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リオ五輪男女マラソン代表 今回は平和に決着

2016.03.25 Vol.663

 日本陸連は17日、東京都内で理事会を開き、リオデジャネイロ五輪マラソン代表として女子は日本陸連が定めた2時間22分30秒の設定記録をただ一人突破し、大阪国際を制した福士加代子、名古屋ウィメンズで2位に入った28歳の田中智美を順当に選出。男子も福岡国際3位で30歳の佐々木悟、びわ湖毎日2位で31歳の北島寿典、同4位の石川末広が波乱なく選ばれた。昨夏の世界選手権女子7位で、既に決まっていた伊藤舞を合わせ、計6人の代表が出そろった。
 男女を問わず、選考にあたっては禍根を残すことの多いマラソンの代表選考。今回も最後の名古屋ウィメンズの前まではすったもんだを予想させたが、決まってみれば、妥当な顔ぶれとなった。

 唯一、比較が必要だったのは男子の3番手。東京で日本人トップとなった高宮ゆうきと石川は「気温、湿度が高かったレースで北島と遜色なかった」(酒井勝充強化副委員長)と後者に軍配が上がった。

 6人中5人が30代。2020年東京五輪を考えれば若手の台頭を期待したかったが、「現状のベストメンバー」と理事会でも満場一致だったという。日本陸連によると、五輪出場枠と同じ各国から3人出場という条件で世界ランキングを作り直すと、日本の6選手は全員が20位以内に相当。目標とする「メダルを含めた複数入賞」は十分可能と期待している。

 1月の大阪国際で圧勝しながらも「確実に選ばれるとは限らない」として一時は名古屋ウィメンズにもエントリーするなど、うよ曲折があった福士は「金メダルが欲しいので何があろうとあきらめずに、覚悟を持って走ってきます」とコメント。

 昨夏の世界選手権でよもやの代表落ちを経験している田中は「やっと決まって、ほっとしているところです」と本音を漏らした。そして「出場するだけではなく、本気でメダルを狙っていきたい。一番きれいな金色のメダルがいいですね」と大きな目標を口にした。

佐々木監督退任「充実した11年間。本当に僕の大きな宝物」

2016.03.25 Vol.663

 2008年からサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の指揮を執り、2011年女子ワールドカップ優勝を皮切りに数々の偉業を成し遂げた佐々木則夫監督の退任会見が18日、都内で行われた。

 会見には日本サッカー協会の大仁邦彌会長も同席。冒頭、大仁会長が「先般、オリンピック予選が終わりまして、3月10日に佐々木監督から報告のあとに、責任を取って辞任したいという申し入れを受けました。今回のオリンピック予選は大変残念だったんですが、それまでの佐々木監督の戦いは本当に素晴らしいもの。2011年の女子W杯優勝、そのあとロンドンオリンピック、カナダの女子W杯準優勝と、本当に素晴らしい成績を挙げてくれたと思っています。今回、残念ですが、決してそれによってこれまでの戦績が陥れられるものではないと思っております。特になでしこスタイルといいますか、なでしこのサッカーを世界で戦えるようにした。逆に言えば今、なでしこスタイルを世界がまねしてきている。女子のサッカーを佐々木監督が変えたと思っております」などと退任の経緯を説明し、佐々木監督の功績を称えた。

 続いて佐々木監督が「女子の指導者として携わって11年、そして監督として9年間、これまで選手たちと、そしてサッカー協会とともに世界を目指して仕事ができたということ。そしてこれまでの中で世界と戦えて、結果もある程度出て、未来へまたさらに向けられたこと。最終的には大切なリオの五輪出場には至りませんでしたが、本当に僕自身は満足し、かつ充実した11年間をサッカーの指導者として経験できたということ、これは本当に僕の大きな宝物です」と挨拶した。

 質疑応答のなかで女性のチームを率いるうえでの苦労を問われたときには佐々木監督は「皆さんが思うよりも選手たちはひとりひとり志が高いですし、僕自身は男性を指導するのとそんなに変わらなかったんじゃないかなと思います」と語り、今後のなでしこについては「僕がスタートしたころは(日本の)ランキングは11位くらい。20位くらいのチームとは明らかに差があった。しかし今は4位ですが20〜30位のチームでも層が厚くなってきた。そういう意味でも世界で戦うのは厳しいという現実はある。皆さんもカナダを見たり現状を見たりして感じていると思います」としたうえで「これから大変なんで、メディアの方々もあまりプレッシャーをかけないで、とぜひお願いしたいと思います」と最後まで選手への気遣いを見せた。

