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2016年はカープイヤー MVPは新井、流行語大賞は「神ってる」

2016.12.09 Vol.680

 今年話題になった言葉を選ぶ「2016ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日行われ、年間大賞に「神ってる」が選ばれた。

「神ってる」は、今年6月のプロ野球セ・パ交流戦で、広島東洋カープの鈴木誠也が2試合連続サヨナラ本塁打を放ったとき、緒方孝市監督が使った言葉。「神がかっている」を今どきの言葉風に表現したもの。25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島を象徴する言葉となった。

 東京都内のホテルで開かれた表彰式に出席した鈴木は「僕自身が言った言葉ではないのですが、本当にうれしい。優勝した年に受賞できたことを一生忘れないと思います」と喜びを語った。

 また11月28日に行われたプロ野球の年間表彰式「NPBアワーズ」では広島の新井貴浩内野手がセ・リーグの最優秀選手(MVP)を初受賞した。

 パ・リーグは今季、打者として、いずれも自己最高の打率.322、22本塁打、67打点をマーク。投手でも10勝4敗、防御率1.86の好成績を残す大車輪の活躍で、日本ハムを10年ぶりの日本一へ導いた大谷翔平投手がMVPを初受賞。

 大谷は5日、7000万円増の2億7000万円で来季の契約を更改した。また2018年以降のメジャー挑戦を要望、球団も容認の構えという。

サッカーJ1で鹿島が勝ち点15上回る浦和を破り7年ぶり8度目の優勝

2016.12.09 Vol.680

 サッカーJ1リーグのチャンピオンシップ(11月29日、12月3日)が浦和と鹿島の間でホームアンドアウェー方式で行われた。ホームの第1戦で0?1で敗れた鹿島がアウェーの第2戦で2?1で勝利。2戦合計2?2で並んだが、アウェーゴールで勝った鹿島が7年ぶり8度目の優勝を果たした。
 鹿島は第1ステージで優勝したものの第2ステージで低迷し、年間勝ち点では3位。浦和は第2ステージ優勝で年間勝ち点も1位。第1ステージで川崎を破って勝ち上がってきた鹿島を浦和が迎え撃つ形となった。

 第1戦はアウェーの浦和が後半12分に阿部がPKを決め1?0で勝利。鹿島はアウェーの次戦で2点以上をあげての勝利が条件となり、浦和が絶対有利の展開に。そんな状況で迎えた第2戦も浦和が前半7分に興梠のゴールで先制。しかし2点取らなければいけない状況に変わりはなく、鹿島は冷静に試合を進める。

 そして前半40分に遠藤の右からのクロスを金崎が豪快にヘッドで決め、同点とし前半を終える。後半は逆に主導権を握り、後半34分には浦和DF槙野がペナルティーエリア内で金崎を倒してしまいPKを献上。これを金崎が自ら決め、優勝の条件の2点目をクリア。終盤の浦和の猛攻をしのぎ、逃げ切った。

 鹿島は8月に金崎が交代をめぐり石井監督と衝突。石井監督が心労で一時休養というチーム崩壊の危機があったが、そこを乗り越え、勝ち点で15上回る浦和を破る“下剋上”の優勝となった。

日菜太がついにK-1参戦「人生を賭けてK-1のベルトを取りたい」

2016.12.07 Vol.679

 K-1実行委員会が6日、都内で会見を開き2017年第1弾大会となる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?初代ライト級王座決定トーナメント?」(2017年2月25日、東京・代々木競技場第二体育館)で行われるスーパーファイトにREBELS 70kg級王者の日菜太が参戦することを発表した。

 日菜太はかつてのK-1 MAXで、2008年の日本トーナメントで3位に入るなど主力として活躍。K-1の活動停止後はREBELSを中心に戦ってきたが、今回ついに新生K-1のリングに上がることとなった。

 対抗する団体への参戦とあって、日菜太は会見でまず「K-1というリングに快く上げてくれた、REBELS、クロスポイントのスタッフの皆さん、ありがとうございます。“日菜太が輝く道に進んだほうがいい”と言ってくださった山口代表、本当にありがとうございました」と所属するクロスポイント吉祥寺の山口元気代表への感謝の言葉を口にした。

