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ヤングケアラーの問題とどう向き合えばいいのか考えてみた〈徳井健太の菩薩目線 第166回〉

2023.04.10 Vol.Web Original

 

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第166回目は、ヤングケアラーの解決案について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

 前回(「2023山梨コネクトヤングケアラーLIVE」)の話には、ちょっと続きがあって、今回はその点に触れようと思う。

 終盤に差し掛かるころ、「ヤングケアラーの問題に解決策はあるか」といった内容に話が及んだ。

 俺は二つしかないと思っている。

 まず一つが、ヤングケアラーという言葉を流行らせるということ。流行らせるというと語弊があるかもしれないけど、この言葉が一般化しない限り、ヤングケアラーの実情は伝わらない。となれば、理解する人も増えやしない。

 たとえば、「しつけ」という言葉は昔からあったけど、“虐待”や“ネグレクト”という言葉が浸透したことで、簡単に「しつけ」の一言で終わらせることがなくなったと思う。親は「しつけ」というけれど、はたから見れば「虐待」に見える。同様に、「あれってもしかしたらヤングケアラーなんじゃない?」、そんな言葉や感覚が定着するようになれば、取り巻く環境は変わってくるんじゃないのかな。

 もう一つ。それは、ヤングケアラーの当事者に対して、最低3回は土足で心の中に踏み入ってくるような人、ざっくりいえば理解者、支援者が増えてこないと厳しいのではないか。

 俺は、高校3年間、妹を養わなければいけないため、朝から新聞配達をしていた。学校に顔を出すのはいつも昼から。学校側には一切そういった理由は話さず、許可も取らずに昼から出席していたけど、どういうわけか何のお咎めもなかった。もしかしたら先生たちは、徳井家の事情を知っていたのかもしれない。でも、どんな形であれ放置に変わりはない。

 今でも思う。そんな異常な出席を繰り返す俺に、どうして先生たちは誰一人として話を聞いてこなかったのかなって。もしも、ちょっと踏み込んで、「徳井、どうして新聞配達をしなきゃいけないのか?」「なんでいつも昼からなんだ」と聞かれたら、おそらく俺は「余計なお世話だよ」、そう跳ね返していたと思うけど、万が一、「たった一度の高校生活だぞ。もっと相談できないか?」なんて何度もノックされたら、心が0.1ミリくらいは動いていたかもしれない。 

 ヤングケアラーは、自分の境遇が大変だとは思ってはいない。そんなことを考える余白はなくて、心を殺しているから楽観もしなければ悲観もしない。あのとき話を聞いてほしかったって話じゃない。無の心を持ってしまったヤングケアラーに対して、土足で3回は心に侵入してくるような厚かましさがないと、心が息を吹き返さないということ。ヤングケアラーにとって、その厚かましさはやさしさになる……と想像してみる。

 解決策というほど効き目はないかもしれない。ただ、当事者だった俺なりに再考すると、ヤングケアラーへの処方箋は以上のようなことになる。

 厚かましいお願いだろうけど、その上で、物事を優劣で考える人が減ればいいなぁとも思う。

 世の中には、自分にはできて他人にはできないことがたくさんある。些細なことであっても、端から見れば「なんでそんなことができないんだ」って思うこともある。でも、それって絶対に自分は間違ってないと思い込んでいることでもある。その根底にあるのは、優劣で人やモノを判断してしまうから、そういった印象を抱いてしまうのではないでしょうか。

「そんなこともできない」のかもしれないけど、その人は「もしかしたら自分にはできないもっとすごいこと」はできるかもしれない。できないというのは、劣っているのではなくて、たまたまその人にとっては不得手なことにすぎないだけで、 一つの個性かもしれない。優劣で考えてしてしまう人は、実は自分が「劣」であるかもしれないということを、認識した方がいいんじゃないのって。

 かつての自分もそう感じていた一人だった。きちんとやれば普通にできるのに、「なんでそんな簡単なこともできないんだ」ってすぐに心の中でつぶやいてしまう人間。だけど、人の気持ちを考えることができない劣な人間だったんだなと顧みる。

 こうした認識が広まったとしても、すべてのヤングケアラーが救われることはない。やっぱり世の中は綺麗事だけでは回らないから。ただ、人は人に生かされて生きていく。そんな言葉を自分に言い聞かせていきたいなと考える。だって、もしかしたらヤングケアラーが加害者側に立っているかもしれないじゃない。自分の目に入らなかっただけで自分の振る舞いが人を傷つけているかもしれない。どっちが優で、どっちが劣か。そんなことは生きていく上で、たいして重要じゃないんだよね。

「番組からZ世代のイノベーターを」「子育てで感じる“申し訳なさ”の正体は?」堀潤と豊崎由里絵が朝から激論!

