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第25回東京国際映画祭 サクラグランプリ決定

2012.10.29 Vol.570

20121029a.jpg 第25回東京国際映画祭が28日に閉幕し、コンペティション部門など、各賞の受賞作品が発表された。
 コンペティションの最優秀作品「東京 サクラ グランプリ」に輝いたのは、イスラエルとパレスチナの間で揺れる家族の姿を描いた、ロレーヌ・レヴィ監督の『もうひとりの息子』。レヴィ監督は、最優秀監督賞とのW受賞を果たした。
 クロージングセレモニーの閉幕挨拶には、依田巽チェアマンが登壇。エコを映画祭のコンセプトに取り入れたことなど5年間の任期を振り返り、椎名保氏(株式会社角川書店)に次期映画祭代表を託した。

 

受賞結果
東京 サクラ グランプリ『もうひとりの息子』(監督:ロレーヌ・レヴィ)※最優秀監督賞とW受賞/審査員特別賞『未熟な犯罪者』(監督:カン・イグァン)/最優秀女優賞 ネスリハン・アタギュル(『天と地の間のどこか』)/最優秀男優賞 ソ・ヨンジュ(『未熟な犯罪者』)/最優秀芸術貢献賞『テセウスの船』(撮影監督:パンカジ・クマール )/観客賞『フラッシュバックメモリーズ 3D』(監督:松江哲明)/TOYOTA Earth Grand Prix『聖者からの食事』(監督:ヴァレリー・ベルトー、フィリップ・ウィチュス )、審査員特別賞『ゴミ地球の代償』(監督:キャンディダ・ブラディ )、最優秀アジア映画賞『沈黙の夜』(監督:レイス・チェリッキ )、アジア映画賞スペシャル・メンション『ブワカウ』『兵士、その後』『老人ホームを飛び出して』/日本映画作品賞『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』(監督:土屋 豊)/TIFF特別感謝賞:レイモンド・チョウ氏

 

MOVIE  男も女もしびれるハードボイルド誕生

2012.10.29 Vol.570

 ベストセラー作家・高村薫のデビュー作を、妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行という超豪華な顔触れを揃え、鬼才・井筒和幸監督が映画化! 大阪を舞台に、金塊強奪計画のため集結した6人の男たちの、命がけの挑戦を描くクライムムービー。オリジナル原案にこだわってきた井筒監督が、約20年前の作品発表時から映像化を考えていたというだけに、期待せずにはいられない一本だ。

 メガバンクの地下に眠る240億円相当の金塊を一夜で奪う。無謀とも思える計画が着々と形作られていき、それとともに男たちの背景が浮かび上がっていく…。これまでにも多くのアンダーグラウンドの男たちを描いてきた井筒監督だが、本作は井筒作品史上最高にハードボイルドな作品と言って過言ではない。もちろん、ドライな物語のなかに、哀愁と色気をにじませる男優たちの表情も必見だ。いずれも、他の作品で見せたことのないダークなオーラで、新たな魅力を発揮している。

『アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち』試写会に15組30名 

2012.10.29 Vol.570

 長男の結婚式のため、久しぶりに実家に戻ったリン。ところが長男の父親である元夫とその再婚相手をはじめ、自分の親や今の家族も問題を抱える人物ばかり。互いを理解しようとしない彼らのストレスは、ついに祝いの席でピークに達し…。

 監督は、本作がデビュー作となる27歳の新星サム・レヴィンソン。彼の父親は『レインマン』でオスカーを受賞した名匠バリー・レヴィンソン。映画界のサラブレッドにふさわしい才能を発揮し、初監督&脚本を務めた本作は、新鋭監督の登竜門・サンダンス映画祭でも大絶賛。見事、脚本賞を受賞した。12月1日ヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開。


『アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち』試写会に15組30名  

『砂漠でサーモン・フィッシング』試写会に15組30名 

2012.10.29 Vol.570

『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本家サイモン・ビューフォイと『ギルバート・グレイプ』の監督ラッセ・ハルストレムが贈る、笑って泣ける、奇跡の感動作!

 砂漠の国イエメンで、鮭釣りがしたい。イエメンの大富豪の代理人・ハリエットから途方もない仕事を依頼された水産学者のジョーンズ博士。不可能だと一蹴したものの、なんと英国外務省が中東との緊張緩和のためにプロジェクト支援を決定。首相までも巻き込んだ国家プロジェクトになってしまった。荒唐無稽な夢物語の行方は…。ユアン・マクレガー、エミリー・ブラントとキャストも魅力的。12月8日より丸の内ピカデリー他にて公開。


『砂漠でサーモン・フィッシング』試写会に15組30名 

映画”男女逆転大奥”! 堺雅人は「菅野美穂に絡みつくツル植物」!?