 2011年のW杯の壮行試合は愛媛で行われたのだが、そこに取材に訪れたメディアは専門誌に数名のフリーの記者。優勝して以降は一般スポーツ紙誌も大きくニュースを取り上げるようになり、選手のメディアへの露出も増え、なでしこリーグへの注目も大きくなった。

 佐々木監督が「まさか退任会見でこれだけ多くのメディアさんが来ていただけるなんて。最終的にリオへの結果が出なかったにしても、こうやって会長に隣りに座っていただいて退任会見をしていただけるとは」という言葉に日本の女子サッカーの激変ぶりがうかがえる。

 その中心を担った澤が引退し、佐々木監督が退任と、なでしこジャパンは大きな節目を迎えている。2019年のW杯フランス大会、2020年東京オリンピックに向け、今後どのような戦いを見せてくれるのだろうか。

清原被告が保釈

2016.03.25 Vol.663

 覚せい剤取締法違反(所持・使用)の罪で起訴された元プロ野球選手の清原和博被告(48)が17日、保釈され、勾留先の警視庁本部を出た。逮捕から44日ぶり。

 弁護人が16日に保釈を申請しており、東京地裁が17日午後に認めた。保釈に先立ち、保証金500万円が納付された。

 清原被告を乗せた車は午後6時50分ごろ、報道関係者や通行人ら数百人が詰めかける中、警視庁本部地下から出発。後部座席はカーテンで締め切られており、中の様子をうかがうことはできなかった。

 清原被告は弁護人を通じて、「人の役に立つことを心に誓っている」などとするコメントを発表した。

野球賭博関与の巨人・高木京投手に1年間の失格処分

2016.03.25 Vol.663

 日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーは22日、プロ野球巨人の高木京介投手(26)を野球賭博に関与したとして1年間の失格とし、巨人に制裁金500万円を科す処分を発表した。

 NPBの調査委員会によると、高木投手は笠原元投手に誘われ、平成26年4月末から5月上旬にかけてプロ野球の8、9試合に賭けたが、関与した期間は10日間ほどで、その後は野球賭博や裏カジノへの誘いを断ったなどとしている。
 昨年11月に野球賭博に関わっていたとして処分を下された福田聡志(32)、笠原将生(25)、松本竜也(22)の元3投手は無期失格処分だったが、賭博への関与が短期間だったことなどが明暗を分けた。

 一方、巨人は同日、処分を下された高木投手との契約を解除したことを明らかにした。

 巨人の久保博球団社長は22日、都内で会見を開き、「開幕直前の時期にファンの期待と信頼を大きく損なうことになった。改めておわびしたい」と陳謝した。

 契約解除となった高木投手はプロ野球のあらゆる活動に1年間は参加できない。またNPBと提携する米国、韓国、台湾、中国の各リーグとも契約はできない。国内の独立リーグなどに規定はないが、NPB関係者によると「常識的に契約するところはない」としており事実上、不可能といえる。

 1年後に球界復帰を目指す場合は、処分時に所属した巨人に対して復帰申請を提出。コミッショナーが正当と判断した場合に申請が受理される。

 また巨人は、その後の球団の調査で、選手ら14人が賭けマージャン、42人が賭けゴルフ、23人が賭けトランプをしていたことが判明。試合前の円陣での声出しをめぐる現金のやり取りについては36人が「参加した経験がある」と答えたという。

 この間、他球団も新たに現金授受があったことを相次いで発表。

 円陣での「声出し役」に絡む金銭のやりとりについては巨人のほかに阪神、広島、ソフトバンク、ロッテ、西武、楽天の6球団で行われていたことが分かった。

 22日には阪神、西武、ヤクルト、ソフトバンクが新たに現金授受行為が判明したと発表。阪神とヤクルト、ソフトバンクでは高校野球を対象に選手が現金をやり取りしていたほか、阪神とヤクルトでは公式戦でのドーピング検査対象者に「お疲れ様代」などとして1人5000円ほどを集め、渡していた。西武では球団関係者1人が25年に、笠原元投手や飲食店経営者の男性と賭けマージャンをしていたという。