2023.04.10 Vol.web original

TOKYO MXで放送中の平日朝の情報番組『堀潤モーニングFLAG』がこの春から拡大リニューアル。なんと毎回、番組内で30分もの生討論を設け、キャスター堀潤と豊崎由里絵が豪華コメンテーターらとともに白熱議論を繰り広げる。最新のニュース報道に加え、世論が注目するホットトピックスを幅広く取り上げてじっくりと議論するという、情報紹介にとどまらない番組作りに意欲を燃やすキャスターの2人を直撃!

川松真一朗都議がプロレスデビュー8カ月で悲願の初勝利。「プロレスと公務との両立の感覚が分かってきた」【DDT】

2023.04.10 Vol.Web Original

 DDTプロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「April Fool 2023」を開催した。元テレビ朝日アナウンサーで東京都議の川松真一朗が悲願のプロレス初勝利を挙げた。

 高木三四郎社長のススメで、川松は昨年8月20日の東京・大田区総合体育館でデビューを果たしたが“無我”西村修に完敗。その後、西村と組んでプロレス修行を積んだ。ここ最近では独り立ちしての試合が増えていた。この日は彰人、小嶋斗偉と組んで、大鷲透&平田一喜&伊橋剛太と対戦した。

 川松はスーパーヘビー級の大鷲をショルダータックルで吹っ飛ばすなど奮戦。伊橋が狙ったムーンサルト・プレスをかわして自爆させる。彰人と小嶋がキックでアシストすると、川松は強烈な下町ロケット(スピアー)を決めて3カウントを奪取した。

“15歳の高校生プロレスラー”夢虹、初陣で上野勇希に惜敗。「4・15新宿では平田一喜さんをぶちのめせるように!」【DDT】

2023.04.10 Vol.Web Original

 DDTプロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「April Fool 2023」を開催した。マスクマンのエル・ユニコーンから素顔になった15歳の高校生プロレスラー夢虹(ゆに)が初陣に臨むも、上野勇希に惜しくも敗れた。

 夢虹はキッズレスラーの「ゆに」の名で8歳でデビュー。中学入学とともに、DDTの10代プロジェクトに参加し「DDTeeeen!!」で活躍。「DDTeeeen!!」卒業にあたって、素顔になることを決断。リングネームを本名の夢虹に改めて、これまで指導を受けてきた上野に挑戦した。

 いきなり飛びつき式コルバタを決めた夢虹だが、上野が場外で強烈なボディースラム。それでも夢虹はトップロープから場外めがけてラ・ケブラーダを発射。スワン式ドロップキック、側転エルボーと攻め立てた。上野は逆エビ固めで反撃もエスケープ。夢虹はRKO、ドロップキックを繰り出すも、上野がドロップキックからBMEを決めて3カウントを奪った。

「しゅんまお」が大奮闘の中村圭吾、HARASHIMA組を破りKO-Dタッグ王座V5【DDT】

2023.04.10 Vol.Web Original

 DDTプロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「April Fool 2023」を開催した。KO-Dタッグ王者組の「しゅんまお」(MAO&勝俣瞬馬)が挑戦者組のHARASHIMA、中村圭吾組を破り、5度目の防衛に成功した。

 中村はヒザの故障のため、一昨年11月から1年2カ月にわたって長期欠場。今年1月に復帰したが、若手リーグ戦「D GENERATION CUP」では後輩の後塵を拝し、不本意な成績に終わった。そんななか、大先輩のHARASHIMAとのコンビでのタッグ王座挑戦を直訴。HARASHIMAがその意気込みを買って、挑戦することになった。