2012.10.26 Vol.569

20121026a.jpg 映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉編]』の完成披露舞台が25日、都内にて行われ、俳優の堺雅人、菅野美穂、柄本佑、西田敏行、金子文紀監督が登壇。桜吹雪が舞い散る演出のなか、豪華な顔ぶれが揃い、映画をPRした。

 本作は、よしながふみの漫画を原作に、男女が逆転した大奥の世界をドラマと映画で描く注目作。堺は一人二役でドラマと映画の主人公をそれぞれ演じている。映画では野心家の右衛門佐(えもんのすけ)を演じる堺だが、もし実際に大奥入りしたらという質問には「僕自身が大奥入りしたらあまり出世せず、ゴミ捨て係とか草履番で終わりそうな気がします」と出世欲の無い答えを返し、笑いを誘った。5代将軍・徳川綱吉に扮する菅野は「綱吉といえば犬将軍だから、犬を抱っこできればいいなという下心だったんですが、いざ台本を頂いたら何という大役だろうと震え上がりました」と明かした。そんな菅野に堺は「今回僕は、菅野さんという一本の木にまとわりつくツル植物というイメージで演じました。絡みがいのある、危険な甘い香りのする方です」と、ユニークな表現で菅野を賞賛。綱吉の父・桂昌院役の西田敏行は「日頃ストレスがたまっている方、この映画を観て溜飲を下げてください」とPRした。
 

 映画『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉編]』は12月22日より全国で公開。

AKIRAは高倉健だった!? 主演映画プレミア開催

2012.10.25 Vol.569

20121025b.jpg 映画『ワーキング・ホリデー』の先行上映プレミアイベントが24日、都内にて行われ、主演のAKIRAをはじめ、林遼威、逢沢りな、ほんこん、ゴリ、岡本浩一監督が登壇した。


 同作は、AKIRA演じる元ヤンでホストの主人公のもとに、息子だと名乗る少年が現れ、騒動を巻き起こしながらも親子の絆を築いていくハートウォーミングな感動作。


「物語の設定が春休みということもあり、(息子役の)遼威くんと出会って撮影を重ねていくその過程が、まんま映画のようでした」と撮影を振り返ったAKIRA。「遼威くんと日々を過ごしたことでちょっと父親の気持ちがわかりましたね」と、父親のまなざしを見せた。一方"息子"の林は、クランクアップの日に涙した理由を聞かれ「このシーンの撮影が終わったら、全部が終わっちゃうと思って、でも絶対に泣かないようにしようと思ってたんです。なんですけど、最後にAKIRAさんの顔を見ちゃったらダメでした(笑)」と、AKIRAとの深い絆を感じさせるコメント。


 寒い中での撮影で、ほんこんとゴリの存在が助けになったと語るAKIRAに、ほんこんが「ええ青年すぎやねん! 休憩でも椅子に座らへんから、オレも座られへんで、おかげで腰が痛くて痛くて...高倉健か!」。そこへゴリも「ですよね! 僕も屋上の撮影のときに、AKIRAがスタッフさんのじゃまになるからってストーブに当たらず端っこにいたとき『高倉健か!』って思いましたよ」と、撮影現場のAKIRAの様子を暴露。さらにゴリが「それに、おかまの私をすごく意識してたんじゃないかなと思うんですよね。足を組みかえるときに覗いてたり...」と続けると、さすがにAKIRAも「してませんよ!(笑)」と反論し、会場の笑いを誘っていた。

 イベントの最後には、劇中のホストクラブさながら本物のホストたちが登場。ヒット祈願のコールが鳴り響くなか、シャンパンタワーにシャンパンが注がれた。

『ワーキング・ホリデー』は11月17日よりシネマート新宿他にて公開。

クリステン来日”トワイライト”最終章を笑顔でPR!

2012.10.25 Vol.569


20121025a.jpg「トワイライト・サーガ」シリーズで大ブレイクを果たしたハリウッドの若手NO.1女優クリステン・スチュワートの来日イベントが24日、新宿・熊野神社で行われた。
 

 クリステンの来日は、シリーズ第1章『トワイライト~初恋~』以来、3年ぶり。今回は、シリーズ完結作となる『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』を引っさげ、2度目の来日を果たした。
 

 神社の境内に敷かれたレッドカーペットの両側から熱烈なラブコールが飛び交う中、たっぷりと時間をかけてファンサービスを行ったクリステン。「こんなに温かい歓迎を受けたことはないわ。最後の作品を早く見てもらいたい!」とほほ笑み、ファンを魅了。その後、新宿ピカデリーでの舞台挨拶でも、シリーズ完結への思いを語り、ファンからの質問を受けたりプレゼント大会に参加したりと、日本のファンへの思いを真摯に伝えた。

 映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』は12月28日より新宿ピカデリーほかにて全国公開

第25回東京国際映画祭開幕。多彩なゲスト来場イベントを連日開催中!

