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目指すはオスカー! ショートフィルムの国際映画祭が次年度作品募集を開始

2013.08.02 Vol.596
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 国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA) 2014』が1日より作品募集を開始した。


 同映画祭は米国アカデミー賞の公認映画祭であるため、オフィシャルコンペティションのグランプリ受賞者は、次年度の米国アカデミー賞ノミネート選考対象となる。また、2014年からは、オフィシャルコンペティションの中のジャパン部門では、日本国内初上映の作品という規定がなくなるため、より幅広い作品のエントリーが予想される。


 国内に向けた応募対象部門は「ジャパン部門」をはじめ、環境問題をテーマとした「地球を救え!部門」や、「ミュージックShort部門」「CGアニメーション部門」の4部門がある。


『SSFF & ASIA 2013』では120の国と地域から5000を超える応募があり、未来の映像作家の登竜門として、翌年も新たな才能の登場に期待がかかる。


 各部門の締切、応募詳細などは公式サイトにて。
 http://www.shortshorts.org/

渡辺謙『許されざる者』リメイク「イーストウッドに思いが届いた」

2013.08.02 Vol.596

映画『許されざる者』の完成報告記者会見が1日、都内にて行われ、俳優の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子と、李相日監督が登壇した。

同作は、クリント・イーストウッド主演・監督の名作を、舞台を日本に移してリメイクした注目作。19世紀の北海道を舞台に、二度と刀を抜かないと誓った男が再び戦いの場に身を投じる姿を描く。オリジナル版でイーストウッドが演じた主人公に渡辺が、モーガン・フリーマンが演じた相棒役に柄本が、ジーン・ハックマンが演じた敵役に佐藤が扮している。

「オリジナルを踏襲しつつも、日本独自の素晴らしい作品になると確信していた」という渡辺。李監督も「前作『悪人』を経て、完全に善悪で割り切ることができない世界を描きたいと思うようになった。オリジナルを見て大変刺激を受け、この作品を日本映画として再生させたいと思った」と同作への思いを語った。

またこの日、イーストウッド監督から「最愛の国・日本で、日本映画としてよみがえったことをとても幸せに思います。作品は素晴らしい出来でとても満足しています」というメッセージが届けられ、渡辺も「イーストウッドに自分たちの思いが届いて良かった。頑張ったかいがありました」と顔をほころばせ、李監督も「実感がわかないですね(笑)。雲の上の人から声をかけてもらったみたい」と感激の面持ちを見せていた。

『許されざる者』は9月13日より全国公開。

 

アンジェリーナ・ジョリー、国連大学で戦争の性暴力根絶のスピーチ

2013.07.30 Vol.596
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 来日したハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが29日、東京の国連大学でUNHCR(国連難民高等弁務官)特使として戦争における女性への性暴力の根絶についてのスピーチを行った。


 アンジェリーナは、この夏に日本でも公開される初長編監督作『最愛の大地』で、自らの活動の中で行った取材をもとに、1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で敵味方に分かれた恋人たちの悲劇を描いている。


「私たちの目標は、かつてのボスニア、そして現在のコンゴやシリアのように、性暴力を戦闘の手段として使い、処罰をのがれるという状況が世界で起きることを、これ以上絶対に許さないことです」と訴えたアンジェリーナに、拍手の嵐が沸き起こっていた。


 また、ともに出席した第8代国連難民高等弁務官 前国際協力機構理事長・緒方貞子氏もアンジェリーナの活動を称え「映画を見ていろいろな形でインスパイアされると思います。みなさんが日本人はもちろん、世界の人がお互いに役に立つ役割を探していくことの大切さを考えてみてほしい」と語った。


 また、この日アンジーはパートナー・ブラピの最新主演作『ワールド・ウォー Z』のジャパンプレミアにも出席。同作と『最愛の大地』はともに8月10日に日本公開となる。


ブラピ、最新作プレミアにアンジーと登場!