 そして「僕がやれることは、K-1で僕の強さを証明すること。選手生活の最後にK-1のベルトを取りたい。K-1のベルトは僕の人生の中で、WORLD MAXの時に取れなかった忘れ物だと思っているので、最後に一本、このベルト取りに、人生賭けて来年勝負したい」と決意を語った。

 日菜太の参戦するスーパー・ウェルター級は、王者のマラット・グレゴリアンの防衛スケジュールが確定できないことから王座返上となったことがこの日、発表された。来年の6月大会以降に改めて王座決定トーナメントが行われる予定。日本人選手が苦戦するこの階級で、日菜太には王座獲りが期待される。

12・29、31RIZIN 元谷、矢地、才賀、和田が参戦。カンナのカードも決定

2016.11.30 Vol.679

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月30日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の新たな参戦選手と追加カードを発表した。

 この日発表されたのは29日に行われる「元谷友貴vsアラン・ナシメント」「浅倉カンナvsアリーシャ・ガルシア」「矢地祐介vsマリオ・シスムンド」の3試合と31日に行われる「才賀紀左衛門vsディラン・ウエスト」。
 そして和田竜光の参戦が発表された。対戦者は後日発表。

 元谷は昨年末にRIZINに参戦しシュートボクセのフェリペ・エフラインと対戦。優勢に試合を進めたものの、ダウンを奪われレフェリーストップ。エフラインが体重超過のためノーコンテストとなったが、後味の悪い結末となった。今年4月にはその雪辱戦としてエフラインの同門のナシメントとの試合が組まれたが、元谷が減量失敗による体調不良でドクターストップ。今回は仕切り直しの一戦となる。
 元谷は「またRIZINで試合を組んでもらって感謝しています。ナシメント選手はシュートボクセのナンバーワンらしいので、お客様の心をつかんで、一本かKOで勝ちたい」と話した。

 現役女子高生ファイター・浅倉の相手のガルシアは日本でもおなじみのジョシュ・バーネットの秘蔵っ子。ネットで生中継された会見を見て、海外から浅倉を挑発するメッセージを送ってくるなど気の強さを垣間見せた。
 浅倉は「今までで一番手ごわい相手だと思いますが、楽しみ。判定勝ちは考えていないので、思いっきり勝ちたい」と話した。

 矢地は山本“KID”徳郁のKRAZY BEE所属のファイター。元修斗環太平洋ライト級王者でPXCにも参戦しフェザー級王座に就いた実力者。
 矢地は「年末の格闘技はガキの頃から見ていたので、出られてうれしい。祭りなんで、盛り上げたい。アーセンのバーターって言われないよう盛り上げます」と話した。

 才賀は昨年末、今年9月とRIZINに参戦。所英男、山本アーセンと好勝負を繰り広げたが2連敗と結果は出せておらず、今回は必勝を期して適正体重であるフライ級での参戦となる。
 才賀は「ベストの階級での試合なら自信がある。次はしっかり勝ちたい」と話した。

 和田は現DEEPフライ級王者。「いろんな階級の試合が今回ありますが、日本のフライ級はめちゃくちゃ層が厚くて、その中でも僕はトップにいると思っています。相手もルールも選ばず、強い奴とやりたい。ここに強い日本人がいるぞと世界に大配信します」と決意を語った。

 またZSTフライ級王者の伊藤盛一郎は「網膜裂孔で手術するよう」(榊原信行RIZIN実行委員長)とのことで今回の参戦は見送られた。
 RIZINでは来年はフライ級のトーナメントの開催も検討しており、伊藤について榊原氏はトーナメントへのオファーも示唆した。

12・31RIZINでマッハvs坂田。会見に小池栄子同席でマッハが激怒

2016.11.29 Vol.679

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月28日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加カードを発表した。
 この日発表されたのは桜井“マッハ”速人vs坂田亘。

 マッハは2013年9月の自主興行「マッハ祭り!」以来、約3年ぶりの試合。
 坂田はかつてはリングスで戦い、その後活動の場をプロレスに移し、ハッスルで活躍。総合格闘技には2003年の大晦日以来13年ぶりの参戦となる。

