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全日本空手道選手権 世界王者・島本雄二が豪快一本勝ちで3回戦進出

2016.10.22 Vol.676

 

「第48回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」の初日(22日)が東京体育館で開催され、男女の2回戦までが行われた。
 この大会は年に1回、体重無差別で日本一を決める大会。そして来年7月に予定されている体重別世界選手権「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」(カザフスタン)の日本代表最終選抜戦を兼ねていることもあり、日本中から各地を代表する強豪が集まった。

 昨年行われた「第11回全世界大会」で優勝した島本雄二は2回戦から登場。飯野駿に1分23秒、中段逆突きで一本勝ちと万全のスタートを切った。
 準優勝の入来建武も長尾凌に危なげなく判定勝ち。4位に入った前田勝汰は中段突きで一本勝ち。他にも島本一二三、山本和也といった有力選手は順調に23日の3回戦に駒を進めた。

 女子では昨年の世界大会で準優勝の南原朱里、4位の菊川結衣が2回戦から登場。ともに判定ながら危なげない勝利で準々決勝に進んだ。
 昨年の世界大会での引退を考えていたものの現役続行の決断を下した将口恵美も5-0の判定で準決勝へ。
 しかしウエイト制大会への切符に王手をかけていた久保田千尋は2回戦で手島海咲に再延長の末、体重判定で敗れ姿を消した。
 また昨年の世界大会で期待されながらも初戦敗退と苦汁をなめた加藤小也香は初戦となった2回戦で藤原桃萌に延長戦で3-1の判定負け。早々に姿を消した。
 女子では久保田を破った手島が1回戦は最終延長で判定勝ち、久保田とも再延長にもつれる熱戦を繰り広げるなど会場を沸かせた。
 23日は男子の3回戦以降、女子の準々決勝以降が行われる。

リオ五輪・パラのメダリストが凱旋「大歓声に包まれて日本のスポーツの秋」

2016.10.22 Vol.677

 真っ青に晴れ上がった空に、じりじりと照りつける太陽。10月に入ったというのに、銀座には真夏のリオが戻ってきたようだ。沿道には、サングラスに帽子、夏物の装いの女性が多数。長袖のシャツの袖を肘上までまくり上げハンカチで汗を拭う男性、仕事の途中といった背広にビジネスかばんの男性も見える。

 この日行われたのは、「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック日本代表選手団合同パレード」。選手は合わせて6台のバスやトレーラーに乗り込み、新虎通りを出発して、銀座、そして日本橋とパレードする。

 パレードは、ロンドン五輪の際にも行われているが、今回はオリンピックとパラリンピックのメダリストが一緒に行う。そのため前回以上の注目度。新虎通りに設けられた出発式会場の周辺には、朝早くから人が集まった。

 レスリングの吉田沙保里、車いすテニスの上地結衣らを筆頭に選手たちがトレーラーとバスに乗り込み、パレードがスタート。オリンピアン50人、パラリンピアン37人を乗せた車両は、早歩きよりも少しだけ早いぐらいの時速4.8キロのスピードでゆっくり進んだ。

 沿道は用意された小旗を振る人たちでいっぱい。メインルートの銀座8丁目交差点から日本橋までの沿道は外に向かって人の列が五重、六重と重なる。人の切れ目ははまったくない。よく見ると、沿道に立つビルの窓も人でいっぱい、バスやトレーラーからの遥か上の高層階からベストショットを狙うカメラマンたちも見えた。

 平日の午前中の開催にもかかわらず80万人が集まった。大会のヒーロー、ヒロインたちの名前と一緒に「おかえり!」や「ありがとう!」、そして「感動した」が一緒になって次々に飛ぶ。選手たちは声のかかったほうへ笑顔を振りまき、沿道にも笑顔があふれた。

 バスやトレーラーの上のアスリートたちと沿道の距離は思うよりも近い。前列に陣取れば言葉も十分に交わせそうなほどだ。バスよりも少し低いトレーラーに乗ったパラリンピアンたちは、沿道に知り合いを見つけて呼びかけ、短いながらも会話している様子も見受けられた。

 80万人のなかには朝早くから場所取りに奔走した人、ロンドン五輪の際パレードの時の経験を生かして銀座から移動してきた人など、対策をして臨んだ人も少なくなかった。また、コースに面したカフェは絶好の観客席になっていて、ゴール近くにある吉田沙保里の出身県である三重のアンテナショップ、三重テラスには多くの人が詰め掛けた。

