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格闘家イケメンファイル Vol.38 近代MMAの申し子 松嶋こよみ

2015.12.14 Vol.656

 物心ついた時から、総合格闘家になることを夢見ていたという松嶋。あこがれは、あの選手。

「総合を始めたのは2年前。それまで空手などいろいろな格闘技をやっていて、レスリングは大学まで続けていましたが、やっとプロの格闘家になれました。レスリングを始めたのも総合格闘家になるため。両親も好きだったこともあり、総合格闘家になるために、必要なものは何かということを考えて、生活していました。一番最初にあこがれたのは佐藤ルミナ選手。幼稚園ぐらいのころからずっと好きで、子どものころはプロレスやほかの格闘技の試合もたくさん見ていたんですが、やっぱりルミナさんと同じ総合格闘家になりたいと。魔裟斗さんや山本“KID”徳郁さんが出てくるよりずっと前に決めていたので、そこは全然揺らぐことはなかったです。ルミナさんには、デビューする前にアマチュア修斗の全日本大会で優勝した時に、賞状をもらったのですが、そのうれしさを外に出すのが恥ずかしくて、挨拶ぐらしかできませんでした」

 総合格闘技に必要だからという理由で大学までレスリングをやってきた松嶋だが、打撃を得意とし、デビューからこれまですべてKOで勝利を収めている。

「今年デビューして、修斗も含めて4戦しているのですが、すべてパンチかキックでKOです。レスリング出身なので、寝技が得意だと思われますが、どちらかというと寝技よりも打撃のほうが好きかも。練習も打撃中心ですし、それが試合でそのまま出たのかも知れません。しかし、ひとつ得意でも全部がバランスよくできないと勝てないのが総合だと思うので、打撃も寝技も苦手意識はないです。プロの試合では、スタンドの打撃で勝ってきたので、まだ寝技の力は見せていない分、有利かも知れませんね(笑)」

 12月20日(日)新宿FACEにて行われるプロフェッショナル修斗公式戦にて伝統の修斗新人王を決める一戦に挑む松嶋。

「相手についてはほとんど知りません。普段から、細かく研究し、対策を練るとかはしない。相手に関係なく、自分がやりたいこと、使えると思う技を出す事しか考えていません。ずっとそうやっていくつもりはないのですが、今はそれをしなくても勝てなきゃいけない時期だと思います。いずれ海外に出ていったら、対策をしっかり練って試合にのぞまないといけないことが出てくる。そう考えると今からやる必要があるのかと思うんです。今はお互い自分の力を出し合ってどこまでできるか。結局自分の力を出し切れなかったら勝てないので、その時になってどんな技が出せるのか、そしてどのぐらい出し切れるのかっていうのを体験しながら戦い、もっともっと上を目指したいと思っています」

 今は相手というより、自分ができること、練習してきたものをどれだけストレートに出せるのかということを試合で確かめたいという。そんな松嶋は女性の好みもストレート?

「こういうこと言うとあまり受けないと思うけど、僕は見た目重視です(笑)。みんな性格とかいいますけど、やっぱり見た目も大事ですよね。外国の方やハーフの方とかいいですよね。タレントだったらマギーさんとか。もちろん日本の方でも綺麗な方ならいらっしゃれば。でも外国の方だと、僕より身長が高いのがちょっと…。だからそこはあきらめている部分もありますね。だって身長で負けているのっていやじゃないですか。格闘技でも身長でも負けるのは嫌いなので(笑)」

 負けず嫌い(?)の松嶋、20日はどんな試合を見せてくれるのか。

「まずは名前だけでも覚えて帰ってください(笑)。特徴的なので覚えやすいと思います。しかし、それ以上に衝撃的な試合内容で覚えてもらえると確信しています。ほかの選手たちより、僕が一番いい試合をしますので。常に見た人を魅了するような試合をしたいと思っているし、新人王を取るのは当然として、取る中にも自己主張をいっぱい入れて戦いますので応援よろしくお願いします!」

