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4・24「K-1」卜部弘嵩インタビュー「名誉挽回のために連続参戦を直訴した。危険な相手の方が自分の力を出せる」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のスーパーファイトでパウロ・テバウと対戦する-60kg王者・卜部弘嵩のインタビューを公開。

――前回のヨハネス・ウルフ戦は判定負けという残念な結果に終わってしまいました。あの試合を振り返っていただけますか?
「そうですね…まぁ、チャンピオンとして不甲斐ない試合をしてしまったという感じですね(苦笑)」

――K-1王者としての初の試合という部分で気持ち的に空回りしてしまった部分はあったのでしょうか?
「空回りというか、試合に臨む心構えがよくなかったかな、と思いましたね。今回は調整や練習もそうですけど、ちょっと色々ガラリと変えすぎて、自分に合ってない部分が結構あったかもしれないなと感じました」

――対戦したウルフにはどんな印象を持ちましたか?
「トリッキーで、思っていた以上にスピードはあったのかなって感じですね。ただ、んー…自分の気持ちも良くなかったですし、まぁちょっと不甲斐ない試合をしてしまったという感じですね、実際」

――そして今回は2カ月弱というインターバルで、4月大会への出場が決まりました。ここで試合決めた理由は何だったのですか?
「やはりK-1チャンピオンとして、あんな試合をしてしまったので、名誉挽回したいという気持ちで連戦を直訴しました」

――ウルフ戦が終わったあとは、すぐに負けを払拭したいと思って、モヤモヤしていましたか?
「していましたね。すごいモヤモヤ感があって。これはもう試合をするしかないなって。立ち止まっている場合じゃないと思いました」

――今回はブラジルのパウロ・テバウと対戦することになりました。テバウにはどんな印象を持っていますか?
「相手は誰でもよかったんですけど、今回の相手はサウスポーで身体も強い。攻撃的なファイターで良い選手だと思いましたね」

――ウルフとは好対照で直線的で、ガツガツくるタイプだと思います。
「そうですね。でもガンガン来るので、この前のような気の抜けた試合ではなくて、僕もチャンピオンとして行かなきゃいけないかなって感じですね」

――前回は王者としての初戦で星を落とし、次の相手がアグレッシブな相手というのは非常にリスクのある試合だと思います。そこを弘嵩選手はどう感じていますか?
「逆にこのくらいの緊張感を待っていたいなって感じですね。危険な相手のほうが自分も燃えるし、やられるリスクもありますけど、それよりも緊張感がある中でやったほうが自分の力も出ると思うので楽しみです」

――また今回は-60㎏の日本代表決定トーナメントと同じ日に試合をすることになりました。功也選手をはじめトーナメントの他の選手と比較される場面が出てくると思います。
「僕の場合はあまり気にしないですね。復帰戦なんでまずは勝つこと。相手を倒すことに必死なのであまり気にしないでやろうかなって感じですね」

――少し意地悪な言い方すると、前回ああいった負け方してしまい。トーナメントの選手から『なんだよ!』と思われている部分もあると思いますが。
「確かにそう思いますけど…トーナメントの選手は僕のことなんか気にしないで、目の前の試合に集中すればいいんじゃないですかね」

――弘嵩選手は弘嵩選手で自分のやるべきことをやる、結果を出す、と。
「もちろん。僕は目の前の試合に全力を出すことですね」

――前回は倒すチャンピオンという目標を掲げた中での敗戦でした。今回こそは倒す姿を見せたいですか?
「そうですね。前回は倒すって言っておきながらいけなかった…というか気持ちが乗っていない感じだったんで(苦笑)。自分の力を出してないところが悔しいので、今回はしっかり倒しに行きます」

――弘嵩選手の強い姿や倒す姿を見たいファンの方はたくさんいると思います。そういった方たちにメッセージをいただけますか?
「今回は僕もかなり気合が入っているんで、もちろん結果としてKOで勝ちたいという気持ちはあるのですが、復帰戦なんでしっかり勝ちを取りたいと思います」

4・24「K-1」郷州征宜インタビュー「可能性が低いことが起きると盛り上がる。リザーブファイトから優勝します」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメント・リザーブファイトで島野浩太朗と対戦する郷州征宜のインタビューを公開。

――K-1出場が決まって、今どんな心境ですか?
「ずっとあこがれていた舞台だったので、K-1出場が決まって、すごくうれしいです。ここまでいろんな方々に協力してもらったので、みなさんに感謝しています」