 NPBでは引き続き調査委で全容解明に向けた調査を継続。熊崎コミッショナーは選手に自己申告を促す期限付きの特別措置を検討していることを明らかにし、「言いやすい手続きを作ってやらないといけない」と話している。

4.17、RIZINに佐々木信治が参戦

2016.03.25 Vol.662

 4月17日に日本ガイシホール(名古屋市)で開催される「トップ Presents RIZIN.1」の追加カードの発表が24日、都内の会場で行われ、元修斗ウェルター級環太平洋王者の佐々木信治の参戦が発表された。佐々木は、70.3㎏契約でダロン・クルックシャンク(アメリカ)と対戦する。同選手はUFCのファイターで同階級のトップの戦いを経験している選手。UFCをリリースされ、その去就が注目されていた。
 榊原RIZIN実行委員長は、「4月の大会のハイライトになるのが佐々木選手の試合だと思っている。日本国内の総合格闘技の団体に各プロモーションの代表という形で参戦をお願いしていたら、修斗の代表として佐々木選手が出陣してくれることになった。国内外のプロモーションの代表選手に、RIZINでしか実現できないカードを用意したいという思いがあるので、それを具現化したのが今回の佐々木選手の試合だと思う」と佐々木の参戦の経緯を説明。
 現在、広島でジムを立ち上げ練習しているという佐々木は「こんなに大きな大会に出場する機会をいただいて感謝している。関東や関西に出たくても出られない若い選手はゴロゴロいるので、そんな地方で総合格闘技を愛している選手の目標になれば。そして日本の総合格闘技の底上げになるように、今度の試合を若い人の記憶に残したい」とコメント。元総合格闘家で夫人の藤井惠氏には「ガードを上げて殴り合ってこい!」と言われたと言い会場を笑わせた。
 そのほか、年末のRIZINで印象を残したワジム・ネムコフとテオドラス・オークストリス、キリル・シデルニコフは海外勢とそれぞれ対戦する。また、名古屋で活躍する大和哲也、ダニロ・ザノリニ、悠矢の3選手がキックボクシングルールで参戦することも発表。地元のトップ選手の参戦で、大会が大いに盛り上がることが期待される。
 ほかに、今回新しく発表されたカードは以下。

93kg契約 RIZIN MMAルール
ワジム・ネムコフ(ロシア)vs. カール・アルブレックソン(スウェーデン)
98kg契約 RIZIN MMAルール
テオドラス・オークストリス(リトアニア)vs. シング・心・ジャディブ(インド)
120kg契約 RIZIN MMAルール
キリル・シデルニコフ(ロシア)vs. クリス・バーネット(アメリカ)
女子無差別契約 RIZIN女子MMAルール 5分3R
ギャビ・ガルシア(ブラジル)アンナ・マリューコヴァ(ロシア)
64kg契約 キックボクシングルール 3分3R
大和哲也(大和ジム)vs. 山口裕人(山口道場)
73kg契約 キックボクシングルール 3分3R
ダニロ・ザノリニ(ブラジル)vs. 網本規久(毛利道場)
60kg契約 キックボクシングルール 3分3R
悠矢(大和ジム)vs. 祐穀(Team Free Style)

「トップ Presents RIZIN.1」概要
【日時】4月17日(日)15時開始【会場】日本ガイシホール(名古屋市)【チケット料金】VIP席 10万円(特典付)、SRS席 2万円、S席 1万円、A席 5000円 ※いずれも全席指定・消費税込み

三四郎が2年目のANN0も「扱いが雑……」

2016.03.25 Vol.663

 ラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送、月〜木、深夜3〜4時30分)の新パーソナリティ発表記者会見が23日、有楽町のニッポン放送で行われた。会見には、アーティストの井上苑子(月曜)、ロックバンドのWANIMA(火曜)、乃木坂46・新内眞衣(水曜)、お笑いコンビのニューヨーク(木曜)、そして三四郎(金曜)が出席した。 

