トミー・ジョン手術無事成功。二刀流は2020年までお預けも…
大谷翔平のメジャー1年目のシーズンが終わった。
今季、二刀流でメジャーに殴り込みをかけた大谷だったが、打者としてはオープン戦では思うような成績を残せなかった。しかし開幕前に打撃フォームを微調整。
開幕戦(3月29日)のアスレチックス戦ではメジャー初打席でヒットを放った。4月1日のアスレチックス戦では先発し、6回を投げ3安打3失点で初登板初勝利。3日の本拠地開幕戦のインディアンス戦では第1打席でメジャー初本塁打を放った。
その後も投打にわたり順調に成績を伸ばしていった大谷だったが、6月8日に右ヒジの内側側副靱帯損傷で故障者リスト入りしてしまう。7月3日に約1カ月ぶりに復帰すると打者として出場を重ね、2ケタ本塁打も達成した。9月2日には満を持して投手としても復帰。この登板で1シーズンに15本塁打と投球回50イニングを達成。これは1919年のベーブ・ルース以来の快挙だった。
しかしその後、右ヒジ靭帯に新たな損傷が判明したことから、以降は投手としての出場は封印。打者として試合に出続け、最終的に打者としては打率.285、22本塁打、61打点、投手としては4勝2敗、防御率3.31の成績を残した。
シーズン終了後の10月1日には靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を行い無事に成功した。
投手として復帰するには1年以上かかるとされるが、「打者」としての出場は可能と見られており、その場合は来季は打者に専念する。ただし開幕戦に間に合うかは定かではないという。またトミー・ジョン手術を受けた投手が「打者」として翌年プレーをしたというケースはもちろんなく、投手のリハビリと並行しての出場というのも異例で、今年とは違った形で来季も注目を集めそうだ。
今年は367打席で22本塁打を放っており、打者に専念する来季は30本はもちろん、40本塁打の期待もかかる。これまで日本人の最多本塁打は2004年に松井秀喜が記録した31本。
なお二刀流の復活は2020年シーズンになる見込みだ。