若松は「打撃は世界のトップで通用する手応えがあった」
元UFCフライ級王者で、UFC史上最多の11度の防衛記録を持つ、レジェンド、デメトリアス・ジョンソンが「ONE Championship (ONE)」の日本初大会となる「A NEW ERA-新時代-」(3月31日、東京・両国国技館)でUFC離脱後の初試合に臨み、若松佑弥を2R、ギロチンチョークで破り、ONEデビュー戦を飾った。
28日に行われた記者会見ではジョンソンを相手にしても「スーパースターのジョンソンをKOして僕が新時代を作る」「緊張していない。相手はビビっていた」などと語った若松はこの強敵相手に1Rから臆することなく攻め込んでいく。
ジョンソンは1R序盤、パンチからのタックルでバックを奪いグラウンドに引き込もうとするが、若松が逆に上を取る。しかしジョンソンはガードに入れると若松に何もさせずにケージを使って立ち上がる。スタンドの展開では若松のパンチがジョンソンをとらえ、ジョンソンがバランスを崩す場面も。残り1分を切ったところでジョンソンは高速タックルからテイクダウンを奪うとサイドポジションに移行するが、若松はこの大きなピンチをしのぎ切る。
2Rに入ると若松がパンチで攻め込むが、ジョンソンはタックルでしっかりとテイクダウンに成功すると上のポジションを取る。立ち上がろうとする若松の動きに合わせてバックを奪ったジョンソンは最後はギロチンチョークをがっちり。若松はタップしたが試合後の会見では「最後はネックロックで首が絞まった感じ。でも右アッパーや左フックが当たった感触があって、打撃は世界のトップで通用する手応えがあった」などと試合を振り返った。
ジョンソンは若松については「基本的に自分の相手をランク付けはしないけど良いファイター。若くて可能性のある選手だと思う」と評した。初めての日本での試合については「全ての期待を超えるものだった。日本のMMAを見て育ったが、ここで戦うとは思ってなかったのですごいことだ。他の国で試合をするというのは、時差や調整に自信がなくてすごく恐れていたことなのだけど、今回はよくできたと思う」などと話した。