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試合も煽りVも期待大の城戸の試合「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」

2016.10.21 Vol.667

 スーパーファイトで注目を集めるのはスーパー・ウェルター級でサニー・ダルベックと対戦する城戸康裕。何せ、ダルベックはこの階級の実力者である佐藤嘉洋を2度破り、Krush?70kg王者だった中島弘貴も昨年の「K-1 WORLD GP IN JAPAN??70kg初代王座決定トーナメント」の1回戦でKOで下すなど、その実力は日本のファンも知るところ。

 そのトーナメントでも日本人は決勝に進出することができなかったことから、城戸には否が応でも大きな期待がかかるのだ。

 もっとも本人はひょうひょうとしたもので「苦戦は免れない」などと予防線を張りながらも「ここでダルベックに勝てば、日本の?70kgの中で頭一つ抜けることができる」とこの試合の重要さはしっかり自覚。勝てばマラット・グレゴリアンの王座への挑戦も見えてくる。

 また「しっかり作り込んでいます」という煽りVにも期待が高まる。

 久保優太、左右田泰臣、牧平圭太という復帰戦組にとっては生き残りをかけた戦いとなる。
 左右田と久保は3月の?65kg日本代表決定トーナメント以来の復帰戦。左右田は山崎秀晃に敗れ一時は引退も噂されたが、ゲーオ・ウィラサクレックのもとで練習することで復活への足掛かりをつかんだ。

 久保も山崎に敗れ、トーナメントで顔面骨折のケガを負い長期欠場。今回はウェルター級(?67.5kg)に階級を上げての復帰戦となる。久保と対戦する牧平は3連敗中でKrush?67kgのベルトを手放すなど崖っぷち。昨年は?70kg(現スーパー・ウェルター級)でK-1に参戦していたが、今回は階級を下げての復帰戦。来年行われる王座決定トーナメントに向けともに勝利でスタートを切りたいところだ。

大本命の武尊の首を狙う小澤は決勝まで勝ち上がれるのか!?「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」

2016.10.21 Vol.677

  今年最後のK-1の大会となる「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」(11月3日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の開催が間近に迫ってきた。
 フェザー級(57.5kg)は新設された階級で、-55kg王者(現スーパーバンタム級)の武尊が王座を返上して2階級制覇を狙う。
 
 また武尊をつけ狙うKrush-58kg王者の小澤海斗も参戦。6月の初対戦では武尊の判定勝ちに終わったが、その後も小澤の挑発はとどまることはなく、再戦が実現するかも大きな焦点となっている。

10・16修斗 井上学が3年ぶりの復帰戦飾る 箕輪が4連勝で新人王決勝へ

2016.10.17 Vol.676

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.22」(10月16日、東京・新宿FACE)のメーンで初代バンタム級キングオブパンクラシストの井上学が約3年ぶりの復帰戦を六本木洋と戦い、3-0の判定で勝利を飾った。

 井上は序盤こそ六本木の打撃を食らう場面も見られたが、徐々にかつての動きを取り戻し、左のインロー、ハイキックから執拗なタックルを繰り出しテイクダウンを奪う。六本木がコーナーを使って立ち上がると足をフックしサイドからのパンチの連打を浴びせるなど終始試合をリード。危なげない試合運びで勝利を収めた。
 しかし井上は試合後「いつも通り地味な試合になってしまったんですけど、3年半休んでいて簡単に勝てるほど修斗のリングは甘くないということが分かりました。これからもっと練習してどんどん上を目指していきたい」と反省。かつて堀口恭司、佐々木憂流迦といった強豪を苦しめた井上の復活で修斗のバンタム級戦線がまたひとつ面白くなってきた。

 この日はフライ級の新人王決定トーナメント準決勝2試合が行われ、箕輪ひろばと大西ヒロトが勝利を収め、12月に行われる決勝に駒を進めた。
 箕輪は小巻洋平と対戦。立っても寝ても動きの止まらないスピーディーな攻防を繰り広げ、会場を沸かせる。グラウンドでは終始上のポジションをキープするも、小巻の下からのヒールホールドや三角絞めにヒヤリとさせられる場面も。しかし最後はきっちりとV1アームロックで2R3分48秒、ギブアップを奪って見せた。
 大西は小川竜輔と対戦。グラウンドで執拗に下からの攻撃を繰り出し、最後は三角絞めで仕留めた。