 同番組のパーソナリティーは原則1年だが、「頑張ると」三四郎のように2年目もある。三四郎の小宮は「2年目なのに扱いが雑。控室が一番遠いし、誰も挨拶に来なかった」と不満そうだった。同じお笑いコンビのニューヨークに対してアドバイスはないかと聞かれ、小宮は「クリエイティブな仕事をしていると賛否ある。でも自分らしさを出していったほうがいい」。相田は「ラジオコントはやめたほうがいい」と笑った。

シュートボクシングが4月16日に浅草花やしきで大会開催

2016.03.25 Vol.662

 シュートボクシング協会が24日、浅草花やしきで会見を開き、4月16日に同所で開催される『浅草花やしき Presents SHOOTBOXING 2016ヤングシーザー杯』の概要を発表した。
 同大会はシュートボクシング協会が主催し、浅草花やしきの全面協力のもとアマチュア大会と若手の登竜門大会「ヤングシーザー杯」を統合して開催する。
 昨年30周年を迎えたシュートボクシング(SB)はこれまでの格闘技のイメージを払しょくし、男女問わず、より幅広い世代が親しめる“スポーツとしての格闘技”の魅力を伝えるべく、昨年からさまざまなチャレンジをしてきた。今回の試みはその一環。
 シュートボクシング協会がある浅草はいわば、シュートボクシングの総本山。地元・浅草から今一度、世界へシュートボクシングを発信していこうという意味もある。
 この花やしきでの大会は、今回だけではなく年間を通じて随時開催していく予定という。

広瀬すずが三角関係「人生最大のモテ期かも」

2016.03.25 Vol.663

 

「シーブリーズ2016新CM発表会」が23日、都内で行われ、同CMに出演する広瀬すず、中川大志、そして松岡広大が出席した。広瀬と中川は先輩と後輩役で昨年からの続投で、松岡は広瀬の同じクラスの同級生という役どころで加わる。先輩と後輩の甘酸っぱい恋物語は、松岡の登場で三角関係へと展開する。中川は「強力なライバルが登場するので危機感を持って負けないように頑張った」と対抗心をあらわに、松岡は「加われることがうれしい」とクールに挨拶した。

 2人に囲まれた広瀬は新CMについて「どのカットもウワーッとなります。最後に誰かが…1人見てるーって。…興奮しました」。中川の「モテ期きた」というコメントには、「人生最大のモテ期来たかも!」と、笑った。

 発表会には、CMソング『together』を書き下ろしたナオト・インティライミも出席、同曲を生ライブで披露した。
 CM『すずと大志』篇、同『すずと広大』篇はオンエア中。公式ブランドサイト内では、3人が出演するドラマ『シーブリーズトライアングルストーリー』が公開されている。

KEY WORD で見るニュース 2016.3.11〜2016.3.24

2016.03.25 Vol.663

2年縛り
 携帯電話購入時の2年契約が自動的に更新され、更新月以外に解約すれば違約金を取るという契約形態。かねてから「解約しにくい」と利用者の批判の的になっており、携帯電話大手3社が見直しに乗り出した。KDDIとソフトバンクは、「自動更新」を廃止し、3年目以降は違約金なしにいつでも解約できる新たな2年契約を6月に導入する。NTTドコモも今夏中に導入する方針。しかし新たな2年契約も解約時期によっては「2年縛り」よりも高くなる場合があり、期待外れといわざるを得ない内容となっている。

駄目押し
 勝負が決まっているのにさらに勝利を確実にするために念を押すこと。相撲では勝負がついた後にさらに相手を押したり倒したりすることをいう。大相撲春場所8日目に横綱・白鵬が勝負がついた後に関脇・嘉風の足を抱え土俵下へ駄目押し。その際に嘉風と激突した土俵下の井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)が左脚を骨折。3カ月の重傷を負った。日本相撲協会の伊勢ケ浜審判部長は21日、口頭で白鵬に厳重注意した。

ネット投票
 自民党は、夏の参院選の比例代表候補の1人を公募で決める。候補者はインターネットなどで募集し、最終選考もネット投票。公募には、昨年11月から今年1月までに458人が応募。書類と面接により、最終選考のネット投票に進出する「ファイナリスト」12人を選んだ。
 4月1日から5月9日までのネット投票で最も多く得票した人を公認候補として、5月11日に発表する。