 開始早々、MAOにエルボーを叩き込んでいった中村は、場外の「しゅんまお」2人めがけて、トップロープからトペ・コンヒーロを一閃。MAOとミドルキックの応酬で火花を散らした中村は、勝俣にトップロープからのラ・ケブラーダを敢行。セカンドロープからムーンサルト・プレスを勝俣に決めるもカウントは2。さらに中村はHARASHIMA直伝の蒼魔刀を勝俣にぶち込み、ダイビング・ヘッドバットにいくも勝俣がスタナーで迎撃。MAOがキャノンボール450°を中村に決めると「しゅんまお」が中村に合体攻撃。HARASHIMAと完全に分断すると「しゅんまお」は中村に俺たちのまっどまっくすをさく裂させて3カウントを奪った。

飯野“セクシー”雄貴が5・3横浜武道館で“ノット・セクシー”の条件付きでKO-D無差別級王座に挑戦【DDT】

2023.04.10 Vol.Web Original

 DDTプロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「April Fool 2023」を開催。5月3日、横浜武道館でのビッグマッチで火野裕士の持つKO-D無差別級王座に、飯野“セクシー”雄貴が“条件付き”で挑戦することが決まった。

 飯野の同王座へのチャレンジをもくろむフェロモンズに対し、Ωの司令塔・大石真翔はそれを阻むべく「WHC(ワールド・ヒノ・クラシック)を開催。3月24日、東京・新宿FACEでのΩブロックを突破した飯野は「WHC決勝」で、男色“ダンディ”ディーノ、今成“ファンタスティック”夢人とのトリオで、火野、“brother”YASSHI(火野の高校のレスリング部の先輩)、大石と激突。

 この日もフェロモンズのお下劣殺法は全開。飯野とディーノがコーナーで尻を出して待ち構えると、火野が今成をFuckin’BOMBの形で投げつけて阻止。飯野がYASSHIをバックフリップ、変型ボムで追い込むと、YASSHIは飯野の股間に噛みつく。フェロモンズはバスローブを持ち出して、飯野とYASSHIの下半身にかけると禁断のフェロモンマジックがスタート。飯野はアンダータイツを脱いでしまう。飯野は股間にバスローブを巻いた状態で、クロス・アス・セクシーロック・アスでレフェリーストップ勝ちを収めた。

“JTO QUEEN”稲葉ともかが後輩YuuRIを破りV3に成功。「5・6横浜でのガールズ・トーナメントで優勝して、やりたい相手を指名する」【JTO】

2023.04.10 Vol.Web Original

 TAKAみちのく率いるJUST TAP OUT(JTO)が4月9日、東京・新木場1stRING大会を開催。QUEEN of JTOの稲葉ともかが後輩のYuuRI(ガンバレ☆プロレス)を破り3度目の防衛に成功。5月6日に横浜にぎわい座で開催される「JTOガールズ・トーナメント」での連覇を宣言した。

 挑戦者のYuuRIは2020年11月にJTOでデビューしたものの、2021年9月にガンプロに移籍。巡り巡って、昨年秋から古巣にスポット参戦しており、ランキング外ながら王座初挑戦の機会を得た。

 試合は激しい蹴り合いから、YuuRIが619、ミサイルキック、ドラゴンスリーパーで攻め込む。エルボーのラリーから、YuuRIは再度ドラゴンスリーパー、フィッシャーマンズバスターを繰り出す。さらにスワントーンボムを狙うも、かわした稲葉はサッカーボールキック、一撃必殺ともか蹴り。そして、手殺ともか固めで絞り上げギブアップを奪った。

東京都、9日の新規陽性者は956人 重症者は3人

2023.04.09 Vol.Web Original

 東京都は9日、新型コロナウイルスに感染した人が新たに956人確認されたと発表した。うち65歳以上の高齢者は122人。重症者は3人。
 
 病床の使用率は9.6%。オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率4.1%だった。

芸歴20年の畑芽育、21歳誕生日に初写真集発売「写真集を出すことがひとつの目標だった」

2023.04.09 Vol.Web Original

 女優の畑芽育が9日、明日発売の1st写真集『残照』(KADOKAWA)発売記念イベントに登場した。

古田愛理、ファースト写真集発売で同級生にメッセージ「誰か1人は買って感想を送って」 

2023.04.09 Vol.Web Original


 モデルそして俳優として活躍する“あいりる”こと古田愛理がファースト写真集『体感温度』(KADOKAWA)を発売、9日、都内で発売記念イベントを行った。イベント前には、取材にも対応。「かなり素っぽい、生っぽい私が出ていると思います。こだわって作った宝物なので、何年経っても見返してもらえる愛される写真集でありたいなと思います」とメッセージを送った。