格闘家イケメンファイル Vol.37 名門格闘一家のサラブレッド 山本アーセン

2015.11.23 Vol.655

 格闘界のサラブレッドがついに総合に登場する。山本アーセンは、ミュンヘンオリンピックのグレコローマンレスリング57kg級7位の山本郁榮を祖父にもち、母親は元世界チャンピオンの山本美憂、叔父は総合格闘家の山本”KID”徳郁(HERO’S初代世界ミドル級王者)、叔母は元世界チャンピオンの山本聖子という格闘一家に育つ。13歳で単身ハンガリーにレスリング留学。オリンピックの強化選手に選ばれるなど、将来を期待されるレスリング選手だ。そんな彼が年末に行われる「RIZINファイティングワールドGP」に出場、総合格闘家デビューを果たす。

「自分自身、格闘技をやろうと思ったことは一度もなくて、いつも見る側で楽しんでいました。叔父の後ろについて一緒に入場したことはありましたが、基本的に見る専門(笑)。でも今回オファーをいただき、レスリングとはまた違う刺激があるんじゃないかなと思い、同じ戦うスポーツだし、格闘技も大好きだし、やってみようかなという気持ちが芽生えました。やってみたら案の定、感覚がストレートに違うし、筋肉痛になるところも違う、そして殴られたら痛いなと(笑)。ただ、それがすごく新鮮で、スポーツに対して、また熱が上がっています」

 対戦相手はヒクソン・グレイシーの次男、クロン・グレイシー。 “山本ファミリーとグレイシー一族の戦い”と注目度も高い。

「オファーをもらった時は、対戦相手は決まっていなかったんですが、10月の終わりぐらいにクロン選手になったと聞いて“ああ、なるほどな”と(笑)。叔父もホイラー・グレイシーと対戦しているし、戦うファミリーで絆が強いところも似ているので、それでだろうと。確かにそうですが、試合をするのは僕とクロン選手なので、自分の中では個人の戦いだと思っています。リングの中では1対1ですから。でも、見方は自由なので、ファミリー対決と思っていただいても、日本対ブラジルと思っていただいても、楽しんでもらえるなら、全然気にしません」

 叔父である山本”KID”徳郁の影響は?

「もちろん大きいです。今も叔父から総合を教わっていますし、というか僕は叔父を見て育ったようなものですから。それはレスリングだけではなく、ファッションや音楽にしてもそうです。叔父が聞いている音楽を聞いて、叔父のファッションを参考にする。だから最近渋めの格好が好きになってきちゃって(笑)。ハットをかぶったり、なんか一回りしちゃった(笑)。そのうち着物を着だすんじゃないかって(笑)。なので、昔叔父が“I BELIEVE”っていうスローな曲からハイテンポの曲につながる入場曲を使っていたので、僕もそのイントロは同じにして、2曲目は自分が好きな気分が上がる曲をつけようかなと思っています」

 世界レベルの強い女性に囲まれて育った山本の好きな女性のタイプは…。

「細かい条件とかは特にありませんが、年齢は僕より上じゃないとダメですね。僕自身大人に囲まれて育ったし、小さいころに単身ハンガリーに留学するなど、自立するのが早かったので、若い子のノリについていけない。普通にしんどいです。って自分まだ19歳ですけど(笑)。年上の人ってダメなことはダメってちゃんと言ってくれるし、ちゃんとした大人だから一緒にいても疲れない。それにいいものはいいって教えてくれるし、その分僕もいろいろ教えてあげられるから、年上のほうが合うと思う」

 年末、初の総合のリングでどんな試合を見せてくれる?

「僕たちスポーツマンは、エンターテイナーだと思うんです。夢もあるし。それはオリンピックで勝つことだったり、UFCの世界チャンピオンになることだったり、いろいろありますが、結局エンターテインメントにつながると思う。お客さんがいてこそできるわけですから。だから僕はお客さんが喜んでくれて、熱狂するぐらいの試合をしたい。そして、“ああ、やっぱり今年も年末に格闘技を見られて良かったな”って思ってくれれば。多くのトップ選手がたくさん出ますし、僕も少しでも盛り上げられたらなと思います」

格闘家イケメンファイル Vol.60 K-1甲子園2016-55㎏王者 軍司泰斗(ぐんじ たいと)

