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台風15号直撃で交通網ストップ プロ野球も中止

2011.09.26 Vol.525

ニュースの焦点

 台風15号が21日夕から翌未明にかけて日本列島を北上した。都内では企業や学校などでは終業時間を早めるなどしたが、電車など帰宅の足が運休に。都心のターミナル駅では一時、東日本大震災時の帰宅難民を思わせる光景が見られた。乗降者が1日300万人を超える東京・新宿駅では乗り入れ線が軒並み運休となった。東京駅では「本日中のご旅行はお取りやめください」とのアナウンスが繰り返し流れた。

 輸送網の混乱は、鉄道各社が被害を避けるため、早い時間から運休を決断したために生じた。JR東日本によると、21日昼の段階では、風速計や雨量計が規制値を超えていなかった東北新幹線や秋田新幹線でも、一部列車・区間の運休を決めた。JR東は「台風が直撃する進路をとっており、駅間停車などの輸送障害を事前に避けるため」と説明。このような「計画運休」は、平成21年10月の台風18号以来という。

 地下鉄を運行する東京メトロによると、JRや私鉄の運休で行き場をなくした帰宅客が地下鉄駅に滞留。東西線や千代田線などで安全のため一時全線で運転を見合わせる事態も発生した。

 学校の休校や授業の打ち切りも相次いだ。東京都では区市町村立の幼、小、中学校など計2120校中、121校が臨時の休み。神奈川県は小中の208校、埼玉県で38校、千葉県でも164校が臨時休校。それぞれの都県では、公立学校の大半が終業時間を繰り上げて授業を打ち切った。

 プロ野球も21日に予定されていた5試合中、4試合が中止になった。ドーム球場でも、東京ドームで予定されていた巨人−横浜戦、西武ドームの西武−日本ハム戦が、交通機関に乱れが生じるなどしたとして試合を取りやめた。


大相撲新生委員会が八百長防止へ6項目案

2011.03.14 Vol.501

 

 八百長問題に揺れる日本相撲協会は9日、東京・両国国技館で問題の再発防止策を検討する委員会の初会合を開き、会の正式名称を「大相撲新生委員会」に決めた。委員長に外部委員の島村宜伸元文相が就任し、取組や支度部屋での力士の監視強化などを盛り込んだ6項目の案をまとめた。

 6案は(1)監察態勢の強化(2)支度部屋の秩序保持の強化(3)電話などでの情報提供を募るホットラインの設置(4)故意による無気力相撲懲罰規定の適用拡大(5)師匠や部屋付き親方への研修(6)力士への研修−となった。

 監察態勢強化の具体案として、昭和47年に無気力相撲防止のために設置された監察委員会の権限を強化し、場所中に審判部との監察会議を連日開催したり、土俵周囲で観戦する維持員に力士の敢闘精神を採点してもらう方策が挙がった。

 しかし提示された6項目はいずれも「決定打」にはなりそうもない。例えば、取組後に一般の好角家である維持員にアンケートを取り「敢闘精神」を採点してもらうといっても、熱戦だから真剣勝負というわけでもない。

 公営ギャンブルでは前日から外界との接触を禁じ、携帯電話も使えない。お金のかかっている競技と同様に扱うわけにはいかないという意見もあろうが、「八百長をやりにくくする」という観点でいえば、場所入り時に携帯電話を協会に預け、なおかつ取組を当日発表にする――くらいしかないのではなかろうか。

 

東京マラソンで市民ランナーが日本勢最高

2011.03.07 Vol.500

 アジア最大規模の市民マラソン「東京マラソン」の第5回大会が27日行われ、今夏の世界選手権代表選考会を兼ねた男子マラソンはハイル・メコネン(エチオピア)が2時間7分35秒で初優勝。市民ランナーの川内優輝(埼玉陸上競技協会)が2時間8分37秒で日本勢最高の3位と健闘し、同選手権代表に決まった。日本人選手の2時間8分台は、2008年3月のびわ湖毎日で大崎悟史(NTT西日本)、大西雄三(日清食品グループ)がマークして以来。

 メコネンが25キロ過ぎで先頭集団からビウォット(ケニア)と抜け出して一騎打ちを演じ、34キロ手前で振り切った。粘り強く終盤追い込んだ川内は、40キロ手前で2人をかわした。

 女子は、タチアナ・アリャソワ(ロシア)が2時間27分29秒で優勝。初マラソンの樋口紀子(ワコール)が、日本勢最高の2時間28分49秒で2位。2年ぶりの国内マラソンに挑んだ渋井陽子(三井住友海上)は終盤に失速して2時間29分3秒で4位だった。

 川内は埼玉県立春日部高校の定時制で事務職を務める市民ランナー。自らを「落ちこぼれ」と評す。埼玉の春日部東高時代は故障がちで全国大会の経験はない。進学した学習院大でも陸上部での箱根駅伝出場はなく、個人として関東学生陸上競技連盟選抜(学連選抜)チームのメンバーに選ばれ、2度走るにとどまった。公務員試験が始まった時期に、実業団からの誘いを受けたが、きっぱりと断ってもいる。

 この日は全国都道府県対抗駅伝で埼玉県代表に選出された際に支給されたユニホームを着て走った。シューズも遠征費も自前。勤務は午後0時45分から同9時15分。毎日の練習は午前中に1回で、月間走行距離も600キロ程度と少なく、3部練習も行う実業団とは対照的だ。

 今回の結果は実業団主導の男子マラソン界に大きな衝撃を与えた。

人的補償で高浜獲得

2011.03.07 Vol.500

 ロッテは1日、FA権を行使して阪神に移籍した小林宏之投手(32)の補償選手として、4年目の高浜卓也内野手(21)を獲得すると発表した。ロッテは当初、投手を検討していた。高浜は横浜高から2008年、高校生ドラフト1巡目で阪神に入団。故障もあり、昨季まで一軍出場機会はなかった。

 

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