Krush.70 佐々木が-63kg初防衛 -67kgは塚越が悲願の初戴冠

2016.10.16 Vol.676

 立ち技格闘技『Krush.70』(10月15日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベントでKrush-63kgと-67kgのタイトルマッチが行われた。

 第1試合の-63kgタイトル戦は、この試合がチームドラゴン離脱後、初めての試合となる王者・佐々木大蔵が岩崎悠斗を3-0の判定で破り初防衛に成功した。
 2人は2015年に1度対戦し、岩崎が勝利を収めており、佐々木は大きな借りを返したこととなる。
 試合は序盤、前がかりになる佐々木を岩崎が強烈なローキック、前蹴りで牽制。佐々木のローに岩崎がパンチを合わせるなど押し気味に進めるも、1R終了間際、岩崎のローに合わせ佐々木が右ストレートを放つと岩崎はバランスを崩して尻もち。これはスリップと判断されたが、これで佐々木は嫌な流れを断ち切った。

シュートボクシング「S-cup」参加選手発表 RENAが女子初のメーン

2016.10.14 Vol.676

 シュートボクシング(SB)の2年に1度の祭典『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)で行われる世界トーナメントに出場する8選手が発表された。

 日本勢はS-cup世界トーナメント2014王者・鈴木博昭、SB日本スーパーライト級王者・MASAYA、REBELS 65kg王者・水落洋佑、WBCムエタイ日本スーパーライト級/INNOVATIONスーパーライト級王者の山口裕人の4選手。
 海外からは前回準優勝のザカリア・ゾウガリー、9月のRIZINでK-1の木村“フィリップ”ミノルを1R7秒KOで倒したチャールズ“クレイジーホース”ベネット、元WMC世界ライト級王者・タップロン・ハーデスワークアウト、ABWライト級王者・HIDEKIの4選手。

 会見には日本人4選手が出席。
 鈴木「SBで一番大事な花形舞台。この日に優勝するためにすべてを賭けます。出場選手の中で一番大きなカップを持って、優勝をもぎ取りにいきます」
 MASAYA「大きな世界トーナメントに出させていただくということで気合が入っている。優勝を目指すというのもそうなんですが、まずは1回戦をなんとしても突破できるように一生懸命練習して頑張っていきたい」
 山口「S-cupという大きな大会に呼んでもらったからには、めっちゃ盛り上げたい。本気で優勝を狙いたい」
 水落「自分も優勝目指して一生懸命練習して頑張りたい」
 とそれぞれコメントした。

K-1大決起集会で小澤が「執念の鬼になる」 武尊は秒殺宣言

2016.10.08 Vol.675

『「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」11.3代々木大会・大決起集会! 』が8日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催され、武尊らトーナメントに参加する日本人選手4人に、城戸康裕らスーパーファイトに出場する選手。そして前回大会で「スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント」を制した卜部功也が姿を見せた。

 トーナメントの本命とされる武尊は決勝で対戦したい選手を聞かれると「エリアス・マムーディ。負けなしの選手なので黒星をつけたい。まあ上がってきたら誰でもいいんですけど」とし、因縁の小澤海斗については「あいつはいつまでも俺のことを言ってくるんだろうという。しつこいなと思っているので。ライバルとか周りに言われるんですけど、ライバルなんて思っていないので、今回のトーナメントでライバルといわれるのは終了させます。あいつが決勝に上がってきたら秒殺します」と話した。

山本美憂黒星デビューも「負けて終わるわけにはいかない」【9・25 RIZIN】

2016.10.07 Vol.676

 総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦」が9月25日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

 今大会は全13試合中3試合女子の試合が組まれ、中でもセミのRENA vs山本美憂戦は当日放送されたフジテレビの番組中では“メーン”の扱いと、大きな注目を集めた中で行われた。

 RENAはシュートボクシング(SB)の絶対女王で昨年大晦日の総合格闘技(MMA)デビュー戦では鮮やかな飛びつき腕十字を決め一本勝ちを収めるなどプロの世界のキャリアは美憂を上回る。しかし美憂はMMAデビュー戦でありながら、女子レスリングで世界選手権を3度制したキャリアと山本“KID”徳郁、山本聖子といった日本が誇る格闘一家の一員ということもあり、どちらが勝つのか戦前の予想は割れていた。