 合同パレードを終えたレスリングの伊調薫は「こんなにたくさんの人に来ていただいてうれしかったです」とコメント、競泳の萩野公介は「工事現場のおじさんたちも手を止めていた。大丈夫かなと思いました」と、気遣いを見せた。

 体操の内村航平は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックについて聞かれ、「4年後に出られるように頑張りたいです」。そして、「4年後は(競泳の)萩野君がスーパースターになっていると思うので期待したい。きっとパレードもやっていただけるんじゃないかと思うんですが、今日よりも盛大になるでしょう。萩野君に期待したい」と笑った。

試合も煽りVも期待大の城戸の試合「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」

2016.10.21 Vol.667

 スーパーファイトで注目を集めるのはスーパー・ウェルター級でサニー・ダルベックと対戦する城戸康裕。何せ、ダルベックはこの階級の実力者である佐藤嘉洋を2度破り、Krush?70kg王者だった中島弘貴も昨年の「K-1 WORLD GP IN JAPAN??70kg初代王座決定トーナメント」の1回戦でKOで下すなど、その実力は日本のファンも知るところ。

 そのトーナメントでも日本人は決勝に進出することができなかったことから、城戸には否が応でも大きな期待がかかるのだ。

 もっとも本人はひょうひょうとしたもので「苦戦は免れない」などと予防線を張りながらも「ここでダルベックに勝てば、日本の?70kgの中で頭一つ抜けることができる」とこの試合の重要さはしっかり自覚。勝てばマラット・グレゴリアンの王座への挑戦も見えてくる。

 また「しっかり作り込んでいます」という煽りVにも期待が高まる。

 久保優太、左右田泰臣、牧平圭太という復帰戦組にとっては生き残りをかけた戦いとなる。
 左右田と久保は3月の?65kg日本代表決定トーナメント以来の復帰戦。左右田は山崎秀晃に敗れ一時は引退も噂されたが、ゲーオ・ウィラサクレックのもとで練習することで復活への足掛かりをつかんだ。

 久保も山崎に敗れ、トーナメントで顔面骨折のケガを負い長期欠場。今回はウェルター級(?67.5kg)に階級を上げての復帰戦となる。久保と対戦する牧平は3連敗中でKrush?67kgのベルトを手放すなど崖っぷち。昨年は?70kg(現スーパー・ウェルター級)でK-1に参戦していたが、今回は階級を下げての復帰戦。来年行われる王座決定トーナメントに向けともに勝利でスタートを切りたいところだ。

大本命の武尊の首を狙う小澤は決勝まで勝ち上がれるのか!?「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」

2016.10.21 Vol.677

  今年最後のK-1の大会となる「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」(11月3日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の開催が間近に迫ってきた。
 フェザー級(57.5kg)は新設された階級で、-55kg王者(現スーパーバンタム級)の武尊が王座を返上して2階級制覇を狙う。
 
 また武尊をつけ狙うKrush-58kg王者の小澤海斗も参戦。6月の初対戦では武尊の判定勝ちに終わったが、その後も小澤の挑発はとどまることはなく、再戦が実現するかも大きな焦点となっている。

日本は劇的勝利と惜しいドローでB組3位に浮上

2016.10.21 Vol.677

サッカーW杯アジア最終予選 

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会への出場をかけたアジア最終予選のイラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)が行われた。日本はイラクに2-1で勝利し、オーストラリアとは1-1の引き分け。勝ち点7としB組の3位に浮上した。

 イラク戦は所属クラブで出場機会が激減している香川、長友が控えに回り、清武がトップ下で先発。前半26分に、その清武からのパスを原口がヒールで技ありのゴールを決め先制。しかし後半15分にヤシーンのフリーキックからアブドゥルアミールに頭で決められ失点。

 その後、何度もイラク陣内に攻め込むものの決められず、ロスタイムへ。試合後半、時間稼ぎでピッチに倒れ込むイラク選手が多かったことからロスタイムは異例の6分。最後の最後に途中交代で出場していたMFの山口蛍が清武が放ったフリーキックのこぼれ球をダイレクトボレーでゴールにたたき込み、薄氷の勝利を収めた。

 続くオーストラリア戦はイラク戦から先発4人を入れ替え、本田をワントップに置き、香川がトップ下に復活。しかしサイドバックで起用の予定だった長友が練習中の接触プレーで脳震とうとなり、出場不可能。これまで先発していた酒井宏樹が警告の累積で出られないなど、サイドバックに不安を抱えてのスタートとなった。