2012.10.22 Vol.569

 

20121022b.jpg 第25回東京国際映画祭が20日に開幕し、28日までの開催期間中、六本木ヒルズ他にて連日多彩な上映、イベントを行っている。


 初日には、恒例の六本木・けやき坂でのグリーンカーペットやオープニングセレモニーが開催され、TIFFアンバサダーの前田敦子(写真)や、女優の石原さとみ、柴咲コウ、俳優の阿部寛、役所広司ら豪華なゲストたちが登場。また、上戸彩がオフィシャル・ナビゲーターを務める公式オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』や、リドリー・スコット率いるスコット・フリーとフジテレビの共同プロジェクト『JAPAN IN A DAY』など、注目作が上映された。


 今後は、野村萬斎主演作『のぼうの城』や周防正行監督最新作『終の信託』など、公開を目前に控える話題作の上映および舞台挨拶といったゲストイベントが開催予定。また、今年審査委員長を務めるロジャー・コーマン監督作を一挙上映する「特別オールナイト コーマン魂」など、レアな特集上映も開催される。


 また、コンペティション部門出品の中国映画『風水』が、出品を取りやめるという一部報道があったが、映画祭事務局側は、出品者サイドから正式な連絡は無く、22日と24日の上映は予定通り行うとしている。ワン・ジン監督、俳優のイエン・ビンイエン、ジアオ・ガンの来日が取り止めとなり、撮影監督のリウ・ヨウニエンがゲストとして登壇予定とのこと。

 

MOVIE  前代未聞! 映画製作をでっちあげた理由とは…!?

2012.10.22 Vol.569

 アメリカが18年間封印していた最高機密。CIAが仕掛けた人質救出作戦は“ウソの映画製作”だった!? メガホンをとるのは、本作が監督3作目となるベン・アフレック。俳優として主演も務め、『ザ・タウン』に続き存在感を発揮している意欲作だ。題材となっているのは、1979年11月4日に発生した“イランアメリカ大使館人質事件”。結局、長期間軟禁されていた人質は解放されたが、この事件にまつわる真相は謎に包まれたままだった。事件発生から18年後、当時の大統領・クリントンが機密扱いを解除。“ウソの映画製作”をでっち上げ、撮影クルーに成りすました救出チームを派遣したという驚愕の真実が明かされることとなった。その前代未聞の実話を、人質救出作戦を率いる主人公・トニーや、大使館から脱出した6人を捕らえようとするイラン、国際情勢と目前の大統領選に揺れるCIAという3つのストーリーを同時進行させながらスリリングに描く社会派エンターテインメント。

『人生の特等席』試写会に15組30名

2012.10.22 Vol.569

 俳優クリント・イーストウッド最新主演作。『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』と、2度にわたってアカデミー賞作品賞と監督賞のダブル受賞を果たした名監督にして、数多くの名作でその姿をスクリーンに焼き付けてきた名優、イーストウッド。今年で82歳を迎えた彼だからこそ醸し出せる、父と娘の感動あふれる再生物語。
 イーストウッドの下で長年ともに映画製作に携わってきた愛弟子、ロバート・ロレンツがメガホンをとる。11月23日(金)より丸の内ピカデリー他にて公開。


『人生の特等席』試写会に15組30名

『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』試写会に25組50名 

2012.10.22 Vol.569

『ハリー・ポッター』シリーズの主演を務め、大役から卒業した彼が、新たな出発作として選んだ主演作。
 19世紀末のロンドンに暮らす、若き弁護士・アーサーは、4年前に愛妻を亡くし失意の底にあった。そんなある日、田舎町での仕事を命じられ、アーサーは現地に赴く。仕事の内容は、最近亡くなったドラブロウ夫人のイールマーシュの館で、彼女の遺書を探すというもの。しかしアーサーは館に隠された忌まわしい過去と、町の子供たちが相次いで変死している事実を探り当て、自らも恐るべき呪いに巻き込まれていく…。12月1日(土)より新宿ピカデリー他にて公開。


『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』試写会に25組50名  

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