米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手(42)が7日、デンバーでのロッキーズ戦で通算3000安打を達成した。
この日まで2999安打としていたイチローは「6番・中堅」で先発出場し、7回の第4打席で右越え三塁打を放ち、大リーグ30人目となる金字塔を打ち立てた。
通算500盗塁との達成は史上7人目となる。
27歳での大リーグデビューは3000安打達成者では最も遅く、1900年以降では、リッキー・ヘンダーソン(アスレチックスなど)の42歳286日を4日更新して最年長での到達となった。
イチローは試合後「達成した瞬間にチームメートが喜んでくれて、ファンの人たちが喜んでくれた。3000という数字よりも、僕が何かをすることで、僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何より大事なことだということを再認識した」と語った。
イチローについては、日本選手初の米国の野球殿堂(ニューヨーク州クーパーズタウン)入りを確実視する声が高まっている。候補になるにはメジャーで10年以上プレーした選手が引退後5年以降が条件で、全米野球記者協会(BBWAA)が候補者を選定する。同協会に10年連続で所属した記者たちの投票により、得票率75%以上の候補者が殿堂入りとなる。5%以下だと、翌年から候補になれない。
日本選手では野茂英雄氏が2013年に候補者となったが、権利を失っている。
またイチローは16日に敵地グレートアメリカン・ボールパークで行われたレッズ戦で9回にライト線に三塁打を放ち、メジャーの新旧本拠地全40球場で安打を放つという記録も達成した。