――K-1にはどんな思い出がありますか?
「僕は中学の時に野球をやっていて、中学3年生の時には全米選手権の日本代表にも選ばれたことがあります。当時、K-1がものすごく盛り上がっていて、魔裟斗さんがとても活躍されていた時期で、僕も格闘技に興味があったのですが、野球に夢中だったので高校でも野球を続けて甲子園にも出場しました」

――そこから格闘技を始めたきっかけは何だったのですか?
「最初は先輩に誘われて地元(神奈川)のジム=谷山ジムに通っていたのですが、ジムを辞めてしまったんですね。そのあと東京に引っ越してきた時にジムの先輩の城戸康裕選手がK-1MAXの日本代表決定トーナメントで優勝した姿を見て、もう一度、格闘技をやろうと思いました」

――K-1が格闘技の道へ進むきっかけだったんですね。
「はい。格闘技に興味を持ったのも、本気で格闘技をやろうと思ったのもK-1がきっかけです。だからこうしてK-1に出ることが決まって、本当に興奮しています」

――対戦相手の島野選手にはどんな印象を持っていますか?
「島野選手は勝った試合はほとんどKOでパンチが強いと思います。でもしっかり対策して、負けない自信もあるのでぜひ見に来てください」

――今回はリザーブファイトでの出場ですが、リザーブファイトからでも優勝を目指していますか?
「可能性が低いことが起きると見ている人たちも盛り上がると思うので、リザーブファイトでしっかり勝ってトーナメントを盛り上げたい。リザーブファイトから優勝するのが一番盛り上がると思うので、絶対に実現させたいです」

――郷州選手は生まれつき難聴を患いながら、ファイターとして試合を続けています。記者会見では「同じ境遇の方々に夢や希望を与えたい」というコメントがありました。
「僕は小さい時に耳が聞こえないことで『どうせ聞こえないから、何をやっても無理なんだろうな』と考えていた一人です。でもそういうことで悩むのはすごく時間がもったいないことです。僕のように耳が聞こえない人間がK-1に出ることで、同じ境遇にいる人たちに『耳が聞こえなくてもここまでできるんだ!』と思ってもらえると思います。僕は耳が聞こえないからK-1で活躍するのは無理だと思う方々もたくさんいると思いますが、耳が聞こえなくてもできるという姿を見せたいと思います」

――ファイターとして自分のどんなところをアピールしたいと思っていますか?
「自分の持ち味は常に前に出るスタイルなので、K-1でもそのスタイルを崩さないで、お客さんを楽しませる試合をします」

――ずばり自分のファイトスタイルだったら楽しませる自信はありますか?
「あります。なので4月24日の試合は楽しみにしていただければと思います」

4・24「K-1」島野浩太朗インタビュー「郷州選手とは真っ向勝負、果たし合いになる」

2016.03.28 Vol.663

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメント・リザーブファイトで郷州征宜と対戦する島野浩太朗のインタビューを公開。

――今回のトーナメントにはリザーブファイトでの出場になりました。本戦から漏れたという部分で悔しさもありましたか?
「いえ、今の自分の状況を考えれば自然にリザーブファイトが最高のチャンスなのかな、と。少し冷静になって考えた時、ベストなチャンスをいただいたと思いました」

――現在、島野選手はK-1・Krushで連敗が続いてます。結果が出ていない理由はどこだと自己分析していますか?
「今まではがむしゃらというか腕っぷしだけというか、自分のスタイルでいけるところまでいこうと思って戦いました。でもそれでは結果が出せなくて、今のスタイルの底が分かった連敗だったかなと思います。自分のスタイルを捨てるつもりはないですけど、いい意味でモデルチェンジが必要なことに気付かされた連敗でした」

――攻撃力や勢いだけで勝ち続けるのは難しいと痛感していますか?
「厳しいと思います。もちろん原点はそこにあるし、そこにプラスアルファして引き出しを増やして、自分の新しい部分を一つ二つ表現できるように意識していいます」

――それがカード発表会見での「こいつ化けるんじゃないかな?と思われる試合をしたい」という発言につながっているのでしょうか?
「はい。ここ最近の戦績と今回のリザーブファイトのチャンスもすべて含めて、これから取り組んでいくことへの準備にしたいし、その上で『こいつは化けるんじゃないか?』や『こいつはいい意味で危ないんじゃないか?』というのを感じてもらえればと思います」

