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TOKYO HEADLINE 編集部オススメMOVIE part.4(vol.660より)

2016.02.10 Vol.660

『火の山のマリア』

 17歳のマヤ人マリアは火山のふもとで農業を営む両親とともに過酷な自然に囲まれ細々と暮らしていた。両親はマリアを土地持ちのコーヒー農園の主任イグナシオの後妻にしようとするが、マリアは農園で働く青年ペペにひかれていて…。

監督:ハイロ・ブスタマンテ 出演:マリア・メルセデス・コロイ他/1時間33分/エスパース・ サロウ配給/2月13日より岩波ホール他にて公開  http://hinoyama.espace-sarou.com/

TOKYO HEADLINE 編集部オススメMOVIE part.3(vol.660より)

2016.02.10 Vol.660

『ディーパンの闘い』

 元兵士のディーパンは内戦下のスリランカを離れ、赤の他人の女と少女と家族を装いフランスへやってきた。穏やかな日々を手に入れたと思った矢先、またしても暴力が彼らを襲う。“家族”のためディーパンは再び立ち上がる。

監督:ジャック・オディアール 出演:アントニーターサン・ジェスターサン他/1時間55分/ロングライド配給/2月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開  http://www.dheepan-movie.com/

TOKYO HEADLINE 編集部オススメMOVIE part.2(vol.660より)

2016.02.09 Vol.660

『キャロル』

 1952年ニューヨーク。クリスマスを控えたある日、高級百貨店のおもちゃ売り場で働くテレーズは娘のためのプレゼントを探しに来た美しい女性キャロルに魅了される。彼女の忘れ物を届けたことをきっかけに、テレーズはキャロルの複雑な事情を知り…。

監督:トッド・ヘインズ 出演:ケイト・ブランシェット他/1時間58分/ファントム・フィルム配給/2月11日(木・祝)よりTOHOシネマズみゆき座他にて公開  http://carol-movie.com/

TOKYO HEADLINE 編集部オススメMOVIE part.1(vol.660より)

2016.02.09 Vol.660

『ザ・ガンマン』

 特殊部隊の傭兵ジムはアフリカ・コンゴ共和国の鉱山利権に絡む大臣の暗殺任務を遂行した後、身を隠すように生きていたジムだったが作戦に参加した仲間が次々と殺されていることを知り、ことの真相を突き止めようと決意する。

監督:ピエール・モレル 出演:ショーン・ペン、ハビエル・バルデム他/1時間55分/クロックワークス配給/新宿バルト9他にて公開中  http://thegunman-movie.com/

TRASHMASTERS『猥り現(みだりうつつ)』さまざまな形でなされる問題提起に気づく感性が大事

2016.02.08 Vol.660

 現代社会が抱えるさまざまな問題を題材に、かなり骨太な物語を描くTRASHMASTERS。

 作・演出を務める中津留章仁は綿密な取材とそこから生まれる問題意識、そして持ち前の世の中を読む力で、フィクションの一言では片づけられないようなリアリティーのある物語を紡ぎ出す。そればかりではなく、彼なりの未来へ向けた問題提起を見る者に投げかける。

 テーマに真摯に向き合うゆえに、上演時間が長くなってしまったり、笑いの要素が排除されてしまったりと昨今の演劇のトレンドから離れていってしまうこともあり、高く評価することに積極的ではない者も多かった。しかし最近は読売演劇大賞の優秀演出家賞をはじめ各賞を受賞。岸田國士戯曲賞に最終ノミネートされるなど、こういう状態を「時代が追いついてきた」というんだな、という感じになっている。

 今回、中津留が取り上げるのは昨年から日本の政治における中心的な話題となっている安保法制や「イスラム国」といったあたり。どんな視点でこのセンシティブな問題に切り込んでいくのか注目したい。

