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山崎秀晃はゲーオの代役にまさかの敗北【K-1 スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント】

2016.09.23 Vol.675

 世界最強決定トーナメントと同じぐらい注目だったのが、スーパーライト級(-65㎏)のタイトルマッチ。絶対王者・ゲーオウィラサクレックに、2014年の試合で大怪我を負わされた、日本代表決定トーナメント優勝の山崎秀晃が挑戦するとあって、そのリベンジマッチの行方が大きな話題となっていた。しかし、チャンピオン・ゲーオがおたふく風邪での欠場を発表。急きょ、ゲーオと同門のゴンナパー・ウィラサクレックと対戦することに。代打とはいえ、現WPMF世界スーパー・ライト級王者のゴンナパーは、対日本人戦績13戦12勝(7KO)1敗を誇る“日本人キラー”。山崎も決して油断できない相手である。

 1Rは、山崎が先にゴンナパーからダウンを奪うも、すぐにダウンを奪われ、五分の戦い。しかし続く2Rは、1Rから当ててきたロ―キックが効いてきたのか、山崎がバランスを崩す場面が。そして3Rもその流れのまま、ゴンナパーがキックをさく裂。防戦一方の山崎は、足のダメージが大きかったのか、終了間際に尻もちをつくなど、終始圧倒されていた。結果は3-0の判定負けとなり、ゲーオへのリベンジの前に、またひとつ大きな壁が現れる形となった。

 試合後、ゴンナパーは「山崎はすごく危険なパンチを持っているという印象を受けた。最初にダウンを奪われた時はちょっと驚いたけど、取り返せるだろうと思った。今後も機会があれば、ぜひK-1に出場したい。ただ、-65㎏は重いので、-62.5㎏でできたら。ゲーオには勝ててうれしいと報告したい」とコメントした。

卜部功也、-60㎏トーナメントの覇者に!【K-1 スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント】

2016.09.23 Vol.675

「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント~(9月19日、東京・代々木競技場第二体育館)で開催されたスーパー・フェザー級の世界最強決定トーナメントは、初代-60㎏王者の卜部功也の優勝で幕を閉じた。功也は今年の4月に行われた日本代表決定トーナメントの決勝で対戦し、負けを喫した大雅を下しての優勝となった。

 今回、同トーナメントに参戦した日本人選手は、大雅、卜部弘嵩、卜部功也、小宮山工介の4選手。1回戦、最初に登場した大雅はハビエル・エルナンデスと対戦。昨年の初代王座決定トーナメントでインパクトを残したエルナンデスだったが、2Rで大雅にダウンを奪われると、防戦するのがやっと。2Rが終わると、自らリングを降りるという形で、大雅がKO勝利、2回戦に進出した。続く卜部弘嵩は、3月の試合で敗れたヨハネス・ウルフと対戦。リベンジマッチとなった今回は、終始弘嵩がウルフを圧倒。しかし、ウルフがローブローを何度もアピール。3度の試合中断で、ついに弘嵩にイエローカードが出された。しかし、判定では試合の主導権を握っていた弘嵩が3-0の判定で快勝した。1回戦第3試合の卜部功也は判定負けをしたことがあり、ヨーロッパ軽量級最強と評されるカリム・ベノーイと対戦。1R、2Rとストレートに加え、左ひざを有効に使った攻撃で功也がベノーイを翻弄。3Rは反撃に遭うも、落ち着いた試合運びで、功也が3-0の判定勝ちを収めた。前回のK-1初参戦では、中国のユン・チーに判定負けをした小宮山も、6月のK-1で卜部弘嵩に勝利したパウロ・テバウに3-0の判定で勝利。ともすれば、2回戦以降は外国人同士の戦いになるのではと危惧されていたほどレベルの高い戦いを制し、日本人4選手が準決勝に進んだ。準決勝第1試合は大雅と弘嵩の対戦。前回の日本代表決定トーナメントで優勝した大雅は、1Rで弘嵩からダウンを奪うと、そのままラッシュ。なんとかしのいだ弘嵩だったが、2R、3Rと大雅のペースで試合を運ばれ、3-0の判定で敗れた。第2試合は功也と小宮山の予定が、前の試合で足を痛めた小宮がドクターストップ。判定負けしたテバウが準決勝に挑んだ。しかし、試合の流れにうまく乗れなかったのか、テバウは最初から押され、功也がパンチの連打で2R58秒で勝利した。