――そして対戦相手が郷州選手に決まりました。これまで戦う機会がなかった相手だと思うのですが、試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「対戦を予想することはなかったのですが、郷州選手の名前を聞いてシンプルに頭に浮かんだのは“真っ向勝負”と“果たし合い”ですね」

――お互いに逃げないタイプなので、気持ちのいい試合ができそうですか?
「もちろんそこに向けて準備したいですね。郷州選手の試合は過去に見たことがあって、気持ちも攻撃力も心もある選手なんで、そういう意味でも真っ向勝負になると思います」

――その上でこれからの自分への期待感やインパクトを残したいですか?
「もちろんインパクトは残したいです。でもそれはこうなるんだろうなっていうインパクトじゃなくて、こいつどうなっちゃうんだろう?というインパクトです。客観的に自分を見て“島野浩太朗”は確実性がない選手だと思うんですね。でもそういうネガティブなところも含めて、予測不能なインパクトを残したい。それがいいか悪いかは分かりませんが、僕はそういうインパクトを残せる試合をしたいです」

“ミスターSB”宍戸大樹の引退試合迫る

2016.03.26 Vol.663

 

“ミスターシュートボクシング”宍戸大樹の引退試合が4月3日、東京・後楽園ホールで開催される「SHOOTBOXING 2016 act.2」で行われる。対戦相手は昨年9月に宍戸の持つ「SB東洋太平洋ウェルター級」のベルトに挑戦したジャオウェハー・シーリーラックジム。

 昨年の対戦ではジャオウェハーの強烈な右ミドルキックに苦戦し、延長ラウンドにもつれ込んだ末に、判定でベルトを守った宍戸。

 8月に行われた「SB 30周年大会」からわずか1カ月足らず。それも元RISE王者の吉本光志と再延長戦にもつれ込む死闘を繰り広げての勝利の後という過酷なコンディションに加え、メーンを務めるべき選手たちが軒並み前戦で敗れてしまい「そんな選手をメーンにもってくることはできない」というシーザー武志会長のこだわりもあり、宍戸が自ら志願してのメーン出陣。そんな裏事情を差し引いても十分にファンを満足させる試合ではあったが、宍戸は試合後のリング上で「メインをきっちり締められず、すみませんでした」と観客にわびた。

 そんなこともあってか「不完全燃焼だった」という宍戸は今回の試合にあたり、ヒジによる攻撃を認めた旧SBルールの採用を希望。完全決着戦で引退を飾るつもりだ。

 宍戸は18年間の現役生活の中で75試合に出場。これはSB史上最多。SB東洋太平洋ウェルター級王者をはじめ多くのタイトルを獲得した。ベテランといわれる年齢になってからは負けが込むこともあったが、常に体を張ってシュートボクシングの魅力を伝えてきた選手。そんな宍戸が見せる最後の戦いがもうすぐそこに迫っている。

4.17、RIZINに佐々木信治が参戦

2016.03.25 Vol.662

 4月17日に日本ガイシホール(名古屋市)で開催される「トップ Presents RIZIN.1」の追加カードの発表が24日、都内の会場で行われ、元修斗ウェルター級環太平洋王者の佐々木信治の参戦が発表された。佐々木は、70.3㎏契約でダロン・クルックシャンク(アメリカ)と対戦する。同選手はUFCのファイターで同階級のトップの戦いを経験している選手。UFCをリリースされ、その去就が注目されていた。
 榊原RIZIN実行委員長は、「4月の大会のハイライトになるのが佐々木選手の試合だと思っている。日本国内の総合格闘技の団体に各プロモーションの代表という形で参戦をお願いしていたら、修斗の代表として佐々木選手が出陣してくれることになった。国内外のプロモーションの代表選手に、RIZINでしか実現できないカードを用意したいという思いがあるので、それを具現化したのが今回の佐々木選手の試合だと思う」と佐々木の参戦の経緯を説明。
 現在、広島でジムを立ち上げ練習しているという佐々木は「こんなに大きな大会に出場する機会をいただいて感謝している。関東や関西に出たくても出られない若い選手はゴロゴロいるので、そんな地方で総合格闘技を愛している選手の目標になれば。そして日本の総合格闘技の底上げになるように、今度の試合を若い人の記憶に残したい」とコメント。元総合格闘家で夫人の藤井惠氏には「ガードを上げて殴り合ってこい!」と言われたと言い会場を笑わせた。
 そのほか、年末のRIZINで印象を残したワジム・ネムコフとテオドラス・オークストリス、キリル・シデルニコフは海外勢とそれぞれ対戦する。また、名古屋で活躍する大和哲也、ダニロ・ザノリニ、悠矢の3選手がキックボクシングルールで参戦することも発表。地元のトップ選手の参戦で、大会が大いに盛り上がることが期待される。
 ほかに、今回新しく発表されたカードは以下。