2013.07.30 Vol.596
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 映画『ワールド・ウォー Z』ジャパンプレミアレッドカーペットと舞台あいさつイベントが29日、都内にて行われ、主演のブラッド・ピットが、パートナーのアンジェリーナ・ジョリーとともに登場した。
 同作は、突然、世界中に謎のウイルスが蔓延し絶滅の危機に陥った人類を救うべく、ブラッド演じる主人公が極限状態の世界をめぐりながらその原因を突き止めていく姿を描く、壮大なパニックムービー。


 レッドカーペットを囲むファンと国内外のメディアの大歓声に包まれながら登場したブラッドとアンジェリーナ。ブラッドは「みんな来てくれてありがとう!映画を楽しんで!」とファンに声をかけ、アンジェリーナも「日本は大好きな国だから離れたくないわ」と笑顔。2人はたっぷりと時間をとってファンサービスをしたり、メディアのインタビューに答えていた。


 また、この日は日本語吹き替え版でブラピ演じる主人公の妻役を演じた篠原涼子もゲストとして登場。「ブラッド・ピットさんには先ほどお会いしました。とても気さくな方でした。私もファンのみなさんと一緒にサインがもらいたいです!」と"夫"ブラッドの印象を語った。


 その後に行われた舞台あいさつではブラッドは「世界規模で繰り広げられる物語なのでスケールを保つのが大変でしたが、僕たちはその仕事を成し遂げました。本当に面白いし、この夏一番スリルのある映画だと確信しています」と映画をアピールした。


 映画『ワールド・ウォー Z』は8月10日より全国公開。

ロンブー亮とAKB田名部がウルトラマンフェスを堪能

2013.07.26 Vol.596

 夏休み恒例の『ウルトラマンフェスティバル2013』が26日から池袋のサンシャインシティ文化会館展示ホールBで始まった。25日には豊島区の幼稚園の園児を招待し特別内覧会が開催された。
 会場にはウルトラマンシリーズの全怪獣1348体が展示され、子供のころにウルトラマンにはまった大人にも楽しめるものとなっている。
 この日は、司会としてロンドンブーツ1号2号の田村亮、ゲストとしてAKB48の田名部生来が来場。
「普通にプライベートで、子どもと何回も来ていました」という田村と「ウルトラ怪獣総選挙でも投票させていただきました」という田名部。2人は今秋から稼働するカードゲーム「大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア」で来場した子供たちと本気モードで戦ったり、田名部は新しいウルトラマンショーにもゲスト出演。
 ともにウルトラマンや特撮ものが大好きということもあって、素に戻ってイベントを楽しんでいる様子だった。
『ウルトラマンフェスティバル2013』は9月1日まで開催される。

今週のオススメMOVIE 7/22〜

2013.07.22 Vol.596

『最後のマイ・ウェイ』59657.jpg

苦節の末、音楽業界で成功したクロード。自身の楽曲が尊敬するフランク・シナトラにカバーされ『マイ・ウェイ』として世界中でヒットする。

監督:フローラン=エミリオ・シリ 出演:ジェレミー・レニエ他/2時間29分/カルチュア・パブリッシャーズ配給/Bunkamura ル・シネマにて公開中 http://www.saigono-myway.jp
©Tibo & Anouchka


『シャニダールの花』59658.jpg

植物学者の大瀧とセラピストの響子の仕事は“提供者”の胸に芽吹いた花を育て美しい状態で採取すること。しかし採取の際に提供者が謎の死を遂げる事件が相次ぎ…。

監督:石井岳龍 出演:綾野剛他/1時間44分/ファントム・フィルム配給/テアトル新宿他にて公開中 http://shanidar-hana.com/
©2012「シャニダールの花」製作委員会


『SHORT PEACE』59659.jpg

大友克洋をはじめ世界が注目するクリエイター4人が“日本”をテーマに描いた5編のオムニバスアニメ。大友監督作「火要鎮」はすでに国内外の映画賞を複数受賞している。

監督:大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ/1時間8分/松竹配給/丸の内ピカデリー他にて公開中 http://shortpeace-movie.com/

「火要鎮」©SHORT PEACE COMMITTEE ©KATSUHIRO OTOMO/MASH・ROOM/SHORT PEACE COMMITTEE


『31年目の夫婦げんか』59660.jpg

結婚31年目、代わり映えのしない夫婦生活を見つめ直そうと妻・ケイは強引に夫・アーノルドと滞在型カウンセリングに参加するが…。

監督:デヴィッド・フランケル 出演:メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ他/1時間40分/ギャガ配給/7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開 http://31years.gaga.ne.jp/
©2012 GHS PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.