 日本は前半5分にカウンターからポスト役の本田がボールをキープし、走り込んできた原口が3試合連続ゴールを決め先制。理想的な形での得点に一気に勝利の機運が高まったが、後半7分、ディフェンス面でも積極的に仕事をしていた原口がペナルティーエリア内でユリッチを倒してしまい、痛恨のPK献上。これを決められ1-1の同点に。

 ハリルホジッチ監督はその後、清武、浅野を投入し勝ち点3を取りにいくが、ロスタイムにはDFの丸山を投入しドローで試合を終わらせ勝ち点1を死守した。

 日本が戦うB組は4試合を終えサウジアラビアが勝ち点10で首位。日本は11月15日に、そのサウジアラビアとホームで対戦。この試合ばかりは文字通り、負けられない戦いとなる。

広島・黒田が引退表明

2016.10.21 Vol.677

 プロ野球、広島の黒田博樹投手が18日、広島市内で会見を開き、今季限りでの引退を表明した。
 黒田は1996年のドラフトで広島に入団。2008年に米メジャーリーグのドジャースに移籍。その後ヤンキースと契約し、7年間で79勝をあげ、昨シーズンから広島に復帰していた。今季は10勝をあげ、またその戦う姿でチームを引っ張り、勝ち星だけでは計れない貢献度で広島を25年ぶりの優勝に導いた。

 22日から始まった日本ハムとの日本シリーズが最後の登板となる。

 引退の理由については日本シリーズが控えていることから多くは語らなかったが「リーグ優勝して日本シリーズに進出できたということが、1つの大きな要因だったのかなと思う」と話した。
 黒田は7月には史上2人目となる日米通算200勝を達成した。

10・16修斗 井上学が3年ぶりの復帰戦飾る 箕輪が4連勝で新人王決勝へ

2016.10.17 Vol.676

 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.22」(10月16日、東京・新宿FACE)のメーンで初代バンタム級キングオブパンクラシストの井上学が約3年ぶりの復帰戦を六本木洋と戦い、3-0の判定で勝利を飾った。

 井上は序盤こそ六本木の打撃を食らう場面も見られたが、徐々にかつての動きを取り戻し、左のインロー、ハイキックから執拗なタックルを繰り出しテイクダウンを奪う。六本木がコーナーを使って立ち上がると足をフックしサイドからのパンチの連打を浴びせるなど終始試合をリード。危なげない試合運びで勝利を収めた。
 しかし井上は試合後「いつも通り地味な試合になってしまったんですけど、3年半休んでいて簡単に勝てるほど修斗のリングは甘くないということが分かりました。これからもっと練習してどんどん上を目指していきたい」と反省。かつて堀口恭司、佐々木憂流迦といった強豪を苦しめた井上の復活で修斗のバンタム級戦線がまたひとつ面白くなってきた。

 この日はフライ級の新人王決定トーナメント準決勝2試合が行われ、箕輪ひろばと大西ヒロトが勝利を収め、12月に行われる決勝に駒を進めた。
 箕輪は小巻洋平と対戦。立っても寝ても動きの止まらないスピーディーな攻防を繰り広げ、会場を沸かせる。グラウンドでは終始上のポジションをキープするも、小巻の下からのヒールホールドや三角絞めにヒヤリとさせられる場面も。しかし最後はきっちりとV1アームロックで2R3分48秒、ギブアップを奪って見せた。
 大西は小川竜輔と対戦。グラウンドで執拗に下からの攻撃を繰り出し、最後は三角絞めで仕留めた。

Krush.70 佐々木が-63kg初防衛 -67kgは塚越が悲願の初戴冠

2016.10.16 Vol.676

 立ち技格闘技『Krush.70』(10月15日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベントでKrush-63kgと-67kgのタイトルマッチが行われた。

 第1試合の-63kgタイトル戦は、この試合がチームドラゴン離脱後、初めての試合となる王者・佐々木大蔵が岩崎悠斗を3-0の判定で破り初防衛に成功した。
 2人は2015年に1度対戦し、岩崎が勝利を収めており、佐々木は大きな借りを返したこととなる。
 試合は序盤、前がかりになる佐々木を岩崎が強烈なローキック、前蹴りで牽制。佐々木のローに岩崎がパンチを合わせるなど押し気味に進めるも、1R終了間際、岩崎のローに合わせ佐々木が右ストレートを放つと岩崎はバランスを崩して尻もち。これはスリップと判断されたが、これで佐々木は嫌な流れを断ち切った。