 髙田延彦RIZIN統括本部長によると、今回の坂田の参戦は昨年大晦日のRIZINの打ち上げの席で妻で女優の小池栄子が「坂田をRIZINに出させてください。今しかないんです。お願いします。坂田にケジメをつけさせてください」と直訴したのがきっかけという。
 その後、坂田側とRIZIN側が折衝を重ね、参戦が決定した。

 会見には小池も登壇。「彼が総合を離れ、一格闘家として中途半端な形で終わっていたことにモヤモヤしていて、最後はできるなら最高峰の舞台で思いっきり試合をしてほしいというのが私の希望でした。やらせていただけるなら、ぜひ強い選手と。私も解説席にいますので、夫婦の勝負だと思っています。出るからには命を捧げて、このリングで思い切り見せてほしい」などと話した。

 続いて坂田が「最後のリングがハッスルだったんですが、リングに上がるのも5年ぶり、いわゆる真剣勝負に関しましては13年ぶり。ああだこうだ四の五の言ってくる人もいると思いますが、当日を見てくれれば、絶対に黙らせてやろうと思います。ケジメのリングなので、命の限り、懸命に挑みたいと思います」と挨拶した。

ZST旗揚げ記念大会で柏﨑が元GRACHAN王者・手塚にプロ初黒星

2016.11.28 Vol.679

 総合格闘技ZSTの旗揚げ14周年記念大会となる『ZST.54』(11月27日、東京・ディファ有明)のメーンで、ZSTバンタム級王者の柏﨑剛と元UFCファイターで元GRACHANバンタム級王者の手塚基伸が対戦。3-0の判定で手塚が勝利を収めた。

 2年続けてこの旗揚げ記念大会のメーンを務める柏﨑はデビュー以来17戦15勝2分の無敗の王者。フライ級王者の伊藤盛一郎とともにZSTを引っ張る存在だ。団体内では敵なしの状態で、今回自ら望んで他団体の強豪を迎え撃つことになった。

 柏﨑は1Rから何度もタックルからテイクダウンに成功しチャンスは作るのだが、手塚の巧みなディフェンスでなかなか決定機を作れない。逆に手塚は試合を通じ、ラウンド終盤にポジションを入れ替え攻撃のままラウンドを終えるなど、巧みな試合運び。

 柏﨑は2Rにはポジションの悪いところで投げを仕掛け逆にマウントを許すなどここぞというところでポイントを落としてしまう。最終3Rも序盤にニンジャチョークを取りかけるなど見せ場を作ったが、しのがれるとバックマウントを許し、最後はグラウンドで主導権を握られ反撃できないまま終了のゴングを聞いた。

 試合前の煽りVで「戦ってきた相手が違う」と話していた手塚だったが、キャリアの差を見せつけた勝利となった。

 手塚は試合後「20歳にしてあの強さなので、たぶんあと10年くらいしたらもっと怖い存在になってくると思う」と柏﨑を称えた。そしてZST実行委員会に対して「ZSTさん、この後どうします? この後の展開をどう作ろうかなと思っていたんですが、俺はこれで勝ち抜けさせてもらってもいいです。でも、展開を作れるようであれば、俺が他の良く知らない人たちをぶっ倒して行くので、それでストーリーを作っても良いかなと思っています」とアピールした。

格闘家イケメンファイル Vol.61 グランドスラム・イズム 伊藤盛一郎(いとう・せいいちろう)

2016.11.28 Vol.679

 2015年2月9日の同連載Vol.18に登場した伊藤盛一郎が2度目の登場。当時フライ級タイトルマッチ前に、チャンピオンに挑む心境を語った伊藤。その試合に勝利し、チャンピオンとなった伊藤はその後も防衛し続け、ベルトを守っている。2年の間に、挑む者から守る者になった伊藤の現在。

