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WBC 日本は準決勝でアメリカに1−2で惜敗

2017.03.24 Vol.687

 野球の国・地域別対抗戦「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の準決勝(21日)で日本はアメリカと対戦。1?2で今大会初黒星を喫し、敗退した。

 日本は先発した菅野(巨人)が4回、マカチェン(パイレーツ)に左前へ適時打を浴び、先行を許したが、6回1失点と好投。しかし打線が6回の菊池(広島)のホームランの1点に抑えられてしまう。

 7回からは今大会好調の千賀(ソフトバンク)を投入。7回は3者連続三振に打ち取ったが、8回1死二、三塁からサードの松田がファンブル。勝ち越し点を奪われ、接戦を落とした。

 小久保監督は試合後、「投手は本当によく投げた。(米国は)1番から9番までバリバリのメジャーリーガー。チームでは3、4番を打っているような相手に本当によく投げた」とねぎらった。そして小久保監督は退任の意向を示した。

 22日の決勝はプエルトリコvsアメリカで行われ、8?0でアメリカが勝利を収め、悲願の初優勝を飾った。

全日本フットサル シュライカー大阪が5年ぶり3度目の優勝

2017.03.24 Vol.687

「第22回全日本フットサル選手権」決勝ラウンド(3月18?20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)が行われ、今年のFリーグ王者のシュライカー大阪が5年ぶり3度目の優勝を飾った。

 大阪は準々決勝(18日)で湘南ベルマーレと対戦。試合序盤から主導権を握った大阪は前半2?0とリード。後半、湘南のパワープレーを堅い守りでしのぐと、ボールを奪ったチアゴが無人のゴールにシュートを決め、貫禄の完封勝ち。

 準決勝(19日)はデウソン神戸と対戦。大阪は前半2分にチアゴのゴールであっという間の先制点。この日もチアゴとアルトゥールのコンビが冴えわたり、チアゴがハットトリック、アルトゥールが2得点。6?2で地力の違いを見せつけた。

 決勝(20日)のカードはフウガドールすみだvsシュライカー大阪。

 すみだは準々決勝で昨年覇者のペスカドーラ町田を2?1で破り波に乗ると、準決勝では府中アスレティックFCに3?2で競り勝ち決勝へ勝ち上がってきた。

 すみだは決勝の前半2分、右サイドからの宮崎のクロスに左サイドの西谷が合わせ、先制する。3分には大阪のGK柿原がセンターライン付近まで出たところでボールを奪った宮崎が無人のゴールへシュートを決め、開始早々に2点のリードを奪う。ここで大阪は早々にタイムアウトを取り立て直し。再開後の4分には左サイドでパスをもらったアルトゥールがディフェンスを交わし、シュートを放ち1点を返すと徐々にペースを握る。大阪の激しい攻撃力の前に、すみだは開始6分の段階で5つのファウルを数えてしまう。9分には右サイド駆け上がってきた大阪の選手を倒してしまい、第2PKを与えると、これを大阪のアルトゥールが決め、2?2の同点に。17分にはすみだはまたも第2PKを与えてしまい、これもアルトゥールが冷静に決め、ついに3?2と大阪が逆転し前半を終える。

 後半は勢いそのままに大阪が4得点をあげ、7?2と圧勝。Fリーグとの2冠を達成した。
 MVPには、大会を通じ6得点を挙げた大阪のアルトゥールが選ばれた。
 3位決定戦では府中アスレティックFCが1?0でデウソン神戸を破った。

全日本フットサル シュライカー大阪が5年ぶり3度目Vで2冠達成

2017.03.20 Vol.686

「第22回全日本フットサル選手権」決勝ラウンドの最終日が20日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。

 決勝で今年のFリーグ王者のシュライカー大阪がフウガドールすみだを破り、5年ぶり3度目の優勝を飾った。

 決勝の前半2分、すみだは右サイドからの宮崎のクロスに左サイドの西谷が合わせ、先制する。3分には大阪のGK柿原がセンターライン付近まで出たところでボールを奪った宮崎が無人のゴールへシュートを決め、開始早々に2点のリードを奪う。

 ここで大阪は早々にタイムアウトを取り立て直しを図る。功を奏したか、再開後の4分には左サイドでパスをもらったアルトゥールがディフェンスを交わし、シュートを放ち1点を返す。

 ともにパスカットからの速攻のカウンターを狙うスピーディーな展開。6分には大阪の佐藤のスライディングですみだの西谷が倒され、佐藤にイエローが出ると、小競り合いが起こるなど決勝ならではの熱い戦い。