ヌスラ戦線
 シリア内戦発生後の2012年、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の前身組織に属していたアブームハンマド・ジュラニ容疑者(本名は不明)が組織した。反体制派陣営の一員としてアサド政権と敵対、国外の支援者から資金や武器を得るなどして急速に成長し、戦闘員は1万人を超すとされる。そのジハード(聖戦)主義思想から国際社会に強く警戒される半面、他のシリア反体制派や一部の湾岸アラブ諸国と良好な関係にあり、シリア内戦の有力プレーヤーとなっている。昨年6月、内戦下のシリアに入国した後、行方不明となっているフリージャーナリスト、安田純平さんは現在ヌスラ戦線に拘束されているとみられている。

民進党
 民主党と維新の党が合流して結成する新党の名称。両党は民主党提案の「立憲民主党」と維新提案の「民進党」の2案に絞り込み、両党がそれぞれ世論調査を行った結果、いずれも民進党が多数を占めた。略称は「民進」の見通しで、平成8年の旧民主党時代から使っていた「民主党」という名称は約20年の歴史に幕を下ろす。当面は民主党の岡田克也代表が代表に就き、代表代行には維新の党の松野頼久代表が就任する。

破防法
 暴力主義的破壊活動を行う危険性のある団体の規制を目的に1953年7月に施行。公安調査庁は同法に基づき対象団体の調査を行う。政府は22日の閣議で、共産党について「現在においても破壊活動防止法(破防法)に基づく調査対象団体である」との答弁書を決定した。鈴木貴子衆院議員(無所属)の質問主意書に答えたもの。答弁書では、共産党が「暴力革命の方針」を継続しているとの認識も示した。同党の山下芳生書記局長は22日の記者会見で「憲法違反の破防法の対象になるようなことは過去も現在も将来も一切ない。極めて厳重な抗議と答弁書の撤回を求める」と反論した。

4・24「K-1」皇治インタビュー「トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこい」

2016.03.25 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する皇治のインタビューを公開。

――今回が皇治選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「素直にうれしいですね」

――2月のKrushでKO勝利した直後に「もうK-1決まりでしょう」というマイクもありましたが、ご自身ではトーナメントに出るつもりでしたか?
「そうですね。でも自分としてはもっと前からK-1に出るもんやと思っていたし、そのためにずっとキックボクシングをやってきたんで」

――もともと皇治選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか?
「一番最初に始めたのは空手です。自分が歩き始めたくらいのころからやっていて、物心がついた時には道衣を着ていました」

――それはご両親の影響ですか?
「親父ですね。親父が格闘技好きで、親父にやらされている感じで、当時はむちゃくちゃ空手が嫌いでしたね(苦笑)。でも小学生の時には魚本流の大会で全国1位になったり、中学の時に日本拳法の大会で全国2位になってます」

――空手以外にスポーツ歴はあるのですか?
「空手と並行してサッカーをやっていて、セレッソ大阪のジュニアチームにも入ってたんですよ。年齢が2つ上の試合に出ても1人で9点取ったりして、めちゃめちゃ上手かったです。柿谷曜一朗とも一緒に練習していました。あっちは覚えてないと思いますけど。小学校の文集にも『将来の夢はK-1選手かプロサッカー選手』って書いてました」

――本格的に格闘技一本に絞ったのはいつだったのですか?
「中学3年生の時です。最初はサッカーで高校まで行こうと思ってたんですけど、中学最後の大きな試合で負けちゃって。その時に『こいつらが下手くそやから負けたんや!』って人のせいにしてもうたんです。その時に負けを人のせいにしてるようじゃチームプレイは無理やなと思って、個人競技の格闘技を選びました。あと自分は大阪の池田市という田舎の出身なんですけど、喧嘩ばっかりやっとったんですよ。それで自分が一番強いっていうのをみんなに分からしたかったんで、それやったらキックボクシングで世界一になったろうと思いました」

――ずばり皇治選手はやんちゃだったんですか?
「やんちゃというか喧嘩はしてましたね。舐められるのが嫌いやったんで。ただ自分より弱いやつとか年下とは絶対に喧嘩しなかったです」