 最初から最後まで制作に携わることができたという写真集。「発売する1 週間前にやっとできて本当にギリギリでした。時間がない中で、めちゃめちゃ細かい要望も言ったんですけど、素敵な宝物ができました。達成感があります」と、古田。「200点満点」と満面の笑みだ。

 二十歳のメモリアル写真集。テーマは「大人の旅」で、古田自身が新成人となった今年の成人式から3日間、地元の岐阜でロケ。生まれ育った家やその周辺、養老町や岐阜城を臨む都ホテルなどで撮影したという。

「古田愛理が誕生した場所、原点で撮影しました。スタートから東京に帰るまでというストーリーがあって、(手にしていただける方に)一緒に旅をしてほしいと思いました。岐阜県は都道府県では知名度が低いほう(笑)。私のことも岐阜県のことも好きになってもらえたらいいなと思います」 

 

松山ケンイチが戦慄の介護殺人犯を演じた理由「先を生きている大人としてやるべきことを考えたい」

2023.04.09 Vol.web original

「多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました」

「できれば“見ないでおきたい”作品だと思うんですよ」と最新主演作『ロストケア』について語る松山ケンイチ。衝撃の介護殺人を描きつつ、根底にある社会課題や当事者たちの思いに切り込む意欲作に込めた思いを聞いた。

「10年前に葉真中顕さんの原作を読んで以来、前田監督からずっと、映画化したいという話を聞いていたんです」と振り返る松山。「ただ難しいテーマということもあってすぐに映画化とはならなかったんですけど、僕も実現するのを待ちつづけていました。監督やプロデューサー、スタッフの方々が映画化に向けて動き続けてくださったから成立したんだと思います」

 民家で老人と介護士の死体が発見された。刑事の大友秀美(長澤まさみ)は介護士の働いていた訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止め、大量殺人を疑う。容疑者として浮かび上がったのは、介護家族から慕われる心優しい介護士・斯波(しば)宗典(松山ケンイチ)。斯波は42人の死に関与したと明かし、自分がしたことは“殺人”ではなく“救い”だと主張するのだった…。

 介護士による大量殺人事件という衝撃的なストーリーを描きながら、少子高齢化が進む日本が決して目を背けることができない課題に切り込み、家族の在り方とは、人間の尊厳とはといった普遍的なテーマを問いかける社会派エンターテインメント。

 10年近くを経た今、映画化が実現した背景について、松山も「この10年で、実際に介護をめぐる事件が目に付くようになったと思います。この映画を撮ると決まったときに多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました。そう言われたときに、本当に難しいテーマだな、と改めて実感したんです」

 映画を見る前、多くの人は「42人を殺害した介護士」という人物像から、特異な人物を思い浮かべるだろう。

「斯波は優生思想の持ち主なのか、あるいはただの快楽殺人者なのか、それとも狂気的なサイコパスなのか…と思うでしょう。でも斯波はそんな特殊な人ではなく、誰しもが抱きうる絶望を感じている人であることをどう表現するのかはすごく悩みましたね」

 しだいに明らかになっていくのは、斯波は明日の自分かもしれないという残酷な真実。

「斯波は普通に生きていた人だった。ただ父親との2人暮らしで、たまたま父親が倒れて自分で介護していた。ただそれだけだったんです」

 社会のセーフティーネットからこぼれ落ち、底に沈んでいく斯波。どうしたらこうならずに済んだのか、見た人それぞれが考えずにはいられないはず。

「僕が思うに、まずは孤立化させないということが大事だと。斯波は親族や行政に頼ることができず完全に孤立化してしまった。それをさせないためにはやはり、地域のコミュニティー化が重要なんだろうな、と思います。そして、そこに加わるには自分もコミュニケーションをきちんと取ったり“いい人”でいないと(笑)。そして備えをしておくこと。どこに相談したらいいかを把握しておくとか、家族と介護や治療について話しておくとか。僕の知り合いにも、自分自身が延命治療が必要になったときどうするか意思表示をしてある人がいます。僕自身も、いざというときのためにすでに遺書を作ってあります」

 

©2023「ロストケア」製作委員会

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