2015.11.14 Vol.678

 11月3日に行われた「K-1 WORLD GP 2016 JAPAN ~初代フェザー級王座決定トーナメント~」大会で、「K-1甲子園2016~高校生日本一決定トーナメント~ -55㎏ 決勝戦」に出場し見事優勝を果たした軍司泰斗。現在高校3年生ながら、2年前からプロとして活躍中の将来が楽しみな選手だ。
「家の近くに道場があって、5歳の時に空手を習いに行ったのが、格闘技に触れた最初です。体力作りみたいなもので、半分は興味本位。習い事のひとつという感覚で、特に楽しいとは思っていませんでした。むしろ行き始めた時は全然楽しくなくて、ずっと帰りたいって言っていたぐらい(笑)。でも小学校ぐらいからは、楽しくなってきて、結局中学校3年生ぐらいまでは続けました。でもその道場じゃ、それ以上強くなれないと思い、キックボックシングのジムに移りました。もっと本気で人と戦って実践的に強くなりたかった。それに空手っていうより、キックボクシングをやっているっていうほうが響きがかっこいいと思いません?!(笑)。でもその頃から将来は格闘家に…と意識していた気がします」

 昨年、高校2年生の時にも、K-1甲子園に出場した。

「同じジムの平本蓮が、K-1甲子園で優勝し、その後も活躍する姿を見て、出場しました。でも準決勝で負けてしまって、すごく落ち込んだ。“なんでなんだ”みたいな感じでずっと落ち込んで、2日間ぐらいは誰とも話したくなかった…。敗因は、パワーもなかったし、体力がなかった事。それで負けたと思います。ですから、今年の大会に向けては体力をつけることをメインに練習をしました。一時期は走りこみばかりしていたこともあります。高校3年生で、最期の年だったので、今年は優勝しか考えていませんでした。それも全部KOで勝ってやろうと(笑)。決勝は去年負けた相手とやって、勝つことができました。ただ、ずっとKOで倒したいって言っていたのに、判定だったので、それが一番悔しいです。ただ、リベンジできたことは、本当に良かったと思っています」

 KOにこだわりを持つ軍司が観客に見せたい試合。

「面白い試合をしたいですね。自分にとって面白い試合とは、イコールKOで勝つこと。KOじゃないと楽しくない。最低でもダウンを奪って、判定になったとしても、明らかに自分が勝たなきゃ嫌です。友達にどっちが勝ったの?とか言われることがあるので、KO勝ちのほうが分かりやすいかなって。でも一度、1R20秒ぐらいでKOしたことがあって友達に“コーヒー買いに行っている間に終わっていた。全然見に来た意味ないじゃん”って言われた(笑)。だから2RぐらいでKOするのがちょうどいいのかな(笑)」

 こだわりは女性に対してもあるようで…。

「好きなタイプはハーフ系の美人。可愛い子はみんな性格が悪いと思っているので、そこは気にしない(笑)。どうせ性格が悪いなら、美人でスタイルがよくて、連れて歩いていると自慢できる子がいい。タレントでいったら、マギーさんとか、ローラさんが好きです。年上が好きなので、大人っぽい人がいいですね」

 格闘技をやって自分が変わったという

「我慢ができるようになりました。友達から嫌なこと言われても、“はいはい”って受け流せる。それが一番変わったなって思いますね。前だったら“何?”みたいになって喧嘩になっちゃってたんですけど、それを流せるようになったというのが一番大きい。自分のほうが強いって分かっているので、手を出したら勝っちゃう。だから喧嘩は全然していないです。口喧嘩もあまりしなくなりましたし、忍耐力がついた。減量とかもやっているので、我慢することを覚えたというのが、一番変わったところじゃないでしょうか」

 今後の目標は?