――ちなみに喧嘩の戦績のほうは?
「全勝・全KOです。格闘技やったらメイウェザー級ですね(笑)」

――格闘技に専念してからはK-1が目標だったのですか?
「はい。やるならK-1、それしか目標にしてなかったです。ただ自分がプロになってから旧体制のK-1が寂しいことになってしまって…。モチベーションを保つのが必死やったんですけど、こうやって新生K-1として復活してくれてうれしいです」

――K-1という舞台で自分の存在をより多くの人に知らしめたいですか?
「そうですね。K-1には目立っている選手がいっぱいいると思うんですけど、そいつらより俺のほうが強いっていうのをやっとみんなに分かってもらえるなと思って楽しみです」

――しかも1回戦の相手が元-60kg王者の功也選手です。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「自分は兄ちゃん(弘嵩)とやりたいと思っていたら、ジュニア(功也)が来たんでびっくりなんですけど」

――対戦相手としての功也選手はいかがでしょうか?
「ジュニアが実力あるのは分かっているんで、しんどい時に当たるより元気な時に当たるほうがいいかな、と。自分は『兄弟喧嘩を止めたる』と言っていて、いきなり1回戦で止めさせてくれるんでラッキーですね。今、K-1が売り出しているK-1の顔が1回戦でいなくなっちゃうとあれなんで、決勝でやりたかったんですけど、いいタイミングで決めてくれたなって感じです」

――ずばり日本代表決定トーナメントを制して、狙うは現-60kg王者の卜部弘嵩選手ですか?
「悪いけど兄ちゃんには楽勝で勝てると思います。兄ちゃんよりジュニアのほうが強いと思います」

――皇治選手は発言でも注目を集めていますが、注目されることは気持ちいいですか?
「気持ちいいです! もっといいことも悪いことも言って、みんなが自分の名前で遊んでくれたらいいですね。あっ、そういえばジュニアが『こういう選手がチャンピオンになっちゃダメ』って言うてましたけど、もし俺がK-1に出なかったら今回の-60kg日本代表決定トーナメント終わってたでしょ? だから7人は俺に感謝せえよ(笑)。トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこいって。それで俺だけ見てればいいって感じです」

今週の一言 2016.3.11〜2016.3.24

2016.03.25 Vol.663

 横綱白鵬が8日目の嘉風戦での駄目押しで土俵下の井筒審判長が左大腿骨頚部骨折で全治3カ月の重傷を負ったことについて「申し訳ない。何でもしたいという気持ちです」(21日、伊勢ケ浜審判部長から注意を受けた後に)
→客のところに嘉風が落ちていたら…とは考えてないんだろうな…。

 清原和博被告「必ず人の役に立つ人間になることを心に誓っております。いつか機会をいただき、直接皆様に謝罪したいと切に願っています」(17日、弁護人を通じてコメント発表)→役に立たなくてもいいから普通でいて。

 経歴詐称報道を受けショーン・マクアードル川上氏が「私がコンサルタント業務を行っていないかのような記載は誤りです」(所属事務所のホームページでの謝罪の中で)
→まあコンサルタントなんて言ったもの勝ちだしな。

 巨人・高橋監督が巨人の複数の選手が、自チームの勝敗を対象に金銭をやり取りしていたと報じられたことについて「開幕の前にそういった暗いニュースばかりウチのチームから出てしまってるので、本当に申し訳ない」(14日、セ・リーグのファンミーティング終了後)→で、現役の時はどうだったん?

 巨人の森田清司総務本部長コンプライアンス担当が“声出し”での金銭授受について「験担ぎの意味合いでやっていたので賭け事とは全く異質だ」(14日)
→八百長ではないけど賭け事ではあるよね。

 山田洋次監督「最近は映画館がおとなしくなっている気がしてしようがない。遠慮なく笑って、前の席を蹴って、楽しくおしゃべりしながら見てほしい。おしゃべりしちゃいけないっていうテロップが出ても大きなお世話だと思って、少しでも元気になってください」(12日、映画「家族はつらいよ」初日舞台あいさつで)
→いや、後ろの奴に席蹴られるのは嫌だぜ。

 中国共産党の機関紙、人民日報傘下の環球時報「トランプ氏の当選は大規模テロに匹敵する」(18日付で長文記事掲載)→まあまあうまいこと言うやん。

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