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“悪魔払い”は実在した。では“悪魔”は…?『ザ・ライト エクソシストの真実』

2011.04.04 Vol.504

 現実に存在する、悪魔払いのプロフェッショナル・エクソシストの秘密が、今明かされる―!? ごく普通の神学生がエクソシストになるまでを追い、彼が目の当たりにする“禁断の真実”を描くミステリアスな話題作。

 知られざる神秘の世界にいざなうのは『羊たちの沈黙』『ハンバニル』などで、見る者を戦慄させてきた名優アンソニー・ホプキンス。本作では、主人公の青年を導く一流のエクソシストに扮し、またしても観客をおののかせてくれる。 その弟子となる青年・マイケル役に、本作で長編映画デビューを果たしたイケメン舞台俳優コリン・オドノヒュー。他、キアラン・ハインズ、ルドガー・ハウアーら熟練俳優も顔を揃える。

 バチカン公認の正式な職業として、21世紀の今も実在するエクソシスト。実際に「悪魔はいる」と語る司教もいるという。その事実があるだけに、映画で描かれるエピソードがリアルに迫る。

『SOMEWHERE』主演 スティーヴン・ドーフ

2011.03.28 Vol.503

ソフィア・コッポラ監督最新作は“アラフォー男”目線!

『マリー・アントワネット』ではガーリーなナイーヴさで世界を魅了したソフィア・コッポラが、今度はアラフォー男の切なさで魅せる! 主役は映画ファンが愛する仕事人スティーヴン・ドーフ。

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エルのお土産はキディランドで買おうか、それとももっと大人めの物のほうがいいかな…とつぶやくスティーヴン。やはりまだ“ジョニーが入ってる”もよう
(撮影・神谷渚)

「昨日の夜は東京でちょっと飲み過ぎちゃって。ソフィアに会ったら、今日はちょっとジョニー入ってます、って言わなきゃ(笑)」と笑うスティーヴン。ジョニーとは、本作で彼が演じた主人公の名。フェラーリを乗り回し、夜は気ままに飲み歩く。自堕落な日々を過ごす俳優だ。

「この作品は、自分のキャリアの中でも最も重要な作品になったと思ってるんだ。パーフェクトなタイミングでやってきたパーフェクトな役、というところかな。もっと若いころに、この役を今同様に演じられたかというと、決してそうではないと思うから」

 ある日ジョニーの前に、別居中の妻と暮らす11歳の娘・クレオが現れる。不器用な父と大人びた娘の数日間。特に衝撃的なドラマが展開するわけでもないのだが、スクリーンを見つめているだけでなぜか切なくなるような、ナイーヴさがにじむ。ジョニー同様、スティーヴンの元にも多くの脚本が送られてくるが、もしソフィアの作品と知らなかったら…?

「それでもたぶん選んだと思うよ。ソフィアが書く脚本は短いことで有名で、今回もすごく薄かったから、きっと“誰だ、こんな薄い台本を送ってきたのは”と、興味を抱いたんじゃないかな(笑)。それに彼女の脚本はとても詩的で、強いものを持っているからね。ただ、例え彼女が監督しなかったとしても僕は、大人びた娘がいる未熟な父親というマルコ役にひかれただろうね。前半は娘と父の立場が逆転しているけれど、しだいに変化が表れて、彼は大人の男に、本当の父親になっていく。僕自身、昔つき合ってた女の子との間に11歳の娘がいたっておかしくないわけで(笑)。共通点を意識したり、あくまで役を演じるというスタンスに戻ったりと、面白い体験だったよ」

 監督はマルコ役にスティーヴンを想定してシナリオを書いたとか。

「これまでにも“アテ書き”してもらったことは、何度かあった。ジョン・ウォーターズ監督の『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』とかね。ジョンはタイプライターに僕の写真入りの記事を挟んで脚本を書いたとか(笑)。今回演じたジョニーと僕は同じ俳優だけど、けっこう違うところが多いんだ。ホテル住まいは僕もやったことがあるけど(笑)。でも演じるという意味では、これまでで一番大変な役だった。『ブレイド』の悪いヴァンパイアのような役のほうが、メイクの助けもあって演じやすい。でも今回はそういった小道具は何もない、ネイキッドな自分だった。素に近いから大変だったというのはあると思う。でもだからこそ、こうやって演じることができて誇らしく思ってる。エンターテインメント作品のキャラクターを演じるのも楽しいけれど個人的には人間を表現する役や物語のほうが好きなんだ」