 そんな展開もあってか開始6分の段階ですみだは5つのファウルを数える。

全日本フットサル 20日の決勝はフウガドールすみだvsシュライカー大阪

2017.03.19 Vol.686

「第22回全日本フットサル選手権」決勝ラウンドの準決勝が19日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、フウガドールすみだとシュライカー大阪が勝ち上がった。

 決勝は20日15時から、敗れた府中アスレティックFCとデウソン神戸による3位決定戦は12時からともに同所で行われる。

 準決勝第1試合は府中アスレティックFC vs フウガドールすみだ。

 前半7分、府中は右サイドで得たFKからシュートまで持ち込むが、そのボールはディフェンスに回った選手に当たり、すみだの西谷の足元へ。西谷はドリブルで府中陣内まで持ち込み、そのままゴールを決め、すみだが先制した。

 一方、府中は9分に左サイドからドリブルで切り込んだ皆本がミドルシュート。ゴール右上にグサリと突き刺さり、1-1に追いつく。

 府中は10分にはゴール前にスルーパスを放り込み、すみだのGK大黒の好セーブにあったもののあわやの場面を作る。13分には府中が左サイドの角度のないところでフリーキックを得ると、めぐろはGKを清家に交代。好セーブでピンチを脱する。

全日本フットサル準々決勝 前年覇者・町田が敗退

2017.03.18 Vol.686

「第22回全日本フットサル選手権」の決勝ラウンドが18日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕。この日は準々決勝4試合が行われ、府中アスレティックFC、フウガドールすみだ、デウソン神戸、シュライカー大阪が勝ち、19日に行われる準決勝にコマを進めた。カードは府中vsすみだ、神戸vs大阪となる。

 第3試合では前年覇者のペスカドーラ町田がフウガドールすみだと対戦した。Fリーグのプレイオフファイナルラウンドに進んだ町田はこの決勝ラウンドからの登場となる。

 また長く日本のフットサルを牽引してきた金山友紀が今大会を最後に引退するとあって、町田としてはどうしても負けられない試合だった。

全日本フットサル 19日準決勝は府中vsすみだ、神戸vs大阪

2017.03.18 Vol.686

「第22回全日本フットサル選手権」の決勝ラウンドが18日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕。この日は準々決勝4試合が行われ、府中アスレティックFC、フウガドールすみだ、デウソン神戸、シュライカー大阪が勝ち、19日に行われる準決勝にコマを進めた。カードは府中vsすみだ、神戸vs大阪となる。

 準々決勝の第1試合は府中アスレティックFC vs バサジィ大分。前半は序盤から大分が攻め込む場面が目立つも、府中のGK田中が好セーブを連発。なかなかゴールには至らない。9分にはミドルシュートを田中が弾いたボールを田村がシュートも左ポストを直撃。14分にはパスカットから白方がGKと1対1になるも、またしても田中が好セーブ。その直後のコーナーキックからのシュートも府中DFがクリア。

 しかし18分についに均衡が破れる。大分は右コーナーキックをゴール前の芝野が合わせてついに先制。

4・8 SB  S-cup王者ゾウガリーの相手に海人を抜擢

2017.03.17 Vol.686

 シュートボクシング(SB)「SHOOT BOXING 2017 act.2」(4月8日、東京・後楽園ホール)の追加対戦カードが17日、発表された。

 メーンイベント出場が発表されていたS-cup65kg世界トーナメント王者ザカリア・ゾウガリーがSB日本ライト級1位の海人と対戦する。

 海人はデビュー以来、その多彩なテクニックと倒せる力を高く評価され、他団体の新人トーナメントでも優勝を果たすなど次世代のエース候補として期待される存在。

 2017年初戦となったYUSHI戦では圧勝するも契約体重をクリアーできなかったことでノーコンテストとなったが、仕切り直しの一戦となった3月12日の静岡キックでは、J-NETWORKスーパーライト級王者・岩崎悠斗を判定で下し、8連勝をマークした。

 階級を上げることを視野に入れている中で、他団体ながら自身の一つ上となるスーパーライト級の現役王者に勝利を収めたことでさらに自信を付けた海人は、今回、過去最強の相手となるザカリアとの対戦オファーにも「勝つ自信がある。やらせて下さい!」と二つ返事で快諾したという。

 一方、ザカリアは、鈴木博昭、MASAYA、宍戸大樹、山口裕人、裕樹、UMA、水落洋祐といった日本のトップファイターを次々と撃破しており、今回の海人の挑戦を無謀と見る人も多いだろう。