「今の目標は、Krushの-53㎏のチャンピオンになって、最終的には、K-1の-55㎏のチャンピオンになりたい。できれば早いうちにそれは達成したい。自分は、試合を見てくれた人がかっこいいな、こういう人になりたいなっていう選手になりたい。子どもにだったら、K-1ファイターになりたいって憧れられるような選手。女の子にだったら、あんな人と付き合いたいと思われたい(笑)。生で見る格闘技はテレビで見るのと迫力が違います。選手の息遣いも全部聞こえるし、会場の熱気、観客の声援など、そこにいないと体験できないことがたくさんある。なのでぜひ会場でその迫力を味わってほしいですね」

RIZIN KIDのおい・山本アーセンがMMAデビュー戦でヒクソン次男と対決

2015.11.10 Vol.654

 年末に開催される格闘技イベント「RIZIN」が9日、都内で会見を開き、『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS』(12月29~31日、さいたまスーパーアリーナ)に男子レスリングの山本アーセンが出場することを発表した。

 アーセンは山本“KID”徳郁のおいで、母はレスリングの世界選手権で優勝経験を持つ山本美憂氏、祖父はミュンヘン五輪に出場した山本郁栄氏という、レスリング界にその名を轟かす山本ファミリーの一員。現在は2020年東京オリンピックへの出場を目指す身だが、今回RIZINからオファーを受け、総合格闘技デビューとなった。

 注目の対戦相手はヒクソン・グレイシーの次男であるクロン・グレイシー。言わずと知れたグレイシー一族の正統継承者といわれる男だ。

格闘家イケメンファイル Vol.36 よく笑い、よく投げ、よく倒す男 安藤達也(あんどう たつや)

2015.11.09 Vol.654

 ごついイメージのある総合格闘家の中でも、ザ・総合といった見た目の安藤達也。国士舘大学のレスリング部出身で、デビューするやモンスター・ルーキーと呼ばれた安藤はいかにして生まれたのか。

「小学校の時に地上波の格闘技を見て、その影響で中学校の時には将来は格闘技をやりたいと思っていました。Dream、PRIDE、HIRO’S…。当時は須藤元気や山本“KID”徳郁、宇野薫、魔裟斗など格闘技を知らない人でも分かるアイコン的選手がいて、ものすごくあこがれていました」

 格闘技歴は?

「高校でレスリングを始めるんですけど、その前に空手をやっていて、それも格闘技に向かったきっかけです。小学校の時にちょっとばかりやんちゃで、母親に心を鍛えろって言われ、空手の道場に入れられました(笑)。そこで礼儀も習いましたし、自分の人間形成的に大きな影響を与えられたと思います。母親の言うとおり、心は鍛えられました(笑)。それで、受験の時にレスリング部がある高校を調べ、須藤元気さんの母校でもある関東一校に進学しました。レスリングを選んだのは、さっき言った選手のほとんどがレスリング出身だったので、格闘技にレスリングって大事なんだなと思って。そこで自分が母校で最初の高校チャンピオンになるなど、割と活躍して(笑)。で、レスリングにハマったのと、国士舘大学からスカウトしていただいて、スポーツ特待生として入学できるということと、教員免許も取りたいと思い、格闘技の夢はいったん置いておいて、大学に進学しました」

 大学でも大活躍をした安藤。いよいよ格闘家としての道を歩み出すかと思いきや…。

「それがですね、アメリカに行っちゃったんです。高校生の時に全国優勝者だけが行ける海外遠征に、高校生日本代表として、アメリカのミシガン州に行ったんです。そこで海外のいろいろな学校の選手と試合をさせてもらって、アメリカいいなって(笑)。文化も好きだし、スタイルとか人との関わり方が自分と合っているんじゃないかと思い、住んでみたいとあこがれを持ちました。それで大学卒業後、半年ぐらいバイトを3つ掛け持ちするなど、ボクシングをやりつつ、必死にお金を貯めて、渡米しました。なんのツテもなく、行けばなんとかなるだろう思って行ったんですけど、何とかならず(笑)、いろいろトラブルもあり、1年の予定が3カ月で帰ってきた(笑)。アメリカで格闘技を始めたかったんですけど、結局12月30日に帰国して、翌1月5日に現在も所属しているTRIBE TOKYO M.M.Aに入門しました」

 そして晴れて2014年9月にプロデビュー。

「やっとリングに立てるという気持ちでワクワクでしたね。デビュー戦はKOで勝ち、ROAD TO UFC JAPANを除けば、戦績は現在4戦3勝1敗2KOです。寝技はレスリングをやっていたので、倒したり、倒されなかったりというのは自信がありますが、パンチは自分で言うのもなんですが、まだ粗いので、ボクシングジムに通って集中的にやっています。理想の勝ち方はKOか一本。はっきりさせたいんです」
 今後はプロフェッショナル修斗への参戦が決定。11月29日の後楽園大会では昨年度新人王との対戦が決定。