 娘・クレオ役には12歳の若き天才女優エル・ファニング。

「この作品はやはり、クレオのキャスティングが重要だった。僕をジョニーにしてくれたのはエルだったと言っていい。ソフィアが彼女を選んでくれて本当に感謝してるよ。11歳の女の子を学校に迎えに行くという体験もできたしね。タバコのにおいに気をつけたり、汚い言葉を口にしないようにしたり、運転中も毒づかないようにしたり(笑)」

 父親を“経験”した彼の今後の仕事も楽しみだ。

(本紙・秋吉布由子)

『SOMEWHERE』

監督:ソフィア・コッポラ 出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング他/1時間 38分/東北新社配給/4月2日より新宿ピカデリー他にて公開 http://www.somewhere-movie.jp
©2010 - Somewhere LLC


【TOKYO TOWER CLOSET】着こなしアドバイスから購入までおまかせのファッション番組が配信スタート。 収録を終えた出演者たちのトーク・後編をお届け!

2011.03.28 Vol.503

宮崎麗香(以下:宮)「それにしてもこの”クローゼット”、女子にとっては夢のような空間ですよね。バービー人形になったかのような(笑)」。

SADAMU(以下:S)「こんなクローゼットが家にあったらいいよね」。

宮「テーブルに小物や靴を飾るとか、家でもマネしたい(笑)」。

牧田麻耶(以下:牧)「番組の内容が、いろいろ参考になりましたね。私はわりとワンパターンになりがちなのでベルトの使い方とかマネしようと思います」。

S「この番組を通して、日本の女の子たちがもっとオシャレに、元気になってくれればいいね」。

渡辺知夏子(以下:渡)「亀さんやSADAMUさんといった業界で活躍するプロが、動画でファッションを作っていく番組って新しいですよね。私たちもこれまでの経験で培ってきた自分らしい着こなしを分かりやすく伝えられるし。ある意味、私たちの企業秘密を明かしている番組ですよね(笑)」。

亀恭子(以下:亀)「東京から発信する番組だけど全国の女の子に楽しんでもらえるし」。

S「東京タワーから発信されるってすごいよね。ここは秘密の”333号室”にあるんですよ(笑)」。

渡「中学生のときに東京タワーに来たこと、よく覚えてます。蝋人形館とか行ったなあ」。

宮「東京タワーグッズってすごくオシャレでかわいいんですよね。これからも東京タワーは、カワイイとオシャレを発信していくんですね」。

全員「確かに!」。

Tokyo Tower.TV(東京タワー.TV)とは…東京タワーが発信する動画配信サイト。街歩き番組からドラマ、東京タワーからの日の出の映像など、多彩なオリジナルコンテンツを配信中。

『高校デビュー』

2011.03.28 Vol.503

恋に悩むすべての女子にモテレッスン!?

 全国の女子中高生に人気を博す「別冊マーガレット」で連載され、コミックでは累計発行部数600万部を突破した、河原和音による大ヒットラブストーリーが、旬なキャストと『ハンサム★スーツ』のスタッフにより、待望の映画化! 主演は、映画・ドラマで引っ張りだこの溝端淳平。ヒロインに“モテ”の特訓をするイケメン・小宮山ヨウ役で、女子のハートをわしづかみ。ヒロイン・長嶋晴菜役には、本作で女優デビューする新人・大野いと。

“絶対に自分を好きになるな。なったらすぐコーチは終了”という条件でモテコーチを引き受けたヨウに対し“絶対好きにならない”と断言した晴菜。ところがモテ指導のなかで、しだいにヨウに惹かれてしまう。告白=会えなくなる。果たして晴菜の恋はどうなるのか…。

 ティーンはもちろん、少女マンガ好きな大人女子も、ヨウのモテ指導を参考に、思わず恋したくなるラブストーリー。

STORY:ソフトボールに明け暮れた中学時代を送っていた晴菜は、高校では恋に全力投球しようと決意。ところが一向に彼氏ができず、偶然知り合ったイケメンの先輩・ヨウに“モテのコーチ”をお願いするのだが…。

監督:英勉 出演:溝端淳平、大野いと、菅田将暉、逢沢りな、塚地武雅、温水洋一他/1時間33分/アスミック・エース配給/4月1日(金)より新宿バルト9他にて公開 http://www.koigashitai.com


吉高由里子

2011.03.28 Vol.503

映画『婚前特急』

「人生は楽しまなきゃ」5人の彼氏をかけ持つヒロインが本命探しに悪戦苦闘する姿を描くハートフルラブコメディー。主演はドラマ「美丘―君がいた日々―」や、前後篇の超大作映画『GANTZ』など話題作への出演も続く吉高由里子。“5人の彼氏”を持った感想を直撃!