93kg契約 RIZIN MMAルール
ワジム・ネムコフ(ロシア)vs. カール・アルブレックソン(スウェーデン)
98kg契約 RIZIN MMAルール
テオドラス・オークストリス(リトアニア)vs. シング・心・ジャディブ(インド)
120kg契約 RIZIN MMAルール
キリル・シデルニコフ(ロシア)vs. クリス・バーネット(アメリカ)
女子無差別契約 RIZIN女子MMAルール 5分3R
ギャビ・ガルシア(ブラジル)アンナ・マリューコヴァ(ロシア)
64kg契約 キックボクシングルール 3分3R
大和哲也(大和ジム)vs. 山口裕人(山口道場)
73kg契約 キックボクシングルール 3分3R
ダニロ・ザノリニ(ブラジル)vs. 網本規久(毛利道場)
60kg契約 キックボクシングルール 3分3R
悠矢(大和ジム)vs. 祐穀(Team Free Style)

「トップ Presents RIZIN.1」概要
【日時】4月17日(日)15時開始【会場】日本ガイシホール(名古屋市)【チケット料金】VIP席 10万円(特典付)、SRS席 2万円、S席 1万円、A席 5000円 ※いずれも全席指定・消費税込み

4・24「K-1」皇治インタビュー「トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこい」

2016.03.25 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する皇治のインタビューを公開。

――今回が皇治選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「素直にうれしいですね」

――2月のKrushでKO勝利した直後に「もうK-1決まりでしょう」というマイクもありましたが、ご自身ではトーナメントに出るつもりでしたか?
「そうですね。でも自分としてはもっと前からK-1に出るもんやと思っていたし、そのためにずっとキックボクシングをやってきたんで」

――もともと皇治選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか?
「一番最初に始めたのは空手です。自分が歩き始めたくらいのころからやっていて、物心がついた時には道衣を着ていました」

――それはご両親の影響ですか?
「親父ですね。親父が格闘技好きで、親父にやらされている感じで、当時はむちゃくちゃ空手が嫌いでしたね(苦笑)。でも小学生の時には魚本流の大会で全国1位になったり、中学の時に日本拳法の大会で全国2位になってます」

――空手以外にスポーツ歴はあるのですか?
「空手と並行してサッカーをやっていて、セレッソ大阪のジュニアチームにも入ってたんですよ。年齢が2つ上の試合に出ても1人で9点取ったりして、めちゃめちゃ上手かったです。柿谷曜一朗とも一緒に練習していました。あっちは覚えてないと思いますけど。小学校の文集にも『将来の夢はK-1選手かプロサッカー選手』って書いてました」

――本格的に格闘技一本に絞ったのはいつだったのですか?
「中学3年生の時です。最初はサッカーで高校まで行こうと思ってたんですけど、中学最後の大きな試合で負けちゃって。その時に『こいつらが下手くそやから負けたんや!』って人のせいにしてもうたんです。その時に負けを人のせいにしてるようじゃチームプレイは無理やなと思って、個人競技の格闘技を選びました。あと自分は大阪の池田市という田舎の出身なんですけど、喧嘩ばっかりやっとったんですよ。それで自分が一番強いっていうのをみんなに分からしたかったんで、それやったらキックボクシングで世界一になったろうと思いました」

――ずばり皇治選手はやんちゃだったんですか?
「やんちゃというか喧嘩はしてましたね。舐められるのが嫌いやったんで。ただ自分より弱いやつとか年下とは絶対に喧嘩しなかったです」

――ちなみに喧嘩の戦績のほうは?
「全勝・全KOです。格闘技やったらメイウェザー級ですね(笑)」

――格闘技に専念してからはK-1が目標だったのですか?
「はい。やるならK-1、それしか目標にしてなかったです。ただ自分がプロになってから旧体制のK-1が寂しいことになってしまって…。モチベーションを保つのが必死やったんですけど、こうやって新生K-1として復活してくれてうれしいです」