「前回の試合で自分の思う戦いができなかったので、そこをしっかり修正して挑みたいと思います。課題は見えているので、それにしっかり取り組んで爆発できたら。格闘技を知らない人が見ても“わー、おもしろい”ってぶっ飛ぶような試合をしたいですね。これまではあまり相手を研究せず、なんとかなるでしょって感じだったんですけど、前回の負けで相手の研究をする必要性を感じたので、じっくり研究して、倒しにいきたいと思います。将来的には日本で一番強くなって海外で戦ってみたい。ラスベガスのMGMっていう世界で一番大きな会場で試合をして勝って世界一になります」

 おお、頼もしい。では女性ファンに男としての魅力をアピールして下さい!

「ワイルドさと甘えん坊のギャップ(笑)?! ワイルド&マイルドってことで」

ラグビートップリーグ11月13日開幕! 「ゴジラ」が応援キャラクターに就任

2015.11.02 Vol.653

 ニュージーランドの史上初の2連覇で幕を閉じたラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会。グループリーグで南アフリカを破るなど3勝をあげた日本は、いま一気にラグビーへの注目が集まっている。

 そんななか日本ラグビーの国内リーグである「トップリーグ」が11月13日に開幕する。
 プレスカンファレンスが2日、都内で行われ、トップリーグ16チームの監督(ヘッドコーチ)とキャプテン、そしてW杯で活躍した日本代表選手10人が登壇し、開幕に向け、それぞれの思いを語った。

 この日は日本を代表するキャラクターである「ゴジラ」がトップリーグ応援キャラクターに就任することも合わせて発表され、おなじみのテーマ曲に乗ってゴジラが登壇。五郎丸ら選手たちと一枚の写真に収まった。

 同リーグは13日のパナソニック ワイルドナイツvsサントリーサンゴリアス戦(東京・秩父宮)で開幕。12月19日の秩父宮での試合を「ゴジラ・デイ」として開催。さまざまなイベントが企画されるという。

格闘家イケメンファイル Vol.35 ハイパーノヴァ 大雅(たいが)

2015.10.26 Vol.653

 兄はK-1甲子園2008チャンピオンで、高校時代からその実力が認められている格闘家・HIROYA。そしてまた大雅も弱冠16歳でプロデビューし、まだ19歳ながら13戦11勝という好成績を残している。強く、そして揃ってイケメンな兄弟が格闘家になったのは必然だった。

「プロの格闘家になろうと思ったのは小学校1年生…いや、幼稚園の時には決めていました。ずっとK-1を見ていて大好きだったので、なるのが当たり前という感覚。さらに兄の試合も小さなころからずっと見ていたので、自然とプロを目指す環境になっていたと思います。僕はそうですが兄は小さいころすごく泣き虫で、無理やり道場に連れて行かれたって聞いています(笑)。K-1では、特に魔裟斗選手がかっこいいと思ってずっとあこがれていました。ですから小学校2年生の時に空手を始め、5年生で黒帯になると、ボクシングジムへ3年間通いました。その後キックボクシングを始め、今に至ります。最初から将来的にはキックボクシングをやろうと思っていました。ただ、小さいころは近所にキックボクシングジムがなかったので、空手を習い、ボクシングジムもキックボクシングをやるために、パンチの技術を学ぼうと思いやっていた。全部キックボクシングをやるための手段でしたね」

 今年4月から休養をしていて、11月21日に東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる試合が復帰戦となる。

「4月に行われたK-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN〜−55kg初代王座決定トーナメント〜の決勝戦で負けてそれが結構ショックで…。あと手も痛めたということもあり、休養していました。決勝で負けた相手の武尊選手とは、去年の11月にも試合をしたんですが、KO負けをして、本当に悔しくて、悔しくて。そのあとすぐにトーナメントが決まったので、そこで返すつもりだったんですけど…。ただ、休養明けの試合となる11月21日のK-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN 〜THE CHAMPIONSHIP〜のスーパーファイトから階級を−60kgに変えるので、武尊選手に借りを返すのは、いつになるか分からないですね。−60kgは初めてですが、以前から変えようという話もあり、自分でもずっと変えたほうがいいなと思っていた。しかし、大事な試合が先々決まっていたので、たまたまこのタイミングになりました。相手のレオナ・ペタス選手は最近勝ち続けていますし、間違いなくこの階級のトップの選手。背が高くてパンチが得意だという印象がありますが、僕もパンチが得意なので、今回はパンチで勝負しようと思っています」

 試合を控えますます格闘技中心の生活を送っているが息抜きは?