TRASHMASTERS『猥り現(みだりうつつ)』

【日時】2月18日(木)〜28日(日)(開演は平日19時。※23日(火)は14時開演。26日(金)は14時の回あり。土日は20・21日は14時、27・28日は13時開演。27日(土)は18時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演45分前)
【会場】赤坂レッドシアター(赤坂)
【料金】全席指定 前売4200円、当日4500円/特定日割引(18・19日)3000円/U25(25歳以下)2500円/学生(大学・短大・専門学校・高校・中学)1000円 ※U25券、学生券は劇団前売り取り扱いのみ。当日受付にて身分証提示。
【問い合わせ】SUI(TEL:03-5902-8020=平日11〜17時 [劇団HP] http://www.lcp.jp/trash/ )
【作・演出】中津留章仁
【出演】吹上タツヒロ、星野卓誠、倉貫匡弘、髙橋洋介、森下庸之、森田匠、長谷川景、龍坐、川﨑初夏、岡本有紀(青年劇場)、保亜美(俳優座)

格闘家イケメンファイル Vol.42 新生K-1ヘビー級のラスボス 上原 誠

2016.02.08 Vol.660

 ヘビー級では日本人最強といわれている上原が3月4日(金)、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~−65kg日本代表決定トーナメント~」のスーパーファイトに参戦決定!

「日本人もそうですが、世界的にもヘビー級が一番強いんです。それを見せられるチャンスなので、新生K-1に出られるのは楽しみです。今は世界で戦っているので、戻ってこられてうれしいけど、今回は余裕ですぐに勝てると思う。あっという間にKOできるけど、それじゃ面白くないので1R2分ぐらいでじわじわと倒しにいきます。ビッグマウス? まあ、もともとパワーがある海外の選手と戦ってきた自信と、試合が決まると戦うスイッチが入っちゃうので、自然とそうなっちゃう(笑)。でもあまりヘビー級の試合を見たことがない人にはすごい衝撃を与えると思いますよ。力がものすごいので、会場の空気が一気に変わる。パンチやキックの音も “痛そう”じゃなくて、“これやばくない?”って。怖がって目を閉じる人もいるぐらい威力があるので、そんな試合を見せたらほかの階級の人がかわいそうかも(笑)」

 絶対的な自信をのぞかせる上原だが、意外にも格闘技を始めたのは大学生の時。

「高校まではずっと野球をやっていたんです。自分で言うのも何ですが、野球の天才だったんですよ(笑)。でも野球は嫌いだった。連帯責任がダメなんですよね。人のミスで負けて怒られるのが無理(笑)。才能だけでやっていたんですが当時の監督に進められて受けたプロテストで、巨人と日ハムとヤクルトを受けて、ヤクルトにかかったこともありますし、もともと身体能力が高い。だから体育の授業は何をやっても軽くこなせたので、中学時代はもてました(笑)。高校は男子校だったので、中学時代がピークでしたけど(笑)。で、大学時代のある日テレビを見ていたら、格闘技をやっていて、自分もやりたいと思ったんです。ミルコ・クロコップとボブ・サップの試合だったんですけど、その時のボブ・サップは2m160㎏で、アメフットをやっていてとにかくでかい。反対にミルコは185㎝ぐらいで100㎏と明らかに小さかった。でもその時に番組に出ていた人全員がミルコが勝つと予想していて、驚いたんです。そんなに小さくて、壁のようなサップに勝てるわけないよって思った。でも映像を見ると強くて、会場も大盛り上がりしているし、これだ!って(笑)。自分もこの場所にいきたいなと思ったんです」

 生まれながらの高い身体能力で、デビュー戦をあっさり勝ち、その後もKOで連勝を重ねた上原。しかし、その後試練が訪れた。

「連続KOで勝ち続けていたんですが、それが逆に味わったことのないプレッシャーになってきたんです。こんなプレッシャーを感じるなら負けてもいいかもしれないとまで思っちゃって。そうなるとモチベーションまで下がっちゃって、6戦目から3連敗してしまった。余裕で勝てるだろうと思った相手にも負け、自分の中でもう終わりかもしれないって。でも3連敗した時に、友達が初めて泣いているのを見て、こういう事なのかって。応援してくれる人たちがいて、リングに立てる。もっとしっかりやらなきゃダメじゃんって心の底から思ったんです。そこからモチベーションも上がり、練習にも身が入り…って自分が変わっていった。いろいろなジムに行って勉強したり、食生活から生活習慣まで全部変えた。新生・上原の誕生ですね(笑)。だから今は自分というより、人のために頑張っている。上原、今、人のために動いてますよ(笑)」

 今は格闘技に集中し生活しているという上原。3月の試合ではどんなファイトが見られる?