人を好きになる気持ちに、理由なんて無いんですよね

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撮影・神谷渚 スタイリスト・福田春美 ヘアメイク・RYO

 彼氏5人を掛け持ちしする超合理的ヒロイン・チエを、その持前の魅力ではつらつと演じた吉高由里子。まずはどんな夫婦になりそうかを“査定”しつつ、5人の彼氏を紹介してもらうことに。まずは西尾みのる(加瀬亮)。33歳。食品会社の営業部長でバツイチ、チエの良き相談相手。

「西尾と結婚していたら、熱く話すことがない夫婦、仮面夫婦みたいなことになるかも…(笑)」

 出口道雄(青木崇高)。29歳。ハマりやすく凝り性だが飽きっぽい。

「出口とは、何にもやらない夫婦になりそう。趣味や家のことも、最初は楽しいねって言ってても、2人ともスパッと“もういいわ”って何にも続かない(笑)」

 三宅正良(榎木孝明)。54歳。海外旅行に連れて行ってくれる。既婚。

「三宅とは、週末妻みたいなことになりそう。モノで釣るような人だし、チエもまんまと釣られてるし(笑)」

 野村健二(吉村卓也)。19歳。大学生。若くてかわいいが余裕がない。

「野村と結婚したら、全部自分が決めなきゃいけなくなりそう。“何でもいい”しか言わなそうだから(笑)」

 田無タクミ(浜野謙太・SAKEROCK)。26歳。パン工場の工員。ずうずうしく、いい加減。唯一のメリットは“ラク”。

「田無とは衝突することが多そう。でも衝突するというのはちゃんと向き合えているということじゃないかな、と」

 ちなみに吉高が選ぶとしたら誰?

「出口ですね。例え趣味が違っても、この人は飽き症だからすぐ新しいことを見つけるじゃないですか。自分が興味を持てそうだったら、それに便乗すればいいかな、と(笑)。でも本音を言えばこの中にはいないですよ。“だめんず”ばっかりですもん(笑)」

 とはいえ、そんな“だめんず”を演じる役者たちはいずれも、個性あふれる魅力の持ち主ばかり。

「浜野さんとは一緒にいる時間が一番多くて、キスシーンもあったんですけど…ドキドキはしなかった(笑)。でも浜野さん、キスシーンの前日にリップを塗ってラップでパックまでしてくれたらしくて、唇がすごいプルんプルンになってたんですよ! いつもは乾燥して石畳みたいになっているのに。私が “これ、キスしたら痛いよー”って言ったから気を使ってくれて…カワイイ方だなと思いました(笑)。吉村君はキスシーンが初めてだったみたいで、前の晩から何も食べることもできず、4回も歯を磨いたとか。当日もすごく緊張してて、2人でスタンバイしているときにも“ふーっ、ふーっ”って…こっちが緊張しちゃいますよ(笑)。榎木さんはファンタジーな方でしたね。待ち時間にふと見ると口をパクパクしているんです。役者さんだから顎をほぐしたりしているのかな、と思ったんですけど、聞いてみたら“<気>を食べてるんですよ”と。スタッフのほうを見たらみんな目をそらしてるので“あの、<気>って…”と聞かざるをえなくなり。結局、私も榎木さんと並んで<気>を食べましたけど(笑)。青木さんはラテンな人でしたね。印象的だったのが、キスシーンでもテストからキスするので、テストからちゃんとする人なんだな、と思っていたら、スタッフから“青木さん、テストはキス無しで!”って止められて恥ずかしそうにしていて。かわいらしい人だなあ、と(笑)。加瀬さんは以前から知っているので、一緒にいると安心します。今回もいろいろ救われましたね。加瀬さんが相手だと、隠しておきたいことでも素直に言える気がしますね」

 吉高自身が考える、恋愛で大切にしたいこと、とは?