『アート・オブ・ラップ』59661.jpg

ギャングスタ・ラップの“ゴッドファーザー”アイス-Tが初メガホンをとりヒップホップシーンの大物たちの証言を通してその軌跡をたどる。

監督:アイス-T 出演:アフリカ・バンバータ他/1時間52分/角川書店配給/7月27日よりシネマライズ他にて公開 http://www.kadokawa-sound.jp/art-of-rap/
2012 ©The Art Of Rap Films Ltd


『ノーコメントbyゲンスブール』59662.jpg

没後20年を過ぎてなお人々を魅了する才人、セルジュ・ゲンスブール。自身が内面を語った録音テープなど貴重な資料をもとにその魅力に迫る。

監督:ピエール=アンリ・サルファティ 出演:セルジュ・ゲンスブール他/1時間39分/アップリンク配給/7月27日よりBunkamura ル・シネマ他にて公開 http://www.uplink.co.jp/nocomment/

『ニューヨーク、恋人たちの2日間』59663.jpg

フランス人写真家・マリオンとラジオDJのミンガスは、お互いの連れ子2人と共にNYで暮らしていた。ところがマリオンの家族と元彼が現れて…。

監督・主演:ジュリー・デルピー 出演:クリス・ロック他/1時間35分/アルバトロス・フィルム配給/7月27日よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開 http://newyork-2days.com/
©Polaris Film Production & Finance, Senator Film, Saga Film, Tempete sous un Crane Production, Alvy Productions, In Production, TDY Filmproduktion – 2012All rights reserved.


『カルト』59664.jpg

『テケテケ』の白石晃士監督が3人の女性タレントを襲う恐怖を描くホラー。あびる優、岩佐真悠子、入来茉里が本人役で登場。リアルかフェイクか分からない演出に身震い間違いなし!

監督:白石晃士 出演:あびる優他/1時間24分/トラヴィス配給/渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開中 http://wfield.co.jp/nexthorror/
©2012 Next Media Animation Limited. All rights reserved.

猛暑の夏を熱い映画で吹っ飛ばせ! 熱闘! 夏シネマ特集

2013.07.22 Vol.596

ヒーローたちの戦いが熱い!

『ローン・レンジャー』
『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作で全世界を熱狂させた、ジェリー・ブラッカイマーとゴア・ヴァービンスキーのコンビが、再びジョニー・デップを迎えて描く、王道エンターテインメント。ジョニデが演じるのは、これまで演じてきたユニークなメイクのキャラクターたちに劣らない個性的な主人公・トント。奇抜なメイクに加え、スピリチュアルな能力を持つミステリアスな戦士だ。復讐に燃える悪霊ハンターのトントと、彼がよみがえらせた正義のヒーロー“ローン・レンジャー”。何もかもが正反対な2人は、力を合わせ巨大な悪に立ち向かっていく。壮大なアメリカ南西部の自然を舞台に繰り広げられる、痛快アドベンチャーだ。

監督:ヴァービンスキー 出演:ジョニー・デップ、アーミー・ハマー他/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給/8月2日(金)より公開 ©Disney Enterprises, Inc. and Jerry Bruckheimer Inc. All Rights Reserved.

『パシフィック・リム』
日本の特撮文化をこよなく愛するデル・トロ監督が凶暴な“KAIJU”と人型巨大兵器「イェーガー」との戦いを壮大なスケールで描く!