 決勝は日本代表決定トーナメントと同じく大雅と功也の対戦。前回負けを喫した功也は開始すぐに大雅をロープに追い詰めダウンを奪った。その後もパンチの連打を繰り出し、2つ目のダウンを奪うと、立て続けに3ダウン目で大雅をマットに沈め、1R1分31秒でKO勝ち。前回のリベンジを果たすとともに、スーパー・フェザー級の世界最強王者の座を手に入れた。

 敗れた大雅は「とにかく悔しい。(ダウンした時は)久しぶりに効いたパンチをもらったので、あまり覚えてない。気持で負けないようにしてきたんですが…。体つくりの手ごたえはあったし、調子は良かった。ただ相手が強かった。それだけです」とサバサバとした表情で試合を振り返った。一方、功也は「日本代表決定トーナメントで大雅選手に負けて準優勝だったのが本当に悔しかった。だからなんでもいいから取り返したくて、とにかく練習をした。今回は、前回のトーナメントを踏まえて、初戦からなるべくダメージを追わないようにやった。特に足を潰さないように気を付けて、無駄打ちをしないように心掛けていた」とトーナメント用の作戦が功を奏したと明かし「大雅は素晴らしい選手。僕はあの年であんな強さを持てなかった。大雅のお陰で強くなれたと思う」と敗れた大雅についてコメント。「これからもK-1に出場する時は、さらに強くなった卜部功也を見せられるようにするので、期待して下さい」と締めくくった。

9・19SB 鈴木、ゾウガリが「S-cup」へ向け上々のTKO勝利

2016.09.20 Vol.674

 シュートボクシング(SB)の『SHOOT BOXING 2016 act.4』が19日、東京・後楽園ホールで行われた。

 メーンでは鈴木博昭がジョーイ・ラケットと対戦。1R2分32秒、3ノックダウンを奪い、TKOで勝利を収めた。
 鈴木は左フックで1度目のダウンを奪うと、立ち上がったラケットに右ハイキックを放ち2度目のダウンを奪う。逆襲に出るラケットがパンチで前に出ると、鈴木は組み付いてヒザ蹴り連打で圧倒。そして左ハイをクリーンヒットさせ、3度目のダウンを奪った。

 セミではザカリア・ゾウガリーがUMAに2R2分52秒でTKO勝ちを収めた。
 1R序盤こそUMAが前蹴り、三日月蹴りを当て主導権を握り、投げでシュートポイントを奪うが、ザカリアは間合いをつかむと1R終了間際に一気にパンチでダウンを奪う。2Rも序盤はUMAが三日月蹴りをクリーンヒット。苦痛の表情を見せたるザカリアだったが、そこをしのぐとパンチの連打を見せ、右ストレートで2度もダウンを奪う。なおもラッシュを仕掛け、UMAがサンドバック状態になったところでセコンドがタオルを投入。ザカリアがTKO勝ちを収めた。

9・19「VTJ 8 th」パンクラスのISAOが修斗世界王者・斎藤を破る

2016.09.20 Vol.674

 総合格闘技イベント『VTJ 8 th』が19日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。
 メーンでは現修斗世界ライト級王者の斎藤裕と第5代ライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOが対戦。ISAOが2-1の判定で勝利を収めた。
「修斗vsパンクラスの王者対決」とうたわれた一戦。ISAOはこれまで弘中邦佳、リオン武、冨樫健一郎といった修斗の王者・世界ランカーを破っており、斎藤にとっては大きな看板を背負っての戦い。
 打撃を中心に攻撃を組み立てる斎藤に対し、ISAOは巧みに距離を詰め組み止めると要所要所でテイクダウンを成功させ、パウンドとヒジで攻め立てる。斎藤もケージを利用して立ち上がり、逆にテイクダウンさせる場面も作るなど不利な展開を長引かせることはなかったが、主導権を握っていたのはISAO。2人が48-47、1人が49-47の僅差でISAOが接戦を制した。
 ISAOは試合後「斎藤選手が強くて思うようにできなかった。生意気なことを言うと、通過点というか、自分はまだアメリカにリベンジしたい思いがある。内容的にはまだまだだったので、一本かKOで決められるようにやり直してきます」と話した。

武尊×小澤海斗 あの因縁の再戦が実現か!?