シュートボクシング「S-cup」参加選手発表 RENAが女子初のメーン

2016.10.14 Vol.676

 シュートボクシング(SB)の2年に1度の祭典『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』(11月11日、東京・TDCホール)で行われる世界トーナメントに出場する8選手が発表された。

 日本勢はS-cup世界トーナメント2014王者・鈴木博昭、SB日本スーパーライト級王者・MASAYA、REBELS 65kg王者・水落洋佑、WBCムエタイ日本スーパーライト級/INNOVATIONスーパーライト級王者の山口裕人の4選手。
 海外からは前回準優勝のザカリア・ゾウガリー、9月のRIZINでK-1の木村“フィリップ”ミノルを1R7秒KOで倒したチャールズ“クレイジーホース”ベネット、元WMC世界ライト級王者・タップロン・ハーデスワークアウト、ABWライト級王者・HIDEKIの4選手。

 会見には日本人4選手が出席。
 鈴木「SBで一番大事な花形舞台。この日に優勝するためにすべてを賭けます。出場選手の中で一番大きなカップを持って、優勝をもぎ取りにいきます」
 MASAYA「大きな世界トーナメントに出させていただくということで気合が入っている。優勝を目指すというのもそうなんですが、まずは1回戦をなんとしても突破できるように一生懸命練習して頑張っていきたい」
 山口「S-cupという大きな大会に呼んでもらったからには、めっちゃ盛り上げたい。本気で優勝を狙いたい」
 水落「自分も優勝目指して一生懸命練習して頑張りたい」
 とそれぞれコメントした。

10・9「全日本アマチュア修斗選手権」 男女10階級で全日本王者決まる

2016.10.10 Vol.676

 アマチュア修斗の最高峰の大会「第23回全日本アマチュア修斗選手権」が10月9日、神奈川県・小田原アリーナで開催された。

 昨年、2基のケージを使用するという大きな改革が行われた同選手権。今年はドイツ、香港から招待選手が参戦、ルール面では女子の試合での顔面への膝蹴りが解禁、キッズ&ジュニア修斗の公開試合の開催と着々と進化を続けている。
 また格闘技道場がジムの発展、業界の発展を目指し集結したネットワーク「D-NET」の協力を得て、会場内でグラップリングトーナメントを開催するなど見どころも多彩な大会となった。
 そして、昨年はニコ生無料ライブで生配信されたが、今年は「FRESH!byAbemaTV」にてライブ配信。CHEMISTORYの川畑要さん、現修斗世界ライト級王者・斎藤裕、7日にミャンマーで初防衛を果たしたばかりのONE世界ストロー級王者・内藤のび太を特別ゲストに迎えるという豪華版だった。

 各地区大会を勝ち抜いた選手たちによる戦いとあって、各階級ともレベルの高い試合が続いた。
 バンタム級では今年の中国、四国、九州フェザー級優勝の本田良介が1回戦をスリーパーホールドで一本勝ちすると2回戦、準決勝、決勝と危なげなく勝ち上がり優勝した。
 プロ昇格が決まっていたミドル級の出花崇太郎は「プレッシャーがあった」と言いながらも1回戦、準決勝と危なげなく勝ち上がり、決勝も1R41秒、腕十字固めで有終の美を飾った。
 女子のミニマム級は昨年のフライ級優勝者・下牧瀬菜月が1回戦で宇田川唯奈に敗れる波乱でスタート。決勝ではその宇田川を清水愛がグラウンドで完封。初優勝した。
 また海外からの招待選手も香港のマックス・レアリがフェザー級で3位に入るなど新しい風景を見せてくれた。

K-1大決起集会で小澤が「執念の鬼になる」 武尊は秒殺宣言

2016.10.08 Vol.675

『「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」11.3代々木大会・大決起集会! 』が8日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで開催され、武尊らトーナメントに参加する日本人選手4人に、城戸康裕らスーパーファイトに出場する選手。そして前回大会で「スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント」を制した卜部功也が姿を見せた。

 トーナメントの本命とされる武尊は決勝で対戦したい選手を聞かれると「エリアス・マムーディ。負けなしの選手なので黒星をつけたい。まあ上がってきたら誰でもいいんですけど」とし、因縁の小澤海斗については「あいつはいつまでも俺のことを言ってくるんだろうという。しつこいなと思っているので。ライバルとか周りに言われるんですけど、ライバルなんて思っていないので、今回のトーナメントでライバルといわれるのは終了させます。あいつが決勝に上がってきたら秒殺します」と話した。

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