「上原ワールドにするっていうのが普段からの口癖なんですけど、自分は入場からパフォーマンス全開でいきます。入場からほかの選手とは違うなって思わせて、あおりVTRで強気な発言が出て、1Rで瞬殺して、会場がワーッと盛り上がる。画が見えます(笑)。ほんと、試合が決まって新生K-1と対戦相手の訓-NORI-選手に感謝です。って、試合前になるとちょっと言い過ぎたかなっていつも思うんですけど(笑)」

『母よ、』試写会に10組20名 

2016.02.08 Vol.660

 カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界3大映画祭を受賞しているイタリア映画界の巨匠ナンニ・モレッティ監督が4年ぶりとなる最新作を発表。カンヌ映画祭パルム・ドール獲得『息子の部屋』に続く、家族の物語を描いた感動作。

 仕事と家庭で悩みを抱える主人公・マルゲリータ役に『はじまりは5つ星ホテルから』の名女優マルゲリータ・ブイ。共演は『バートン・フィンク』のジョン・タトゥーロ。モレッティ監督自身もマルゲリータの兄役で出演。

 映画監督のマルゲリータは恋人や娘との間で問題を抱え、兄とともに入院中の母・アダの世話の世話をしつつ、新作映画の撮影に取り組んでいた。ところがアメリカ人俳優バリー・ハギンズのために撮影が思うように進まず、ストレスを抱えるようになってしまう。そんななか、病院からアダの余命宣告を受け、無力な自分に打ちひしがれてしまう。しかし母はマルガリータに、ある“贈りもの”を遺してくれていた…。

 3月12日よりBunkamuraル・シネマ他にて公開。

『無伴奏』試写会に15組30名

2016.02.08 Vol.660

 小池真理子の半自叙伝的同名小説を、成海璃子、池松壮亮、斎藤工という人気キャストを迎え『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が映画化。1969年〜71年の仙台を舞台に、多感な恋に揺れ動く男女の姿を繊細かつ大胆に描いたラブストーリー。

 1969年。日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。仙台の高校に通う女子高生・響子は、時代に流されるようにして、同級生のレイコやジュリーとともに制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争を行っていた。両親が仕事の都合で東京に引っ越すことになり、響子は仙台の叔母のもとで暮らし始める。ある日、レイコに連れられ喫茶店「無伴奏」に初めて訪れた響子は、そこで渉、祐之介、エマと出会う。無伴奏で会ううちに渉に引かれていく響子。初めての恋に落ちていくが…。

 3月、新宿シネマカリテ他にて公開。

『太陽』完成披露試写会に10組20名

2016.02.08 Vol.660

 読売演劇大賞をはじめ数々の演劇賞に輝く劇作家・演出家の前川知大が率いる劇団イキウメの舞台を、『SR サイタマノラッパー』シリーズ、『ジョーカー・ゲーム』を手がけた気鋭監督、入江悠が実写映画化。夜にしか生きられない進化した人類と、太陽の下で貧しく暮らす旧人類の間で起こる対立と融和を通し、“生きること”の意味を問う近未来ストーリー。主演は『桐島、部活やめるってよ』でも高い評価を得、『るろうに剣心』、『バクマン。』と話題作への出演が続く若手実力派・神木隆之介。貧しい村に生まれ、自分の境遇を呪う若者・奥寺鉄彦を熱演。鉄彦の幼なじみ、生田結役に『愛の渦』で絶賛された門脇麦。

 21世紀初頭。ウイルスによって世界の人口は激減。生き残った人類は、夜にしか生きられない進化した新人類ノクスと、太陽の下で貧しく暮らす旧人類キュリオという2つの種に分かれていた。昼と夜の世界に分断され、家族や親友、恋人と愛する人たちと引き裂かれた者たちが、未来のためにどんな決断を下すのか。

