物心ついた時から、総合格闘家になることを夢見ていたという松嶋。あこがれは、あの選手。
「総合を始めたのは2年前。それまで空手などいろいろな格闘技をやっていて、レスリングは大学まで続けていましたが、やっとプロの格闘家になれました。レスリングを始めたのも総合格闘家になるため。両親も好きだったこともあり、総合格闘家になるために、必要なものは何かということを考えて、生活していました。一番最初にあこがれたのは佐藤ルミナ選手。幼稚園ぐらいのころからずっと好きで、子どものころはプロレスやほかの格闘技の試合もたくさん見ていたんですが、やっぱりルミナさんと同じ総合格闘家になりたいと。魔裟斗さんや山本“KID”徳郁さんが出てくるよりずっと前に決めていたので、そこは全然揺らぐことはなかったです。ルミナさんには、デビューする前にアマチュア修斗の全日本大会で優勝した時に、賞状をもらったのですが、そのうれしさを外に出すのが恥ずかしくて、挨拶ぐらしかできませんでした」
総合格闘技に必要だからという理由で大学までレスリングをやってきた松嶋だが、打撃を得意とし、デビューからこれまですべてKOで勝利を収めている。
「今年デビューして、修斗も含めて4戦しているのですが、すべてパンチかキックでKOです。レスリング出身なので、寝技が得意だと思われますが、どちらかというと寝技よりも打撃のほうが好きかも。練習も打撃中心ですし、それが試合でそのまま出たのかも知れません。しかし、ひとつ得意でも全部がバランスよくできないと勝てないのが総合だと思うので、打撃も寝技も苦手意識はないです。プロの試合では、スタンドの打撃で勝ってきたので、まだ寝技の力は見せていない分、有利かも知れませんね(笑)」
12月20日(日)新宿FACEにて行われるプロフェッショナル修斗公式戦にて伝統の修斗新人王を決める一戦に挑む松嶋。
「相手についてはほとんど知りません。普段から、細かく研究し、対策を練るとかはしない。相手に関係なく、自分がやりたいこと、使えると思う技を出す事しか考えていません。ずっとそうやっていくつもりはないのですが、今はそれをしなくても勝てなきゃいけない時期だと思います。いずれ海外に出ていったら、対策をしっかり練って試合にのぞまないといけないことが出てくる。そう考えると今からやる必要があるのかと思うんです。今はお互い自分の力を出し合ってどこまでできるか。結局自分の力を出し切れなかったら勝てないので、その時になってどんな技が出せるのか、そしてどのぐらい出し切れるのかっていうのを体験しながら戦い、もっともっと上を目指したいと思っています」
今は相手というより、自分ができること、練習してきたものをどれだけストレートに出せるのかということを試合で確かめたいという。そんな松嶋は女性の好みもストレート?
「こういうこと言うとあまり受けないと思うけど、僕は見た目重視です(笑)。みんな性格とかいいますけど、やっぱり見た目も大事ですよね。外国の方やハーフの方とかいいですよね。タレントだったらマギーさんとか。もちろん日本の方でも綺麗な方ならいらっしゃれば。でも外国の方だと、僕より身長が高いのがちょっと…。だからそこはあきらめている部分もありますね。だって身長で負けているのっていやじゃないですか。格闘技でも身長でも負けるのは嫌いなので(笑)」
負けず嫌い(?)の松嶋、20日はどんな試合を見せてくれるのか。
「まずは名前だけでも覚えて帰ってください(笑)。特徴的なので覚えやすいと思います。しかし、それ以上に衝撃的な試合内容で覚えてもらえると確信しています。ほかの選手たちより、僕が一番いい試合をしますので。常に見た人を魅了するような試合をしたいと思っているし、新人王を取るのは当然として、取る中にも自己主張をいっぱい入れて戦いますので応援よろしくお願いします!」