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2・18「Krush.73」塚越が逆転勝利で-67kg王座防衛

2017.02.19 Vol.684

 立ち技格闘技「Krush.73」(2月18日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「Krush -67kgタイトルマッチ」で王者・塚越仁志がモハン・ドラゴンを3R2分54秒、KOで破り初防衛を果たした。

 塚越は昨年10月の「Krush.70」で時の王者・渡部太基と後楽園ホールを揺らすほどの激闘を繰り広げた末に初めて王座に就いた。今回は戦前「渡部戦のようにはならない」と話していたのだが、今回も渡部戦に引けを取らない激闘となった。

「ベルトを取ってK-1のリングに上がりたい」と公言するドラゴンに対し、塚越は「“まずはKrush”みたいな考え方は好きじゃない」と口にするなど、ある意味イデオロギー対決という側面もあったこの試合。ドラゴンは1Rのゴングと同時にダッシュし飛びヒザを狙うなど、いきなりスイッチオン。予想外の攻撃にも足を使って冷静に距離を取る塚越だったが、ドラゴンは大振りの左右のフックをブン回しとにかく前へ。距離を取ろうとする塚越だったが、ドラゴンの圧力はすさまじい。左右のフックを大きく空振りしたところに右ヒザを狙った塚越だったが、そこに右フックを合わせられダウンを取られる。

 立ち上がったところにまたも助走をつけての飛びヒザを狙うドラゴン。塚越は最後までペースをつかむことができず1Rを終える。

 2Rもとにかく左右のパンチを振り回すドラゴンに後がない塚越も応戦。塚越はカウンターの左フックを炸裂させぐらつかせ、左右のフックの連打からのヒザ蹴りでドラゴンを追い込むがタフなドラゴンはなかなか倒れない。塚越の攻撃の合間を狙って、またもパンチを振り回す。しかし2Rは塚越がパンチで何度もドラゴンをぐらつかせるなど試合は徐々に塚越のペースに。

 3Rに入っても大振りのパンチと突進を続けるドラゴンだったが、さすがにガス欠気味。塚越はドラゴンの空振り後にパンチ、ヒザ蹴りを合わせ着実にダメージを与えると、ラウンド中盤に右から左のフックでついにダウンを奪う。フラフラになりながらも立ち上がったドラゴンに今度は右ハイキック一閃。再びダウンを奪う。しかし執念で立ち上がるドラゴン。この時点で残り10秒。塚越は渾身の左フックを叩き込み、3つ目のダウンを奪い、KOで試合を終わらせた。

 試合後、塚越は「私事ですが、去年結婚し、3日前に子供が生まれました。父親としてしっかり仕事ができたと思います」と挨拶した。

4・22K-1 武尊が2RKO宣言&アベマショーゴレギュラー決定MC初挑戦

2017.02.15 Vol.684

 K-1実行委員会が2月14日、都内で会見を開き「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~」(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)に出場するK-1WGP フェザー級王者の武尊が出席。

 武尊は対戦するビクトー・サラビアについて「ストリートファイター出身で気性が荒いと聞いたので、その部分はワクワクしている。サラビア選手以上にトリッキーな選手ならKRESTにはいろいろいるので気にしない。僕自身、フェザー級に階級を上げてから、フィジカルトレーニングをやってきた。怪我で右拳を使えない間はフィジカルトレーニングもいっぱいできて体も大きくなって、その分を格闘技に生かす連動性のトレーニングもしている。ミットを打った感じでもパワーが上がっている感覚がある」と順調な仕上がりのようで「2R でKOしたい」と宣言した。

今年のK-1甲子園、カレッジは7月29日に新宿FACEで開催

2017.02.15 Vol.684

 K-1実行委員会が2月14日、都内で会見を開き、今年の「K-1甲子園2017」と「K-1カレッジ2017」を7月29日(土)に東京・新宿FACEで開催することを発表した。
 ともに-55kg、-60kg、-65kgの3階級でトーナメントを行い、-70kgと70kg以上の2階級ではワンマッチが開催される。

 同大会では1回戦から準決勝が行われ、K-1甲子園の決勝は11月23日のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会、K-1カレッジの決勝は9月18日のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で開催される。
 参加募集は4月1日から始まる。

