"悩める社会人"必見。青春ストーリーとビジネス書解説が合体
累計発行部数268万部を突破したベストセラーがAKB48 前田敦子を主演に迎え映画化! 大ヒット上映中の映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は悩める大人たちにもイチオシの一本だ。
勢い冷めやらぬ"もしドラ"ブーム。アニメ化やコミック化とさまざまな広がりを見せているなか、ブームの集大成ともいうべき待望の映画化作品がついに公開。人気絶頂のAKB48 前田敦子が演じる主人公・川島みなみが、経営学の父・ドラッカーの著作を手にしたことから始まる物語。映画ならではの感動を与えつつ、モチベーションを上げてくれる、社会人も必見の一本なのだ。
やる気のないエース・浅野。後輩や監督ともうまくいっていない様子。当然、試合にも悪影響が...
大人もハマる Point1「ウチの会社にもこんな人いる!」
物語は、ごく普通の女子高生・川島みなみが、代理で野球部のマネジャーを頼まれることから始まる。しぶしぶ引き受けたものの、みなみが通う程久保高校野球部は負け続きのダメチーム。みなみは、チームを立て直そうと、書店にマネジャーの参考本を探しに行くが...。ダメチームが立ち直るスポーツ映画は少なくないが、本作では野球部=組織の問題点が具体的にキャラクタライズされている。全体的にやる気がない、人間関係でトラブル多発、リーダーの不在など、社会人なら"他人事ではない"問題ばかり。物語の舞台は高校野球だが、自分の会社やチームを思い浮かべながら見れば、共感せずにはいられない。
「野球部だって��組織�≠セ!」と気づいたみなみ。では、野球部の定義って? 野球部の��顧客�≠チて?
大人もハマる Point2「ストーリーで"なるほど!"解説」
高校野球のマネジャーになるべく参考本を買いに書店にやってきたみなみ。ところが、勘違いした店長から薦められたのは経営学の父・ドラッカーの名著「マネジメント」。家に帰ってからビジネス書だと気づきがく然とするが「マネージャーの資質とは、才能ではない。真摯さである」という一節に心を動かされ...。
「組織の定義」「マーケティング」「強みを発揮させる」「イノベーションに取り組む」...ドラッカーの理論を高校野球に当てはめ、見事に野球部を改善、成長させていくみなみ。経営マネジメントの理論が、どう生かされていくのか...映画を見てのお楽しみ。
クライマックスの決勝戦に待つ、最大のドラマとは...。甲子園ファンでなくともハンカチ必携
大人もハマる Point3「もう一度"青春"しよう!」
みなみのマネジメント術によって改善されていく程久保高校野球部。一歩一歩、勝ち進んでいくみなみたち。しかし甲子園出場をかけた地区大会決勝前夜、衝撃的な出来事が起こる...。
"もしドラ"の魅力は、単なるドラッカー解説にとどまらず、主人公や野球部の成長ストーリーに仕上がっていること。ドラッカーの理論によってダメチームが改善され、ついには高校野球界の常識をも覆す。そんなストーリーラインはドラマティックな痛快さと感動にあふれ、大人にも"青春"を味わわせてくれる。主人公のみなみを筆頭に、悩める部員たちの心情がリアルに描かれているのも世代を超えた共感を呼ぶはず。
マネジメントでどう変わる!? 問題アリな登場人物たち
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川島みなみ(前田敦子) 親友・夕紀の代わりに野球部のマネジャーとして入部。ドラッカーの「マネジメント」と出会い、甲子園出場を目標に弱小チームを改革していく
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浅野慶一郎(瀬戸康史) 野球部のエース 問題点:やる気なし。監督や部員との信頼関係に亀裂
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柏木次郎(池松壮亮) キャッチャー。みなみとは幼なじみ 問題点:チームの現状に不満はあるが、あきらめ気味
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宮田夕紀(川口春奈) 入院中の野球部マネジャー。みなみの親友。部員の誰もが心を開く存在
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北条文乃(峯岸みなみ) 後輩マネジャー。成績は優秀 問題点:人見知りで引っ込み思案
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加地誠(大泉洋) 程久保高校野球部監督 問題点:野球理論には詳しいが、事なかれ主義
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保谷(石塚英彦) ドラッカーに詳しい書店主。みなみに「マネジメント」を薦める
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五十嵐(青木さやか) チーフマネジャーに昇格し、参考本を探しに来た客
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程久保高校野球部 問題点:さぼり、エラー続出のダメチーム。甲子園なんて夢のまた夢
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映画"もしドラ"大ヒットの仕掛け人!
映画"もしドラ"を作り上げた3人のキーパーソンがこちら。メガホンをとった田中誠監督は、以前にも夏帆主演作『うた魂♪』などで青春ストーリーを手掛けた実力派。原作者・岩崎夏海は、かつて秋元康に師事しており、AKB48のプロデュースにも参加。もとは峯岸みなみをモデルに、ヒロイン・みなみを生み出したというエピソードも知られている。そして本作の総合プロデューサーを務めた秋元康。前田敦子、峯岸みなみの女優進出、主題歌、挿入歌とファンを満喫させてくれた。
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田中誠(脚本・監督) 『タナカヒロシのすべて』で映画監督デビュー。映画『うた魂♪』やドラマ『おじいちゃんは25歳』も手掛け、話題に
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岩崎夏海(原作・脚本) 2009年に出版した初著書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』で"もしドラ"ブームを生んだ
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秋元康(総合プロデュース) 作詞家。ご存じAKB48、SKE48、SDN48、NMB48の総合プロデューサーも務める
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映画"もしドラ"撮影エピソード
★リアルなプレーシーンに注目!
物語の感動を、よりリアルに伝えてくれるのが野球部員を演じた俳優たち。エースを演じた瀬戸康史をはじめ、ほとんど野球経験が無かったとは思えない迫力を見せてくれる。キャッチャー役の池松壮亮は野球経験者だけあり、バッティングも力強い。前田がバットを手に美しいフォームを見せるシーンもファン必見だ。
一体となって"試合"に挑む俳優たち。その様子は本物の野球部そのもの!
★撮影は冬に実際の球場で
リアルな演出に、さらに一役買ったののがロケ撮影。程久保高校のグラウンドとして使用されたのは、茨城県高萩市の廃校・旧高萩工業高校のグラウンド。撮影は冬だったため緑の芝生を植え"夏"を演出したり、雪に降られて除雪作業に追われたりという苦労もあったとか。地区大会のシーンでも、鴻巣フラワースタジアムや宇都宮清原球場など、実際の球場で撮影を敢行。野球部員になりきった俳優と、観客・応援役のエキストラが一体となり、実際の試合会場のような雰囲気が生まれている。また、みなみがドラッカーと出会う書店は、西東京市にある保谷書店を借りて撮影されている。