――K-1という舞台で自分の存在をより多くの人に知らしめたいですか?
「そうですね。K-1には目立っている選手がいっぱいいると思うんですけど、そいつらより俺のほうが強いっていうのをやっとみんなに分かってもらえるなと思って楽しみです」

――しかも1回戦の相手が元-60kg王者の功也選手です。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「自分は兄ちゃん(弘嵩)とやりたいと思っていたら、ジュニア(功也)が来たんでびっくりなんですけど」

――対戦相手としての功也選手はいかがでしょうか?
「ジュニアが実力あるのは分かっているんで、しんどい時に当たるより元気な時に当たるほうがいいかな、と。自分は『兄弟喧嘩を止めたる』と言っていて、いきなり1回戦で止めさせてくれるんでラッキーですね。今、K-1が売り出しているK-1の顔が1回戦でいなくなっちゃうとあれなんで、決勝でやりたかったんですけど、いいタイミングで決めてくれたなって感じです」

――ずばり日本代表決定トーナメントを制して、狙うは現-60kg王者の卜部弘嵩選手ですか?
「悪いけど兄ちゃんには楽勝で勝てると思います。兄ちゃんよりジュニアのほうが強いと思います」

――皇治選手は発言でも注目を集めていますが、注目されることは気持ちいいですか?
「気持ちいいです! もっといいことも悪いことも言って、みんなが自分の名前で遊んでくれたらいいですね。あっ、そういえばジュニアが『こういう選手がチャンピオンになっちゃダメ』って言うてましたけど、もし俺がK-1に出なかったら今回の-60kg日本代表決定トーナメント終わってたでしょ? だから7人は俺に感謝せえよ(笑)。トーナメントは1vs7で十分、仲良しこよし7人全員かかってこいって。それで俺だけ見てればいいって感じです」

4・3「K-1大決起集会」、5・29「K-1 TALK LIVE2016」とイベント目白押し

2016.03.24 Vol.663

 K-1の大会前の恒例行事となったファンイベント「『K-1ワールドグランプリ2016〜−60kg日本代表決定トーナメント〜』4.24代々木大会・大決起集会!」が4月3日に東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催される。

 大会出場選手が登場し、ファンの前でK-1公式サポーターの関根勤、前田憲作K-1プロデューサーらと試合の見所から現在の調整具合といったさまざまなトークを繰り広げるこのイベント。前回は−65kgトーナメント出場選手とK-1初参戦となったヘビー級の上原誠が登場した。

 トーナメント出場選手は異なる山同士の選手2人ずつでの登場とあってそこまでピリピリした空気ではないのだが、舞台裏では思わぬニアミスもありそうで、そんなことを考えながら観覧するのもちょっと楽しい!?
 −60kgトーナメントは会見でも卜部功也と皇治が不穏な空気を醸し出し、それに感化されたのか大沢文也と明戸仁志も舌戦を繰り広げるなどピリピリムードはすでに最高潮に達している。さて当日はどんなトークが繰り広げられるのか…。

 また5月29日にはK-1ファイターが出演するトークショー「K-1 TALK LIVE2016」が文化放送12階のメディアプラスホールで開催される。

 関根勤と自他ともに認めるK-1の大ファンである平子祐希(アルコ&ピース)が選手のプライベートや控室でのマル秘エピソードを聞き出すというこのトークショー。こちらには現在のところ、武尊(初代K-1 WORLD GP −55kg王者)、卜部功也(初代K-1 WORLD GP −60kg王者)、山崎秀晃(K-1 WORLD GP 2016 −65kg日本代表決定トーナメント優勝者)の3人の出演が決定している。トークショーは13時と17時の2回行われ、チケットは3月26日より発売されている。

4・24「K-1」明戸仁志インタビュー「攻撃力は自分が一番。どれだけやられても一発でひっくり返します」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する明戸仁志のインタビューを公開。

――今回が明戸選手にとってK-1初参戦になります。試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「自分自身ずっとK-1に出たいと思っていたし、2月のKrushでK-1にも出場している島野浩太朗選手に勝つことができたので、次はK-1だと思っていました。なのでオファーをいただいた時、そこまでの驚きはなかったですね」