「趣味もありませんし、興味のあるものも特には…。友達とご飯を食べに行くぐらいが息抜きかな。あと実家にグーっていうボストンテリアがいるんですけど、こいつにはめっちゃ癒されます。おっさんみたいな座り方をする犬なんですけど(笑)。人懐っこいので誰にでも懐くので、実家に帰って会うとめちゃくちゃ懐いてくる。好きな女性のタイプ? 自分がしっかりしていないので、しっかりしている人がいいですね。格闘技を知らなくてもいいけど、格闘家としての生活をサポートしてくれる人。もちろん年上でもいいです」

 夢はK-1が昔の輝きを取り戻すということだという大雅。

「まず、地上波で生放送されるのが目標です。深夜ではありますが、テレビ東京で『新K-1伝説』という地上波のレギュラー番組が始まりましたし、少しずついい方向にむかっているなというのは肌で感じます。ですから、今度の試合ではしっかり相手を倒して実績を作り、いつか地上波で試合が生放送されるようにしたい。とは言っても、格闘技は生で見ると迫力があるし、面白いので会場に足を運べる人にはぜひ生で見てほしいです。11月の試合は、それまで格闘技を見たことがない人にも分かりやすいように派手な試合をしようと思っているので、みなさん楽しみにしてて下さい」

格闘家イケメンファイル Vol.34 クレイジー・キッド 竹田誠志

2015.10.12 Vol.652

 額や顔、そしてTシャツからのぞく腕に見える無数の傷が、プロレスラー竹田誠志の壮絶なファイター人生を語っている。

「入門したU-FILE CAMPはもともと総合格闘技系のジムで、自分も最初は総合格闘技をやっていました。その時にZSTの試合なんかも出場していたのですが、いつの間にかデスマッチのほうに行っちゃった(笑)」 
  
 話し始めると饒舌で笑顔がチャーミングだが、やはりデスマッチファイターとしての試合ぶりを聞くと怖い。

「蛍光灯やガラス板を使ってやるので、生傷は耐えません。この前銭湯に行ったとき、なんか腰が痛いなと思ったので、触ったら何か引っかかる。見てみたら、結構大きなガラスが埋まっていました。それは友達にピンセットで取ってもらったんですけど、ガラスや蛍光灯の破片が数日から数カ月後に体から出てくることもあるし、出てこないときは全身麻酔の手術で取ることも。あと、3万個の画鋲をリングにまいて、裸足でやったときは全然動けなかったな。足に無数の穴があいて、折れた芯先が刺さったまんまになっているところもありました。それもピンセットで取りましたけど(笑)」

 生で見ると怖そうですが…。

「蛍光灯とかガラスの割れる音って、思った以上にすごいんです。生で聞くと本当に興奮する。誰もがワーッとなるので、非現実を求めたい人は絶対に会場に来たほうがいい。現実に疲れた人とか、会社で嫌なことがあった人は、生で見て、その音を聞いたら、ものすごいストレス解消になると思いますよ」

 毎回凄まじい戦いをしている竹田の生き抜きはお酒と温泉。

「こう見えて寂しがりやなので、プロレスをやっていない時は誰かと飲み歩いています。ミュージシャンやお笑い芸人、デザイナーなど異業種の人が多い。そういう人たちと交流することで、学ぶことも多いですね。温泉は男友達と部員2人の温泉部を作って近場から遠くまで年に数十回は行っています。温泉に入りながら人生を語る。これですよ(笑)」