 試合は美憂が得意のタックルで追い込んだが、グラウンドでの有利な体勢から蹴り上げを食らい形勢逆転。最後はタックルに固執したところをアームトライアングルチョークに捕らえられ、1R4分50秒で無念のギブアップ。デビューを飾ることはできなかった。

 難敵を破りMMA2連勝となったRENAはSBばかりでなくMMAでも日本の女子格闘技を引っ張っていく存在となった。今後のMMA参戦については「ここまでいった以上、次はやらなきゃいけないんだろうなとは思っているんですけど。とりあえず11月11日にシュートボクシングの試合があるので、そっちが終わって考えます」と話した。

卜部兄弟、武尊らの「チームドラゴン」離脱問題で会見 「前田先生と奥様に、もうお二人にはついていけませんと伝えました」

2016.10.01 Vol.675

 K-1やKrushに参戦する有名選手が多く所属するジム「チームドラゴン」から9月25日にほとんどのプロ選手と代表の渡辺雅和氏が退会した問題について、1日、都内で会見が開かれた。
 会見には渡辺氏と卜部弘嵩ら退会した選手たちが登壇した。

 事の経緯は9月25日の夜に卜部弘嵩がツイッターでチームドラゴンからの退会を発表したことをきっかけに、次々と選手たちが退会を発表。最後に代表の渡辺氏までが退会を発表した。9月20日にジムの創始者の前田憲作氏がK-1のプロデューサーを退いていたこともあり、SNS上ではさまざまな噂が飛び交っていた。

 渡辺氏は冒頭「今回こういう経緯になった理由は、2年ほど前から前田代表の変化に気づき始め、我慢はしていたのですが我慢の限界にきて、9月25日をもって退団という形になりました。(しばらくの間があって)そして僕はここにいる仲間たちと新チームを作りたいと思います。新チームは『KREST(クレスト)』。頂上を目指すという意味を込めています。Cの部分をKに変えております」と挨拶した。続けて「そして最後に言いたいことがあります。いまツイッターやSNS上で、僕たちは…お金で動いた。みんなをおいしい話でたぶらかしたということが言われていますが、そんなことは絶対にありません。むしろ僕が選んだ、僕たちが選んだこの道は元いた所よりも険しい道だと思っております。なので、そのようなことは絶対にありません。僕は選手たちを何があっても守り続けます」と涙を流しながら訴えた。

 続いて選手を代表して卜部弘嵩が「前田先生には大変お世話になりましたが、いつからか方向性の違いを感じるようになり、退会することになりました。これからは最後まで僕ら選手のことを親身になり指導してくれた雅和さんについていこうと決めました。僕らが見ているのは前だけ。強くなること、勝つことためにさらに努力していきます。期待してください」と挨拶した。

 方向性の違いについては渡辺氏は「具体的なことは言えません」とし「積もり積もったもの」と話すにとどめた。ただ具体的な退会日を話す中で「9月25日に前田先生と奥様に伝えさせていただきました。もうお二人にはついていけませんと伝えました」と説明した。
 現在の練習環境については「相手に迷惑がかかるので言えないが、ちゃんとみんな揃って練習しています」とし、今後については「ジムは作りたいと思っていますが、未定」と話した。
 ツイッターでの発表については「ファンのみなさまにはすぐにお伝えしたかった」と話し、その後この日の会見までタイムラグができたことについては「昨日の試合(Krush.69)もあったのと、みんなとミーティングをしながら考えました」とした。この日の会見ではなく25日の突然の発表になったことについては「気持ち的に限界だった」とした。