 しかし、シュートボクシングでは過去に、緒形健一がデニー・ビルと、土井広之がボーウィー・チョーワイクンと、村浜武洋がチャモアペット・チョーチャモアンと、シーザー武志会長が期待をかけた選手には、10戦前後の戦績で世界の頂点に君臨するトップファイターと対戦させて絶対的なエースを育ててきた。

 男子トップ選手の不振が続くシュートボクシングに変革を起こすべく、シーザー会長がこの度“SB=挑戦”の歴史を踏襲し、海人に白羽の矢を立てた。

 海人は このザカリア戦をクリアーし、現在空位のSB日本ライト級タイトル、さらには一つ上の鈴木博昭、MASAYAがいるスーパーライト級のタイトル奪取に向けて一気にスターダムを駆け上がることができるのか!?

 同大会ではSB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭が5カ月ぶりの復帰戦でWBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者・山口裕人と対戦。SB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹がSB日本フェザー級1位・元貴と対戦する。

K-1戦士がスタイリッシュな勝負服で登場

2017.03.16 Vol.686

 ちょいワルオヤジブームの生みの親、男性ファッション誌「LEON」とK-1がコラボレーションしたイベント「K-1 Night」(Lounge LEON)が15日、都内の会場で開催された。同イベントは“第3水曜日の夜に楽しい夜を過ごしたい”という「LEON」が開催している大人の男女参加型イベント「Lounge LEON」に、K-1ファイターが登場するというもの。武尊、卜部弘嵩、卜部功也、城戸康裕、木村“フィリップ”ミノルらが登場し、会場を盛り上げた。
 それぞれ自身の勝負服で登場した選手は、照れながらもポージングを決め、「ちょっと大人なパーティーピーポー」(武尊)、「ワントーンで大人っぽく」(功也)、「よく見ると虎と龍が施されている。全身Gucciでまとめました」(木村)、「同色でブリティッシュに」(弘嵩)、「一番のおしゃれは洋服を着てること」(城戸)と、それぞれのスタイルについてコンセプトを披露。その後トークショーが行われたのだが、やはりトークでは城戸の独壇場。夜の(?)勝負パンツについて聞かれると、「黒」(功也、木村)、「赤」(武尊、弘嵩)と皆が真面目に答える中、城戸は「試合の時の勝負パンツは動きやすいもの。夜の勝負パンツは脱ぎやすいもの」と回答。これには選手たちも苦笑いだった。

 トークショー後は、いつものコスチューム姿で再登場し、代表して武尊が本気のミット打ちを披露。迫力のあるミット打ちと蹴りでの連打に来場者からは、歓声とともに拍手が起こった。

 そして話題は今後の目標について。「全試合KO勝ち」(武尊)、「先日の試合に負けて、人生的にドン底。でもこれから復活して、KO連発してチャンピオンまでいきたい」(木村)、「初代ライト級王座決定トーナメントで負けてしまったが、またタイトル戦線に戻れるようにしたい」(功也)、「2月にタイトルを失ったが、もう一度世界ナンバーワンになるために頑張っていきたい」(弘嵩)、「-70kg(スーパー・ウェルター級)の奴らは強くて強くて『何でコイツら呼んで来たんだ!』という選手が多いが、ちょっと楽しみにしていてください」(城戸)とそれぞれが決意表明。

 最後は選手のサイン入りポスター争奪戦のじゃんけん大会が行われ、ファンとの交流を楽しんだ。
 今年も彼らファイターたちの熱い試合を期待して、「K-1 Nigt」は終了した。

サッカーW杯アジア最終予選 本田招集 今野が復帰

2017.03.16 Vol.686

 日本サッカー協会が16日会見を開き、2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選、UAE代表戦(3月23日、アルアイン、Hazza Bin Zayed Stajium)とタイ代表戦(3月28日、埼玉・埼玉スタジアム2002)の日本代表メンバー25人を発表した。

 所属クラブでの出場機会が減っていることから招集が危ぶまれていたFWの本田圭佑、DF長友佑都が選出された。

 ハリルホジッチ監督はこれまで多くの若手を登用してきたが、今回はベテランのMF今野の復帰をはじめ経験値の高い選手を多く選出。「若手と経験を積んだ選手の融合」(ハリルホジッチ監督)した布陣となった。