――明戸選手は格闘技を始める上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「最初に格闘技を始めたのは14歳の時の空手なんですけど、テレビでK-1を見て『自分もこういう大会に出たい』と思ったのがきっかけでした。ただ自分は身体が小さかったのでK-1に出るのは難しいと思っていたんです。でもちょうどそのころにK-1MAXがスタートして、小比類巻(貴之)会長や魔裟斗さんが活躍していて『自分もK-1に出たい』ではなく『自分もK-1に出る』という目標を持ちました」

――明戸選手は自衛官として働いていた時期があるんですよね?
「僕は地元が青森で、高校を卒業したらプロの格闘家になりたいと思っていたのですが、周りから自衛隊で働きながら格闘技を続けられるよと言われて、自衛隊に入りました。それで自分は宮城県に転勤になり、自衛隊で“徒手格闘”という日本拳法のような格闘技をやりながら、仙台のDRAGONジムに通ってムエタイの練習をしていました。しばらくそういう生活が続いたのですが、自分は格闘技一本でやりたかったので自衛隊を辞めて、そのままタイに武者修行に行きました」

――自衛隊内で他に明戸選手のようなことをしている人はいないですよね?
「はい(笑)。しかも自分は普通科という自衛隊の中でも体力がある人間が集まる科に所属していて、その中でも体力があるほうでした」

――自衛隊ならではの過酷な訓練も経験されているのですか?
「そうですね。訓練の一つで重い銃器・装備を身につけて、夜中に出発して明け方までに目的地まで40km歩くというものがあるんですね。歩いている途中に水分・塩分をしっかり摂らなければいけないのですが、僕はものすごく汗かきなので、それが追いつかないんですよね。で、歩いている途中に幻覚・幻聴ではないですけど、並んでいるドラム缶が人間に見えたり、誰も話していないはずなのに人の話し声が聞こえて来たり…そのくらい追い込まれる訓練はありました」

――最終的に自衛隊を辞めることになるわけですが、もっと格闘技に専念したいという気持ちがあったのですか?
「自分の人生において自衛官を続けるという選択肢もありましたが、やっぱり子供のころからプロ格闘家にあこがれていたし、本気で格闘技をやりたいと思って、自衛隊を辞めました。それでタイで武者修行したあと、怪我やいろんなことがあって、3年ほど格闘技から離れていた時期があるんですね。でも格闘技への想いは消えてなくて、一念発起して東京で格闘技をやろう、と。それをDRAGONジムの会長に連絡したら、小比類巻道場を紹介してもらって、小比類巻道場にお世話になることになりました」

――そして今回はK-1初参戦しかも-60kg日本代表決定トーナメント出場というビッグチャンスが巡ってきました。1回戦は大沢選手とのリベンジマッチになりましたが、この試合について聞かせてもらえますか?
「大沢選手には昨年3月に敗れているのですが、僕が先にダウンを奪ってダウンを奪い返される形で僅差の判定負けでした。大沢選手は上手い選手ですけど、そこは攻略できると思うので1回戦を突破したいです」

――トーナメントに出場する他の7選手は明戸選手よりも実績が上の選手たちばかりです。
「確かに自分はチャンピオンでもなければ、タイトルマッチ経験もない。実績でいえばみんなより下だと思います。でも自分の攻撃力は8人の中で一番だと思っているので、その攻撃力を生かした倒しに行くスタイルで優勝したいと思います」

――明戸選手はどんなに劣勢になっても絶対に試合をあきらめない選手だと思います。気持ちの強さが自分の武器だと思いますか?
「自分では気持ちが強いと思ったことはないのですが、僕は絶対に試合をあきらめないし、パンチでも蹴りでも一発当たれば逆転できると思っています。どれだけボコボコにされていても一発で試合をひっくり返せる自信があるんで、最後の瞬間まであきらめずに戦い続けることができるのだと思います」

――ずばりこのトーナメントで波乱を起こしたいですか?
「トーナメントの8選手が発表された時、みなさん優勝予想したと思うのですが、その時に僕の名前は入っていなかったと思います。その予想を全部ひっくり返すつもりなんで全試合KOを狙って戦います」

4・24「K-1」大沢文也インタビュー 「周りの予想・期待通りの決勝戦には絶対させないっすよ」

2016.03.23 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する大沢文也のインタビューを公開。

