映画ファンから絶大な支持を得るマーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説を映画化。19日、都内にて記者会見を行い、その一部映像を全世界に先駆けて披露した。

 最新作『沈黙〜サイレンス〜』は、キリスト教が弾圧されていた江戸時代を舞台に、日本にやってきたポルトガル人宣教師が迫害に苦悩しながらも、信仰とは何かを求道する姿を描く。

 約15分間、4つのシーンのフッテージ映像を披露した後、万雷の拍手で迎えられたスコセッシ監督と、隠れキリシタン・キチジロー役の窪塚洋介、通辞役・浅野忠信の3人。

 監督が原作と出会ったのは1988年のこと。「黒澤明監督の『夢』に出演したのですが、ちょうど日本で撮影を行っていたときに本を読み終わりまして、映画化したいと思いましたがどうアプローチすべきか分からず、数年後に脚本を書きはじめ、2006年に書き終わりました。しかしその後、権利関係が複雑になったりして、なかなか撮影にこぎつけられなかった」と振り返った監督。「私自身がカトリックの家に育ったことも映画化したいというモチベーションの一つだったが、異なる文化の衝突というテーマに引かれた。とにかくこの作品については語り尽くせない。まずは早く皆さんに作品を見てもらわないと(笑)」と笑顔を見せた。

 オーディションを経て、それぞれの役を勝ち取ったという2人。窪塚は「役が決まったときはドッキリかと思った」、浅野も「オーディションでは本当に撮影しているかのように楽しかった」と、スコセッシ監督との仕事を終え感激の面持ち。監督も「オーディション用の映像で、窪塚さんがキチジローを力強く、正直に演じているのを見てこの人しかいないと思った。浅野さんは『アカルイミライ』や『殺し屋1』を見ていたので通辞の役にぴったりだと思った」と2人の役者を絶賛。また同作には、映画監督でもある塚本晋也やイッセー尾形らも出演しており「14歳で溝口健二の『雨月物語』をテレビで見て以来、黒澤作品はもちろん、多くの日本映画を見てきた私にとって彼らは家族のような、なじみの顔だった」と日本の俳優陣にも大満足。

 前日には第28回世界文化賞の映像・演劇部門を受賞。日本映画もまたイタリアやアメリカ映画とともに、映画監督としての基礎を作ってくれたと語る世界的巨匠が、また一つ、日本との絆を結んだ。

『沈黙〜サイレンス〜』は2017年年1月21日公開。

いわて国体はEXILE&中学生の『Rising Sun』で閉幕

2016.10.22 Vol.677

【JAPAN MOVE UP!× TEAM2020】2020年に向けて、ダンスで日本を元気に!!

迷走中の移転問題はさておき…築地の本当の姿を描いた映画が公開中

2016.10.22 Vol.677

 本来なら11月7日に築地市場から豊洲市場への移転が行われるはずだった。しかし小池百合子東京都知事が就任後いろいろ調べてみると、豊洲市場の主要な建物の地下に汚染対策としてされるはずだった盛り土がなされていなかったり、それゆえに生まれた地下スペースにどこからのものか分からない水がたまっていたり、地下空間の大気から国が示す指針値の最大7倍の水銀が検出されたりと、築地市場の移転問題は思わぬ方向へと進んでいる。

 そんななか「築地の真の姿を描いた」と言っても過言ではない映画『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』の全国ロードショーが10月15日から始まった。

 この映画は報道規制の厳しい築地市場で1年4カ月に渡ってカメラを回し、長期密着取材を敢行。鮨職人ら料理人に食材を仲介する「仲卸」と呼ばれる人々を中心とした築地で働くプロフェッショナルたち、料理人、文化人、評論家といった食に関わる人々へのインタビューを軸に我々の知らない、見たことのない築地の深部に迫っていく。映画では日本の食文化の豊かさを再確認し、そこに果たしてきた築地の役割を描いている。
 タイミング的には消えゆく築地をこの目に焼き付け、日本の食文化を支えてきた築地の人々たちの仕事に敬意を表し、そして豊洲という地で新しい食文化を紡ぎ出すための一歩を踏み出すつもりだったのだが、この映画を見ると「もうちょっと築地のままでいいんじゃない?」なんて気にもなってくる。

 いや、別に移転反対派とかそういうのではなく、映画を見るとただひたすらに築地という地とそこで働く人々に愛しさを感じてしまうから。
 そんなわけで、取りあえず移転問題については遠くから眺めておくとして、「実は築地に行ったことがない」なんて人は映画を見る前でも後でもいいから築地に行ってみるといい。

 多分、その後で食べる寿司の味はそれまでとはちょっと変わっているはずだから。

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