 また、見た目に反し家庭的でかわいい一面も。

「調理師免許を持っているので自炊もするし、洗濯も掃除も得意。得意料理はオムライスです(笑)。ケチャップでハートは書きませんが(笑)」

 強面で料理男子。ギャップモテしそう…。

「全然、モテないです。とういか、1人で何でもできちゃうので、付き合ったら面白くないって言われてしまう。割と几帳面で、綺麗好きなので、女性からしたら、そこもダメみたいですね。私がいなくてもいいでしょみたいな。だから今は絶賛彼女募集中です。好きなタイプ?うーん、フィーリングが合って、一緒にいて楽しい人。あとは料理ができる人がいいです。やっぱり作ってもらったほうが楽なので。あと、プライベートの時はあまりプロレスの事を考えたくないので、プロレスに詳しくない人のほうがいいです。以前、詳しい人と付き合った事があるんですが、試合に点数つけられたりして面倒くさかったから(笑)。外見は…年下できれい系で、ショートカットの人が好きです」

 そんな竹田、11月には6年ぶりに総合格闘技のリングに復帰する。

「総合格闘技っていうのが心にずっとあったんです。最初、ちょっとやっていて、プロレスが忙しくなってきたので、フェイドアウトした形になった。それが中途半端に終わった気がして、自分の中で心残りがあったんです。デスマッチで全身ぼろぼろになって、満身創痍ですが、今ならまだ動けるって。だから動けるうちに、けじめに1試合しっかりやってみたいと決意して、出場する事にしました。ですから、今はプロレスをお休みして、次の試合まで、集中してしっかり調整しようと思っています。練習をしていると、体の衰えも感じますし、正直この短期間で伸びしろがあるかと言われると疑問です。あとは気持ちの問題だと思うので、そこをどうやって持っていくか。その辺も含め、ほかの選手に失礼がないようにしっかり練習して挑みたいと思います」

「全世界空手道選手権大会」開催迫る 緑 健児 新極真会代表 INTERVIEW

2015.10.11 Vol.652

 4年に一度のフルコンタクト空手世界最高峰の大会『第11回オープントーナメント 全世界空手道選手権大会』が10月31日〜11月1日に開催される。かつてこの大会を制し、現在「全世界空手道連盟 新極真会」の代表を務める緑健児代表に大会の見どころを聞いた。

格闘家イケメンファイル Vol.33 リアルアマプロレスラー シバター

2015.09.28 Vol.651

「なんだよお前、こんなところに呼び出して。イケメンファイル?俺以上にこの連載にぴったりなやつはいないだろう。えっ!? 俺が33回目? 普通1回目か2回目だろう。なんで俺に声が掛かるのがこんなに遅かったんだ? まあ、それは後でゆっくり聞くとして、俺の何が知りたいんだ?」

 扉を開けるなり、リング上と同じオラオラ全開で登場したシバター。総合格闘家としてリングに上がるほか、プロレスラーとしても活躍中だ。

「総合格闘技とプロレスの間に違いなんかないね。対角線に立っている相手をぶっ倒す。ただそれだけ。総合格闘技は試合と試合の間隔が長いけど、それはみんな弱いから。弱いから準備期間が必要とか言い訳している。俺なんかプロレスで毎日戦っているよ。本当に強い奴は毎日戦える。格闘技を始めたのは18〜19歳の時だからかれこれ11年ぐらいになるかな。俺が格闘技を好きというより、格闘技が俺を好きだったのかもしれない。なんか呼ばれたような気がして始めたからな」

 総合格闘家、プロレスラーのほか、YouTuberでもある。

「YouTubeはここ3年ぐらいやってるね。基本的には自分の試合の動画とか。それこそ自分の胸とか頭、あとリングから離れたところにカメラを設置して、試合の模様を配信している。胸や頭にはリアクション芸人がつけてるような小型のカメラをつけて、自分目線で対戦している様子を映している。だからカメラに映っているのは基本相手の選手だね。本当は俺が映ったほうが盛り上がるから、相手選手にカメラをつけたいんだけど、なかなかつけてもらえないから、自分につけてやっているよ。あとは有名人、芸能人の悪口だね」