2016.09.09 Vol.674

 K-1実行委員会は、9月19日(月・祝)に国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP」から新階級をスタートすることに伴い、各階級の表記も合わせて変更することを発表。また、8月28日には都内の会場で、新階級=フェザー級(-57.5㎏から変更)初代王座決定トーナメントの開催と出場選手・組み合わせについて会見が行われた。

 会見では、11月3日(木・祝)に行われる「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN~初代フェザー級王座決定トーナメント~」に、初代スーパー・バンタム級(-55㎏)王者・武尊がタイトルを返上し、2階級制覇を目指して参戦することが発表。さらに、その武尊と6月に開催された、「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg世界最強決定トーナメント~」のスーパーファイトで激戦を繰り広げたKrush-58㎏王者・小澤海斗の参戦も発表された。会見で小澤は「このトーナメント誰が勝つと思う? 俺でしょ? それでいいんだよ」とキッパリ。1回戦の対戦相手であるオーストラリアのジョシュ・トナーについて聞かれるも「映像を見たけど、全然興味が沸かない。それよりも早く武尊をブッ飛ばしたい」と武尊へのリベンジにしか興味がない様子。記者から「トーナメントで興味がある選手は誰か?」という質問にも「聞くまでもねえだろ? 一人しかいねえだろ」と、あくまで武尊との再戦にこだわる姿勢を貫いた。一方、武尊は前人未到の2階級制覇へ向けて「僕は元スーパー・バンタム級のチャンピオンとしてではなくて、1選手としてこのトーナメントに出ます。人生をかけてフェザー級のベルトを獲りにいくし、テーマは挑戦。挑戦のつもりでベルトを獲りに行きます」と決意表明。そして前回の試合から続く小澤の挑発には「今日もグレーのスーツを着ているヤツ(小澤海斗)がうるさいんで、そいつを黙らせるトーナメントにします」と再戦をアピールする小澤にきっぱりと通告。試合前からバチバチの舌戦を繰り広げた。

 同トーナメントには、ほかに神戸翔太、戸邊隆馬の日本人選手が出場。1回戦では4選手がそれぞれ外国人選手と対戦する。

ゲーオを“人生をかけて倒しに行く”。山崎秀晃がリベンジマッチに挑む スーパーライト級タイトルマッチ

2016.09.09 Vol.674

 最も過酷な階級ともいわれているスーパー・フェザー級の王座を決めるトーナメントの行方も気になるが、同日に行われるスーパーライト級(-65㎏)のタイトルマッチも見逃せないカードのひとつ。

 6月の世界最強決定トーナメントでも圧倒的な強さを見せ優勝した絶対王者・ゲーオウィラサクレックに挑むのは、日本代表決定トーナメントで優勝した山崎秀晃。前回の世界最強トーナメントでは、準決勝でまさかの判定負けを喫するも、その実力は誰もが認めるところ。前田憲作K-1プロデューサーも「日本代表決定トーナメントで、左右田泰臣、久保優太、野杁正明の3強を打ち破り優勝した事を考慮し、挑戦の資格ありと判断した」と選考の経緯を説明。実は山崎、ゲーオとは2014年11月に「-65㎏初代王座決定トーナメント」の1回戦で対戦。結果はゲーオが判定勝ちを収めたが、山崎は1Rに食らったハイキックで額の陥没骨折と眼窩底骨折の大怪我を負い、その後長期欠場を余儀なくされたという因縁を持つ。それ以降、常に“打倒ゲーオ”を目標に掲げ、借りを返すことをモチベーションに戦ってきた。前回のトーナメントでは、まさかの途中敗退で、ゲーオとの直接対決は叶わなかったが、今回こそ真のリベンジマッチとして、意気込みは十分。それを証明するように、対戦が決まるとすぐに、ゲーオ対策としてタイに1カ月間武者修行に出かけたほど。「ゲーオがムエタイ出身ということで、いてもたってもいられなくてタイに乗り込みました。ムエタイを身につけるというよりも、ムエタイの選手と肌を合わせて、ムエタイを知ってトレーニングを重ねることで、少しでも勝機が見えると思いました。タイには約1カ月間いて、タイ人とスパーリングを重ねてつかんだものあるし、新たな発見もありました。次の試合に生かせるようなタイ合宿になった。100%の練習ができたと思います」とその修行の成果に手応えを感じたようだ。それに対し迎え撃つゲーオは「私もタイにはいろいろなコネクションがあり、いろいろな情報が入ってきています。(山崎が)タイで練習したことは特に気になりませんが、タイに行ったことで私にとっては戦いやすくなったと思います」と意味深発言。さらに「山崎選手の試合を見て研究して、弱点がみつかったと確信しています。その弱点は今も変わらずあると思っています。当日は全力で戦ってKOも狙って行くので楽しみにしていてください」と山崎の穴を見つけているとまで宣言。