「チャンピオンになった時の試合ははっきりと覚えています。1R目の前半、自分が押してて、ちょっとイケるかな…と思った時に、パンチをもらいました。結構ガツンともらい、これは負けちゃうんじゃないかというぐらいピンチで。でも応援に来てくれてる人の事を思い出すと、こんなところで終わってたまるかって。そこからちょっと盛り返して、なんとか1Rは終了。もらったパンチで鼻が折れて、鼻血がすごかったんですけど、逆に思い切りいこうと。たくさんの人が応援に来てくれていたし、自分も本当に勝ちたかったので、絶対にぶっ飛ばすぞって、ガツガツ前に出ました。そして飛び膝蹴りから、コーナーに詰めて、最後はパウンド。パンチの連打で勝ったんですが、その瞬間号泣です(笑)。最後殴っているところがスローモーションになり、レフェリーの人がゆっくり入ってきた。そしたらカンカンカンって鐘がなって、その瞬間気持ちが高ぶって涙がバーッと(笑)。勝村先生も飛び出して来て、2人で抱き合って泣いていました(笑)」

 伊藤と師匠・勝村の熱い師弟関係は有名。

「師匠との絆は深いと思います。このジムでなければ格闘技はやらないし、勝村先生の元でしかやりたくないので。今は親よりも長い時間過ごしているんじゃないかな。先生は普段はすごくふざけていて、でも自然と周りに人が集まってくる。それは自分を犠牲にしてでも困っている人を助けてあげるなど、人格的にも素晴らしい人だから。あんなふうになりたいと思いますが、なかなか真似できないですよね」

 11月3日、東京・ディファ有明で行われた「GRANDSLAM 5」で、修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴と対戦し勝利。ケージサイドで観戦していた榊原信行RIZIN代表に、大晦日のRIZIN参戦を直訴。榊原氏から「大晦日に待ってます」と参戦を快諾された。

「1年前に鎖骨をケガして、去年の11月の試合を欠場してしまったんです。もしかしたらですが、その試合に出場して勝っていれば、昨年の大晦日に出場できていたかな…と。ですから、昨年末からずっと今年の大晦日のRIZIN出場を目指し、1年間頑張ってきました。結構大変な1年でしたけど、なんとかここまでやってきて良かったと、今は思っています。やはり大晦日の格闘技は、まだ自分が始める前から見ていましたし、勝村先生や所さんが、戦っていた大きな舞台なので、プロになったら自分もそこで戦ってみたいと思ってました。いつも言っている事なんですけど、ZSTのファイターって、一本とかKOなどをアグレッシブに狙っていくファイトスタイルなんですね。で、ZSTの中では多分自分が一番そういうファイトスタイルだと思うので、それをRIZINの舞台でやりたい。アグレッシブに攻めて、一本、KOを狙うZSTスタイルをお見せできれば、みなさんに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか」

 前回のインタビューでは、男性のファンが多いと嘆いて(?)いたが…。

「それは変わらないです(笑)。3日の試合後、RIZINの試合が決まってから、ほとんど毎日5?6人の友達申請がフェイスブックであるんですけど、9割方男性です。男性から好きですっていうメッセージもきましたし、何でですかね(笑)。そこは2年前と変わらずですね(笑)」

 この2年でぐんと成長した伊藤。今後について。

「この先は…ずっとチャンピオンでいたいです。前回取材していただいた時は20歳で、ジムの中で自分が一番年下でしたけど、最近は大学生や自分より若い後輩も増えてきました。自分は今フライ級なんですけど、そのぐらいの階級の子がいたら育ててZSTに送り込んでみたいです。自分も師匠の田沼さんからベルトを受け継いで、第3代のチャンピオンになったので、ぜひ後輩に第4代になってもらいたい。このジムでフライ級のベルトは受けついでいきたい。自分自身は、前も言いましたが、今は海外は目指していません。それよりも、日本で先輩の所さんのようになりたいです。所二世って言われたいぐらい。大晦日のRIZINには、所さんも出場するので、一緒に勝てたら最高ですね」

12・31 RIZIN ミスター女子プロレス・神取忍がギャビと対戦

2016.11.26 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月26日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場するギャビ・ガルシアが神取忍と対戦することを発表した。ルールはRIZIN女子MMAルールで5分×3R。