 ファンが最も気になる今後については「使っていただけるのなら継続して参戦したい」とK-1、Krushへの参戦を希望した。

Krush.69 寺戸とKANAがともにKOで防衛

2016.10.01 Vol.675

 立ち技格闘技「krush.69」(9月30日、東京・後楽園ホール)のダブルメーンイベントで、Krush-55kgと女子のタイトルマッチが行われた。
 -55kgは王者・寺戸伸近にフランスのチャールズ・ボンジョバーニが挑戦。
 1R3分で寺戸がKOで初防衛に成功した。
 序盤こそローを主体にした静かな立ち上がりだったが、中盤に寺戸が右ストレートからの左フックでダウンを奪う。ボンジョバーニが尻もちをついたところに流れでキックが入ってしまうアクシデントはあったが、ボンジョバーニのダメージは大きい。立ち上がったボンジョバーニだったが、寺戸はコーナーに追い込みラッシュをかけるとレフェリーがスタンディングダウンを取る。この時点で残り時間はわずか10秒だったが、勝負どころと見た寺戸はなおもラッシュ。終了間際に3度目のダウンを奪い勝利を収めた。
 ボンジョバーニはK-1のリングで武尊に敗れはしたものの、ダウンを奪い、追い込んだ強者。その相手からの完璧な勝利に「次はK-1?」と水を向けられると、「出る時は出るべきして出るんじゃないですか」とクールに切り返した。

ZSTフライ級王者・伊藤が年末のRIZIN出場目指し11月に2連戦

2016.09.27 Vol.675

 総合格闘技のZSTが27日会見を開き、旗揚げ14周年記念大会「ZST.54」(11月27日、東京・ディファ有明)の一部対戦カードを発表した。
 フライ級王者の伊藤盛一郎がGT(グラップリング)ルール、バンタム級(61.2kg契約)で上田貴央と対戦する。

 2人は2012年にZSTの若い選手を中心とした大会である「SWAT!」のトーナメントでZSTルールで対戦し、伊藤が判定勝ちを収めている。その後、階級が分かれたため対戦の機会はなかったが、上田がフライ級に階級を変更したこともあり、今回の対戦が実現した。

 上田は「チャンピオンと対戦できるのは光栄。前回の試合では公式の発表はなかったが関係者から2-1のスプリット判定でどっちが勝ってもおかしくなかったと聞きました。僕の中でも、僕の勝ちでも良かったのではないかという試合だったので、今度はGTルールで進化した2人の試合ができればいい。大会の中では打撃はないがこの試合が一番面白い試合になると思うので期待してほしい。伊藤選手は実力もファイトスタイルもZSTの中心。今は階級も同じになったので一番の対抗馬として、ライバルといわれるように頑張っていかなければいけない」
 伊藤は「去年の13周年記念大会はケガで出られなかったので、今年は出られてうれしい。上田選手との前回の試合ではしっかり一本決められなかったので、今回はきっちり一本勝ちして、グラップリングルールでも面白い試合を見せたい。これまでは階級が違っていたので敵として意識はしていなかった。階級を落としてきたので、いつかはやる時があるのかなとは思っていたが、まさかのグラップリングの試合。上田選手はここ2試合、KO負けですごい崩れ方をしていたのでダメージが心配。やさしく決めたいと思います」
 とそれぞれ話した。

 バンタム級でグラップリングルールの試合ということについて、上田が「グラップリングはもちろん僕のほうが上。しかも以前僕がやっていた61.2kgでやるので体格的にも相性的にも僕が有利」といえば伊藤は「バンタムだとほとんど減量がないんですが、スピードも力も僕のほうが上だと思う。体格は関係ない」と返した。

9・25 RIZIN トーナメント2回戦でシウバvsミルコ決定 藤田は引退宣言

2016.09.26 Vol.675

 総合格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦」(9月25日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でトーナメントの1回戦6試合が行われ、ミルコ・クロコップは韓国のミョン・ヒョンマンと対戦。1R2分20秒、肩固めで勝利を収めた。

 試合後、マイクを握ったミルコは「ヴァンダレイ・シウバが試合をしたいと言っているらしいが、どうするんだ?」とリング下で観戦中のシウバを挑発。シウバがリングに上がると、ミルコは高田延彦統括本部長も呼び込み、カードの決定を迫った。

 一度は結論を持ち越そうとした高田氏だったが、2人の強い要望に本部席の榊原実行委員長と協議。「ここでヴァンダレイ・シウバvsミルコ・クロコップを決定していいですか?」と会場のファンに問いかけたうえで、特別に2回戦のカードとしてシウバvsミルコ戦を決定した。

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