 また合わせて、K-1アマチュア大会への出場ジム、道場、チーム、クラブ、サークル、同好会を対象とした「K-1アマチュア公認ジム」制度を新設することを発表した。
 これはK-1プロファイターによる技術セミナーの実施が可能になるなど、広くK-1を認知拡大していくためのもの。認定ジムにならなくても、これまでどおりK-1アマチュアの大会には出場できる。

【2・11 SB後楽園大会】北斗がベルト奪取 水落が延長の末MASAYAをKO

2017.02.12 Vol.683

 シュートボクシング(SB)の2017年最初の大会となる『SHOOT BOXING 2017 act.1』(2月11日、東京・後楽園ホール)で行われたSB日本スーパーウェルター級タイトルマッチで、「北斗の拳」の主人公ケンシロウのなりきり格闘家である北斗拳太郎が王者・坂本優起を破り王座を獲得した。2人は過去2回戦い、いずれも北斗が勝利を収めていた。

 試合は1Rからボコボコの殴り合いを展開。いつダウンしてもおかしくないような北斗の強烈なボディーブロー、ヒザ蹴りが何度も坂本を襲うが、坂本も下がることなく最後までパンチを打ち続け、5Rで決着がつかず判定に。ジャッジの難しいラウンドが続いたが、ジャッジは49-48、50-49、49-48のいずれも小差で北斗を支持。北斗が念願のSBのベルトを獲得した。

 判定結果が読み上げられると、坂本はその場に立ち尽くした。

 北斗は歓喜のあまり一瞬“キャラ崩壊”したものの、我を取り戻し、マイクで「ボス神拳伝承者の北斗拳太郎だ。このような機会を与えてくれたシーザー老師と関係者の皆さんに感謝している。SBの掟は俺が守る」と話した。

 また会見では「牙大王(坂本)は非常に打たれ強く根性があったな。なかなか手ごわい敵ではあったが、ボス神拳は無敵だ」と話し、試合について「新たなボス神拳(顔砕拳)を使うつもりだったが、まだまだ修得し切れてなかったな。次回の戦いまでに100%使い切るようにまだまだ鍛錬を続けたいと思っている。うむ」と振り返る。そして王者としての今後については「やはりより強くなっていき、修羅の国の者や、SBに敵対する外敵と戦っていきたい。ただ宍戸拳法家(昨年引退した宍戸大樹)がやった、真のSBのルールで戦っていきたいと、私は願っている。真のSBルールとはヒジあり、なんでもありの立ち技最強を決めるルールであると思っている。常にそのルールでやっていきたいと私は思っている。SBの掟は俺が守る」と最後までケンシロウで語った。

【2・11 SB後楽園大会】北斗が“顔砕拳”でタイトル奪取宣言。坂本は「10Rでもやってやる」

2017.02.10 Vol.683

 シュートボクシング(SB)の2017年最初の大会となる『SHOOT BOXING 2017 act.1』(2月11日、東京・後楽園ホール)の前日計量と直前会見が10日、浅草のシュートボクシング協会で行われた。

 今大会はメーンで昨年の『S-cup2016』で準優勝したMASAYAがREBELS65kg級王者の水落洋佑と対戦。セミファイナルではSB日本スーパーウェルター級王者・坂本優起が北斗拳太郎を相手に防衛戦。SB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹はRISEバンタム級3位の宮崎就斗を迎え撃つ。
 3カードともSB勢vs他団体の図式となっている。

 MASAYAは2015年12月に水落と対戦し、ダウンを奪われたうえで判定で敗れており、約1年越しのリベンジマッチ。坂本はこれまで北斗に小差の判定ながら2連敗を喫しており、背水の陣でのタイトル戦。宮崎は昨年11月、RISEのリングでSB日本フェザー級王者の深田一樹を破っており、内藤としてはSB王者が2人続けて軍門に下るわけにはいかず、第1弾大会からSB勢には過酷な大会となっている。

卜部功也の2階級制覇なるか。そして弘嵩vs大雅はどうなる?