 監督は冒頭「まずは1試合目のアウェーのUAE戦で勝利すること。会場がアブダビからアルアインに会場が替わり、小さい会場の独特の雰囲気の中で大きなプレッシャーを感じながらのプレーになる。どんな形でも勝利を収めるということを考えなければいけない。私の頭の中ではもう準備はできている」と語ったうえでメンバーを発表。

 GKは西川、川島、林の布陣。11日のJリーグFC東京戦で負傷した東口順昭(ガンバ大阪)は招集されなかった。ハリルホジッチ監督は「東口を呼べなかったのは悲しい出来事」と話した。

 DFでは「佑都が少し心配。あまり試合に出ていないがクラブの中で激しいポジション争いをしている。ゲームには出ていないがトレーニングで補おうとしている。代表で戦いたいという意欲も持っている」と選出の理由を語った。

 MFでは前回のW杯で主力だった今野が復帰。監督は「コンディションが良さそうに見えた。プラス経験値が高い選手。次の試合は経験が必要な試合になる。最近の試合では若い選手を何人か呼んだ。そこで感じたことは、もしかしたらまだメンタル面、精神面で準備ができていないのではということ。今野のような選手はそこで有用な選手かもしれない」とし、清武についても「怪我でトップコンディションではないが、彼の質と経験値を考慮しリストに入れた」と話した。また高萩が2013年以来、倉田が2015年以来の代表復帰を果たした。

 FWでは海外クラブに所属する6人を招集。最近レギュラーに復帰した岡崎をはじめ、クラブでコンスタントに出場している大迫、原口、久保、浅野が選ばれた。

 本田については「試合に出ていなくても今の代表は本田を必要としている。20試合戦ってきたが常に彼の存在があった。トップスコアラーでもある。もちろんミランでより多くの試合に出てはもらいたいが、激しいポジション争いの中で使われていないという状況。しかし彼の代表でプレーするという意欲は常に高い状態にある。この代表は彼の存在を必要としている」と話した。しかし「彼が試合に出るのか、何分出るのか、というのはまた別の問題」とも付け加えた。

 宇佐美については「彼の質の高さ、能力を信じている。1戦目では難しいかもしれないが、2戦目のタイ戦ではよいジョーカーになってくれるのではないかと思っている。ジョーカーとしては彼が最適と判断した」と話した。

4・16 RIZIN ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が念願の初参戦

2017.03.14 Vol.686

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが14日、都内で会見を開き、「RIZIN 2017 in YOKOHAMA?SAKURA?」(4月16日、神奈川・横浜アリーナ)の追加カードを発表した。

 ZSTフライ級王者の伊藤盛一郎が念願のRIZIN初参戦。才賀紀左衛門と58kg契約で対戦する。

 伊藤は昨年末の大会に参戦が予定されていたが、11月に行った「GRANDSLAM 5」の内藤頌貴戦で網膜裂溝を患い、出場を見送っていた。

 会見で伊藤は「1年前からずっとRIZINに出たいとアピールしていて、去年の11月にGRANDSLAMで勝って、RIZIN出場のチャンスをもらったんですが、その試合で目を怪我してしまい、所(英男)さんと年末に一緒に出たいという夢はかないませんでした。目の怪我はしっかり治してきました。いつか地元の横浜アリーナで試合がしたいという目標があったので、いつも以上に気合が入っています。ZSTのチャンピオンらしくノンストップで、一本かKOを狙ってアグレッシブに動き続けて、最後にきっちり締めて、地元の横浜を盛り上げられれば」と話した。網膜裂溝については「先生からは“網膜剥離手前で、年末に試合に出たら目が見えなくなっていた”と言われました」と話した。

 一方、才賀は「ZSTのチャンピオンの伊藤選手ということでとてもうれしい。フライ級で今、自分がどれくらいの実力かということをがこれで分かると思う。今年はいっぱいチャンピオンたちと試合をしてしっかり勝っていきたいというのがあるので、ここでしっかり勝って飛び級したいと思っています」と話す。

 才賀は伊藤の尊敬する所英男と対戦し、一本負けを喫しているのだが「あのころとは寝技のスキルが違う。くっつかれても大丈夫な練習をしているんで、頑張って返してやろうと思う。立ち技やったら今のRIZINに上がっているフライ級の選手の中でも抜けている自信があります。くっついてネチネチ試合しているより、がんがん殴り合っているほうがお客さんも面白いと思います。安全な試合をして手堅く勝つんじゃなく、がんがん殴り合って沸かせて一番目立って、お客さんも優ちゃんも喜ばせてあげたい」と打撃戦での決着を示唆したが、伊藤は「RIZINの舞台で判定はダメだろうと思います。普段のZSTと一緒で、一本・KOを狙います。自分は寝技でも面白いが試合できるんで、そこを見てもらえれば」と返した。