監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:チャーリー・ハナム、菊地凛子他/ワーナー・ブラザース映画配給/8月9日(金)より公開 ©2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC

『ワールド・ウォー Z』
謎のウイルスにより壊滅的な打撃を受ける世界で、ブラッド・ピット演じる主人公が家族を守るために奔走するスケール満点のパニック大作。

監督:マーク・フォースター 出演:ブラッド・ピット他/東宝東和配給/8月10日より公開 ©2012 PAR
AMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

『ホワイトハウス・ダウン』
数々のディザスター・パニック映画で世界中を驚愕させてきた鬼才監督が“ホワイトハウスが何者かに襲撃される”というショッキングな題材に挑んだ新たなパニックムービー!

監督:ローランド・エメリッヒ 出演:チャニング・テイタム他/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給/8月16日(金)より公開 

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
全米で記録的ヒットを果たした新『スター・トレック』第2弾。手に汗握るストーリーはもちろん、超高解像度カメラで撮影された映像が生み出す究極の視覚体験は興奮必至。

監督:J・J・エイブラムス 出演:クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ他/パラマウント配給/8月16日(金)より先行公開 © 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『ガッチャマン』
日本中が熱狂した伝説のアニメが、40年の時を経て実写映画化。オリジナルの魅力を現代によみがえらせ、豪華キャストを迎えて描く新たな“ガッチャマン”の戦いにこの夏、目が離せない!

監督:佐藤東弥 出演:松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽他/東宝配給/8月24日より公開 ©タツノコプロ/2013 映画「ガッチャマン」製作委員会

『マン・オブ・スティール』
スーパーマン誕生の秘密が明かされる! 英国人俳優ヘンリー・カビルを新スーパーマンに迎え『300』のスナイダー監督が放つ究極の超人スペクタクル。

監督:ザック・スナイダー 出演:ヘンリー・カビル他/ワーナー・ブラザース映画配給/8月30日(金)より公開 TM & ©DC COMICS. ©2013 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

『エンド・オブ・ウォッチ』試写会に15組30名 

2013.07.22 Vol.596

 これが“ロス警察”のリアルな日常だ! パトカー内に搭載されたビデオカメラによって、これまで映像化されることのなかったL.A.犯罪最前線を、徹底したリアリズムで描き出す究極の警察ドラマ。全米で最も危険な地域といわれるサウス・セントラルをパトロールする警察官たちの日常は、まさに死と隣り合わせ。過酷な状況の中において、彼らはいかに死地を乗り越えていくのか。

 ロサンゼルスの一角に位置する重犯罪多発地区サウス・セントラル。この地区を担当する白人巡査テイラーとメキシコ系巡査ザヴァラは屈指の犯罪検挙率を誇る警官コンビ。ある日のパトロール中、通報を受けて踏み込んだ一軒屋で、メキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまった2人に、本国の組織から暗殺指令が下る。2人はメキシカン・ギャングたちの襲撃をかいくぐりながら、決死の反撃を開始するのだが…。これがフィクションかと疑うほどの臨場感に圧倒される一本。8月17日より丸の内TOEI他にて全国公開。


『エンド・オブ・ウォッチ』試写会に15組30名  

『ムービー43』試写会に25組50名 

2013.07.22 Vol.596

 ヒュー・ジャックマン、ケイト・ウィンスレット、クロエ・グレース・モレッツ、ナオミ・ワッツ、ユマ・サーマン、リチャード・ギア、デニス・クェイド…超豪華キャストがオールスター出演していながらも“無駄遣い”“最低な映画!”と、ある意味称賛された超問題作が日本上陸!
『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』を手掛けたピーター・ファレリーが「R指定のコメディーをつくろう」と呼びかけて、そうそうたるキャスト・スタッフを集結させ、史上空前のおバカ&おゲレツムービーを誕生させた!

 バカすぎる、下品すぎるネタを、あの俳優が、あの女優が大真面目に熱演。6年の歳月をかけ作品が完成したものの、ついに迎えたハリウッド・プレミアの夜、用意されたレッド・カーペットに出演者は誰一人として現れなかったという。「歴代の最悪映画における『市民ケーン』的不動の存在」というメディア評まで捧げられた、正真正銘の“ドン引き”映画。そこまでいわれたら見るしかない…!? 8月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開。


『ムービー43』試写会に25組50名  

宮崎駿、5年ぶりの監督作は大人を揺さぶる青春物語!