 神取は柔道で全日本選抜柔道体重別選手権を3連覇し、世界選手権3位の実績を誇る。1986年にジャパン女子プロレスに入団しプロレスラーに転向。以降、「ミスター女子プロレス」と呼ばれるなど、「強さ」を前面に押し出すスタイルで女子プロレス界をリード。ジャッキー佐藤とのケンカマッチ、男子のトップレスラー天龍源一郎との対戦など、女子プロレスの常識を大きくはみ出した戦いを見せてきた。

 また格闘技においては、神取はPRIDEが始まる前の1995年にLLPWで女子初の総合格闘技大会「L-1」を立ち上げ、第2回大会では並み居る強豪を破り優勝を遂げている。いわば「女子格闘技のパイオニア」的な存在だ。

 今回の対戦についてギャビは「そもそもなぜ神取さんが私のチャレンジャーになるのかということが理解できない。他にも私と戦う資格がある選手がたくさんいるのではないかと思うが、試合が決まったので戦います。リングの中では対戦相手が誰であろうと、男だろうが女だろうが、私の母親だろうがぶっ飛ばします。最近は人の顔を殴るために生まれてきたのではないかとも思っています。彼女は私を倒す自信があるといっているようですが、その自信がどこから来るのか全く分かりません。冗談なのかと思っています。試合当日、ギャビ・ガルシアがどんな人間なのかを思い知ることになるでしょう」と話した。

 神取は「自分は柔道、プロレスを背負って戦ってきた。目の前に強い者がいたら、とにかく倒す、そういった気持ちは忘れていません。そういった中で、女子世界最強といわれているこの選手がいて、手を挙げる人間がいないので私が手を挙げました。ギャビは強いと言われていますが、私はこの選手よりも大きい選手とも男子とも戦ってきた。規格外の選手と散々戦ってきています。そういったなかではなんら恐れることはないし、負ける気もしない。“心を折る”という言葉を使っていますが、ギャビの心を折ってやりたいと思います」と話した。

 質疑応答で互いの印象を聞かれ、ギャビが「チャレンジ精神を持って挑んでくるということに気に入っている。今、体重を落として少しでもハンディを少なくしてあげようと思って、トレーニングしている。大会当日はそんなに体重差がないようにします。私と戦う資格があるかどうかは置いておいて、同じリングに立つ以上、あなたの顔を思い切り殴りにいきます」とやや上から目線で話した。
 これを受け神取は「私は本能で戦います。そういったなかで今日初めてそばに立って、全然気迫がない。思っていた以上に威圧感がなくて逆にがっかりしています。RIZINの女子の試合は確かに盛り上がって面白いくなっている。しかし私の中ではまだまだ面白くない。私がもっと面白い試合をしたい。殴ると言われても、私は散々殴られて何度も顔面が壊れています。なんの怖さもありません。逆にその恐怖心を与えたい」と話すとギャビは「今日は人を威圧するために来ていません。私はリングの外では普通の女の子。リングに上がったらびっくりします」とすかさず返すなど徐々にエスカレートしていった。

 会見後のフォトセッションは会見に出席した榊原信行RIZIN実行委員長、高田延彦統括本部長との4人→2ショット→フェイストゥフェイスという手順だったのだが、神取は最初からギャビから視線を外さない。最初は無視していたギャビだったが、最後は顔を近づけてにらみ合うなど一触即発の状態に。

 最後の最後でギャビを本気にさせたミスター女子プロレスが体格と年齢の差を乗り越え、勝利を収めるか? ギャビがその規格外のパワーで一気に蹴散らすのか…。この2人の試合は31日に行われる。

12・29RIZIN 北岡vsクルックシャンク、宮田vsサワーの2カード発表

2016.11.25 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月25日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードと発表済みカードの振り分けを発表した。

 この日発表されたのは「宮田和幸vsアンディ・サワー」と「北岡悟vsダロン・クルックシャンク」の2試合。ともにRIZIN MMAルール、1R10分・2R5分、70.3kg契約で行われる。

 総合格闘技の試合が3戦目となるサワーと対戦する宮田は「僕らは長くやっていて、総合の選手としてはほぼ完成されていると思うので、アンディ・サワーには負けないと思います。ジャーマン(スープレックス)は絶対出したいので、受け身の練習はしてきてほしい」と語った。