 トーナメント以上に盛り上がりが予想される同カード。ゲーオが宣言通り山崎の弱点を突いて王座防衛に成功するか? それとも山崎がタイ修行の成果を生かしてリベンジ&王座奪取を成し遂げるか? こちらも注目だ。

同じ相手に2回続けては負けられない!男の面子をかけた戦い 

2016.09.09 Vol.674

 今回も早々にチケットが完売してしまった『K-1 WORLD GP IN JAPAN 2016 ~スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント~』(9月19日、東京・代々木競技場第二体育館)。

 純粋に強さを追求する競技としての面白さはもちろんなのだが、戦う選手たちのキャラクターやそこから生まれる戦いのテーマといったサイドストーリーもファンの心をつかんでやまないひとつのファクターとなっている。

 これまでもカードが発表され、試合が近づくにつれ自然と大会のテーマが生まれ、大きなうねりとなってリング内外で熱を巻き起こしてきた。

 そういう視点でみると今大会のテーマは「男の面子」といったところ。

 世界王者・卜部弘嵩は今年に入って2連敗。そして自らのケガで小宮山工介との試合を流してしまった。

 その敗れた相手が2人ともトーナメントに名を連ねる。会見でも「1回戦でウルフに勝って、決勝はもちろんテバウで」と言うように、一気に借りを返すチャンスでもあり、同時にどん底に叩き落とされるピンチでもある。

 その旺盛な反骨心で窮地に陥れば陥るほど力を発揮するのがこの男。そんな場面を何度も目撃してきた。しかし今回ばかりはピンチの大きさが半端なものではない。

 ハビエル・エルナンデスは2015年の「-60kg初代王座決定トーナメント」準決勝で弘嵩をあと一歩まで追い詰めた。延長でダウンを奪われ、惜しくも敗れたが、それまではエルナンデスが試合を優勢に進めていた。この試合の結果、決勝の卜部兄弟対決が大きく盛り上がったこともあり、結果的には“噛ませ犬”な存在になってしまったが、その実力が認められ、スーパーファイトで昨年4月に当時の王者・卜部功也と対戦。最後まで手数が出し続け、功也を追い込んだものの判定負けを喫してしまった。

 時の流れは恐ろしいもので、今回、大雅vsエルナンデス戦はK-1の公式サイトで行われている勝敗予想で圧倒的に大雅の勝利という結果となっている。

 功也は1回戦で戦うカリム・ベノーイとは2014年にフランスで対戦し、スプリットの判定で敗れている。しかし功也にとって本当のターゲットは4月の日本代表決定トーナメントの決勝で敗れた大雅。前回はカード発表会見から皇治と舌戦を繰り広げるなど、リング上の戦いに集中できなかったところもある。今回は他の選手の話題が多いためか功也を取り巻く環境は意外に穏やか? 伸び伸びとしたファイトで一気に勝ち進むか…。

 小宮山はK-1参戦初戦で中国のユン・チーに敗れた。直前に相手が弘嵩から変わり、モチベーションの維持などさまざまな困難があったにしても許されない大失態。

 実際、会見でもリザーブファイトに出場する皇治に「チャイニーズに負けた小宮山ちゃんの代わりに本戦に出たかった」と言われてしまった。大雅の「日本人の多さにムカついている」という発言に「それは俺のこと言ってるのかな? 決勝で見とけ」と返す場面もあり、ここは男の面子をかけた大一番。対戦するパウロ・テバウは4月の大会で弘嵩をKO寸前まで追い込んだ強豪。テバウを破ればチー戦の敗戦を取り返せるどころかお釣りがくるくらいの相手だけに、小宮山にとっては今後のK-1でのポジションを左右しかねない試合となる。

 ここまで「男の面子」といったある種の精神論的な側面からトーナメントを見てきたが、階級を上げてきたばかりでほとんどが初対戦ということもあってか、「リベンジ」といった言葉からは距離があるのが大雅。いらんことに気を使って疲弊することもなく、日本トーナメントを勝った勢いそのままにクールに優勝を遂げてしまうのか、それとも歴戦の強者どもがその前にたちはだかるのか…。