2017.02.10 Vol.684

 K-1の2017年の第1弾大会「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?初代ライト級王座決定トーナメント?」(2月25日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の開催が迫っている。

 今大会では新階級であるライト級(?62.5kg)の初代王者を決めるトーナメントが開催される。優勝候補の筆頭に上げられるのは、やはり卜部功也。功也は昨年秋に行われた「スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント」を制し、2階級を狙う。階級を上げての戦いは簡単なものではないが、これまでのキャリアやくぐり向けてきた修羅場の数を考えると、やはり実力はひとつ抜けている。
 しかし、1回戦でゴンナパー・ウィラサクレックと対戦することになったのはやや誤算。ゴンナパーは昨年ゲーオ・ウィラサクレックの代打で1階級上の山崎秀晃と対戦し、強烈なローキックを武器に勝利を収めた強豪。功也が勝つにしても無傷で勝ち上がるとは思えず、トーナメントは混迷しそうだ。

 今大会はトーナメント以外でも注目のカードが並ぶ。

 まずは王者・卜部弘嵩に大雅が挑戦するスーパー・フェザー級タイトルマッチ。

 弘嵩にとって2016年は悪夢の一年だった。新顔の外国人選手に連敗。捲土重来を期して臨むはずの小宮山工介戦の前にアゴを骨折して試合が流れ、世界トーナメントでは準決勝で大雅に判定で敗れた。

 一方、大雅は昨年行われた日本代表トーナメントを制し、世界トーナメントでも決勝に進出。決勝では日本トーナメントで破った卜部功也に返り討ちにあったものの、階級を上げてすぐの戦いで一気にこの階級の中心選手となった。

 ベルトを持っているのは弘嵩なのだが、勢いは大雅。そしてそれを大雅自身も自覚していることから、弘嵩のイライラは募るばかり。逆境に強い弘嵩が大雅を返り討ちにするのか、大雅が一気に世代交代を進めてしまうのか。

4・22「S・バンタム級王座決定トーナメント〜」武居、寺戸が参戦

2017.02.09 Vol.684

 2月25日に開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?初代ライト級王座決定トーナメント?」に注目が集まる中、K-1実行委員会が1月29日に都内で会見を開き、早くも次回大会(4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われる「第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント?」の参戦選手と組み合わせを発表した。現Krush?53kg王者の武居由樹と現同?55kg王者の寺戸伸近が参戦する。

 1回戦は①石田圭祐vsチャールズ・ボンジョバーニ、②武居由樹vsアントニオ・オルデン、③寺戸伸近vsジェイミー・ウィーラン、④久保賢司vsリャン・ボーユー。準決勝は①と②の勝者、③と④の勝者で行われる。リザーブファイトは伊澤波人vs鈴木優也。

 久保は久保優太の弟で、第3代RISEバンタム級などキックの王座を獲得後、プロボクシングに転向。2015年に引退し、K-1ジム五反田でチーフトレーナーを務めていたが、今回現役復帰しトーナメントへの参戦となった。

 会見では寺戸が他のメンバーのことを「パッとしない」と言えば、石田が寺戸を「オッサン」呼ばわり。久保も「会社の代表、ジム代表として、今日はおとなしくしようと思っていたんですけど、他の選手の発言を聞いて、プレイヤーの血が騒いで来た。全員ぶっ飛ばします」とヒートアップ。久保については寺戸が「いきなりトーナメントかよ?という思いです」と話すなど、最後まで不穏なムードが漂う会見となった。

新生K-1が来年3月さいたまスーパーアリーナメインアリーナ進出

2017.02.09 Vol.684

 K-1が9日、さいたまススーパーアリーナ・コミュニティアリーナ内の特設会見場で「K-1 WORLD GP“超重大発表”記者会見」を開催。来年3月21日にさいたまスーパーアリーナ メインアリーナ大会を開催することを発表した。

 また、今年の6月大会から会見を行ったコミュニティアリーナで大会を行うことも発表。年内は6月18日、9月18日、11月23日の3大会が開催され、この3大会を経て、3月にメインアリーナという流れとなる。いわば「Road to さいたまスーパーアリーナ3連戦」という位置づけ。

 K-1は現在、国立代々木競技場第二体育館をメーン会場として大会を行っているが、4000人規模の同所ではチケットが早い段階で完売。かつ、7月から改修工事に入るため休館することから、今後の開催会場についても注目が集まっていた。