 榊原信行RIZIN 実行委員長は「UFCで3位で世界のトップを狙える存在だった堀口恭司選手の参戦でにわかにRIZINのフライ級が脚光を浴びている。その堀口と元谷の対決とはまた違った意味で勝負論のあるカード。2人でしか見せられないスリリングでスピード感があって、やるかやられるかという試合になる。このタイミングでこのカードが出せるというのは主催者としてはとてもうれしく思っている。結果として伊藤と才賀の試合のほうが面白かったというような試合になれば」とこのカードへの高い期待を見せた。

 4月大会はこの日で10試合が決定。あと1試合、ヘビー級の試合を予定しているという。

格闘家のOBが中心となり「自閉症啓発イベント Fight4u.1」開催

2017.03.14 Vol.686

 かつてPRIDEで活躍し、2011年に引退した小路晃氏と社会保険労務士の平野厚雄氏が中心となり「NPO法人 日本総合格闘技OBクラブ」が設立された。

 これは総合格闘技のOBらを中心として、発達障害児・者を主とした障害者に対して、自立支援や療育、保育、就労支援を行い、障害者を扶養する保護者や家族と各種イベントや交流会を一般市民とともに開催し、いじめ・差別・虐待のない豊かで明るい家庭環境づくりに寄与することを目的としたもの。

 14日、都内でともに理事長を務める小路氏と平野氏、そして榊原信行RIZIN 実行委員長が出席し会見が開かれた。

 小路氏は引退後に富山でラーメン屋を営む中で改めて格闘技の素晴らしさと影響力を実感。「現役時代は人に貢献するという気持ちは全く持っていなかった。for meの考え方だった。しかし、もしその時に“日本を良くしたい”“みんなを良くしたい”“テレビを通じて人の心に灯をともしたい”という思いを持っていれば私の戦い方、言動も大きく変わったのではないかと感じている」と振り返るに至った。

 そして「テレビを見れば毎日のようにいじめや差別が原因で自殺したり人間関係に悩む声が流れている。なんとか我々格闘家から少しでもこの世の中を良くしていく活動を広げていきたいという思いを持っていたところで平野さんと出会いました。平野さんの2人のお子さんはともに自閉症。自閉症は情報が少ないことから、いろいろ誤解を受けやすい。平野さんはその知識を少しでも世の中に広めようとしている。その思いに共感し、2人でなにかやれることはないかと考え、その思いを榊原社長に伝えましたら、榊原社長に “一緒にやろう”と言っていただき、今回このような形になりました」と設立の経緯を語った。

 平野氏はかつて平直行氏のもとで柔術を学び、パンクラスのアマチュア大会に出場した経験もある元格闘家。平野氏は「私自身も自分の子供が自閉症になるまで、自閉症のことは分からなかった。自分もそうだったように、世の中の人に自閉症とか発達障害というものが知れ渡っていないという現状があることは感じていた。そういった時にふと思ったのが“自分はこの子を残して先に死んでいく。親がいるうちはいいがもし親がいなくなった後、この子たちはどうなってしまうんだろう?”という思いが出てきた。自閉症は見た目は普通。ただ言動が特殊なので、いじめに遭ってしまうという現状がある。自分にこういう使命があるのならば格闘技を通じて1人でも多くの人に、こういう障害があるということを知ってもらいたい、世の中に発信していきたいという思いでこの活動を始めました」と小路氏が共感したその活動について話した。

 榊原氏は「RIZINで関わる選手たちには地域貢献、そして社会貢献という意識をしっかり持って活動していってもらいたいという思いを持っているなかで、今回平野さんと出会うことができた。そのきっかけは志を持った小路晃。ともにPRIDE.1から突っ走ってきた男からの提案。僕にとってもいい機会だった。言うのは簡単だが、テイクアクションをしようということ。積極的に我々が媒介として、日本や世界の格闘家を通じて、自閉症をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 まずは「世界自閉症啓発デー」の4月2日に「自閉症啓発イベント Fight4u.1」(中央区立総合スポーツセンター 第1武道場)を開催する。同イベントでは柔術の練習会やプロファイターとの交流イベントなどが行われる。現在、把瑠都の参加が決定。その他のRIZINファイターの参加も予定されている。イベントの詳細は公式サイト( http://www.fight4u.jp/ )から。

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