2013.07.22 Vol.596

“戦闘機が大好きで、戦争は大嫌い”。これまでも『紅の豚』などで“飛行機愛”を表現してきた宮崎駿監督が、後に伝説となったゼロ戦の設計士・堀越二郎の半生をもとに、1920年代の青春を描く感動作。

 今年は、50年来の友人でありライバルでもある高畑勲、宮崎駿両監督の最新作が、1988年に高畑作品『火垂るの墓』と宮崎作品『となりのトトロ』が2本立てで公開されて以来、25年ぶりに同年公開されるだけに、注目度も高い。

 本作のもとになっているのは、数年前から宮崎監督が“自分の趣味”として描いていた、堀越二郎とゼロ戦誕生のエピソード。大正から昭和へ、生きるのに辛い時代を当時の若者たちはどう生きたのか。実在した堀越二郎と同時代の文学者・堀辰雄をモデルにして1人の主人公を生み出し、後に神話と化したゼロ戦の誕生を縦糸に、青年技師二郎と美しい薄幸の少女・菜穂子との出会いと別れを横糸に、完全なフィクションとして描く。主人公・二郎の声は新世紀エヴァンゲリオン』シリーズを手掛けた監督・庵野秀明が担当。ヒロイン・菜穂子役には瀧本美織。宮崎作品に欠かせない久石譲の音楽に加え、荒井由実の歌う『ひこうき雲』が映像とともにいつまでも心に残る。

 二郎と菜穂子が愛と夢を握りしめ懸命に生き抜く姿は、閉塞感漂う現代を漠然と生きる大人たちの心を、強く揺さぶるはず。

監督・黒田勇樹×主演・はるかぜちゃんの映画がクランクイン

2013.07.22 Vol.596

 元俳優でハイパーメディアフリーターとして幅広く活躍中の黒田勇樹が現在映画を撮影中だ。

 これは黒田が講師を務める「演劇ワークショップ FreeAct」に通う生徒たちとゲスト俳優によって作られるもので『黒田勇樹殺人事件』と『ロングロングロングホリディ』という2作品。7月10日にクランクインした。

 黒田が監督となって映画を撮るという企画は昨年もあったのだが、芸能マスコミを騒がせた離婚問題などもあり、取りあえずペンディングに。今回の2作品はそれとは別のプロジェクトで、黒田にとっては念願の映画制作となる。

『黒田勇樹殺人事件』はダークな要素を含んだサスペンス的な作品で、『ロングロングロングホリディ』はファンタジックな作品。

『ロング——』は人気子役のはるかぜちゃんこと春名風花が主演を務める。春名がツイッターで「演技の仕事がしたい」とつぶやいたことをきっかけに、黒田がオファー。電撃的に出演が決まった。

 ワークショップの生徒がスタッフも兼ねていることもあり、クランクインの日は監督業だけではなくスタッフワークにも細かい支持を出す黒田は、猛暑日の炎天下の中、右に左にと走りっぱなし。

「楽しいと苦しいの両方を人生で一番感じている。離婚よりしんどい! 映画を作っているときはほかのことは何にも考えられない。そんな時間を過ごせたことが楽しかったし、集中し続けることがすごく苦しかった」と撮影後にコメント。

 黒田は目標とする監督像については「僕が出会ったすべての監督さん。今まで携わった素晴らしい現場をすべて教科書にしています」と語る。撮影を終えた春名はそんな黒田監督について「今まで会った監督の中で一番楽しい人。伸び伸びとできました」と語った。自らが俳優として現場にいたときの経験を生かし、出演者が一番力を発揮できる環境作りができるのは映画監督としては大きなアドバンテージといえる。
 撮影・編集後は年末の公開を目指し、黒田自らPRにも走り回るという。

 映画の詳細は『黒田勇樹殺人事件』Facebook(https:/www.facebook.com/kurodayuukisatsujinnjiken)から。

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