 コミュニティアリーナは8000人、メインアリーナは1万8000人規模の集客数となる。

「K-1ジム相模大野KREST」お披露目で武尊、弘嵩vs功也、佐々木の豪華タッグエキシビション

2017.02.06 Vol.683

 K-1、Krushで活躍する武尊、卜部兄弟といった「KREST」の選手が所属する「K-1ジム相模大野KREST」が2月1日に設立され、5日、同所でレセプションパーティーが開催された。

 パーティーには宮田充K-1プロデューサーら関係者が多く出席。人気選手を多く抱えるジムらしく、終始華やかな雰囲気の中パーティーは進んだ。

 冒頭、ジム代表である渡辺雅和氏が「オープンにあたり、たくさんの方に協力していただきました。今回のオープンで自分の無力さと仲間の大切さ。そしてみなさんにどれだけ助けられているかということを実感いたしました。相模大野KRESTはみんなで頂点を目指してやっていきたい」と挨拶した。

 通常だと所属選手によるミット打ちといったデモンストレーションが行われるところなのだが、この日は武尊、卜部弘嵩vs卜部功也、佐々木大蔵というタッグマッチでのエキシビションという趣向を凝らした演出で出席者をもてなした。

 3分×2Rで行われたこのタッグマッチ。レフェリーがK-1ジム横浜の尾崎圭司代表という細かいところまで豪華な試み。

 卜部兄弟と佐々木は2月大会、武尊も4月大会に出場が決まっているのだが、時間が経つにつれ徐々に当たりが厳しくなるなど“KRESTっぽさ”が伝わるものとなった。

4・2「Krush.75」ヘウヘスvs紅絹の女子王座戦 マムーディvs西京も発表

2017.02.03 Vol.683

 立ち技格闘技「Krush」が2日、都内で会見を開き、「Krush.75」(4月2日、東京・後楽園ホール)の新たな決定カードを発表した。

 1月大会でKANAを破り第3代Krush女子王者となったオランダのメロニー・ヘウヘスの初防衛戦が早くも行われる。

 挑戦者は昨年4月にKANAと「第2代Krush女子王座決定戦」を戦った紅絹。その時は判定で敗れてしまったが、一進一退の攻防を繰り広げた。

 今回の起用について宮田充Krushプロデューサーは「誰がいいかと考えて、最初に思いついたのは紅絹選手。KANA選手とはまた違った強さを持った選手が挑むのがふさわしいと思った」と説明。

 紅絹は「あの試合(ヘウヘスvs KANA)はインフルエンザで寝込んでいて会場では見ていないが、ジャブでダウンを取る素晴らしい戦いぶりを生放送で見ていた。マイクスジムの選手はみんな全部のバランスが良くて、ジャブでダウンを取れるということは、すべての力を持っているということだと思う」とヘウヘスの実力に警戒しつつも「私はKANA選手よりやりにくくて、初対決なら私にも有利な部分もあると思う。ガツンとぶつかって勝てる相手だとは思わないので、やるべきことは明確」とすでに対策は万全のよう。

 海外流出したベルトの奪還が期待される部分もあるが「それを託されたようにはあんまり感じていない」とし、前王者のKANAに対し「KrushでやられたものはKrushで返したいんで、今回とセットだと思って下さい」と王座を奪取してのリベンジを目論んでいるようだ。

1・29修斗 世界王者・斎藤完敗 フライ級1位・前田は新鋭・覇彌斗に判定負け

2017.01.30 Vol.683

「プロフェッショナル修斗公式戦・2017年開幕戦」が1月29日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンでは修斗世界フェザー級王者の斎藤裕がマイク・グランディに敗れる波乱があった。

 グランディはプロ8戦7勝で、うち6つの一本勝ちの“高速の極め職人”という異名をとる選手。徹底したタックルからのテイクダウン狙いで斎藤を苦しめる。斎藤の打撃を食らっても重戦車のごとく突進しては組み付き、斎藤がひじを放ってもしつこく食い下がりテイクダウンを奪っていく。斎藤は1Rに組みついてくるグランディのボディーに強烈なヒザを何度も叩き込んだが、見せ場らしい見せ場はそれくらい。最終3Rの終盤はグランディがマウントを取り切り、斎藤の反撃を封じ3-0の判定で勝利を収めた。ジャッジ1人が30-26をつけるほどの完勝だった。

 斎藤は昨年9月のVTJでISAOに敗れており、これで2連敗となった。

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