プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が25日、東京都内のホテルで開かれ、甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭高の藤浪晋太郎投手は4球団の競合の末、阪神が交渉権を獲得した。また、米大リーグ挑戦を表明していた岩手・花巻東高の大谷翔平投手を日本ハムが1位で強行指名した。
地元球団の指名に、藤浪投手は「人気球団だし、プレッシャーがかかると思う。すごく応援してもらえる球団なので、プレッシャーを力に変えて頑張っていきたい」と笑顔を見せた。
東都大学リーグで歴代最多の通算420奪三振を記録した亜大の東浜巨(なお)投手は3球団の競合の末、ソフトバンクが交渉権を手にした。昨年のドラフトで日本ハムの1位指名を拒否し、1年間の浪人生活を送っていた東海大の菅野智之投手は相思相愛の巨人から単独で1位指名を受け、交渉権が確定した。
ドラフト4日前に大リーグ挑戦の意向を表明した大谷は岩手県花巻市の同校で会見。「評価してもらったのはすごくうれしいが、自分の思いは変わらない」と入団拒否の意向を示した。
東海大の菅野は「小さいころから夢だった球団に入れてとてもうれしい」と、入団交渉前に気の早い第一声を上げた。