「人を好きになる気持ちって、理由が無いことじゃないですか。なぜ好きなの、と聞かれてカッチリ答えるほうが怖い気がする。理由があるから人を好きになるの?って。分からないのに無性に好き、というほうがうれしいし。“人間は感情の動物”といいますよね。だから感情を楽しんで、満喫したら良いのではないかと思います」

 震災に心を痛めながらも余震の続く中、真摯に取材に答えてくれた吉高。スクリーンで見せてくれる“はっちゃけぶり”に思わず心もほぐされます!

(本紙・秋吉布由子)

『婚前特急』

監督:前田弘二 出演:吉高由里子、加瀬亮、浜野謙太、杏、石橋杏奈、青木崇高、榎木孝明、吉村卓也他/1時間47分/ビターズ・エンド、ショウゲート配給/4月1日(金)よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開 http://konzentokkyu.com
©2011『婚前特急』フィルム・パートナーズ


笑いのエール送る! 沖縄国際映画祭開幕

2011.03.28 Vol.503
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「第3回沖縄国際映画祭」が22日、予定通り、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。震災と節電ムードで多くのイベントが中止や延期されるなかで、「自粛する」ことよりも「行動する」ことで被災した人々の力になりたいと、「エール,ラフ&ピース(Yell,Laugh&Peace)」のコンセプトを新たに掲げ、震災チャリティーとしての開催を決意した。

 18日からスタートしたカウントダウンイベントでは、各会場に義援金の募金箱を設置、「私たちにもできることがきっとある」というメッセージをプリントしたTシャツ姿の参加芸人たちが協力を呼びかけた。映画『漫才ギャング』(品川ヒロシ監督)のプレミア上映会と舞台挨拶に出席した、品川監督は「チケット代を義援金として送らせていただき、映画祭の収益金も日本赤十字社を通じて寄付したい」とあいさつ。東京、大阪で行う同作の舞台挨拶でも、その上映回の入場料と同額を義援金にすることを明らかにした。他のイベントに出演した芸人たちも、劇場の前などで支援を呼びかけ、スリムクラブの真栄田賢が手を合わせ「皆さん本当にありがとうございます」と真剣な表情でお礼する姿は印象的だった。

 22日のレッドカーペットイベントでは、映画『漫才ギャング』と映画『月光ノ仮面』の石原さとみら俳優陣も勢ぞろい。小雨の降るなか、全長約300メートルというレッドカーペットを手を振りながらウオーク。映画『FLY!』の相武紗希は、震災の影響で同映画祭での上映を自粛した中国映画「唐山大地震−想い続けた32年−」の吹き替えも熱演。1995年に、故郷の兵庫県で阪神・淡路大震災を経験しているだけに「私たちが一歩一歩、歩いていくことで被災者の方も元気になってくれると思う」と平常心でサポートする決意を真剣に語った。


『ザ・ファイター』

2011.03.21 Vol.502

その絆が生んだ、伝説の勝利

 アメリカ・ボクシング界の伝説的試合、ミッキー・ウォード対アルツロ・ガッティ戦至るまでの道のりに秘められた、ミッキーと異父兄・ディッキーの深い絆を描く感動のトゥルーストーリー。一度は引退を決意した負け続きのボクサーが、天才的ボクサーだった兄と力を合わせて世界タイトルマッチに挑む姿が、見る者に勇気と感動を与えてくれる。

 本作の大きな見どころは、主人公のミッキーを演じるマーク・ウォールバーグと兄・ディッキー役クリスチャン・ベールという演技派の競演。実際のボクサーさながらの肉体作りを実現させたウォールバーグもさることながら、大幅な減量に加え髪を抜いて歯並びを変えるというベールの役作りも、大きな話題を呼んでいる。この怪演でベールは見事本年度アカデミー賞助演男優賞を獲得した。監督は『スリー・キングス』のデヴィッド・O・ラッセル。実力派男優が演じきった熱い兄弟愛に、勇気とパワーをもらえるはず。

STORY:名ボクサーながら自堕落な兄・ディッキーと、真面目だが負け続きのボクサーである異父弟のミッキー。あるとき、ディッキーが薬物に手を染めたことから家族の絆が揺らいでしまう。

監督:デビッド・O・ラッセル 出演:マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ他/1時間56分/ギャガ配給/3月26日より丸の内ピカデリー他にて公開 http://thefighter.gaga.ne.jp