 北岡は「思いっきりじゃなくて滅茶苦茶にしたい。グチャグチャだけど癖になる、僕らしい試合。自分の試合は29日らしいですけど、31日に何回もリピートされるような試合をしたい」と話した。
 そして、この日TBSの大晦日の特番で「魔裟斗vs五味隆典」が行われることが発表されたのだが、北岡は「裏番組で格闘技っぽいことが行われることが発表されたんで、ぜひそこに(自分のカードを)かぶせてほしい。そういう方向を向いている奴らの首根っこつかんで、こっち向けやというチャンスをもらったと思っているので、ぜひ爆発したい」と辛辣なコメントを残した。
 北岡は2009年に戦極のリングで五味からアキレス腱固めで一本勝ちをしている。

 振り分けられたカードは下記の通り。

侍ジャパン強化試合 大谷がドームの天井に消える超特大二塁打

2016.11.25 Vol.679

 野球日本代表(侍ジャパン)が、来年3月に行われる「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」を見据えた強化試合を11月10〜13日に開催。

 メキシコ代表、オランダ代表とそれぞれ2試合を戦い、3勝1敗と勝ち越したが、4戦で29失点と投手陣に不安を残した。

 日本は第1戦、メキシコに3-7でいきなり敗戦。打線が5安打に抑えられ不安なスタートとなったが、翌日の第2戦(11日)では“カンフル剤”として「3番・DH」で起用された大谷が2安打2四球3得点と期待に応え、打線を生き返らせる。

 12日のオランダ戦は延長10回、タイブレークで1点を奪い9-8でサヨナラ勝ちしたが、7-5とリードしながらも9回表に一度逆転を許すなどヒヤヒヤの内容。

 最終戦も延長にもつれ込む接戦。延長10回にタイブレークで4点を奪い、12-10で連夜の延長戦を制した。

 今回は打者として出場した大谷は初戦こそ代打で三振に終わったものの、12日は「6番DH」で出場し、国際試合初本塁打。13日は代打で出場し東京ドームの天井の隙間に吸い込まれる超特大の二塁打を放つなど、本戦での活躍を期待させる内容だった。

 WBCは来年3月6日に韓国・ソウルで開幕。B組の日本は同7日から日本でキューバ、豪州、中国と1次ラウンドを戦う。

K-1 2017年第1弾は「初代ライト級王座決定トーナメント」功也の2階級制覇なるか?

2016.11.25 Vol.679

 

 K-1の2017年第1弾大会となる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?初代ライト級王座決定トーナメント?」(2017年2月25日、東京・代々木競技場第二体育館)で行われるトーナメントの出場選手と組み合わせが20日、発表された。

 1回戦は①平本蓮vsトーマス・アダマンドポウロス、②卜部功也vsゴンナパー・ウィラサクレック、③佐々木大蔵vsウェイ・ルイ、④谷山俊樹vsクリスチャン・スペトゥク。①と②、③と④の勝者が準決勝を戦い、その勝者が決勝を戦う。

 実績でははなんといっても初代?60kg王者で9月大会で行われた「スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝した卜部功也が抜けている。しかし今回は階級を上げての参戦ということもあり、未知の部分はぬぐえない。1回戦で対戦するゴンナパーは9月大会で1階級上のスーパー・ライト級の山崎秀晃を圧倒して勝利を収めた選手。

 功也も「(ゴンナパーは)体重ハンディの大きい試合をしているので、この中で一番パワーがあるんじゃないか」と警戒。そして「準備期間があるので、しっかり体を作ってライト級にフィットするようにしっかりトレーニングしたい」と話す。ゴンナパーをクリアしてもダメージをどの程度に抑えられるかが問題。そのへんについては「トーナメントの経験は僕が一番多い。それを生かしてトーナメントでどう勝つか、プランを立てて臨みたい」と話す功也だが、次を考えながら勝てるような相手ではないだけに、勝ち上がっても準決勝以降、苦しい戦いが続きそうだ。

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