 誰が優勝するのか…の前に誰が決勝のリングに立つのかの予想もつかないトーナメントとなっている。

井上尚弥が3度目の防衛

2016.09.09 Vol.674

 世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井上尚弥が4日、神奈川県座間市民体育館で同級1位ペッチバンボーン・ゴーキャットジムを10回3分3秒、KOで破り3度目の防衛に成功した。

 試合の約3週間前に腰を負傷し、スパーリングをこなせない状態で試合に。そして試合中には右拳も負傷したこともあり、なかなか倒せない展開が続く。やっと10回に連打からの右ストレートで試合を決めたが「これが今日の実力。すいませんでした」とリング上で地元のファンへ頭を下げた。

 今後についてはWBA王者ルイス・コンセプシオンとの統一戦、そして無敗の3階級王者ローマン・ゴンサレスとの対戦も期待される。

「Krush.68」で王座防衛の小澤海斗が改めて武尊との対戦を熱望

2016.08.23 Vol.673

 8月20日に名古屋で開催された「Krush.68 ~in NAGOYA~」の試合後会見が23日、都内で行われ、勝利を収めた小澤海斗、野杁正明、東本央貴、堀尾竜司の4選手が登壇した。

 初防衛戦に臨んだKrush -58kg王者の小澤はチームドラゴンの大岩龍矢と対戦。6月のK-1で対戦し敗れた武尊が相手のセコンドに就くという状況の中、延長の末、勝利を収めた。

 小澤は「結果的には勝ちで良かったが、試合内容がクソだった。一日も早く強くならないといけない。(延長までもつれたのは)アグレッシブさが足りなかった」と試合を振り返った。

 そしてセコンドにいた武尊については「いるだけでムカついた。今一番ムカついているのが武尊なんで、それが頭から離れない。あいつのことを考えなくなる日は俺があいつをぶっ倒したとき」とし、「すぐでいい」と早期の再戦を希望した。

 宮田充Krushプロデューサーは「再戦はK-1になると思う。小澤選手がしっかり防衛を果たしたことで、ファンが見たくなるような場面での再戦というのはあるのではないか。具体的に今決まっていることはないが、小澤選手の追い上げしだいで(再戦は)あるのかな、と思う」と語った。

10・15「Krush.70」で-63kg王者・佐々木大蔵が初防衛戦

2016.08.23 Vol.673

 立ち技格闘技「Krush.70」(10月15日、東京・後楽園ホール)で-63kg王者の佐々木大蔵が岩崎悠斗と初防衛戦を行うことが決まった。

 2人は昨年4月に対戦し、岩崎が3Rにダウンを奪い判定勝ちを収めている。

 23日、都内で会見が行われ、佐々木は「タイトルマッチではあるがリベンジマッチのつもりで、勝ちをもぎとりたい。今回の防衛戦は通過点。秀さん(前王者・山崎秀晃)の防衛記録を上回るのが僕の目標。しっかり勝ちたい」、岩崎は「大蔵選手とはK-1甲子園から一緒にやってきている。僕もKrushで育ててもらったと思っているので、同じような気持ちを持っている選手と戦えるのはワクワクする。魂のぶつかり合いになると思う。自分という存在をアピールできたらいい。そして生きざまを見せられたら」とそれぞれ語った。

 互いの印象について岩崎が「王座決定戦ではみんなが平本選手が勝つと思っていたようだが、自分は大蔵選手が勝つと思っていた。本当に気持ちが強い選手」と話せば、佐々木も「オールマイティーな選手。前回はダウンを取られ、追い上げたがなかなかダウンを奪えなかった。岩崎選手も気持ちのある選手だと思う」と互いに相手の気持ちの強さを評価した。

山本美憂 9・25『RIZIN』でついに総合格闘技デビュー

2016.08.22 Vol.673

 1987年に13歳でレスリングの「第1回全日本女子選手権」に優勝。「天才レスリング少女」と称され、日本の女子レスリングのパイオニア的な存在である山本美憂が『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦』(9月25日、さいたまスーパーアリーナ)のスペシャルワンマッチで総合格闘技(MMA)デビューを果たすこととなった。アスリートとして新たな挑戦を果たす美憂に話を聞いた。

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