 そんなYouTuberシバターのファンは子どもが多いとか。

「ファンはほとんど男の子ども。YouTubeの視聴者は子どもが多いんだよ。任天堂3DSで見られるから、ゲームをしないでYouTubeを見ている。そこで俺が子どもたちの心を貫いたんだろうな。妖怪ウォッチのように。子どもたちからすると俺はジバニャンに見えていると思うぜ。女性ファン? 何故かキワモノ好きのファンが多いな。俺としてはキワモノのつもりはなく、正統派イケメンのつもりなんだが、棚橋(弘至)に群がるような感じのギャルはいない。そこは納得いってないね」

 女性ファンは少なくてもタイプにはうるさい。

「そりゃ、やっぱり美人だろうね。それは当たり前として、巨乳で、お尻が大きいのがいい。で、ブロンド。キックアスのクロエちゃんなんか可愛いな。嫁さんにするならハリウッド女優かな。そのレベルじゃないと俺に釣り合わないから。連れて歩いた時にみんなが振り返るような美女が俺にはふさわしい。性格? そりゃ、料理ができて性格がよくて、自分に合っていれば…って、普通すぎるだろ(笑)」

 11月22日に行われる「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 「ZST.49」 —旗揚げ13周年記念大会—」に出場が決まっている。

「相手? まだ決まってないけど、俺と戦いたい奴はごまんといるからな。俺は誰が来たって全然構わない。そしてそこではほかの選手がしないようなパフォーマンス、戦い方、勝ち方を見せるよ。エンターテインメントと強さの融合だな。入場から100%の力で挑むから、俺の試合には絶対遅れるなよ。これを見た女性はぜひともそんな俺を見に会場まで来てほしいね。差し入れのひとつも持って来てくれたらうれしいね(笑)」

 そんなシバターのライバルは意外にも格闘家ではなく…。

「ジャスティンビーバーだね。俺の夢は伝説を作ること。世界一の嫌われ者になりたい。世界一嫌われて、知名度をもっともっと上げたいね。そこが今ちょっとジャスティンに負けてるから(笑)。最強の嫌われ者ってかっこいいだろ? 俺というより、格闘技が俺を欲しているから、この体が動かなくなるまで続けると思うよ。格闘技とプロレスを両方やって、世界一の嫌われ者であり続ける。それが俺の夢であり生き方だね」

格闘家イケメンファイル Vol.32 一蹴必倒の光速キック 和氣光春(わき みつはる)

2015.09.14 Vol.650

 今年の1月にKrushのリングでデビューした和氣光春は、現在18歳のフレッシュなイケメン格闘家。これまでにKrushとK-1で3戦3勝という成績を残し、今月22日「K-1 WORLD GP 2015 〜SURVIVAL WARS〜」で、南野卓幸(チームペガサス)と対戦が決定。当初、南野と同門の平本蓮と対戦予定だったが、平本が木村“フィリップ”ミノルの対戦相手に抜擢され、南野と対戦することに。

「平本選手と対戦する予定だったんですが、変更になっちゃいました。やりたい気持ちもあったし、やると思っていたから、対戦できなくなったのはちょっと悔しいですね。平本選手は僕より年下なので、負けられないという意地もあるし、実際すごい気合が入っていたので(笑)。でも南野選手もとても強く、格上の選手なので、いつもの試合通り気を抜かないで、びっしりと練習をして当日を迎えたいと思います。対戦相手については結構研究もしますが、弱点を狙うだけではなく、自分のスタイルも曲げずに、完璧に勝てるようにしていきたいと思っています」

 スポーツ万能の和氣が最終的に選んだのが格闘技だった。

「中2の時、友達がキックボクシングをやっていたので、自分もやりたいなと思って興味本位で始めたのがきっかけです。それまで、野球や合気道やサッカーなど、いろいろやっていたのですが、格闘技を始めたら、すっかりはまってしまった。今でもとにかく格闘技が1番楽しくてたまらない(笑)。最初は友達と同じジムに行こうと思っていたんですが、たまたま野球の試合の帰りに見つけた現在のジムに飛び込みで入ったら、優しく教えてくれて、ここいいなって(笑)。先輩も大好きだし、先輩後輩、みんな尊敬できる人しかいないので、このジムに入れて本当に良かったと思っています。格闘技は1対1で戦うっていうところが、自分に合っている。あとは…かっこいい。単純に1番かっこいいっていうのが魅力ですね」

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