「コミュニケーション不足」という理由に真っ向から反論
サッカー日本代表監督を解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が4月27日、東京都内の日本記者クラブで会見を開いた。本来はクラブ所属のメディアのみ参加が許されるところ、今回は所属外の記者にも門戸が開かれたことから記者332人、カメラ約40台、テレビカメラ約30台と多くのメディアが集まった。
ハリルホジッチ氏は2015年に日本代表監督に就任。昨年、日本を6度目のワールドカップ(W杯)出場に導いたものの、4月7日に契約が解除された。
会見の冒頭、ハリルホジッチ氏は「日本で3年間仕事をしてきたので、この地でお話をしたいと思った」と日本で会見を開くことになった理由を説明。そして「日本には観光に来たのではなく、私の力で日本のサッカーに何かをもたらすことができるのではないかと思ってやってきた。日本をこんな形で去ることになるとは考えたこともなかった。4月7日以降、私の人生において一番つらい時期を過ごしてきた。そして深く失望している」などと話した。
そして同氏は、これまで日本サッカー協会にはなかった監督が執務をするための部屋を作ってもらったこと。毎日出勤して協会で多くの時間を過ごしたこと。そこで頻繁にミーティングを開催して、選手のコンディションや新しい選手の情報などを共有していたこと。そこで得た情報などをもとに国内外問わず選手と頻繁に電話で話していたこと。2月には長谷部誠、川島永嗣、吉田麻也、長友佑都といった主力選手と連絡を取り合ったことなどを挙げ、協会の言う「コミュニケーション不足」という理由に真っ向から反論した。