――K-1本戦デビューとなった昨年11月の島野浩太朗戦は完勝といっていい内容でしたね。
「試合前にパンチ勝負すると言っていて、別にパンチ勝負でも全然いけたんですけど、1Rにガードの上から一発パンチをもらった時、万が一、これをもらったら危ないなと思ったんですよ。それで途中から作戦をシフトチェンジして、ローでいきました。完全に倒せた試合だったんで倒せなかったことは悔しいですね」

――ローで攻めることは決して作戦ではなかったんですね。
「もちろんローは練習してたんですけど、試合前はパンチ対策で階級が上の選手とボクシングスパーばっかりやってました。だから試合前は8~9割パンチでいくつもりだったんですよね。試合であれだけローを蹴ったから、周りからも『文也ってロー蹴れるんだ!』って驚かれました(笑)。」

――解説の魔裟斗さんも大沢選手の試合ぶりを見て「上手いし、考えて戦っている」とコメントしていました。
「そうみたいですね。僕あんまり自分の試合見ないんで詳しくは分からないんですけど」

――結果はもちろん内容も伴う勝利だったと思うのですが、手応えはつかめましたか?
「う~ん、でも練習通りの動きは半分も出せてないんで、まだまだこんなもんじゃないっすよ。身体はディスっていいんですけど、ハハハハハ(笑)」

――そして今回は-60kg日本代表決定トーナメントに出場することになりました。
「最初は4月に-60kgの日本代表決定トーナメントをやるって知らなかったんです。減量もキツいし、そろそろ-63kgに階級を上げようかなって。その時にこの話をもらって『おっ!』と思って出ることを決めました」

――このトーナメントは大沢選手にとってビッグチャンスだと思いますが、モチベーションは上がりましたか?
「もちろんモチベーションは上がりますけど、試合は試合でリングで戦うことは一緒なんで、トーナメントだから頑張るっていうのはおかしいんで。いつも通り戦います」

――1回戦で対戦する明戸選手とは昨年3月に対戦して、判定勝利している相手です。短いスパンでの再戦となりましたが。
「そこは明戸選手に失礼ですけど、モチベーションは上がらなかったですね。僕、ああいう下手くそな選手が苦手なんですよ。上手い相手とだったら噛み合うんですけど、下手くそな選手だと逆にポカしちゃいそうで。明戸選手、ごめんなさいって感じなんですけど(笑)。だから…皇治選手とやりたかったですね。別に皇治選手も上手いとは思わないけど、キャラが立っているし。なんか-60kgの選手みんな怒っているから、ああいう選手とやったら面白そうかなって思いました」

――ではトーナメントの出場全選手を見て、どんな感想がありますか?
「みんな大雅×卜部功也の決勝が見たいんでしょ? ファンもマスコミも関係者も。でも別にそれでいいっすよ。周りにそう思われるのは当然だし、俺が一格闘技ファンだったらそう思いますもん。まぁ、俺からしたら過去に戦っている相手が4人も出ているから、それはそれで面白いですけど」

――そうは言っても大沢選手としては周りの期待や予想を覆したいと思っていますよね?
「もちろん、もちろん。大雅と功也君の決勝には絶対させないっすよ。ぶっちゃけ今のK-1ファイターで卜部功也に勝てる日本人はいないでしょ? だったら4月24日までに卜部功也に勝てる選手になるしかないんですよ。俺はそのためにタイにも行って練習してきたし、やられることも多かったけど、向こうの強いやつらとも結構やり合ってきました」

――自分の力を出し切れば優勝できる自信はありますか?
「俺が実力を出せば(声を大きくして)ぜっっっったい勝てます! みんな分かっていると思いますけど、俺、めっちゃ気持ち弱いんですよ。恋愛と格闘技はメンタルが弱い(笑)。だからそこだけなんですよね。練習パートナーはみんな強いんですけど、俺は全然負けないんで。本当に自分の力を発揮さえできれば大丈夫だと思うんで楽しみにしていてください」