被災した子供たちのために

2011.03.21 Vol.502

 (株)ヘッドラインも後援しております、2000年より子供たちに夢を与える活動を実施している夢の課外授業実行委員会では、発起人の一人である前田亘輝氏(TUBE)の声掛けにより、今回の被災地の子供たちのために「希望」となりえるような、取組みを活動していくプロジェクトを立ち上げました。

 今後、政府機関やスポーツ、エンターテインメントに携わる協力者とも連携して取り組んでいきます。

夢の課外授業実行委員会:http://gyao.yahoo.co.jp/p/00816/v09101/

 

自転車好きな外国人と日本人に

2011.03.21 Vol.502
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 外国人と日本人が、気軽に自転車で東京の下町を楽しむことをサポートするウェブサイト『浅草発着ガイド/FROM ASAKUSA、TO ASAKUSA』がオープン。浅草界隈と下町の魅力を「江戸の粋」「下町の風情と人情」をキーワードに英語と日本語で発信。東京スカイツリーが完成間近の浅草界隈からほかのエリアへ、他のエリアから浅草へ、自転車散歩のコースを紹介する。レンタルサイクルが「自転車」と「街」の魅力に触れるきっかけとなるように、利用しやすく便利なレンタサイクルガイドを外国人と日本人に向けて提供する。

『浅草発着ガイド/FROM ASAKUSA、TO ASAKUSA』 【URL】www.asakusaguide.jp


吉本興業「笑い」で復興支援へ

2011.03.21 Vol.502
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写真は開催発表会のときのもの

 吉本興業は15日、18日開幕の第3回沖縄国際映画祭を開催することを明らかにした。震災の影響で多くのイベントが中止・延期となるなかでの決断に、同映画祭の実行委員長を務める吉本興業の大崎洋代表取締役は、同社のウェブサイトで「1995年に発生した阪神・淡路大震災の折には、私たちは、ただただ、劇場公演の中止、イベントの自粛、テレビ出演の自粛をするのみで、あとは、所属タレントが個々にボランティア活動を行っているだけの、本当に無力な存在になってしまいました」とした上で、「今度こそ「自粛する」ことではなく、「行動する」ことで、私たちなりに被災者のみなさまの力になりたいという気持ちでいっぱいです」とコメントを発表。映画祭は震災チャリティーとし、従来のコンセプト「ラフ&ピース(笑いと平和)」に、「エール」を加えた「エール,ラフ&ピース」の新コンセプトのもと、展開。また収益の一部を被災地に寄付する。

 同社はまた、15日に都内にある5つの劇場のうち3劇場において公演を再開。渋谷のヨシモト∞ホールでは、はんにゃの金田哲ら若手芸人が募金を呼びかけた。


大相撲新生委員会が八百長防止へ6項目案

2011.03.14 Vol.501

 

 八百長問題に揺れる日本相撲協会は9日、東京・両国国技館で問題の再発防止策を検討する委員会の初会合を開き、会の正式名称を「大相撲新生委員会」に決めた。委員長に外部委員の島村宜伸元文相が就任し、取組や支度部屋での力士の監視強化などを盛り込んだ6項目の案をまとめた。

 6案は(1)監察態勢の強化(2)支度部屋の秩序保持の強化(3)電話などでの情報提供を募るホットラインの設置(4)故意による無気力相撲懲罰規定の適用拡大(5)師匠や部屋付き親方への研修(6)力士への研修−となった。

 監察態勢強化の具体案として、昭和47年に無気力相撲防止のために設置された監察委員会の権限を強化し、場所中に審判部との監察会議を連日開催したり、土俵周囲で観戦する維持員に力士の敢闘精神を採点してもらう方策が挙がった。

 しかし提示された6項目はいずれも「決定打」にはなりそうもない。例えば、取組後に一般の好角家である維持員にアンケートを取り「敢闘精神」を採点してもらうといっても、熱戦だから真剣勝負というわけでもない。

 公営ギャンブルでは前日から外界との接触を禁じ、携帯電話も使えない。お金のかかっている競技と同様に扱うわけにはいかないという意見もあろうが、「八百長をやりにくくする」という観点でいえば、場所入り時に携帯電話を協会に預け、なおかつ取組を当日発表にする――くらいしかないのではなかろうか。

 

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