 4月23日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開。

一言で言うなら「グロポップ」??『血まみれスケバンチェーンソー』山口ヒロキ監督

2016.02.07 Vol.660

『月刊コミックビーム』(KADOKAWA)で連載中の漫画『血まみれスケバンチェーンソー』(作:三家本礼)が実写映画化され、2月20日より「未体験ゾーンの映画たち2016」にて公開後、3月5日からシネマート新宿ほかでロードショー公開される。

「映画化の発表後にツイッターを見ていたら読者の方々の反応がすごかった。“まさかあれを映画化するとは”みたいな感じでした」というのは山口ヒロキ監督。

 主演の鋸村ギーコ役の内田理央はミニスカートの制服の中はふんどしという出で立ちでチェーンソーを振り回すスケバン。血糊を浴びながらの熱演だ。

「昨年放送していた『仮面ライダードライブ』のヒロイン。仮面ライダーをやる中でアクションを覚えていったようです。最近ではドラマ『掟上今日子の備忘録』に出演していたんですが、アクション要素のない作品の中でただ一人アクションぽいことをしていましたね」

 作品はスプラッターというジャンル分けがされてもおかしくないくらい血が飛び散っているのだが、不思議と「気持ち悪い」とか「怖い」というイメージはない。

「原作が結構ポップな感じのスプラッターですので、そこは意識していました。グロいのやスプラッターが苦手な人でも楽しく見られる内容になっているので怖がらずに見てほしい」

 チェーンソーをはじめ造形物が細かいところまでこだわった跡が見える。特にギーコの天敵となる碧井ネロが最後に繰り出す武器は見もの。

「あとCGチームが相当ハード。どのへんがCGかは映画を見ていただければ」

 スプラッターでもあり、学園ものでもあり、人情っぽさもある映画。一言で言うとどんな映画?と聞くと「自分の中では“サブカル系グロポップ映画”というジャンルでどうかと思ってます」とのこと。そして脚本が福原充則というのもポイント高し!!

『血まみれスケバンチェーンソー』
監督:山口ヒロキ 出演:内田理央、山地まり、佐藤聖羅、玉城裕規 他/75分/バップ配給/2月20日よりシネマート新宿他にて公開 http://www.vap.co.jp/chimamire/   

「成功の秘訣は結果を気にしすぎないこと」鈴木尚広さん(読売ジャイアンツ)

2016.02.06 Vol.660

 初めてのプロ野球現役選手の出演です。足のスペシャリストで昨年、走塁の秘訣を書いた『失敗することは考えない』という本を出されました。このタイトルはどういうイメージで?

「結果というものは不特定多数の要素が入っていて、うまくいくときもあるし、100%の人間なんていないので、もちろん失敗は必ずするんですが、始まる前からそういうことを考えてしまっては何もできないですよね。だからそういった中で準備をすることによって、そういう不安というものを排除していくということも含めて、失敗することを考えないという題名にさせてもらったんです」

 成功するイメージを持つことは大事ですよね。

「それが一番大事。始まる前からそういうことを考えてしまうと、やはり人の思いというものは強いですから、そういうふうになってしまいますよね」

 20年も現役を続ける秘訣。

「野球が上手くなりたいという気持ちが一番大事。あとは野球と仕事に対して真摯に向き合って積み上げていけば僕みたいな人間でも20年できるようになります。積み重ねていった結果がいま20年というものになっているんだと思います。まだまだ若い子には負けません」

 今年の目標は?

「日本一しかないです。巨人は日本一にならないと評価されないチームですから。由伸監督とは現役時代ロッカーが隣りでしたし、代走と代打という役割の中で常に一緒に準備をしていたので、監督を男にしたいという気持ちは人一倍強いですから。あと日本一から遠ざかっていますし」

 元気の秘訣は?

「いつも笑顔でいることと気持ちもいつも若く。そしてネガティブなことも言わないで常にポジティブで物事を考えていく。後は結果を気にしすぎないといったことも大事なので、そのために準備を費やすということも大事ですし、そういうものが自分にとって元気の秘訣につながっていくと思います」

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