3・21修斗 竹中が無敗で環太平洋フェザー級王座奪取

2016.03.22 Vol.662

 プロフェッショナル修斗公式戦が3月21日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンで行われた「環太平洋フェザー級チャンピオン決定戦」で竹中大地(同級1位)が小蒼卓也(同級5位)を1R2分41秒、スリーパーホールドで下し第5代王者となった。
 竹中は2013年の修斗デビュー以来、無敗。昨年11月には土屋大喜、安藤達也といったフェザー級のトップ選手を破った佐藤将光を完封し、この舞台に上がってきた。
 小蒼は昨年行われたインフィニティリーグで優勝し、挑戦権を獲得した。
 試合は竹中の強烈な左ミドルからスタート。続けざまの左ハイキックにバランスを崩した小蒼だったが、タックルからバックを奪う。しかし竹中は体勢を入れ替え、コーナーに押し込むと足をかけテイクダウンに成功。小蒼はスイープして上を取り、パウンドを落とすが竹中は跳ね上げスタンドへ。すぐにタックルへいった小蒼を竹中がつぶしてバックを奪うとスリーパーホールドへ移行。これがズバリとはまって小蒼は無念のタップ。竹中が勝利を収めた。

4・24「K-1」闘士インタビュー 32歳にして覚醒&トーナメント優勝の夢を叶える!

2016.03.22 Vol.662

 4月24日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」のトーナメントに出場する闘士のインタビューを公開。

――昨年はK-1初参戦に始まり、闘士選手にとっては大躍進の1年でしたね。
「1月にK-1に初めて呼ばれて韓国のチャンピオンに勝てて、ものすごくスタートが良かったんですよね。あれで勢いに乗っていつでも試合ができるようにスタンバイしている中で、7月に卜部弘嵩選手と試合が決まって。試合前からモチベーションも高かったし、結果は判定負けだったんですけど、自分がやってきたことの爪痕を残せたことが大きくて。悔しさはあったんですけど、周りの人たちには『闘士はここまでできるんだ』と思ってもらえたと思います。そして12月にKrushで山本真弘選手と試合が決まって、倒して勝てば絶対に来年につながると思っていたし、本気で俺のほうが強いと思っていたんですよ。それで宣言通りに1RKO勝ちして、俺がトップファイターの選手たち以上のところにいることを見せられた、名前を売ることができた一年だったと思います」

――K-1に出て対戦相手のレベルが上がったことで、闘士選手自身のレベルも上がったのでしょうか?
「静岡から上京した時にあこがれていた舞台がK-1で、自分の夢が叶ったわけじゃないですか。だったらそこで結果を残さなきゃいけないという部分もあったし、新しいK-1がスタートして、そこで自分が目立てばっていう気持ちありました。だからもうモチベーションが高すぎましたね」

――今の自分だったら自信を持って優勝を狙えると思いますか?
「そうですね。トーナメントは実力も大事だけど運もあるし、その時に自分についてくる光だと思うんですよ。俺は今32歳だけど脂は乗っているし、どの選手よりも運があると思います。自分が周りと違うなと思うのは、俺って結構、夢を叶えてきた人生なんです、それは人間として。自分でこうやりたい・ああやりたいと言ってきたことは実現してきたんで、蓋をあけてみたら俺が優勝していると思います」

――1回戦で対戦するレオナ選手は2014年10月にKrushで対戦し、ハイキックでKO負けしている相手です。対戦が決まった時はどう思いましたか?
「正直、一番やりたくない相手だと思いました、俺を除いて一番脂が乗っている選手だなって。でも魔裟斗さんが言っているみたいに『一番厳しい道を選ぶのが成功への近道だ』って。このK-1という舞台のトーナメントでリベンジができるっていうのも大きなストーリーだと思えば開き直って戦えます」

――どんな準備をしてトーナメントに挑もうと思っていますか?
「今から俺が言うことは他の誰ともかぶらないと思うんですけど、俺は小学生のころからダウンタウンDXが大好きなんですよ。俺が今までの人生で叶っていないものが2つだけあって、1つは有名になってダウンタウンDXに出ること。で、もう1つはダウンタウンDXに出るために必要なことにつながっていて、K-1でチャンピオンになることなんです。だからK-1の日本チャンピオンになって、ダウンタウンDXに出ることが夢なんです。このデカい夢を実現させるために俺はトーナメントで優勝します」

――その夢を実現させる確信はありますか?
「ありますよ。例えば俺はいい車に乗って、いい家に住んで、いい嫁と結婚して、いい子供ができて……この8人の中で一番地位と名誉を手に入れていると思います。そこで唯一叶えていないものがK-1チャンピオンになることとダウンタウンDXに出ることだから、もうそれが実現する流れはできているかなって思います」

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